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2章 公爵領編
28 傲慢な企み
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「あー、もうっ! ロベル様は何を考えてるのよっ!」
レイラはぎりっと爪の先を噛んだ。
ロベルがレイラに何の断りもなく、王都を離れていたと知ったのは、つい先刻。
いつものようにショワジー家にロベルを訪ねて行ったレイラは、執事からすげなく門前払いを食わされた。
「あいにく、小伯爵様はご不在です。小伯爵様のご不在時には、お客様を邸内にお招きしないようにとの、主である伯爵様からのご指示です。ですので、お嬢様をお通しするわけにはいきません。小伯爵様のご在宅時に、また日を改めておいでください」
「はあ? 私はロベル様の婚約者よっ! 今すぐ門を開けなさいっ!」
「お断りいたします。たとえ婚約者のお嬢様であろうとお通しするなという、伯爵様のご命令ですので」
憤るレイラに、執事はあくまで丁寧な物腰で対応してはいるが、まったく取りつく島がない。
「じゃあ、ロベル様はいつ戻ってくるのよ。それぐらい教えてくれてもいいでしょ?」
「それについては、私は存じません」
「話にならないわねっ! ふんっ! 私がロベル様と結婚したら、あんたなんて追い出してやるから! よーく覚えていなさい!」
怒り心頭のレイラは、憂さ晴らししようと、以前ロベルに連れて行ってもらったドレスショップに向かう。
しかし、ここでも入店を断られた。
「おかしなこと言わないでよ! 私を誰だと思ってるの! この間は店に入れてくれたじゃないっ!」
「ええ。先日は、私どものお得意様である、ショワジー伯爵家の小伯爵様のお連れ様ということでしたので」
「えっ?」
「では、そういうことですので、また小伯爵様と共においでくださいませ」
店主のマダムは、無情にもレイラの鼻先でぴたりと扉を閉めた。
本当に今日は、腹が立つことばかり!
「誰かと思えば、レイラ嬢じゃないか」
通りかかった馬車から声がした。その声の主は、ロベルと親しい、ケラー侯爵家のジョエル。
そういえば前に、このジョエルにせっかくのロベルとの外出を邪魔されたことを思い出してまた腹が立ったが、今は聞きたいことがある。
「ジョエル様、ロベル様が今どこにいるか、知りません? 今すぐお会いしたいんですけど」
「あ……へぇ、聞いてないの? 僕もロベルから直接聞いたわけじゃないんだけど、彼は今、王都にはいないはずだよ。知らないのかい?」
そしてジョエルは、ロベルはモントロー領に向かったと教えてくれた。
「へっ? どういうこと?」
訳がわからず尋ね返したレイラに、ジョエルは薄ら笑いを向ける。
「あー、彼、サルグミン嬢に会いたいんだってさ」
それを聞いて、レイラにはますます理解が追いつかなくなった。
(なんで今さらあの女? 今の婚約者は私でしょ?)
レイラは今度こそ倒れてしまうのではないかというほど、激しい怒りで頭に血がのぼる思いがした。
(ロベル様を連れ戻さないと! せっかく引き離して私のものにしたはずなのに!)
またあの女に会うだなんて、そんなことは絶対にさせない。
◆◆◆
ガタンッ!
激しい振動に全身を叩きつけられ、私は目が覚めた。
重たい瞼をわずかに開くと、視界は仄明るい魔石ランプに照らされている。すぐにここが馬車の中だと知れた。
魔石ランプが灯されているということは、まだ外は暗い、夜のうちだということ。
私は馬車の座席に上体を横たえ、眠らされていたらしい。幸い、腕も足も拘束されてはいない。
向かいの座席に座っていた人物が立ち上がると、バタンと勢いよく扉を開けた。
聞こえてきたのは、よく知った声。
「どうした?」
「申し訳ありません、小伯爵様。車輪がぬかるみにはまってしまいまして。今から引き揚げますので、いったん降りていただいて、外でお待ちください」
御者らしき男とやり取りする声の主は、ロベルだ。それに、さして驚きはない。むしろ、予想通りだ。ロベルの企みは、あらかじめルオンから聞いていたから。
しかし、馬車が止まるとは、私にとっては何とも都合がいい。
眠った振りを続けて、私は耳に全神経を集中する。
「わかった。だが、彼女は眠っているんだ。僕だけ降りて、彼女はこのままでも?」
「ええ、かまいません。では、できるだけお嬢様を起こさないように静かにやりますから」
「ああ、そうしてくれ」
ロベルが馬車を降りる気配がした。
まもなく馬車が揺れ、私は座席から滑り落ちないよう、床に着いた足に力を入れる。
車輪は無事、ぬかるみから脱したようだ。だが、再び御者が話すのが聞こえた。
「見たところ、車輪が少し歪んでしまっていますから、王都までの長距離を走るにはとても耐えられないかと……。ここから一番近くて、馬車の修理もできるのは、リュラルという村です。だいぶ回り道にはなりますが、王都まで無事に行くためには、そこで新しい車輪に交換したほうがよろしいかと思います」
「急いでいるんだが……そういうことなら仕方ない。その村に向かってくれ」
リュラル!
