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一限目が終わり、物思いに耽る。
あれから彼女の可憐な顔が脳裏に焼きついて、夜中までずっと、あの言葉の意味を考えていた。
おかげで、まぶたは重く、体は少しだるい。
大きな欠伸をしながら、ゆっくりと息を吐いて、机に突っ伏する。
紙の匂いが少し心を落ち着かせる。
だけど、頭の中の靄が晴れることはない。
「どういう意味だったんだぁーっ!」
叫びながら顔を上げると、見知った男がにっこりと笑いかけている。
「おい、枠太、昨日何かあったのか?」
こちらの事情もお構いなしに話しかけてくるコイツは、橋本楽。
小学校からの悪友で、一緒に景品を乱獲したりもする。
(※個数制限は守りましょう)
俺ほどクレゲをしてるわけではないが、コイツといると、橋渡し設定が楽に攻略できそうで、縁起が良い。
「何にもねぇよ」
軽くあしらいながら、机に顔を戻す。
「本当か?俺らも高2になったからな、恋のお悩みかと思ったぜ…」
ちょっと抜けてそうなのに、勘が良いところもある。
俺は口元を緩ませつつも、頭の中では昨日のことがちらついていた。
「そういえば…あの新店舗で、昨日出たフィギュアもう取ったか!?なんか沼っちまってよー」
「いつもの所では取ったけどな」
「ヒントは表寄りの重心で中で動くから都度、重心が変わることくらいかな」
個人的だが、箱の中でフィギュアが動くと変に暴れてやりづらい。
「まじ?明日、土曜で混みそうだし、今日行かねえ?アドバイスくれよ」
楽の目が輝いている。
なるほど、狙いはそれか。
「…悪いな、今日もいつもの所に行く予定なんだ」
「頼む、助けてくれよ~」
「悪い、俺はな…お前が沼った話を聞くのが楽しくて仕方ないんだ」
「ヤな奴だな、モテねぇぞ」
何気ない一言が、今日は妙に胸に刺さる。
それもこれも、昨日のことのせいだ。
「あーっ、またゲームセンター行こうとしてるなー!」
その通った声と同時に、後ろから勢いよく駆けてきて、二人の間に分け入ってきた。
こいつの名前は春河芽衣、幼稚園からの幼馴染で家も隣同士だ。
カチューシャで明るい茶髪の前髪を上げ、柔らかい曲線を描くまつげの奥から、吸い込まれそうな大きな瞳がこちらを捉える。
俺が取る景品のお菓子を毎日餌付けしていたせいか、最近、少し肥えてしまったらしい。
そんなに太っては見えないが…罪な男だな、俺も。
「おばさんに、またクレーンゲームしてるって、言っちゃうよ~」
芽衣はいつも、こうしてちゃちゃを入れてくる。
「おい、ボタン外れてるぞ」
勢いよく走ってきたせいか、締め忘れか、シャツのボタンが外れ、胸元が少しはだけている。
白い生地と小さな膨らみが、ちらりと顔を覗かせていた。
「えっ、うそ、…み、見えた?」
顔が真っ赤になる芽衣を見て、思わず笑いをこらえる。
「見えたけど、別になんとも思わねぇよ」
「しかも、そんなに…ないじゃないか」
家族みたいなもんだし、今更何も思うことはない。
楽は両手を合わせ、天に祈りを捧げているようだった。
その瞬間、頭頂部に鈍い衝撃が走る。
「…っ、最低!」
そう言い残すと、彼女は胸元のボタンを直しながら、女子グループの中に混ざっていった。
頭の鈍痛がじわじわ広がっていく中、二限目を知らせるチャイムが教室に鳴り響いた。
──放課後、今日もこのゲーセンにやってきた。
昨日の彼女にまた会えかもしれないと、淡い期待を胸に。
しかし、やはり彼女はいなかった。
「いるわけないか…」
