76 / 126
昇級決闘編
第73話 勧誘とは
しおりを挟む
〈派閥〉に引き入れる……と言っても、適当な人員を勧誘するのではダメだ。
俺は別に見栄えを気にして数合わせの為に〈派閥〉に入ってくれる生徒を探しているわけではない。やるからには全力で……なんなら今回は〈龍〉が絡んでくるので絶対に勝たなければいけない。
それを抜きにしても単純に倒したいと思える好敵手を相手にするのだから、勝てる人員を〈派閥〉に勧誘して入れなければ、相手に失礼だし、意味がない。意味がないのだが────
「まあ、そんな簡単にいるわけないよな……」
無事に〈派閥〉結成の手続きを済ませて、空き教室にて唯一のメンバーであるフリージアと現状の確認が終われば、俺達は直ぐに残りの人員補充の為に学院内を奔走した。しかし、やはりと言うべきか結果は芳しくなく……と言うか、全くと言っていいほどに収穫がなかった。
「……どうするの?最終選定がないけど?」
「そうなんだよなぁ……」
気が付けば夕暮れ時。珍しく疲れた様子のフリージアに俺は気のない返事しか返せない。改めて、現状としてはギリギリだ。何もかもが期限がすぐそこまで迫ってきている。その癖、良い感じのメンバー候補が見つからない。この焦燥感は気に食わなかった。
────こんなことなら変な意地なんか張るんじゃなかった。
もっと直ぐに腹を括って〈派閥〉を作り、メンバー集めに注力していればこんなに頭を悩ませる必要はなかったかもしれない。
しかし、後悔したところでもう遅い。俺と言う人間はいつもこうだ。一度目のトラウマの所為で自分の保身を優先してしまう。それが悪いことだとは思わないが、それに固執しすぎて本来の目的を達成できなのなら本末転倒だ。
────今一度改めろ、俺は龍を殺すためにここにいるんだ。
腐りかけていた性根を叩き直し、俺は気持ちを改める。そうして、机にだらしなく身を投げ出したフリージアを見た。
「今日はこれ以上動いても良い結果にはならないだろうから解散だ。明日、明後日で候補が見つからないようなら、覚悟を決めて俺とフリージアで最終選定に殴り込みを仕掛ける」
「……それも悪くないわね!!」
「今はその戦闘狂ぶりが本当に頼もしいよ……」
何故か乗り気の戦闘狂に呆れながらも少しは気がまぎれる。今回ばかりは彼女のこの邁進ぶりを見習うべきかもしれない。
足早に教室を後にして学舎を二人並んで歩く。やはりと言うべきかもう夕刻だと言うのに学院内はまだまだ活気に満ち溢れている。活気……と言うには聊か物騒すぎるかもしれないが、何故かそれを聞いて隣の戦闘狂はそわそわと落ち着かない様子だ。
────そんなに戦いたいのか?
彼女の戦闘狂ぶりに改めて引きながら、俺は歩みを止めた。
「それじゃあ、また明日な」
「ええ!また明日!!」
男子寮と女子寮の狭間にある分かれ道で互いに手を振って解散する。何となく後ろを振り向けばまだフリージアは一生懸命に手を振っている。
────本当に色々と変わったよな……。
ふと、一度目の記憶が蘇る。一度目の人生ではこうして帰り道を共にすることすらなかったのに、二度目の今回はこれが当たり前のようになっていた。そんな差異に違和感を覚えつつも、悪くないとも思えていた。
「はあ……」
依然として手を振り回すフリージアに再度手を振り直して、俺は今度こそ男子寮へと歩みを進めた。
・
・
・
気が付けば夜も更けて、寮の門限はとっくに過ぎた頃。自室には俺一人だけで、同室である勇者殿の姿はそこにない。
────今日は遅くまで決闘みたいだな。
最近は〈昇級決闘〉もあってか基本的に部屋に二人揃うことが少ない。
俺は早々に決闘から解放されたが、ヴァイスは一日に何十もの決闘を夜が耽るまでやっているみたいだった。最近はそれに拍車がかかり、俺が寝静まったころに帰ってくることもザラではなかったのだが────
「た、ただいま……」
例に漏れず今日も勇者殿は一日が終わるその瞬間まで剣戟の最中に身を投じていたらしい。噂をすれば予想通り汗だく、制服には無数の血痕がこびり付いて、見るからに疲弊している様子の勇者殿が帰ってきた。
「お帰り」
最近ではその常人ならざる決闘の数に、生徒の間では〈決闘狂い〉と呼ばれているらしく、件の勇者殿は今日もどこか満足げな様子だ。
「今日もぎりぎりまで決闘か?」
「うん!」
「結果は?」
「全勝!!」
「そりゃ凄い」
素直に感嘆するとヴァイスは嬉しそうに破顔する。そうして上機嫌な勇者殿は言葉を続けた。
「それでねレイくん!俺も今日で【第四級】になったんだ!!」
「おーそうか……って、は???」
とりあえず諸々の汚れを拭うためのタオルを投げ渡すと、ヴァイスはそれを受け取って興奮気味に言った。俺は予想外の彼の言葉に思考が止まる。
