異世界転移女子大生、もふもふ通訳になって世界を救う~魔王を倒して、銀狼騎士団長に嫁ぎます!~

卯崎瑛珠

文字の大きさ
37 / 54
世界のおわり

第37話 滅亡への道をゆく

しおりを挟む


 別邸では、訪問を見越していたかのように執事のオウィスが待っていた。
 
「どうぞ先に湯浴みを。それからお部屋で傷の手当てを」
「助かる」
 と素直に従うアンディに対し
「ひつじが……しつじ……」
 ネロは呆然としている。
「こら、ネロ! はあ。侍従が失礼で申し訳ない」
「いえいえ」
「いや殿下っ、お言葉ですが! 殿下はガウル殿と接していたご経験がおありかもしれませんけど、自分は初めてなんですよ!? 獣人もエルフも!」

 これにはガウルが
「なるほど……ネロ殿の言うことも一理あるな」
 と考え込んだ。
「アズハのお陰で、俺らはすんなり仲良くなったもんなぁ」
 はは、と笑うのはジャスパーだ。
「ネロのは恐らく極端な例ではない。相当な抵抗感が予想される。万事に備えるのは無理でも、せめて人との話し合いでは殿下と俺が前で対応しよう」
 ダンが言って、全員頷いた。


 ――そうして、湯浴みと手当てを終えたアンディとネロを、ダイニングルームで迎える。
 

「腹が減っているだろう」
 ガウルが食事を手配し、アンディたちはむさぼるようにそれらを食した。
「すまない、何日も食事ができていなかった」
「逃げるのに必死でした」

 食べながら言葉を吐き出す二人からは、信じがたいソピアの現状を聞くことができた。確実に滅びに向かっているのに、何の手立てもされていないのだと言う。
 一方でランヴァイリーが代表して、過去の『魔王』の話もする。横で捕捉するのは、ブランカだ。

「なんだと……では魔王は、自ら望んだわけではないのだな」
「知らなかったノ? 前回の魔王はソウダネ。でも今回のは、恐らく意図して成ったネ」
「ああ。私も王太子として前からそう睨んでいて、陛下に進言は続けていたのだ。だがソピアの宰相マードック・ノアは、国王以上の権力を握っていて」
「ちょっと待て。マードック・『ノア』、だと!?」
「うわー。偶然とは思えないんですが」
 
 グルルル、とガウルやクロッツが思わず牙を剥き出しにしたのも、無理はない。
 
 アンディはその迫力に、少しのけぞりつつも 
「……どういうことだ?」
 と疑問を呈す。それに答えたのは、ブランカだ。
「我が国リュコスの宰相もセル・『ノア』と言うのです」
「!!」
「まーさか。んな~、わざわざ分かりやすい……」
 ネロが口角を上げてわざとらしく肩を竦めると
「いや。むしろ、自己顕示欲の現れではないか?」
 とダンが言う。
「アタイもそう思うにゃね」
 リリがテーブルに手を突いて立ち上がり、全員に向けて声を張った。
「思えば、セル・ノアはずっと変な匂いだったんにゃ。お香や香水で誤魔化していたけど……」
「リリさんの感知能力はすごいっすからね。きっと何かあるっすよ。てことで、ボクは離脱してセル・ノアの方に向かうっす。魔道具で盗聴するってことは、多分この近くにいるっすから。ウネグ連れて。ね?」

 ニヤリと笑うドーベルマンに、逆らえる狐ではない。ごくりと唾を飲み下してから、
「はい」
 と縮こまって答えた。
 
「んじゃ~エルフも何人かそっち付けるネ」
「助かるっす、ランさん。ちゃーんと見張ってくださいね」
 コテン、と首を傾けるクロッツに、ランヴァイリーは
「わかってるヨー」
 と苦笑を返した。
「じゃあブランカはここにとどま……」
「わたくしも、ソピアへ参ります」
「ブランカ!」
「黙って待っていろと? 嫌ですわ」
「危険だ」
「あらガウル。わたくし、十三歳までは貴方より強くてよ」
「え!? すごい!!」
 素直に感心する杏葉に、ブランカはいたずらっぽくウインクを返す。
 
「はあぁ~。今でも勝てる気がせん」
 項垂うなだれるガウルに反して、
「うわぁ、強い狼の女性って、素敵だなぁ」
 アンディが目をキラキラさせている。
「あら。光栄ですわ殿下」
「こちらこそ、ブランカ嬢」
「あーもう分かった好きにしろ、ブランカ。ただし装備は自分で整えろ」
「分かっているわ、ガウル」

 ブランカがにっこり微笑むと、執事のオウィスがバタバタとダイニングルームを出て行った。

「まさかそれも……」
「備えは必要でしょう? 皆様の携行食糧も用意してございましてよ」

 男性陣一同、ぽかんである。
 
「あー、ブランカ殿。ありがとう」
 ダンが、気を取り直して深く礼をすると
「いいえ。平和を勝ち取った暁には、是非冒険者ギルドにもお品物を卸したいですわね。我が領は刃物と干し肉の生産が盛んですのよ」
「ひえええ! すげえ!」
 今度はジャスパーがのけぞる。
「はっは! ギルマスをクビにならなかったら、是非に!」
 ダンが右手を差し出し、ブランカとしっかりと握手を交わした。
 
 これらの様子を見ていたアンディは、
「これこそ、新たなる時代の兆しではないか……」
 と目に輝きを取り戻す。
「殿下……」
「ネロ。何が何でも、どうにかするぞ」
「御意」
 
 話を終えるや、アンディとガウル、ランヴァイリーが連名で、リュコス国王レーウ、そしてエルフの里長ククルータヴァイリシュナへの手紙を書いた。
 まさに一刻の猶予もない。なるべく早く獣人騎士団を編成して、渡河とかの準備を進めて欲しい旨をしたため、そしてそれにエルフも賛同する、と。

 その書状を届けるのは
「行ってきます」
 バサリ、と大きな黒い翼を広げたアクイラだ。
 
 ――セル・ノアが、いつどこで会話を盗み聞いているか、分からない。手紙こそが、我らに残された最後の共闘の道だ。
 ガウルはそう紙にしたためてアクイラに見せ、彼は喜んでこの任務を受けた。
 
 杏葉が
「アクイラさん。どうかどうか、お気をつけて」
 と声を掛けると、ガウルも
「鷲の速さなら、一日かからず両方へ届けられるだろうが……絶対に無理はするな。自分の命を優先しろ」
 と言い、
「鷲は空の覇者。自信もって。頼んだヨ!」
 ランヴァイリーの激励を背負って、新人の黒鷲は別邸のバルコニーから飛び立った。

 新人の自分が、これほどまでに期待と重責をかけられるとは。
 アクイラは身震いしつつも「自分が、できることを!」と前を向いた。背が痺れるほどの暗く重たい空気が、今まさに国境を越えようとしているのを振り切るように、大きな翼を何度も羽ばたかせる。
 
 翼がちぎれるまで、飛ぶことになるかもしれない。
 アクイラは、その覚悟を既に――決めている。


 
 ◇ ◇ ◇
 


 ソピアの貴族たちは、魔王復活をどこか対岸の火事のような感覚で捉えていた。
 古い書物に残った史実。語り継がれる真実。備えよ、と言われていたものの――現実味がなく、他人事だった。
 王都はもちろん、領主たる貴族たちも、領民へその事実を伝えることはせず、ひたすら土地の管理や税の徴取を行ってきたにすぎない。