頭ではわかっていても、改めて現実を突きつけられると虚無感が迫ってくる。
後ろから明るく通る声が聞こえる。
「おーい、わくたー!」
振り向くと芽衣が笑顔で手を振り、駆け寄ってくる。
「なんだ、お前か…」
「何だとは何よー」
腕を組み、軽く首をかしげながら、不満そうに膨れる。
「いったい、何しに来たんだ?」
芽衣を見ると、走ってきたのか、少し息が上がっていて、頬が赤い。
「今日、ここに行くって聞こえたから、あたしも来ちゃった」
ちょっと照れたように微笑む姿が、ネオンに照らされて、少し大人びて見えた。
いつもとは違う芽衣に少し胸がざわつく気がした。
「芽衣は、クレゲそんなに好きじゃないだろ?どうしたんだよ?」
「うーん…久しぶりに何か取ってもらおうかなと思って」
辺りの筐体を一台ずつ、眺めながら、少しずつ遠ざかっていく。
芽衣の瞳は、何かを迷っているようだが、景品を選ぶというよりも何かのタイミングを待っているようだった。
「俺はやりたい台があるんだよ、悪いな」
「えー、ちょっと待って!じゃあ、これ取って!」
近くにあった小さなUFOキャッチャーを指差す。
その中には、よくわからない色々な動物のぬいぐるみキーホルダーが並んでいた。
どれも不敵な笑みを浮かべながら、腕を組んでいる。
芽衣とゲーセンに来ても、いつもこの調子で、振り回される。
「まったく…しかし、こんなので良いのか?」
「これは、なんなんだ?」
「わからなーい」
悪気はないが、その奔放さにいつも振り回される。
でも、それを許してしまう自分がいる。
「わからないのかよ!」
「だって、いつもお菓子なんだもん。たまには、形に残る物が良いの、それによく見たら何か…可愛いし…」
たぶん、これが欲しいというわけではないだろう。
その真意を詮索するのも面倒だ。
溜め息を吐きながら、筐体と景品を確認する。
この筐体に攻略法はあるにはあるが、特に意識する必要はない、1000円くらい入れれば取れるはずだ。
「わかったよ、両替してくるから待ってろ」
100円が出てくるのを眺めながら、昨日の彼女のことを考えていた。
どこの誰で、今何をしているのか、名前すら知らない。
いつか、もう一度、会って話がしたいと思った。
戻る途中、遠くから見えた芽衣は、景品をただじっと見つめて、何か考え事をしている様子だった。
その表情には、妙な緊張感と儚さを感じたが、きっとネオンの光でそう見えただけだろう。
「悪い、待たせたな」
「いいよー、じゃあ、よろしく!」
いつもの明るい返事が返ってくる。
さっきの表情は気のせいか。
「はいよ」
決められたルーティンを繰り返し、どこかで天井が来るのを待つ。
一応、確率無視できないか確認はしておくか。
ふと、筐体の窓に、芽衣が俺の横顔をじっと見つめている姿が映っていることに気がついた。
「なんだよ、」
「…真剣だなって、わくたのこの表情は、ここでしか見れないから」
その言葉に、指先の力が一瞬抜けた。
「なんだ?熱でもあるのか?」
今日の芽衣はどこかおかしい。
変にしおらしい時があるというか何というか。
「別にー、いつも通りだよ!」
「ほら、取れたぞ」
すぐに確率が来て、ゲットできた。
手にしたライオンは、何か言いたそうな顔で俺を見ているように感じた。
「ありがとう!流石だね~」
「せっかくだから、鞄に付けよっと」
鞄で跳ねるライオンは、まだ何か言いたげに見えた。
それから、芽衣のリクエストに応え続けた。
自分の欲しい物は取れないが、たまには、こういうのもいいか…。
ふと、芽衣の肩に糸が付いているのに気がついた。
他のぬいぐるみから取れたのか、白いシャツには、目立って見えた。
「肩にゴミ付いてるぞ、ほら」
「えっ?あっ…」
なぜこんな悲しそうな表情をしたのか、この時の俺は知る由もなかった。
「大丈夫か?具合悪いなら送っていくぞ」
「…ごめんごめん、ありがとう、大丈夫」
「いや~、でもやっぱり、わくたはすごいね!普通こんな簡単に取れないよ」
「今日から先生と呼んでいいかな?」
元の調子に戻って、また、おかしなことを言いだす。
ただ、その笑顔は、少し切なさを纏う。
「どうぞ、ご自由に」
「では、枠太先生、最後にあちらのぬいぐるみをお願いします」
それは、昨日もあの子のために、取ったぬいぐるみだった。
少し心が揺れる感覚があった。
昨日も取れたし、同じように狙っていけば問題ない。
ぬいぐるみを確認して、100円を入れる。
その時、隣で芽衣が何か喋りかけていた。
「先生、質問です。どうやったら----」
周りの電子音にかき消され、殆ど何も聞こえなかった。
「なんだって?」
そう言いながら、次の狙いを定め、レバーを調整する。
決定ボタンを押そうとした、その瞬間──
突然、小さな手が俺の腕を思い切り引っ張った。
バランスを崩して思わずよろめく。
その反動でボタンを押してしまった。
「おい、何して…」
その瞬間、耳元で囁かれた言葉に、思考が停止した。
──どうやったら君のハートを掴めますか?
芽衣はそう囁いて、少し俯いた。
離れて見えたその顔は、微かに赤みを帯びて、肩が小さく震えている。
未だに何が起きたか理解できずにいる。
俺の頭は、ぬいぐるみの動きよりも、芽衣の言葉を必死で追いかけていた。
芽衣はこの空気に耐えられなくなったのか、駆け出していってしまった。
透明なカラーボールが、獲得口に落ち、乾いた音が響いた。
いつか取った赤い糸が、指先に絡みついたまま、そっと揺れていた。
あれから彼女の可憐な顔が脳裏に焼きついて、夜中までずっと、あの言葉の意味を考えていた。
おかげで、まぶたは重く、体は少しだるい。
大きな欠伸をしながら、ゆっくりと息を吐いて、机に突っ伏する。
紙の匂いが少し心を落ち着かせる。
だけど、頭の中の靄が晴れることはない。
「どういう意味だったんだぁーっ!」
叫びながら顔を上げると、見知った男がにっこりと笑いかけている。
「おい、枠太、昨日何かあったのか?」
こちらの事情もお構いなしに話しかけてくるコイツは、橋本楽。
小学校からの悪友で、一緒に景品を乱獲したりもする。
(※個数制限は守りましょう)
俺ほどクレゲをしてるわけではないが、コイツといると、橋渡し設定が楽に攻略できそうで、縁起が良い。
「何にもねぇよ」
軽くあしらいながら、机に顔を戻す。
「本当か?俺らも高2になったからな、恋のお悩みかと思ったぜ…」
ちょっと抜けてそうなのに、勘が良いところもある。
俺は口元を緩ませつつも、頭の中では昨日のことがちらついていた。
「そういえば…あの新店舗で、昨日出たフィギュアもう取ったか!?なんか沼っちまってよー」
「いつもの所では取ったけどな」
「ヒントは表寄りの重心で中で動くから都度、重心が変わることくらいかな」
個人的だが、箱の中でフィギュアが動くと変に暴れてやりづらい。
「まじ?明日、土曜で混みそうだし、今日行かねえ?アドバイスくれよ」
楽の目が輝いている。
なるほど、狙いはそれか。
「…悪いな、今日もいつもの所に行く予定なんだ」
「頼む、助けてくれよ~」
「悪い、俺はな…お前が沼った話を聞くのが楽しくて仕方ないんだ」
「ヤな奴だな、モテねぇぞ」
何気ない一言が、今日は妙に胸に刺さる。