……いや、もう少しで【第四級】になれるとは聞いていたがまさか本当にこの短期間で昇級しまうとは思わなかった。次々と俺の周りの奴らが【第四級】になるから感覚が麻痺するが、普通はそんな簡単に上がれる階級ではないのだ。それこそ、自分よりも一年、二年と技術や経験で勝る上級生を無敗で倒し続けることが難しい。
────そりゃあ〈決闘狂い〉なんて呼ばれるはずだ……。
勇者の血統魔法を扱えるようになったヴァイスにはもちろんその潜在能力が十二分にあったが、まさか昨日の今日で【第四級】になるとは思わなかった。
どうやら俺は勇者の血統を甘く見ていたらしい────いや、それだけじゃあ説明が付けられないほど、彼が努力してきた結果だった。依然として驚いていると件の勇者殿は何処かぎこちない様子でこちらを見てきた。
「そ、それでなんだけどさ……レイくん、新しく〈派閥〉を作ったんでしょ?」
「あれ?俺、その話したっけ?」
昨日もヴァイスは夜が遅かったし、今日の朝も早くに決闘に出かけていたので話す会はなかった。首を傾げるとヴァイスは食い気味に言葉を続けた。
「し、してない……けど!何となくそれっぽいことを言ってたからもしかしてと思って!それで俺、急いで【第四級】になったんだ!!」
「お、おう」
「だからもしよかったら俺をレイくんの派閥に入れてくれないかな!?」
意を決したようにヴァイスは声を大にして言った。そこで俺は思い出す。
────そうだよ、勇者ほど心強い強者はいない。何が何でも勧誘しなければ。
弟子であるヴァイスの成長が嬉しすぎて〈派閥〉の勧誘が普通に抜け落ちてしまっていた。彼ならば大歓迎である。文句の付けようがない即戦力になってくれることだろう。だから俺の返答は決まっていた。
「勿論だ。寧ろ、お願いするよ。俺の〈派閥〉に入ってくれないか?」
「ッ────うん!」
手を差し出すとヴァイスは勢いよく俺の手を掴み取って頷いた。
雲行きが怪しかった人員集めも、何とか一人確保することができた。それも今、絶賛急成長中の勇者と来れば〈派閥〉の強化としては申し分ない。
────なんとか最低限の人員確保はできたな。後は……。
残る二枠を都合よく見つけることができるか。この出来次第で全てが決まる。明日は更に力を入れてメンバー集めをしなければならない。
士気は、今しがたの勇者殿の加入で最高潮と言っても過言ではなかった。
俺は別に見栄えを気にして数合わせの為に〈派閥〉に入ってくれる生徒を探しているわけではない。やるからには全力で……なんなら今回は〈龍〉が絡んでくるので絶対に勝たなければいけない。
それを抜きにしても単純に倒したいと思える好敵手を相手にするのだから、勝てる人員を〈派閥〉に勧誘して入れなければ、相手に失礼だし、意味がない。意味がないのだが────
「まあ、そんな簡単にいるわけないよな……」
無事に〈派閥〉結成の手続きを済ませて、空き教室にて唯一のメンバーであるフリージアと現状の確認が終われば、俺達は直ぐに残りの人員補充の為に学院内を奔走した。しかし、やはりと言うべきか結果は芳しくなく……と言うか、全くと言っていいほどに収穫がなかった。
「……どうするの?最終選定がないけど?」
「そうなんだよなぁ……」
気が付けば夕暮れ時。珍しく疲れた様子のフリージアに俺は気のない返事しか返せない。改めて、現状としてはギリギリだ。何もかもが期限がすぐそこまで迫ってきている。その癖、良い感じのメンバー候補が見つからない。この焦燥感は気に食わなかった。
────こんなことなら変な意地なんか張るんじゃなかった。
もっと直ぐに腹を括って〈派閥〉を作り、メンバー集めに注力していればこんなに頭を悩ませる必要はなかったかもしれない。
しかし、後悔したところでもう遅い。俺と言う人間はいつもこうだ。一度目のトラウマの所為で自分の保身を優先してしまう。それが悪いことだとは思わないが、それに固執しすぎて本来の目的を達成できなのなら本末転倒だ。
────今一度改めろ、俺は龍を殺すためにここにいるんだ。
腐りかけていた性根を叩き直し、俺は気持ちを改める。そうして、机にだらしなく身を投げ出したフリージアを見た。
「今日はこれ以上動いても良い結果にはならないだろうから解散だ。明日、明後日で候補が見つからないようなら、覚悟を決めて俺とフリージアで最終選定に殴り込みを仕掛ける」
「……それも悪くないわね!!」
「今はその戦闘狂ぶりが本当に頼もしいよ……」
何故か乗り気の戦闘狂に呆れながらも少しは気がまぎれる。今回ばかりは彼女のこの邁進ぶりを見習うべきかもしれない。
足早に教室を後にして学舎を二人並んで歩く。やはりと言うべきかもう夕刻だと言うのに学院内はまだまだ活気に満ち溢れている。活気……と言うには聊か物騒すぎるかもしれないが、何故かそれを聞いて隣の戦闘狂はそわそわと落ち着かない様子だ。
────そんなに戦いたいのか?
