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~始まりの異変~
ー居留守ー
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蛇を殺してからと言うもの、スケール役員達は夜通し調査や住民の誘導、建物の復旧をしている。
そして俺も同じく、夜通しシェルターの資源被害、人命被害を見て回り、それを踏まえて考え、最終的に蛇の死体の元へとやって来ていた。
今こんな状況で言うのもなんだがテミスが探していたらしいティータンは蛇を殺した教会の向かいの書庫にいたが、解読に集中していたせいで今回の騒動自体気付かなかったらしい。
「おい…。」
背中を打ったせいか未だに全身が痛くて強く声が出ない。
しかしそんな声に気付いたスケール役員が片手に資料を持ったまま会釈をした。
「礼儀はいらん。そいつは一体どこから来たんだ。」
そう、シェルターの資源被害も人命被害もテミスもティータンも根本的なところでは全て一緒なのだ。
この蛇。
こいつは一体〈どこ〉から来た、そしてその〈どこ〉には、何がある…。
「まだ確認できて……いえ、確認のしようもないのですが。開発政策者の答えとしては貯水池の水源、あの滝から現れたと考えています。」
「滝?だがあそこは常に監視しているんじゃないのか?」
「いえ、それが最近は3時間に一度水量に異常が無いかを水路で確かめるだけだったようです。つまり誰も見ていない時間が。」
3時間ほどあると。
「だが誰も見ていないとは言っても左右は居住地だ、誰か音すらも聞いていないのか?」
役員は自身も納得がいっていないのか、不満げに頷いた。
「ですがタナトス様の言う通り、解放門外が行き止まりなのならそうとしか……。」
いや、正確には行き止まりではない。道を塞がれていた。
しかしこの事はあの場にいた者だけで止めようと決めたのだ。
もし外に道が続いていると絶対的な答えが現れれば、皆が皆解放政策を無視し防護服もなしに解放門外へと流れ込むだろう。
それは絶対にあってはならない。
「なら下の迷路はどうだ。」
「下ですか!?あそこは8割型浸水しているんですよ!?」
「だからこそだ。お前もスケール役員なら知っているだろうが、今やあそこは〈害獣〉の住処だ。その〈害獣〉を食って育ち、エサがなくなったから上に上がって来たのかもしれない。」
すると役員は少し考えるとハッと頭を上げた。
「最近害獣の被害が減っていたのも!」
蛇の……
「可能性は高いだろうな。」
部屋へ戻るなり、崩れるように硬い床へ寝転がる。
結局その日は行動に移さなかった。
ただでもなく混乱している今、無理に負担をかければ暴動に繋がる。
それよりも今は。
「っ!!……」
傷を治さないといけない。
全身から何かが切れたように力が抜けていく痛み。そしてその痛みのせいで冷や汗が止まらない。
これはまずい、体が動かない…。
「ぁぁ…。」
「タナトスさん?いらっしゃいますか?」
どうしましょう。あんな怪我なのに働いている事を聞いたからといって急に家に来ては迷惑でしたでしょうか。
「……?」
まだ帰っていないのですかね?
試しにもう一度ノックをしても返事はない。
「………。」
まさか私に会いたくないから居留守を?
………。
そっと扉に耳を当て、目を瞑る。
「ぁ…ぁぁ………。」
「?タナトス、さん?」
すいません勝手に入りますよ。
扉を開くと中には家具の1つもなく。床には生野菜の芯や皮が乾き、そしてそのカスの中に、タナトスが倒れていた。
「タナトスさん!!!」
そして俺も同じく、夜通しシェルターの資源被害、人命被害を見て回り、それを踏まえて考え、最終的に蛇の死体の元へとやって来ていた。
今こんな状況で言うのもなんだがテミスが探していたらしいティータンは蛇を殺した教会の向かいの書庫にいたが、解読に集中していたせいで今回の騒動自体気付かなかったらしい。
「おい…。」
背中を打ったせいか未だに全身が痛くて強く声が出ない。
しかしそんな声に気付いたスケール役員が片手に資料を持ったまま会釈をした。
「礼儀はいらん。そいつは一体どこから来たんだ。」
そう、シェルターの資源被害も人命被害もテミスもティータンも根本的なところでは全て一緒なのだ。
この蛇。
こいつは一体〈どこ〉から来た、そしてその〈どこ〉には、何がある…。
「まだ確認できて……いえ、確認のしようもないのですが。開発政策者の答えとしては貯水池の水源、あの滝から現れたと考えています。」
「滝?だがあそこは常に監視しているんじゃないのか?」
「いえ、それが最近は3時間に一度水量に異常が無いかを水路で確かめるだけだったようです。つまり誰も見ていない時間が。」
3時間ほどあると。
「だが誰も見ていないとは言っても左右は居住地だ、誰か音すらも聞いていないのか?」
役員は自身も納得がいっていないのか、不満げに頷いた。
「ですがタナトス様の言う通り、解放門外が行き止まりなのならそうとしか……。」
いや、正確には行き止まりではない。道を塞がれていた。
しかしこの事はあの場にいた者だけで止めようと決めたのだ。
もし外に道が続いていると絶対的な答えが現れれば、皆が皆解放政策を無視し防護服もなしに解放門外へと流れ込むだろう。
それは絶対にあってはならない。
「なら下の迷路はどうだ。」
「下ですか!?あそこは8割型浸水しているんですよ!?」
「だからこそだ。お前もスケール役員なら知っているだろうが、今やあそこは〈害獣〉の住処だ。その〈害獣〉を食って育ち、エサがなくなったから上に上がって来たのかもしれない。」
すると役員は少し考えるとハッと頭を上げた。
「最近害獣の被害が減っていたのも!」
蛇の……
「可能性は高いだろうな。」
部屋へ戻るなり、崩れるように硬い床へ寝転がる。
結局その日は行動に移さなかった。
ただでもなく混乱している今、無理に負担をかければ暴動に繋がる。
それよりも今は。
「っ!!……」
傷を治さないといけない。
全身から何かが切れたように力が抜けていく痛み。そしてその痛みのせいで冷や汗が止まらない。
これはまずい、体が動かない…。
「ぁぁ…。」
「タナトスさん?いらっしゃいますか?」
どうしましょう。あんな怪我なのに働いている事を聞いたからといって急に家に来ては迷惑でしたでしょうか。
「……?」
まだ帰っていないのですかね?
試しにもう一度ノックをしても返事はない。
「………。」
まさか私に会いたくないから居留守を?
………。
そっと扉に耳を当て、目を瞑る。
「ぁ…ぁぁ………。」
「?タナトス、さん?」
すいません勝手に入りますよ。
扉を開くと中には家具の1つもなく。床には生野菜の芯や皮が乾き、そしてそのカスの中に、タナトスが倒れていた。
「タナトスさん!!!」
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