それもこれも、昨日のことのせいだ。
「あーっ、またゲームセンター行こうとしてるなー!」
その通った声と同時に、後ろから勢いよく駆けてきて、二人の間に分け入ってきた。
こいつの名前は春河芽衣、幼稚園からの幼馴染で家も隣同士だ。
カチューシャで明るい茶髪の前髪を上げ、柔らかい曲線を描くまつげの奥から、吸い込まれそうな大きな瞳がこちらを捉える。
俺が取る景品のお菓子を毎日餌付けしていたせいか、最近、少し肥えてしまったらしい。
そんなに太っては見えないが…罪な男だな、俺も。
「おばさんに、またクレーンゲームしてるって、言っちゃうよ~」
芽衣はいつも、こうしてちゃちゃを入れてくる。
「おい、ボタン外れてるぞ」
勢いよく走ってきたせいか、締め忘れか、シャツのボタンが外れ、胸元が少しはだけている。
白い生地と小さな膨らみが、ちらりと顔を覗かせていた。
「えっ、うそ、…み、見えた?」
顔が真っ赤になる芽衣を見て、思わず笑いをこらえる。
「見えたけど、別になんとも思わねぇよ」
「しかも、そんなに…ないじゃないか」
家族みたいなもんだし、今更何も思うことはない。
楽は両手を合わせ、天に祈りを捧げているようだった。
その瞬間、頭頂部に鈍い衝撃が走る。
「…っ、最低!」
そう言い残すと、彼女は胸元のボタンを直しながら、女子グループの中に混ざっていった。
頭の鈍痛がじわじわ広がっていく中、二限目を知らせるチャイムが教室に鳴り響いた。
──放課後、今日もこのゲーセンにやってきた。
昨日の彼女にまた会えかもしれないと、淡い期待を胸に。
しかし、やはり彼女はいなかった。
「いるわけないか…」
頭ではわかっていても、改めて現実を突きつけられると虚無感が迫ってくる。
後ろから明るく通る声が聞こえる。
「おーい、わくたー!」
振り向くと芽衣が笑顔で手を振り、駆け寄ってくる。
「なんだ、お前か…」
「何だとは何よー」
腕を組み、軽く首をかしげながら、不満そうに膨れる。
「いったい、何しに来たんだ?」
芽衣を見ると、走ってきたのか、少し息が上がっていて、頬が赤い。
「今日、ここに行くって聞こえたから、あたしも来ちゃった」
ちょっと照れたように微笑む姿が、ネオンに照らされて、少し大人びて見えた。
いつもとは違う芽衣に少し胸がざわつく気がした。
「芽衣は、クレゲそんなに好きじゃないだろ?どうしたんだよ?」
「うーん…久しぶりに何か取ってもらおうかなと思って」
辺りの筐体を一台ずつ、眺めながら、少しずつ遠ざかっていく。
芽衣の瞳は、何かを迷っているようだが、景品を選ぶというよりも何かのタイミングを待っているようだった。
「俺はやりたい台があるんだよ、悪いな」
「えー、ちょっと待って!じゃあ、これ取って!」
近くにあった小さなUFOキャッチャーを指差す。
その中には、よくわからない色々な動物のぬいぐるみキーホルダーが並んでいた。
どれも不敵な笑みを浮かべながら、腕を組んでいる。
芽衣とゲーセンに来ても、いつもこの調子で、振り回される。
「まったく…しかし、こんなので良いのか?」
「これは、なんなんだ?」
「わからなーい」
悪気はないが、その奔放さにいつも振り回される。
でも、それを許してしまう自分がいる。
「わからないのかよ!」
「だって、いつもお菓子なんだもん。たまには、形に残る物が良いの、それによく見たら何か…可愛いし…」
たぶん、これが欲しいというわけではないだろう。
その真意を詮索するのも面倒だ。
溜め息を吐きながら、筐体と景品を確認する。
この筐体に攻略法はあるにはあるが、特に意識する必要はない、1000円くらい入れれば取れるはずだ。
