40 / 81
2章 公爵領編
40 妖しいワインをどうぞ
しおりを挟む
宝物庫に向かっていたモルガンは、階下が急に騒がしくなったのに気づいて立ち止まった。
さっきディアと別れた階段ホールに戻ろうと振り返ると、メイドが一人、地下の厨房へと続く使用人専用の階段を駆け下りていくのが見えた。
気になって後を追ったが、その階段で地下まで降りてはみたものの、そこに姿はない。
(あんな髪の長いメイドがいたか?)
後ろ姿しか見なかったが、メイドの髪は、腰にまで達していた。
あんなに長い髪をまとめずにいれば、仕事がしづらいに違いない。だからこの城で働くメイドや侍女、下働きの女性たちは皆、髪を背中の半ばあたりまでに短くしているか、髪を長く伸ばしている者なら、一つに束ねて器用に結い上げてまとめている。あんな長い髪をそのままにしているのは、貴族令嬢か、街の娼館の女たちくらい。
併せて、使用人用の薄暗い階段を降りる時に感じた、そこに漂うに似つかわしくない香水の香り。本人が立ち去った後にまで香りが残るほどきつい香水をつけた使用人など、ここにはいないはずだ。
(傍系の家門の者か? 城内を嗅ぎまわっているのか?)
ならばこれを見逃すことはできない。
モルガンは報告のため、主君の姿を探しに行った。
◆◆◆
ノルマンの迅速な手当のおかげで、足首の痛みはほどなくしてほとんど引いた。
立ち上がると、まだ鈍い痛みが残るものの、歩くのに不自由はない。
そんな私に、カーラがしみじみと言う。
「公爵様は、本当にお優しいですね。手ずからお嬢様の手当をしてくださるなんて」
見ていて微笑ましい光景でしたよ、と続けたカーラに、心なしか顔が熱くなる。
「ええ、そうね。本当に優しくていい人よね」
そうだ、きっとノルマンなら、私の言うことに耳を傾けてくれるだろう。今回の王太子殿下のもてなしがすんで、王都に発たれた後、落ち着いたところでノルマンに正直に打ち明けよう。
ノルマンは真剣に話を聞いてくれるはずだ。あの人とは違う……。
ロベルに裏切られた幾度もの光景が、脳裏に浮かんでくる。その記憶の一つに、思い出したこと。
(あっ! いや、まさか……)
「カーラ、ノルマン様のところに行ってくるわ。お伝えしないといけないことがあるの」
探していた不快さが明らかになった。
◆◆◆
ノルマンの執務室に行くと、その扉の前にはジュールがいた。近くにステファン卿とモルガンも控えている。
ジュールは執務室の扉にほんのわずかに開いた隙間に耳を当て、横目で中の様子をうかがっている。
私に気づいたジュールは、そっと唇の前に人差し指を立て、音を立てないようにと合図した。
モルガンが、私に耳打ちする。
「怪しいメイドが今ちょうど、執務室にワインを持って入ったのです。自ら姿を現してくれるとは、手間が省けました」
まあ、どう見てもメイドというには違和感しかない女ですが、とモルガンが苦笑いした。
この城では、ワインが保管されている食糧庫の扉は二人の兵士に護られていたし、入室できる者は決められている。許された者以外の不審者が侵入したら、すぐにノルマンやジュール、執事のモルガンに知らせが行くようになっていた。食材に毒物が混ぜられることを防ぐ自衛の策だ。ここまでの警戒は、平穏な王都の貴族の屋敷では考えもしないだろうが、国境に接する領地ではごく当然のことともいえる。
しかも今は、王族の来訪を控えて、城を挙げて常よりも警戒のレベルを上げている。そんな折に食糧庫に現れた初めて見るメイドに、その扉を護る兵士は顔を見合わせた。
暗黙の了解のうちに、一人の兵士が何食わぬ顔でメイドを食糧庫の中へと案内し、監視を悟られないように他愛のない雑談で時間を稼ぐ。その間にもう一人の兵士は、主君たちへと知らせに向かった。
「ノルマン様もすでにご承知の上ですから、ご安心を」
ジュールに無言のまま手招きされて、私も扉の隙間を覗いてみる。そこにいたメイドは、後ろ姿でもわかる、予想通りの人物。
(レイラ!)