そこはノルマンと視察に出かけた村だ。なんてタイミングがいい!
ん? こんなに都合いいことなんてある?
「ルオン、あんたがやったの?」
囁くように言うと、へへへっ……と姿はないが、小さく笑う声がした。
ロベルが私をおびき出して、王都に連れていくつもりだということは知っていた。だが、詳細な手口までは、あの日は話さなかったということで、わからずにいたのだ。
しかし、どんな手口で連れ出されようと、モントロー領を出る前にルオンの力で馬車を止め、逃げ出すつもりでいた。
その馬車の止まった場所がリュラルの近くであったおかげで、事は格段に運びやすくなったのだ。ルオンをあとでうんと褒めてやらないと。
こちらに近づいてくる足音。
扉が開いて、戻ってきたロベルが向かいの座席に座る。何の疑いも持たない様子のロベル。
薄目を開けてそれを確認した私は、リュラルに着くまでもうしばらくの眠った振りを決め込んだ。
車輪に不安を抱えた馬車は、走るというより歩くに近く、慎重に進んでいく。そうして数時間が過ぎた頃、馬車は歩みを止めた。
「ディア……起きて。まだ眠っているの? ディア……」
ロベルに肩を揺すられて、私はわざとらしくゆっくりと目を開ける。
魔石ランプの明かりは消え、窓から差してくる光が眩しい。すでに夜が明け、朝になっていた。
ついにリュラルの村に着いたのだ。
ここからは小芝居を始めないと。私の演技力が試される。
「ん? ……ロベル? どうして……?」
けだるげに上体を起こした私は、大げさに目をこすり、何もわかっていないふうを装って問いかける。
「ディア……。君を助けに来たんだ。一緒に王都に帰ろう。あんな恐ろしい男に嫁ぐなんて、嫌だろう? ディアは僕みたいな優しい人が好きだって言ってたよね。もう、無理しなくていいんだよ。君の本当の気持ちを、僕はよくわかっているんだから……」
(はあ? どの口が言ってるんだか……)
同意もなく無理やり連れ出すなんて、犯罪でしょ?
気味が悪いほど優し気な笑みを浮かべたロベルに、今はもう、気色悪さしか感じない。
彼の盛大な勘違いを怒鳴りつけてやりたい気持ちをぐっとこらえて、私は顔をしかめ、額に手を当てる。
「……今、すごく頭が痛くて……。気分も悪いんです。……吐きそう……」
うっ、と口にも手を当てて、えづいた振りをする。
「えっ……」
狼狽えるロベルに、畳みかける。
「ここに神殿はありませんか? 神官様の治療を受けたいです……。ああ、もう、気持ち悪くて耐えられそうにありません……ロベル様、お願いです、どうか神官様をお呼びいただけませんか……」
息も絶え絶えといったふうを装うが、さすがに顔色までは誤魔化せない。そこを詮索されないように、とりあえず両手で顔を覆ってみる。
「急いで王都に向かいたいのに……」
ロベルが不服そうにつぶやいた。
そう、ロベルはいつでも自分が一番大事。優しく見えるのは、うわべだけ。
今さらだけど、どうしてこんな奴を好きだったんだろうと、過去の自分に怒りが湧いた。
だが、さすがのロベルも、こんな状態の私を放っておくのはまずいと思ったのだろう。私の吐しゃ物で、馬車の中か汚れるのが嫌だったかな?
