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甘さと恐怖と快感と
しおりを挟むかすかに触れただけのキスをし
抱きしめられてた身体は
ほどかれた
また頭をぽんぽんとし、
千尋は用意されたタオルを巻き
あっけなくお風呂場を出ていく
浴室に残された私は
一人立ち尽くした
少しだけ期待した自分がいたのだ…
薄手のパーカーと
スウェットのズボンを履き
タオルで髪をふきながら部屋に戻る。
千尋も貸してあげた
女性物のスウェットを着ていた
「…きつくない?」
そう聞くと
大丈夫、と言って
ケータイを眺めている
私もケータイを確認すると
藍からメッセージが届いていた。
大丈夫??
隆弘先輩とうまく話せた?
藍には部活の始まる前に
先輩と話すことを伝えてあった。
ごめんね、
また話すね ^ ^
それだけを送り、詳しく話さなかった
今話し始めたら
藍も親身になって聞いてくれて
きっと長くなってしまう…
そしたらせっかく
泊まってくれてる彼に申し訳ない。
お風呂から出て喉が渇いていた。
わたしは冷蔵庫をあけ
常備しているミネラルウォーターを口にした
千尋は冷蔵庫を閉めた音に気づき
キッチンまで顔を出した
「飲む?」
と聞くと頷いたため、
私は新しいミネラルウォーターを取り出す
千尋にあげると
ごくごくと気持ちよさそうに飲み始めた。
ぷはっ!っと息を吐く
私がその様子を見ていると
じっ、
と千尋も見つめてきたため
首を傾げた
千尋は
またミネラルウォーターを口に含む
そして私の腕を勢いよく引くと
キスをした
そのまま舌で強引に口をこじ開けられ
ミネラルウォーターを
流し込まれる
想像していなかった行動に驚いて
そのまま飲み込んだ。
「…おいし?」
そう言う千尋の顔は
意地悪そうに微笑んでいた。
私は恥ずかしさで
いっぱいいっぱいになりそっぽを向く。
顔はきっと真っ赤だ
「………………」
すると微笑んでいた顔は無表情になり
私の胸に顔を埋めた
まだ濡れている髪から
ぽたぽたと床へ垂れる
「……ねえ
やっぱしお前って
俺のこと誘ってんだろ?」
私の胸元でぽそりと呟く
「…そんなことない…んだけど」
自分が緊張していくのがわかる。
心臓はうるさくて
息がしづらい
千尋がポツリと呟いた…
「……我慢できそうにねえ…」
その言われ
私が言葉に詰まっていると
また千尋が口を開く。
「今ここで俺が
お前をベッドまで連れてったら
あいつと同じだと思う?
俺は莉奈を強引には抱きたくない…」
弱い声でそう聞いた。
あいつとは隆弘先輩のことだ…
しかし
千尋は先輩とは違う、
そこだけはしっかりと確信が持てた…。
首を横に振ると
千尋は私を軽々と
お姫様抱っこをした
その行動には
さすがにびっくりしてしまい
自分が持っていた飲み物を
胸元から盛大にこぼしてしまった
カランカラン、と
床にペットボトルが転がる
しかし千尋は気にせず
私を抱え
寝室まで歩いた
優しくベッドに私を降ろすと
上にまたがり
キスをする
今までのキスとは違い
長くて
優しくて
濃厚で……
頭がおかしくなりそうだった
息が上手くできなくて荒くなる。
そんな私の姿を
熱い眼差しでなんとも嬉しそうに見る千尋…。
その千尋の表情が私も愛しく思えた…
長い長いキスが終わると
パーカーのファスナーを
ゆっくりとあけた
恥ずかしくて
私は腕を使い自分の顔を隠す
こぼしたミネラルウォーターで
濡れていた首と胸元を
丁寧に舐める
身体がゾクゾクと反応して
自然と声が漏れた
千尋が少し荒い吐息を出しながら
胸元で話しかける
「……はじめて?」
声を出した息が熱くて
それだけでも腰が熱くなるのを感じた…
「………そんな
可愛らしい女の子じゃない…」
それだけを聞くと
私が初めてではない事を悟ったらしい。
しかしそれは
隆弘先輩ではない、と言うことも
千尋にはわかっただろう……。
昨日の屋上で、
話を盗み聞きをしてなければ
あのタイミングでは
助けられないからだ…
千尋の動きがピタリと止まり
私が顔を覗く…
目線は今までと違い
急に冷たい………
「…俺が初めてがよかったな。
復讐しにくるのが遅かったわ」
そう言った途端
鎖骨を強く噛まれた。
「いっ!…たぃ……」
ほんの少しだけ血が滲んでいるのが見える
噛んだ鎖骨に優しくキスをし、
首、肩、お腹と
沢山の場所に
濃いキスマークをつけられる
ズボンとショーツも
一気に脱がされ、
そのままの勢いで
足の付け根や太ももにも
マークをつけられる
「……もうこの身体、俺のだから。
絶対誰かに晒すなよ?
いーな?」
そう言った言葉は
とてもキツい言い方だった。
少し怒っているようにも見える…
「あんたはこの先、
俺の言う事だけ聞いていればいい。
俺を裏切ったら
躊躇なく殺すからな」
言われた言葉があまりにも残酷すぎて
涙が込み上げてくる。
その堪えている涙目をみた瞬間、
彼はまた嬉しそうに笑った……
「うん、
その顔が見たかったんだよ、
怯えててほんとにかわいい…。
……止められないわ」
かわいい
かわいい、と
身体中にキスをしながら
何度も囁いた……
今まで恐怖だった
そのコロコロ変わる表情に
私は深く欲情した。
私を虐めるように
慣らしもせず
思いきり挿れる
当然、痛くて涙がでた…
痛い、と言うと
また嬉しそうに微笑んだ…
その表情に
私もまた、欲情する……
馬鹿みたいに喘いだ。
こんなに気持ちいいと
思った事、今までなくて
本当に壊れてしまうんじゃないかと思った
鎖骨の傷が痛んで、
また血が滲んでも
それすら愛しくて気持ちよかった…
千尋は
首を締めたり優しく触れたり、
おもちゃのようにわたしを扱った。
苦しむ私と
気持ちよさそうに喘ぐ私を
常に嬉しそうに見ていた……
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