声に出そうになって、ひゅっと息を呑む。
中では、ノルマンが冷たい声でメイドに言った。
「それは何だ、と聞いているんだが? 答えろ」
表情は険しく、詰問するかのような口調だ。
「えーと……公爵様がお疲れのようだったので、寝る前にワインが必要かなーと思いまして」
メイドにしては、主人に対して無礼にしか聞こえない話し方。
レイラはソードマスターが放つ、この殺気立った空気が読めないのか、はたまたわざと読まずにいるのか、王都にいる令息たちと会話するかのような甘ったるい声で言った。
「誰が俺にワインを持って行けと、お前に頼んだんだ?」
「あ、その……サルグミン嬢ですよぉ」
「ふうん……」
この城の使用人たちは、誰一人として私をサルグミン嬢とは呼ばない。ノルマンとの結婚がまだなので、あえてお嬢様と呼ぶようにと、モルガンが徹底してくれているのだ。
しかも、ノルマンは社交以外ではワインを口にしない。この地は、呑気に酔っていられる王都とは違う。いつ何時、魔物の襲来の報せがあり、討伐に出ることになるかは知れない。だから、寝る前に飲むのはお茶だ。
最近ノルマンは、疲れをとるためにと私がブレンドしたお茶しか飲まない。だから、彼女の言葉は不可解なことばかりなのだ。
ノルマンの瞳が蔑むような光を帯びる。
「ワインは不要だ。だが、せっかくお前がここまで運んできてくれたものだ。それはお前にやろう。捨てるのは忍びないからな。有難く、今ここで飲み干すといい」
「あ? いえ、ちょっと……私は……」
途端にレイラは、わかりやすすぎるほど狼狽えた。
「どうした? 主君の命令が聞けないというのか? この城に、俺の命じたことを聞かない使用人はいないはずだが」
「あ、ええと……そういうわけではなく……」
ワインのグラスを掴んだノルマンが、彼女の鼻先にそれを突き付けた。
「さあ、飲め!」
気迫に押されて後ずさるレイラは、さらに追い詰められる。
「ほら、どうした? 飲めない理由があるのか?」
「あ、あの、お許しを……」
がくがくと体を震わせながら、レイラは崩れ落ちるようにぺたりと床に座り込んだ。
「お前は、レイラ・クレモだったな。お前は俺が冷血公爵と呼ばれているのを知らないようだ。俺には、そう呼ばれるに値する理由があるんだがな。ジュール! ステファン!」
呼ばれてジュールは、この時を待っていたとばかりに扉を乱暴に押し開いた。その表情は明らかに楽しそうに笑っている……。
二人は執務室に踏み込むなり、メイド姿のレイラに抜き身の剣を突き付けた。ステファンはレイラの両腕を背中でねじりあげるように掴んで、床に這いつくばるように跪かせる。
レイラの醜く歪んだ表情に、ジュールは楽しげな表情を隠さない。
「あんた、義姉上を突き落とした奴だろ?」
「し、知らないわよっ!」
「しらばっくれても無駄なんだよねー。で、今度は兄上に何を飲ませようとしたのかな? 毒かなー? ねえ、どうなの? 教えてよー」
ふざけた調子で歌うように言いながら、下ろした剣をレイラの目の前の床にぐさりと突き立てる。煽るように顔をわざわざ近づけるジュールに、レイラはぷいっと横を向いた。
「あのさー、これが毒だったら、あんたは高位貴族の当主を殺そうとした罪で、即刻処刑だよ。今、この場でね。公爵家にはその権限があるんだって、知ってる? あー、あんた、頭悪いから、知らないかなー?」
「ち、違うわよ! 毒なんかじゃないって!」
「へえー。毒じゃないって言うなら、飲めるよね? 飲めないんなら、これは毒ってことで決まりね。で、あんたはここで死ぬんだね」
ジュールが剣を握り直すと、切れ味よく磨かれた剣身がぎらりと光る。
その言葉が張ったりではなく真実だと悟ったレイラは、青ざめた顔で差し出されたグラスを掴んだ。
「わ、わかったわよ……飲めば、いいん、でしょ……。毒じゃないんだからっ!」
ぐいっと勢いよく、グラスの中の赤いワインが飲み干された。
さっきディアと別れた階段ホールに戻ろうと振り返ると、メイドが一人、地下の厨房へと続く使用人専用の階段を駆け下りていくのが見えた。
気になって後を追ったが、その階段で地下まで降りてはみたものの、そこに姿はない。
(あんな髪の長いメイドがいたか?)
後ろ姿しか見なかったが、メイドの髪は、腰にまで達していた。
あんなに長い髪をまとめずにいれば、仕事がしづらいに違いない。だからこの城で働くメイドや侍女、下働きの女性たちは皆、髪を背中の半ばあたりまでに短くしているか、髪を長く伸ばしている者なら、一つに束ねて器用に結い上げてまとめている。あんな長い髪をそのままにしているのは、貴族令嬢か、街の娼館の女たちくらい。
併せて、使用人用の薄暗い階段を降りる時に感じた、そこに漂うに似つかわしくない香水の香り。本人が立ち去った後にまで香りが残るほどきつい香水をつけた使用人など、ここにはいないはずだ。
(傍系の家門の者か? 城内を嗅ぎまわっているのか?)