渋々ながら、ロベルが御者に村にある神殿に向かうように告げるのが聞こえた。
レイラはぎりっと爪の先を噛んだ。
ロベルがレイラに何の断りもなく、王都を離れていたと知ったのは、つい先刻。
いつものようにショワジー家にロベルを訪ねて行ったレイラは、執事からすげなく門前払いを食わされた。
「あいにく、小伯爵様はご不在です。小伯爵様のご不在時には、お客様を邸内にお招きしないようにとの、主である伯爵様からのご指示です。ですので、お嬢様をお通しするわけにはいきません。小伯爵様のご在宅時に、また日を改めておいでください」
「はあ? 私はロベル様の婚約者よっ! 今すぐ門を開けなさいっ!」
「お断りいたします。たとえ婚約者のお嬢様であろうとお通しするなという、伯爵様のご命令ですので」
憤るレイラに、執事はあくまで丁寧な物腰で対応してはいるが、まったく取りつく島がない。
「じゃあ、ロベル様はいつ戻ってくるのよ。それぐらい教えてくれてもいいでしょ?」
「それについては、私は存じません」
「話にならないわねっ! ふんっ! 私がロベル様と結婚したら、あんたなんて追い出してやるから! よーく覚えていなさい!」
怒り心頭のレイラは、憂さ晴らししようと、以前ロベルに連れて行ってもらったドレスショップに向かう。
しかし、ここでも入店を断られた。
「おかしなこと言わないでよ! 私を誰だと思ってるの! この間は店に入れてくれたじゃないっ!」
「ええ。先日は、私どものお得意様である、ショワジー伯爵家の小伯爵様のお連れ様ということでしたので」
「えっ?」
「では、そういうことですので、また小伯爵様と共においでくださいませ」
店主のマダムは、無情にもレイラの鼻先でぴたりと扉を閉めた。
本当に今日は、腹が立つことばかり!
「誰かと思えば、レイラ嬢じゃないか」
通りかかった馬車から声がした。その声の主は、ロベルと親しい、ケラー侯爵家のジョエル。
そういえば前に、このジョエルにせっかくのロベルとの外出を邪魔されたことを思い出してまた腹が立ったが、今は聞きたいことがある。
「ジョエル様、ロベル様が今どこにいるか、知りません? 今すぐお会いしたいんですけど」
「あ……へぇ、聞いてないの? 僕もロベルから直接聞いたわけじゃないんだけど、彼は今、王都にはいないはずだよ。知らないのかい?」
そしてジョエルは、ロベルはモントロー領に向かったと教えてくれた。
「へっ? どういうこと?」
訳がわからず尋ね返したレイラに、ジョエルは薄ら笑いを向ける。
「あー、彼、サルグミン嬢に会いたいんだってさ」
それを聞いて、レイラにはますます理解が追いつかなくなった。
(なんで今さらあの女? 今の婚約者は私でしょ?)
レイラは今度こそ倒れてしまうのではないかというほど、激しい怒りで頭に血がのぼる思いがした。
(ロベル様を連れ戻さないと! せっかく引き離して私のものにしたはずなのに!)
またあの女に会うだなんて、そんなことは絶対にさせない。
◆◆◆
ガタンッ!
激しい振動に全身を叩きつけられ、私は目が覚めた。
重たい瞼をわずかに開くと、視界は仄明るい魔石ランプに照らされている。すぐにここが馬車の中だと知れた。
魔石ランプが灯されているということは、まだ外は暗い、夜のうちだということ。
私は馬車の座席に上体を横たえ、眠らされていたらしい。幸い、腕も足も拘束されてはいない。
向かいの座席に座っていた人物が立ち上がると、バタンと勢いよく扉を開けた。
聞こえてきたのは、よく知った声。
「どうした?」
「申し訳ありません、小伯爵様。車輪がぬかるみにはまってしまいまして。今から引き揚げますので、いったん降りていただいて、外でお待ちください」
御者らしき男とやり取りする声の主は、ロベルだ。それに、さして驚きはない。むしろ、予想通りだ。ロベルの企みは、あらかじめルオンから聞いていたから。
しかし、馬車が止まるとは、私にとっては何とも都合がいい。
眠った振りを続けて、私は耳に全神経を集中する。
「わかった。だが、彼女は眠っているんだ。僕だけ降りて、彼女はこのままでも?」
「ええ、かまいません。では、できるだけお嬢様を起こさないように静かにやりますから」
「ああ、そうしてくれ」
ロベルが馬車を降りる気配がした。
まもなく馬車が揺れ、私は座席から滑り落ちないよう、床に着いた足に力を入れる。
車輪は無事、ぬかるみから脱したようだ。だが、再び御者が話すのが聞こえた。
「見たところ、車輪が少し歪んでしまっていますから、王都までの長距離を走るにはとても耐えられないかと……。ここから一番近くて、馬車の修理もできるのは、リュラルという村です。だいぶ回り道にはなりますが、王都まで無事に行くためには、そこで新しい車輪に交換したほうがよろしいかと思います」
「急いでいるんだが……そういうことなら仕方ない。その村に向かってくれ」
リュラル!