「わかったよ、両替してくるから待ってろ」
100円が出てくるのを眺めながら、昨日の彼女のことを考えていた。
どこの誰で、今何をしているのか、名前すら知らない。
いつか、もう一度、会って話がしたいと思った。
戻る途中、遠くから見えた芽衣は、景品をただじっと見つめて、何か考え事をしている様子だった。
その表情には、妙な緊張感と儚さを感じたが、きっとネオンの光でそう見えただけだろう。
「悪い、待たせたな」
「いいよー、じゃあ、よろしく!」
いつもの明るい返事が返ってくる。
さっきの表情は気のせいか。
「はいよ」
決められたルーティンを繰り返し、どこかで天井が来るのを待つ。
一応、確率無視できないか確認はしておくか。
ふと、筐体の窓に、芽衣が俺の横顔をじっと見つめている姿が映っていることに気がついた。
「なんだよ、」
「…真剣だなって、わくたのこの表情は、ここでしか見れないから」
その言葉に、指先の力が一瞬抜けた。
「なんだ?熱でもあるのか?」
今日の芽衣はどこかおかしい。
変にしおらしい時があるというか何というか。
「別にー、いつも通りだよ!」
「ほら、取れたぞ」
すぐに確率が来て、ゲットできた。
手にしたライオンは、何か言いたそうな顔で俺を見ているように感じた。
「ありがとう!流石だね~」
「せっかくだから、鞄に付けよっと」
鞄で跳ねるライオンは、まだ何か言いたげに見えた。
それから、芽衣のリクエストに応え続けた。
自分の欲しい物は取れないが、たまには、こういうのもいいか…。
ふと、芽衣の肩に糸が付いているのに気がついた。
他のぬいぐるみから取れたのか、白いシャツには、目立って見えた。
「肩にゴミ付いてるぞ、ほら」
「えっ?あっ…」
なぜこんな悲しそうな表情をしたのか、この時の俺は知る由もなかった。
「大丈夫か?具合悪いなら送っていくぞ」
「…ごめんごめん、ありがとう、大丈夫」
「いや~、でもやっぱり、わくたはすごいね!普通こんな簡単に取れないよ」
「今日から先生と呼んでいいかな?」
元の調子に戻って、また、おかしなことを言いだす。
ただ、その笑顔は、少し切なさを纏う。
「どうぞ、ご自由に」
「では、枠太先生、最後にあちらのぬいぐるみをお願いします」
それは、昨日もあの子のために、取ったぬいぐるみだった。
少し心が揺れる感覚があった。
昨日も取れたし、同じように狙っていけば問題ない。
ぬいぐるみを確認して、100円を入れる。
その時、隣で芽衣が何か喋りかけていた。
「先生、質問です。どうやったら----」
周りの電子音にかき消され、殆ど何も聞こえなかった。
「なんだって?」
そう言いながら、次の狙いを定め、レバーを調整する。
決定ボタンを押そうとした、その瞬間──
突然、小さな手が俺の腕を思い切り引っ張った。
バランスを崩して思わずよろめく。
その反動でボタンを押してしまった。
「おい、何して…」
その瞬間、耳元で囁かれた言葉に、思考が停止した。
──どうやったら君のハートを掴めますか?
芽衣はそう囁いて、少し俯いた。
離れて見えたその顔は、微かに赤みを帯びて、肩が小さく震えている。
未だに何が起きたか理解できずにいる。
俺の頭は、ぬいぐるみの動きよりも、芽衣の言葉を必死で追いかけていた。
芽衣はこの空気に耐えられなくなったのか、駆け出していってしまった。
透明なカラーボールが、獲得口に落ち、乾いた音が響いた。
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