彼女の戦闘狂ぶりに改めて引きながら、俺は歩みを止めた。
「それじゃあ、また明日な」
「ええ!また明日!!」
男子寮と女子寮の狭間にある分かれ道で互いに手を振って解散する。何となく後ろを振り向けばまだフリージアは一生懸命に手を振っている。
────本当に色々と変わったよな……。
ふと、一度目の記憶が蘇る。一度目の人生ではこうして帰り道を共にすることすらなかったのに、二度目の今回はこれが当たり前のようになっていた。そんな差異に違和感を覚えつつも、悪くないとも思えていた。
「はあ……」
依然として手を振り回すフリージアに再度手を振り直して、俺は今度こそ男子寮へと歩みを進めた。
・
・
・
気が付けば夜も更けて、寮の門限はとっくに過ぎた頃。自室には俺一人だけで、同室である勇者殿の姿はそこにない。
────今日は遅くまで決闘みたいだな。
最近は〈昇級決闘〉もあってか基本的に部屋に二人揃うことが少ない。
俺は早々に決闘から解放されたが、ヴァイスは一日に何十もの決闘を夜が耽るまでやっているみたいだった。最近はそれに拍車がかかり、俺が寝静まったころに帰ってくることもザラではなかったのだが────
「た、ただいま……」
例に漏れず今日も勇者殿は一日が終わるその瞬間まで剣戟の最中に身を投じていたらしい。噂をすれば予想通り汗だく、制服には無数の血痕がこびり付いて、見るからに疲弊している様子の勇者殿が帰ってきた。
「お帰り」
最近ではその常人ならざる決闘の数に、生徒の間では〈決闘狂い〉と呼ばれているらしく、件の勇者殿は今日もどこか満足げな様子だ。
「今日もぎりぎりまで決闘か?」
「うん!」
「結果は?」
「全勝!!」
「そりゃ凄い」
素直に感嘆するとヴァイスは嬉しそうに破顔する。そうして上機嫌な勇者殿は言葉を続けた。
「それでねレイくん!俺も今日で【第四級】になったんだ!!」
「おーそうか……って、は???」
とりあえず諸々の汚れを拭うためのタオルを投げ渡すと、ヴァイスはそれを受け取って興奮気味に言った。俺は予想外の彼の言葉に思考が止まる。
……いや、もう少しで【第四級】になれるとは聞いていたがまさか本当にこの短期間で昇級しまうとは思わなかった。次々と俺の周りの奴らが【第四級】になるから感覚が麻痺するが、普通はそんな簡単に上がれる階級ではないのだ。それこそ、自分よりも一年、二年と技術や経験で勝る上級生を無敗で倒し続けることが難しい。
────そりゃあ〈決闘狂い〉なんて呼ばれるはずだ……。
勇者の血統魔法を扱えるようになったヴァイスにはもちろんその潜在能力が十二分にあったが、まさか昨日の今日で【第四級】になるとは思わなかった。
どうやら俺は勇者の血統を甘く見ていたらしい────いや、それだけじゃあ説明が付けられないほど、彼が努力してきた結果だった。依然として驚いていると件の勇者殿は何処かぎこちない様子でこちらを見てきた。
「そ、それでなんだけどさ……レイくん、新しく〈派閥〉を作ったんでしょ?」
「あれ?俺、その話したっけ?」
昨日もヴァイスは夜が遅かったし、今日の朝も早くに決闘に出かけていたので話す会はなかった。首を傾げるとヴァイスは食い気味に言葉を続けた。
「し、してない……けど!何となくそれっぽいことを言ってたからもしかしてと思って!それで俺、急いで【第四級】になったんだ!!」
「お、おう」
「だからもしよかったら俺をレイくんの派閥に入れてくれないかな!?」
意を決したようにヴァイスは声を大にして言った。そこで俺は思い出す。
────そうだよ、勇者ほど心強い強者はいない。何が何でも勧誘しなければ。
弟子であるヴァイスの成長が嬉しすぎて〈派閥〉の勧誘が普通に抜け落ちてしまっていた。彼ならば大歓迎である。文句の付けようがない即戦力になってくれることだろう。だから俺の返答は決まっていた。
「勿論だ。寧ろ、お願いするよ。俺の〈派閥〉に入ってくれないか?」
「ッ────うん!」
手を差し出すとヴァイスは勢いよく俺の手を掴み取って頷いた。
雲行きが怪しかった人員集めも、何とか一人確保することができた。それも今、絶賛急成長中の勇者と来れば〈派閥〉の強化としては申し分ない。
────なんとか最低限の人員確保はできたな。後は……。
残る二枠を都合よく見つけることができるか。この出来次第で全てが決まる。明日は更に力を入れてメンバー集めをしなければならない。
士気は、今しがたの勇者殿の加入で最高潮と言っても過言ではなかった。
51
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる