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1967年春
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僕が神尾、そして美沙に初めて会ったのは喜劇同好会の新入生歓迎コンパだった。
「俺はゴッドテール、神の尾っぽ、神尾だ」神尾の第一声だった。そして、
「博多生まれだ」と付け加えた。
僕はその言葉をその風変りなヒッピースタイルとともに受け取り、バトンタッチをするかのように、
「俺は司悠(ツカサユウ)司会の司でツカサ、悠々自適の悠と書く。滋賀県出身」と名乗った。
美沙は上座で工藤会長の隣にいた。僕の眼に艶めかしく映った。彼女は痩せぎす、薄い顔に涼やかな眼、白いTシャツ、それらに対峙するかのようロングの黒髪に、真っ赤なミニスカートを穿いていた。彼女はエキセントリックな、そしてその佇まいはノスタルジックな甘美さを醸し出していた。その時、僕は、誰かに似ている、そう思った。最近会った? 誰だったか? 誰か?<あっ、そうだ、あの涼やかな眼、そうだ、五条楽園の、あの女、あの女だ! 初めての女!>
☆
ある日の夕方、僕は五条大橋から高瀬川沿いを下がっていた。
向こうから買い物籠を提げた女が来た。白い顔は桜並木に染まっている。
「あっ、」僕は立ち止まり、声を出した。五条楽園の女だ、確かに。
女は風呂上りのほのかな匂いを残し、薄い顔、涼やかな眼で通り過ぎて行った。
初体験の時、僕は上手くいかなくて、不可解な行動をした。僕は女の前でオナニーをしたのだ。精一杯のプライドだった。そして、
「次、頑張る」と帰ったのだった。
その僕を見た眼、その涼やかな眼、その女だ。桜の道を歩いて行く。
その日、僕は暗くなると惹かれるように女の所へ上がった。二回目だ。今日は出来そうだ。
「覚えてる? 」僕と女は裸で寝ていた。
「まだ童貞なん? 」
「覚えてたか。恥ずかし」
「夕方、会ったよね」女は言った。
「そうや、やっぱりそうか、確かめに来たんや」僕は続けて、
「買い物籠提げて、あれでエプロンしてたらまるで主婦やん。別人みたい。でも色っぽい」と言った。
「色っぽい? 」
女は嬉しそうに言いながら、僕の上に乗り、口をふさぐようにキスしてきた。ディープキス、濃厚そのものだった。
僕は天井を見つめていた。それから、女は下になり、両手を上げ、
「脇を舐めて」と言った。
「塩辛! 」女の脇は海の匂いがした。
女は笑ったあと、
「キスして」と言った。
僕は女の言葉に応えた。
女は舌を絡ませ、
「こっちの脇も舐めて」と言った。
「キスして」、「乳房を舐めて」僕は言われるままだった。
さらに女は僕の手を導き、
「ここへ指を入れて」と言った。
僕は割れ目へ指一本、二本、まだまだ、三本をいれた。
「いいよ、いい、いい」、「いい、いい」、「いい、いい」
女は喘いだ。女は次から次へとミッションを与え、僕はそれを遂行していった。
「あぁっ、いいよ、いいよ」と女はよがり声を上げた。最後、僕は、
「出る、出る、ううっ、」となぜか半笑いで果てた。
「早かった? 」
「初めてやからねぇ~ 」と女は言った。
これがセックスか。オナニーの後は虚無感、身体が重くなる。セックスの後は満足感、身体が軽くなる。僕はそう思った。
「まだ出来そう。ピンピンしてはぁ~る」女はまだ笑っていた。
「初めての時、裸の仰向け寝で、二つ折りの座布団をお尻に敷いて、いきなり、どうぞと脚を開いたやん。吃驚した、何で? 」僕は笑いながら尋ねた。
「アンタが怒ったような顔だったから、さぁおいでのファイティングポーズかな」、「いや、強がりのポーズかな、ツッパリのポーズかな」女は遠くを見るように続けて答えていた。
☆
僕は美沙を見ながら五条楽園の女を思い出していた。そんな時、
「アカン、アカン、美沙は工藤さんのイロハの情人(いろ)や」先輩が言った。
「そいのどげんした。粉はかけるもんだ」神尾が先輩に聞こえないように呟いた。
僕はその独り言を聞いた。神尾も僕同様に美沙を見ていたのだ。そして赤い髪飾りの美沙に、
「彼岸花の転生だ」と言った。
神尾っておかしな奴、理解不能。僕はそう思った。
彼岸花? その謎めいた言葉は僕を不可思議な気持にさせた。
僕らの視線を切り崩すように、工藤会長が立ち上がり、落語口調でしゃべり始めた。
「ええ、昔から女のよがり声は(あっ、は~ん)より(あん、あん、あん)がいいと言いますがーー 」
「会長の新作落語の枕や」先輩が笑いながら僕ら新入生に言った。
それから工藤会長は、
「笑いを武器に、何ができるのか、考えて行動に移す。それが今や」、「笑うにはエネルギーがいる」、「笑いのベクトルは生命力につながる」、「笑いは免疫力を高める」そのようなことを言った。そして、
「赤ちゃんは大人の笑いを見て育つ。笑いは生きる力、笑いは生命力や」と決め言葉でサークルの意義を述べた。
その後余興が始まった。待っていたかのように先輩たちが小噺や掛合いをした。歌ったり、踊ったり、無礼講だった。でも、僕は美沙ばかり見ていた。
「なんかわからんのよか。人ば惹きつける」神尾が呟いた。
彼も美沙ばかり見ていたのだ。
ミニスカートから太もも露わ、無防備の防備、ミニからなんかの拍子に白い
パンティが見えた。
「美沙、見えてる、見えてる」先輩が言った。
「あら、そう」彼女はその言葉にバランスを与えるかのように答えた。
それが美沙だった。衝撃というか、未熟なエロスというか、不思議な第一印象だった。
余興が一段落したとき、工藤会長が、「では恒例の新入生による余興、新入生の中から何でもいい。歌、奇術、落語、漫談」笑いながら、「ご詠歌、ストリップ、何でもいいから何かやってもらう。我こそと思う人、挙手」誰も手を挙げなかった。
「誰もいなければこちらから指名する」
その時、その時だ。神尾が手を挙げたのだ。そして神尾は、僕と美沙を指名し、
「三人で何かやる」、「打ち合わせのためちょっと時間がほしい」彼は続け様に言った。
僕は、何故? 僕? と思った。ちょっと気後れした。だがすぐに思い直した。流れにまかせ、ノンスタイルで受け止めるしかないなーー と頷いた。
皆が美沙を見た。工藤会長も美沙を見た。
「いいワ」彼女は重苦しい空気を解き放つように言った。そして神尾に答えるように立ち上がった。つられて僕、神尾も立ち上がった。皆が波紋のような拍手をした。
高校の時、神尾は演劇部に所属していた。彼は即興で自己紹介ネタを作った。彼はそのネタを僕と美沙に喋りながら、その後、
「これは虚構じゃなか。現実の話だ。現実のナンセンスな話だ。日常の会話だ。構えるこつも何んもなか」と自分に語りかけるように言った。それから、
「台本はない。内容だけ憶えてほしい。なぜならナンセンスな日常会話だから」と演出家のように、今度は標準語で付け加えた。
大丈夫かな? 僕は思った。美沙は笑っていた。先輩の余裕?
そして僕らの余興が始まった。
「私の名前は悠(ユウ)。悠々自適の悠と書く」
「ユウ? 」美沙の台詞だ。
「そう、私はユウ」
「私はアイだろう? 」神尾がツッコむ。
「私はユウ」
「ユウはあなただ、あなた、あなた」
「そう、私はユウ」
「私はアイだろう」
僕と神尾が繰り返した。
「覚えたての英語みたい」
美沙がかぶせた。
「私はユウ、そしてアイ、はたして私は誰でしょう」
僕がボケた。
「私の父さんは牧師なの、だから私の名前はカトリックのミサ」
「俺は神尾。神様の尾っぽだ」
「アナタハ、カミヲシンジマスカ」僕は美沙に向かってカタカナ言葉で尋ねる。
「勿論、ワタシはカトリック、カミオ(神尾)信じます」美沙は神尾を指さす。
「有難う、サンキュー、ダンケ・シェーン、シェシェ」神尾が答える。
「メルシー」美沙が続けた。
拍手喝采だった。神尾が僕らの名前を聞いただけでそんなネタをつくり、僕らは何の衒いもなく日常会話みたいに喋った。そんな言葉のやりとりだけで、僕は何もかも解り合えた。そんな気がした。居心地が良かった。僕は軽やかな昂奮さえ覚えた。
神尾は一浪で美沙とは同い年、僕は一つ下、美沙を真ん中に、神尾が右、僕が左、いや右に僕、左に神尾、どちらでもいい。僕は美沙とならセックスさえ出来そうな気がした。快感! 僕はそんな感覚に陥った。
歓迎コンパの最後に工藤会長が皆に言った。
「ええ、昔から女のよがり声は(あっ、は~ん)より(あん、あん、あん)がいいと言いますが」
「もうええちゅうねん」誰かがツッコミ、皆笑った。
「笑いは生命力や」工藤会長の口癖だ。
「やっぱりーー 」なおも先輩がツッコむ。
「俺、本格的に喜劇の勉強をする」工藤会長が言った。
「さすが~ 」
「だから、俺、W大の演劇科を受験する」
「えっ! えっ! 」
「俺はゴッドテール、神の尾っぽ、神尾だ」神尾の第一声だった。そして、
「博多生まれだ」と付け加えた。
僕はその言葉をその風変りなヒッピースタイルとともに受け取り、バトンタッチをするかのように、
「俺は司悠(ツカサユウ)司会の司でツカサ、悠々自適の悠と書く。滋賀県出身」と名乗った。
美沙は上座で工藤会長の隣にいた。僕の眼に艶めかしく映った。彼女は痩せぎす、薄い顔に涼やかな眼、白いTシャツ、それらに対峙するかのようロングの黒髪に、真っ赤なミニスカートを穿いていた。彼女はエキセントリックな、そしてその佇まいはノスタルジックな甘美さを醸し出していた。その時、僕は、誰かに似ている、そう思った。最近会った? 誰だったか? 誰か?<あっ、そうだ、あの涼やかな眼、そうだ、五条楽園の、あの女、あの女だ! 初めての女!>
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ある日の夕方、僕は五条大橋から高瀬川沿いを下がっていた。
向こうから買い物籠を提げた女が来た。白い顔は桜並木に染まっている。
「あっ、」僕は立ち止まり、声を出した。五条楽園の女だ、確かに。
女は風呂上りのほのかな匂いを残し、薄い顔、涼やかな眼で通り過ぎて行った。
初体験の時、僕は上手くいかなくて、不可解な行動をした。僕は女の前でオナニーをしたのだ。精一杯のプライドだった。そして、
「次、頑張る」と帰ったのだった。
その僕を見た眼、その涼やかな眼、その女だ。桜の道を歩いて行く。
その日、僕は暗くなると惹かれるように女の所へ上がった。二回目だ。今日は出来そうだ。
「覚えてる? 」僕と女は裸で寝ていた。
「まだ童貞なん? 」
「覚えてたか。恥ずかし」
「夕方、会ったよね」女は言った。
「そうや、やっぱりそうか、確かめに来たんや」僕は続けて、
「買い物籠提げて、あれでエプロンしてたらまるで主婦やん。別人みたい。でも色っぽい」と言った。
「色っぽい? 」
女は嬉しそうに言いながら、僕の上に乗り、口をふさぐようにキスしてきた。ディープキス、濃厚そのものだった。
僕は天井を見つめていた。それから、女は下になり、両手を上げ、
「脇を舐めて」と言った。
「塩辛! 」女の脇は海の匂いがした。
女は笑ったあと、
「キスして」と言った。
僕は女の言葉に応えた。
女は舌を絡ませ、
「こっちの脇も舐めて」と言った。
「キスして」、「乳房を舐めて」僕は言われるままだった。
さらに女は僕の手を導き、
「ここへ指を入れて」と言った。
僕は割れ目へ指一本、二本、まだまだ、三本をいれた。
「いいよ、いい、いい」、「いい、いい」、「いい、いい」
女は喘いだ。女は次から次へとミッションを与え、僕はそれを遂行していった。
「あぁっ、いいよ、いいよ」と女はよがり声を上げた。最後、僕は、
「出る、出る、ううっ、」となぜか半笑いで果てた。
「早かった? 」
「初めてやからねぇ~ 」と女は言った。
これがセックスか。オナニーの後は虚無感、身体が重くなる。セックスの後は満足感、身体が軽くなる。僕はそう思った。
「まだ出来そう。ピンピンしてはぁ~る」女はまだ笑っていた。
「初めての時、裸の仰向け寝で、二つ折りの座布団をお尻に敷いて、いきなり、どうぞと脚を開いたやん。吃驚した、何で? 」僕は笑いながら尋ねた。
「アンタが怒ったような顔だったから、さぁおいでのファイティングポーズかな」、「いや、強がりのポーズかな、ツッパリのポーズかな」女は遠くを見るように続けて答えていた。
☆
僕は美沙を見ながら五条楽園の女を思い出していた。そんな時、
「アカン、アカン、美沙は工藤さんのイロハの情人(いろ)や」先輩が言った。
「そいのどげんした。粉はかけるもんだ」神尾が先輩に聞こえないように呟いた。
僕はその独り言を聞いた。神尾も僕同様に美沙を見ていたのだ。そして赤い髪飾りの美沙に、
「彼岸花の転生だ」と言った。
神尾っておかしな奴、理解不能。僕はそう思った。
彼岸花? その謎めいた言葉は僕を不可思議な気持にさせた。
僕らの視線を切り崩すように、工藤会長が立ち上がり、落語口調でしゃべり始めた。
「ええ、昔から女のよがり声は(あっ、は~ん)より(あん、あん、あん)がいいと言いますがーー 」
