ケモ耳少女は剣を振るう〜TSしたけど刀があれば大丈夫〜

Kamomen

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ひとつのお願い

16 現実は非常なり...

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...マジで言ってる奴なのこれ?
うん
聞き間違いだろう

「もう1回言って貰えますか...」
「うん!4万人だよ」
どうやら聞き間違いではなかったよだ
「これは夢だ これは夢だ...」
「ともくんもう諦めよう
矢倉さんの圧がすごいんだけれど。僕にはこんな圧出せないな。
りんさんはこう言ってるけど...本当に僕なんかで大丈夫なのかな?
「本当に僕で大丈夫なんですか?」
「ともちゃん安心して...可愛いから!」
「そうそうともちゃんは可愛いよ」
「...?」
なぜ可愛いが出てきたのか。確かにこの身体は可愛い!でもサラッと人をちゃん呼びするのはやめて欲しい...なんかちょっと照れる。あー晴人にもそう読んで欲しいなぁ...ってまた何を考えているんだろ。晴人は晴人なのに・・・
「ともちゃんは出来そうなのかな?」
「あ、はい大丈夫です」
考えている時にいきなり声をかけられたものだから反射的に答えてしまった。
「ちょっとまっ」
「なら良かった!断られるかとヒヤヒヤしてたよ」
「ともちゃんがやるなら私もやりますよぉー!」
どうしよう どうしよう... うん もうやるしかないや。僕は決心し、心に大丈夫大丈夫と言い聞かせる。よし!
「あとともちゃんにお願いがあるんだけどいいかな?」
「大丈夫ですよ!どんなお願いですか?」
僕は正直言って油断していた。
「配信撮る時はこっちが用意した装備に変えてくれないかな」
「装備...ですか?」
「うん。そうだよそれはね...」
「どんな装備なんですか!?スカートねぇもしかしてスカートなの!?」
矢倉さんが食い気味にリンさんに聞く。
「う、うんスカートだよ。どんなのかは本番のお楽しみってことで」
リンさんが少し困ったようにして言う。でも声はどこか楽しそうな声だった。
「ってことは...フード外さないといけない?」
『そうだよ!!』
「......」
2人の声が店中に響く。

「ごめんね。ともちゃんいきなり大きな声出しちゃって」
「ともちゃん大丈夫?」
「なんとか大丈夫です。でも今後はやめて欲しいですね!」
僕は昔から怒鳴り声や大きな声が苦手だった。この身体になってからはさらにダメになってしまったようだ。
「分かったよ~」
ほっぺたを膨らまして矢倉さんが言う。なんか反省の色が全く見えない気がする...多分気のせいだよね?
「反省してる?」
「うん!ものすっ~ごく反省してるよぉ」
うん!反省してないね!
「そんなこと言うならもうぎゅうさせないから!」
と僕がそう言うと矢倉さんが
「そんな事言わないでよともちゃーん!私も死んじゃうわ」
と言って抱きついてきた。引き剥がそうとしても手の力が凄すぎて離れない。この細い腕からどうやったらこんな力が出るんだよ!
「ははは!あんた達ホントに姉妹みたいだね」
リンさんが爆笑しながら言う。僕達もそれにつられてついつい笑ってしまった。


「...ってことで配信のときはよろしくねー」
「リンさんありがとうございました!」
「ともちゃんの装備たのしみにしてますね!」
「それは100%頼ってて!最高の持ってくるからー!!」
「はーい分かりました。また配信でー」
「じゃあねー」
リンさんの声を背に僕達は月の明かりに照らされた街の中を歩き出した。
あの後、矢倉さんは風呂に入って寝ると言って、ログアウトした。1人残された僕は今広場でNPCが経営している屋台の焼肉2本を頬張っている。なぜ2本あるのかと言うと屋台のおじさんがサービスしてくれた。
もしかして中学生だと思われた...のかな?貰えたのは嬉しいけどそれはそれで少しショックだった。
まぁよく漫画とかでも可愛い子にサービスしたりするから...という理由で納得しておこう。自分で言うのもあれなのだけれどこの身体は可愛いと思う。最初は見た時は心臓止まるかと思ったほどにね。
よし...勇気をだしてえい!
僕は装備からローブを外す。僕の耳としっぽがあらわになる。夜だからあまりプレイヤーは居ないし、問題ないだろう。
ローブは装備していると視界が悪くなるし、耳としっぽの押さえつけられてる感があってものすっごく気持ち悪いから外したかった。
今後はずっと外していようかな?目立つかもしれないけど耳としっぽのためなら仕方がない。晴人に会うときにはつけとかないといけないけども。
でも病院に今度行こう。性別が変わったんだ身体のどこかがおかしくなっているのかもしれない。もしそうだとしたら兄ちゃんを心配させるし、学校にもいずれ行かなくちゃならない...先が思いやられる。
学校...か。
みんな今の僕を見てどう思うだろうか。
気持ち悪いと思われないだろうか。
ほらよく漫画とかである種族差別的なやつだよ。 この耳としっぽはみんなから見たら気持ち悪いと思うかもしれない。
僕は.........
もうやめようこんなことが考えてもどうにもならない。そういえば貰った刀見てなかった。僕は現実から逃げるようにしてメニューのストレージの中の刀の性能を調べた。
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