ならばこれを見逃すことはできない。
モルガンは報告のため、主君の姿を探しに行った。
◆◆◆
ノルマンの迅速な手当のおかげで、足首の痛みはほどなくしてほとんど引いた。
立ち上がると、まだ鈍い痛みが残るものの、歩くのに不自由はない。
そんな私に、カーラがしみじみと言う。
「公爵様は、本当にお優しいですね。手ずからお嬢様の手当をしてくださるなんて」
見ていて微笑ましい光景でしたよ、と続けたカーラに、心なしか顔が熱くなる。
「ええ、そうね。本当に優しくていい人よね」
そうだ、きっとノルマンなら、私の言うことに耳を傾けてくれるだろう。今回の王太子殿下のもてなしがすんで、王都に発たれた後、落ち着いたところでノルマンに正直に打ち明けよう。
ノルマンは真剣に話を聞いてくれるはずだ。あの人とは違う……。
ロベルに裏切られた幾度もの光景が、脳裏に浮かんでくる。その記憶の一つに、思い出したこと。
(あっ! いや、まさか……)
「カーラ、ノルマン様のところに行ってくるわ。お伝えしないといけないことがあるの」
探していた不快さが明らかになった。
◆◆◆
ノルマンの執務室に行くと、その扉の前にはジュールがいた。近くにステファン卿とモルガンも控えている。
ジュールは執務室の扉にほんのわずかに開いた隙間に耳を当て、横目で中の様子をうかがっている。
私に気づいたジュールは、そっと唇の前に人差し指を立て、音を立てないようにと合図した。
モルガンが、私に耳打ちする。
「怪しいメイドが今ちょうど、執務室にワインを持って入ったのです。自ら姿を現してくれるとは、手間が省けました」
まあ、どう見てもメイドというには違和感しかない女ですが、とモルガンが苦笑いした。
この城では、ワインが保管されている食糧庫の扉は二人の兵士に護られていたし、入室できる者は決められている。許された者以外の不審者が侵入したら、すぐにノルマンやジュール、執事のモルガンに知らせが行くようになっていた。食材に毒物が混ぜられることを防ぐ自衛の策だ。ここまでの警戒は、平穏な王都の貴族の屋敷では考えもしないだろうが、国境に接する領地ではごく当然のことともいえる。
しかも今は、王族の来訪を控えて、城を挙げて常よりも警戒のレベルを上げている。そんな折に食糧庫に現れた初めて見るメイドに、その扉を護る兵士は顔を見合わせた。
暗黙の了解のうちに、一人の兵士が何食わぬ顔でメイドを食糧庫の中へと案内し、監視を悟られないように他愛のない雑談で時間を稼ぐ。その間にもう一人の兵士は、主君たちへと知らせに向かった。
「ノルマン様もすでにご承知の上ですから、ご安心を」
ジュールに無言のまま手招きされて、私も扉の隙間を覗いてみる。そこにいたメイドは、後ろ姿でもわかる、予想通りの人物。
(レイラ!)
声に出そうになって、ひゅっと息を呑む。
中では、ノルマンが冷たい声でメイドに言った。
「それは何だ、と聞いているんだが? 答えろ」
表情は険しく、詰問するかのような口調だ。
「えーと……公爵様がお疲れのようだったので、寝る前にワインが必要かなーと思いまして」
メイドにしては、主人に対して無礼にしか聞こえない話し方。
レイラはソードマスターが放つ、この殺気立った空気が読めないのか、はたまたわざと読まずにいるのか、王都にいる令息たちと会話するかのような甘ったるい声で言った。
「誰が俺にワインを持って行けと、お前に頼んだんだ?」
「あ、その……サルグミン嬢ですよぉ」
「ふうん……」
この城の使用人たちは、誰一人として私をサルグミン嬢とは呼ばない。ノルマンとの結婚がまだなので、あえてお嬢様と呼ぶようにと、モルガンが徹底してくれているのだ。
しかも、ノルマンは社交以外ではワインを口にしない。この地は、呑気に酔っていられる王都とは違う。いつ何時、魔物の襲来の報せがあり、討伐に出ることになるかは知れない。だから、寝る前に飲むのはお茶だ。
最近ノルマンは、疲れをとるためにと私がブレンドしたお茶しか飲まない。だから、彼女の言葉は不可解なことばかりなのだ。
ノルマンの瞳が蔑むような光を帯びる。
「ワインは不要だ。だが、せっかくお前がここまで運んできてくれたものだ。それはお前にやろう。捨てるのは忍びないからな。有難く、今ここで飲み干すといい」
「あ? いえ、ちょっと……私は……」
途端にレイラは、わかりやすすぎるほど狼狽えた。
「どうした? 主君の命令が聞けないというのか? この城に、俺の命じたことを聞かない使用人はいないはずだが」
「あ、ええと……そういうわけではなく……」
ワインのグラスを掴んだノルマンが、彼女の鼻先にそれを突き付けた。
「さあ、飲め!」
気迫に押されて後ずさるレイラは、さらに追い詰められる。
「ほら、どうした? 飲めない理由があるのか?」
「あ、あの、お許しを……」