「あ、あ、あ、……」

 じゅるるるるーぐるるるるーーーー

 そんな彼らが今、目の前で魔獣が数匹よだれを垂らして徘徊している事実に、打ちひしがれている。
 
 なぜか、王都周辺には現れないらしい。が、周辺の町や村など人間が生活している場所には、どこからともなくやってきて。
 狙いはもちろん、

「た、たす、たすけ……」
 
 人間たちだ。

「くそ、こっちもか!」
「王都へ向かって逃げろ!」
 
 冒険者の有志たちや、騎士団がいる町はまだ良かったが――それ以外のへき地から、人の姿はほとんど消えていってしまっている。

「ああぁ……世界の……滅亡だ……」

 澱んだ空が、いっそう暗くなっていく。
 ソピアに、永遠の夜が訪れようとしていた。



 ◇ ◇ ◇
 
 

 装備を整えたガウルたちは、クロッツとウネグを除いて裏庭の巨大な門扉をくぐった。
 
「お気をつけて」

 深々礼をして見送るのは、オウィスだ。

「あ、オウィス~これ、伯爵の反対の腕にドウゾ」
「え」
「ブランカ嬢のアクセサリーを拝借して、特急で作ったンダ。『精霊の息吹』が入ってるヨ」

 ランヴァイリーが手渡すのは、細い金の鎖のブレスレットだ。
 
「!!」
「多少、あの腕輪を抑制してくれると思うカラネ」
「ああああ! ありがたく存じます、ランヴァイリトリウス様」
「アハ、ちゃんと名前覚えてくれタノ。さすが名門伯爵家の執事ダネ」
「どうかどうか、ご無事のお戻りを!」
「うん、ご馳走用意して待ってテネ」
 
 ひひ、と笑うランヴァイリーに、杏葉は思わず横から抱き着いた。

「んお!?」
「ランさん! ありがとうございます!」
「わーお! やったネ、すごい報酬ダ! ……ってオイラ殺されソ~いいじゃん少しぐらイ~」

 ガルルルル、と唸るガウルは咳ばらいをしてから、
「では、いくぞ!」
 と門扉の中に足を踏み入れる。
「フォーサイス極秘の連絡橋だ。皆、この存在、決して口外はするなよ」

 ガウルは先頭を歩きながらそう声を掛けた。
 皆が頷いているのは、雰囲気で分かる。

「フォーサイスのお陰で、人間王国から文化や技術を取り入れたって言ってたケド……最初は大変だったんだろうナア」

 ランヴァイリーのその発言に、杏葉はふと、半郷の人々を思った。
 あくまで杏葉の想像に過ぎないが……半郷の人々が「ガウルなら信頼できる」と言っていたのは、もしかしてこの橋のこともあるのではと。

「ええ。相当なご苦労をされたと聞いているわ。でも、平和を取り戻して、もっと大々的に貿易したいわね」
 ブランカがそう笑う。
「ははは! 王太子としてもそれを支援したいな。お互いの経済が潤うだろう!」
「あら、お話が早いですわ殿下」
「光栄です、レディ」

 アンディが恭しく手を差し伸べると、深い草むらの中歩きづらそうにしていたブランカが、破顔してそのエスコートを受けた。
 杏葉は杏葉で
「アズハ、おんぶしよう」
「はい、ガウルさん!」
 と、いつも通りガウルの背に乗せてもらう。

 ネロはそれらを見て
「ふぐぅ。うらやまし」
 と下唇を噛みしめ、リリに
「あの赤髪、なかなか気持ち悪いにゃね」
 と陰口を言われ、笑いを懸命に我慢したジャスパーの腹筋が悲鳴を上げた。

 
 一行がやがて足を踏み入れたソピアの土地は――太陽は陰り暗雲立ち込め、重苦しい空気の中で危険な魔獣が跋扈ばっこする、まさに『世界のおわり』だった。
 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~

鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。 そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。 母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。 双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた── 前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~

こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』 公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル! 書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。 旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください! ===あらすじ=== 異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。 しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。 だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに! 神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、 双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。 トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる! ※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい ※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております ※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております

処理中です...