「会長の新作落語の枕や」先輩が笑いながら僕ら新入生に言った。
それから工藤会長は、
「笑いを武器に、何ができるのか、考えて行動に移す。それが今や」、「笑うにはエネルギーがいる」、「笑いのベクトルは生命力につながる」、「笑いは免疫力を高める」そのようなことを言った。そして、
「赤ちゃんは大人の笑いを見て育つ。笑いは生きる力、笑いは生命力や」と決め言葉でサークルの意義を述べた。
その後余興が始まった。待っていたかのように先輩たちが小噺や掛合いをした。歌ったり、踊ったり、無礼講だった。でも、僕は美沙ばかり見ていた。
「なんかわからんのよか。人ば惹きつける」神尾が呟いた。
彼も美沙ばかり見ていたのだ。
ミニスカートから太もも露わ、無防備の防備、ミニからなんかの拍子に白い
パンティが見えた。
「美沙、見えてる、見えてる」先輩が言った。
「あら、そう」彼女はその言葉にバランスを与えるかのように答えた。
それが美沙だった。衝撃というか、未熟なエロスというか、不思議な第一印象だった。
余興が一段落したとき、工藤会長が、「では恒例の新入生による余興、新入生の中から何でもいい。歌、奇術、落語、漫談」笑いながら、「ご詠歌、ストリップ、何でもいいから何かやってもらう。我こそと思う人、挙手」誰も手を挙げなかった。
「誰もいなければこちらから指名する」
その時、その時だ。神尾が手を挙げたのだ。そして神尾は、僕と美沙を指名し、
「三人で何かやる」、「打ち合わせのためちょっと時間がほしい」彼は続け様に言った。
僕は、何故? 僕? と思った。ちょっと気後れした。だがすぐに思い直した。流れにまかせ、ノンスタイルで受け止めるしかないなーー と頷いた。
皆が美沙を見た。工藤会長も美沙を見た。
「いいワ」彼女は重苦しい空気を解き放つように言った。そして神尾に答えるように立ち上がった。つられて僕、神尾も立ち上がった。皆が波紋のような拍手をした。
高校の時、神尾は演劇部に所属していた。彼は即興で自己紹介ネタを作った。彼はそのネタを僕と美沙に喋りながら、その後、
「これは虚構じゃなか。現実の話だ。現実のナンセンスな話だ。日常の会話だ。構えるこつも何んもなか」と自分に語りかけるように言った。それから、
「台本はない。内容だけ憶えてほしい。なぜならナンセンスな日常会話だから」と演出家のように、今度は標準語で付け加えた。
大丈夫かな? 僕は思った。美沙は笑っていた。先輩の余裕?
そして僕らの余興が始まった。
「私の名前は悠(ユウ)。悠々自適の悠と書く」
「ユウ? 」美沙の台詞だ。
「そう、私はユウ」
「私はアイだろう? 」神尾がツッコむ。
「私はユウ」
「ユウはあなただ、あなた、あなた」
「そう、私はユウ」
「私はアイだろう」
僕と神尾が繰り返した。
「覚えたての英語みたい」
美沙がかぶせた。
「私はユウ、そしてアイ、はたして私は誰でしょう」
僕がボケた。
「私の父さんは牧師なの、だから私の名前はカトリックのミサ」
「俺は神尾。神様の尾っぽだ」
「アナタハ、カミヲシンジマスカ」僕は美沙に向かってカタカナ言葉で尋ねる。
「勿論、ワタシはカトリック、カミオ(神尾)信じます」美沙は神尾を指さす。
「有難う、サンキュー、ダンケ・シェーン、シェシェ」神尾が答える。
「メルシー」美沙が続けた。
拍手喝采だった。神尾が僕らの名前を聞いただけでそんなネタをつくり、僕らは何の衒いもなく日常会話みたいに喋った。そんな言葉のやりとりだけで、僕は何もかも解り合えた。そんな気がした。居心地が良かった。僕は軽やかな昂奮さえ覚えた。
神尾は一浪で美沙とは同い年、僕は一つ下、美沙を真ん中に、神尾が右、僕が左、いや右に僕、左に神尾、どちらでもいい。僕は美沙とならセックスさえ出来そうな気がした。快感! 僕はそんな感覚に陥った。
歓迎コンパの最後に工藤会長が皆に言った。
「ええ、昔から女のよがり声は(あっ、は~ん)より(あん、あん、あん)がいいと言いますが」
「もうええちゅうねん」誰かがツッコミ、皆笑った。
「笑いは生命力や」工藤会長の口癖だ。
「やっぱりーー 」なおも先輩がツッコむ。
「俺、本格的に喜劇の勉強をする」工藤会長が言った。
「さすが~ 」
「だから、俺、W大の演劇科を受験する」
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