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豚カツは食べられない
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僕たちはコソコソと入り口から入る。
僕はボス熊が座っているソファの後ろへ、ハナは豚一家の檻の近くへ、真咲はバレないよう2階へ登っている。
真咲は一体何処へ行っているんだ?
まあ、良いやと僕はボス熊の隙を狙う。
派手に突撃しても勝てるだろうけれど、少しでもハナ達が怪我しないように戦いたい。
ボス熊は、部下達に何か命令をする。
部下達は集まって何か話し合っている。
そして、その中の2匹がボス熊の前へ出ていく。
そこにはスタンドマイクが置かれていて、部下2匹は体を大きく揺らしながら必死に何かしている。
ボス熊はそれを渋い顔で見ている。
……何しているんだ?もしかして漫才?暇だから部下に漫才をさせているのか?
なんて愉快なモンスターなんだ。
僕は一瞬、目的を忘れそうになる。
いけない、いけない。あの子の家族を助けないと。
でも、どのタイミングで出ようか。
今なのかな?ガバッとやっちゃって良いのかな?
ドドンッ!!!!!!
なんだ!!?
その場にいた全員が音のした方を見る。
2匹の部下が頑張ってネタを披露しているのを見守っていた他の部下達が、跡形もなく飛び散っている。
そして、そこにはボス熊と同じくらい大きな豚が床に転がっている。
新しいモンスター!!?
その豚はゆっくり立ち上がると、僕に向かってピースをする。
え、なにあれ。僕豚に友達なんかいたっけ。
「つむぎ!今よ!」
ハナの声だ。
そうだ!今はこのボス熊を何とかしなくちゃ!
僕はボス熊の背中にデコピンをする。
「おりゃ」
ドンッ!!!!
思い切り吹っ飛んだボス熊は、目の前にいた部下2匹を巻き込んで壁へめり込んだ。
僕は色々考えた結果、少し手加減をした。
他の熊達はボスが倒された事でオロオロとしている。
ガチャッ
ハナが檻を開ける。
豚一家が出てきた瞬間、あの子豚が家族の元へ飛び込む。
「ズズッ」
僕は目や鼻から出てくる液体を必死に拭い、皆んなの所へ行く。
ドスンッドスンッ
あ!
さっきの豚が同じように近寄ってくる。
「危ない!!」
僕は豚の前に立ち、戦う姿勢をとる。
するとシュンッと豚が消え、そこにいたのは真咲だった。
「真咲!?」
「危ねえ、殺されるとこだった」
真咲はフウ、と息を吐く。
「つむぎ気づいていなかったの?」
「いやいやいや、分かるわけないじゃん!なんで豚!?どこにあんな大きな豚がいたの?」
あんな豚が近くにいたなら、あのボス熊もゆっくり漫才なんか見てられなかった筈だ。
「見たことあったんだよ」
?
「色々あってな、別の場所であの豚を見てたから変身できた」
「え、でも真咲が変身するには睨まなきゃいけないんだよね?」
「んや、前にシンさんとこの酒場で試したんだけど、睨むだけじゃ変身しないんだよ。ちゃんと、こいつになりたいって思わなきゃ変わんなかった。けど、それだけ強く思えば記憶している姿にならなんだって変われるんだよ。」
ああ、それが良い発見って言ってたやつなんだ。
「ハナは気づいてたの?」
「もちろんよ、ピースした時に気づいたわ」
流石だなあ。
すると、豚一家が僕たちへ小さくお辞儀をした。
ありがとうって事だろう。
僕はまた液体が溢れそうになる。
ドスッドスッ
「つむぎ!後ろ!」
ハナが後ろを指差す。
あのボス熊が僕の前までやって来る。
僕はボス熊が座っているソファの後ろへ、ハナは豚一家の檻の近くへ、真咲はバレないよう2階へ登っている。
真咲は一体何処へ行っているんだ?
まあ、良いやと僕はボス熊の隙を狙う。
派手に突撃しても勝てるだろうけれど、少しでもハナ達が怪我しないように戦いたい。
ボス熊は、部下達に何か命令をする。
部下達は集まって何か話し合っている。
そして、その中の2匹がボス熊の前へ出ていく。
そこにはスタンドマイクが置かれていて、部下2匹は体を大きく揺らしながら必死に何かしている。
ボス熊はそれを渋い顔で見ている。
……何しているんだ?もしかして漫才?暇だから部下に漫才をさせているのか?
なんて愉快なモンスターなんだ。
僕は一瞬、目的を忘れそうになる。
いけない、いけない。あの子の家族を助けないと。
でも、どのタイミングで出ようか。
今なのかな?ガバッとやっちゃって良いのかな?
ドドンッ!!!!!!
なんだ!!?
その場にいた全員が音のした方を見る。
2匹の部下が頑張ってネタを披露しているのを見守っていた他の部下達が、跡形もなく飛び散っている。
そして、そこにはボス熊と同じくらい大きな豚が床に転がっている。
新しいモンスター!!?
その豚はゆっくり立ち上がると、僕に向かってピースをする。
え、なにあれ。僕豚に友達なんかいたっけ。
「つむぎ!今よ!」
ハナの声だ。
そうだ!今はこのボス熊を何とかしなくちゃ!
僕はボス熊の背中にデコピンをする。
「おりゃ」
ドンッ!!!!
思い切り吹っ飛んだボス熊は、目の前にいた部下2匹を巻き込んで壁へめり込んだ。
僕は色々考えた結果、少し手加減をした。
他の熊達はボスが倒された事でオロオロとしている。
ガチャッ
ハナが檻を開ける。
豚一家が出てきた瞬間、あの子豚が家族の元へ飛び込む。
「ズズッ」
僕は目や鼻から出てくる液体を必死に拭い、皆んなの所へ行く。
ドスンッドスンッ
あ!
さっきの豚が同じように近寄ってくる。
「危ない!!」
僕は豚の前に立ち、戦う姿勢をとる。
するとシュンッと豚が消え、そこにいたのは真咲だった。
「真咲!?」
「危ねえ、殺されるとこだった」
真咲はフウ、と息を吐く。
「つむぎ気づいていなかったの?」
「いやいやいや、分かるわけないじゃん!なんで豚!?どこにあんな大きな豚がいたの?」
あんな豚が近くにいたなら、あのボス熊もゆっくり漫才なんか見てられなかった筈だ。
「見たことあったんだよ」
?
「色々あってな、別の場所であの豚を見てたから変身できた」
「え、でも真咲が変身するには睨まなきゃいけないんだよね?」
「んや、前にシンさんとこの酒場で試したんだけど、睨むだけじゃ変身しないんだよ。ちゃんと、こいつになりたいって思わなきゃ変わんなかった。けど、それだけ強く思えば記憶している姿にならなんだって変われるんだよ。」
ああ、それが良い発見って言ってたやつなんだ。
「ハナは気づいてたの?」
「もちろんよ、ピースした時に気づいたわ」
流石だなあ。
すると、豚一家が僕たちへ小さくお辞儀をした。
ありがとうって事だろう。
僕はまた液体が溢れそうになる。
ドスッドスッ
「つむぎ!後ろ!」
ハナが後ろを指差す。
あのボス熊が僕の前までやって来る。
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