そこはノルマンと視察に出かけた村だ。なんてタイミングがいい!
ん? こんなに都合いいことなんてある?
「ルオン、あんたがやったの?」
囁くように言うと、へへへっ……と姿はないが、小さく笑う声がした。
ロベルが私をおびき出して、王都に連れていくつもりだということは知っていた。だが、詳細な手口までは、あの日は話さなかったということで、わからずにいたのだ。
しかし、どんな手口で連れ出されようと、モントロー領を出る前にルオンの力で馬車を止め、逃げ出すつもりでいた。
その馬車の止まった場所がリュラルの近くであったおかげで、事は格段に運びやすくなったのだ。ルオンをあとでうんと褒めてやらないと。
こちらに近づいてくる足音。
扉が開いて、戻ってきたロベルが向かいの座席に座る。何の疑いも持たない様子のロベル。
薄目を開けてそれを確認した私は、リュラルに着くまでもうしばらくの眠った振りを決め込んだ。
車輪に不安を抱えた馬車は、走るというより歩くに近く、慎重に進んでいく。そうして数時間が過ぎた頃、馬車は歩みを止めた。
「ディア……起きて。まだ眠っているの? ディア……」
ロベルに肩を揺すられて、私はわざとらしくゆっくりと目を開ける。
魔石ランプの明かりは消え、窓から差してくる光が眩しい。すでに夜が明け、朝になっていた。
ついにリュラルの村に着いたのだ。
ここからは小芝居を始めないと。私の演技力が試される。
「ん? ……ロベル? どうして……?」
けだるげに上体を起こした私は、大げさに目をこすり、何もわかっていないふうを装って問いかける。
「ディア……。君を助けに来たんだ。一緒に王都に帰ろう。あんな恐ろしい男に嫁ぐなんて、嫌だろう? ディアは僕みたいな優しい人が好きだって言ってたよね。もう、無理しなくていいんだよ。君の本当の気持ちを、僕はよくわかっているんだから……」
(はあ? どの口が言ってるんだか……)
同意もなく無理やり連れ出すなんて、犯罪でしょ?
気味が悪いほど優し気な笑みを浮かべたロベルに、今はもう、気色悪さしか感じない。
彼の盛大な勘違いを怒鳴りつけてやりたい気持ちをぐっとこらえて、私は顔をしかめ、額に手を当てる。
「……今、すごく頭が痛くて……。気分も悪いんです。……吐きそう……」
うっ、と口にも手を当てて、えづいた振りをする。
「えっ……」
狼狽えるロベルに、畳みかける。
「ここに神殿はありませんか? 神官様の治療を受けたいです……。ああ、もう、気持ち悪くて耐えられそうにありません……ロベル様、お願いです、どうか神官様をお呼びいただけませんか……」
息も絶え絶えといったふうを装うが、さすがに顔色までは誤魔化せない。そこを詮索されないように、とりあえず両手で顔を覆ってみる。
「急いで王都に向かいたいのに……」
ロベルが不服そうにつぶやいた。
そう、ロベルはいつでも自分が一番大事。優しく見えるのは、うわべだけ。
今さらだけど、どうしてこんな奴を好きだったんだろうと、過去の自分に怒りが湧いた。
だが、さすがのロベルも、こんな状態の私を放っておくのはまずいと思ったのだろう。私の吐しゃ物で、馬車の中か汚れるのが嫌だったかな?
渋々ながら、ロベルが御者に村にある神殿に向かうように告げるのが聞こえた。
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