がくがくと体を震わせながら、レイラは崩れ落ちるようにぺたりと床に座り込んだ。
「お前は、レイラ・クレモだったな。お前は俺が冷血公爵と呼ばれているのを知らないようだ。俺には、そう呼ばれるに値する理由があるんだがな。ジュール! ステファン!」
呼ばれてジュールは、この時を待っていたとばかりに扉を乱暴に押し開いた。その表情は明らかに楽しそうに笑っている……。
二人は執務室に踏み込むなり、メイド姿のレイラに抜き身の剣を突き付けた。ステファンはレイラの両腕を背中でねじりあげるように掴んで、床に這いつくばるように跪かせる。
レイラの醜く歪んだ表情に、ジュールは楽しげな表情を隠さない。
「あんた、義姉上を突き落とした奴だろ?」
「し、知らないわよっ!」
「しらばっくれても無駄なんだよねー。で、今度は兄上に何を飲ませようとしたのかな? 毒かなー? ねえ、どうなの? 教えてよー」
ふざけた調子で歌うように言いながら、下ろした剣をレイラの目の前の床にぐさりと突き立てる。煽るように顔をわざわざ近づけるジュールに、レイラはぷいっと横を向いた。
「あのさー、これが毒だったら、あんたは高位貴族の当主を殺そうとした罪で、即刻処刑だよ。今、この場でね。公爵家にはその権限があるんだって、知ってる? あー、あんた、頭悪いから、知らないかなー?」
「ち、違うわよ! 毒なんかじゃないって!」
「へえー。毒じゃないって言うなら、飲めるよね? 飲めないんなら、これは毒ってことで決まりね。で、あんたはここで死ぬんだね」
ジュールが剣を握り直すと、切れ味よく磨かれた剣身がぎらりと光る。
その言葉が張ったりではなく真実だと悟ったレイラは、青ざめた顔で差し出されたグラスを掴んだ。
「わ、わかったわよ……飲めば、いいん、でしょ……。毒じゃないんだからっ!」
ぐいっと勢いよく、グラスの中の赤いワインが飲み干された。
158
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された公爵令嬢ですが、戻らなかっただけです
鷹 綾
恋愛
王太子カイル殿下から、社交界の場で婚約破棄を言い渡された公爵令嬢リュシエンヌ。
理由は――
「王太子妃には華が必要だから」。
新たに選ばれたのは、愛らしく無邪気な義妹セシリア。
誰もが思った。
傷ついた令嬢は泣き、縋り、やがて戻るのだと。
けれどリュシエンヌは、ただ一言だけ告げる。
「戻りません」
彼女は怒らない。
争わない。
復讐もしない。
ただ――王家を支えるのをやめただけ。
流通は滞り、商会は様子を見始め、焦った王太子は失点を重ねる。
さらに義妹の軽率な一言が決定打となり、王太子妃候補の座は静かに消えた。
強いざまあとは、叫ぶことではない。
自らの選択で、自らの立場を削らせること。
そして彼女は最後まで戻らない。
支えない。
奪わない。
――選ばれなかったのではない。
彼女が、選ばなかったのだ。
これは、沈黙で勝つ公爵令嬢の物語。
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~
水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」
夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。
王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。
「左様でございますか」
彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。
悪役令嬢は自称親友の令嬢に婚約者を取られ、予定どおり無事に婚約破棄されることに成功しましたが、そのあとのことは考えてませんでした
みゅー
恋愛
婚約者のエーリクと共に招待された舞踏会、公の場に二人で参加するのは初めてだったオルヘルスは、緊張しながらその場へ臨んだ。
会場に入ると前方にいた幼馴染みのアリネアと目が合った。すると、彼女は突然泣き出しそんな彼女にあろうことか婚約者のエーリクが駆け寄る。
そんな二人に注目が集まるなか、エーリクは突然オルヘルスに婚約破棄を言い渡す……。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ】伯爵令嬢の責務
ごろごろみかん。
恋愛
見てしまった。聞いてしまった。
婚約者が、王女に愛を囁くところを。
だけど、彼は私との婚約を解消するつもりは無いみたい。
貴族の責務だから政略結婚に甘んじるのですって。
それなら、私は私で貴族令嬢としての責務を果たすまで。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる