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はじめに
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消灯時間もとうに過ぎ、しんと静まり返った深夜の寄宿舎の真っ暗な廊下を、ランタンを提げた小さな人影がひとつ、ゆっくりとした足取りで進んでゆく。
教職員の最後のひとりが退勤したのはずいぶん前だ。時間割どおりに夕食や課題を終え、短い自由時間を楽しんでいた少年少女たちもだんだんと部屋に引っ込んで、今は勉強熱心な生徒も、ルームメイトとのおしゃべりで夜更かししがちな生徒も、当直の警備員以外はほとんどが寝静まり、王立魔法学校の敷地全体が月明かりの下の沈黙にほぼ完全に覆われている。
廊下を行くその人物はどうやら腰が曲がってきているらしく、背中を丸めたその姿勢がもともと小柄であろう体格をいっそう小さく見せている。ランタンの柄を握る指は乾いてひび割れ、ローブの袖口から出た拳の肌もかさかさなら、時折窓から射し込む薄い月光の中に浮かび上がる顔の皮膚もたるんで皺だらけである。もし何も知らない臆病な人間が出くわしたら、夜の学園をさまよう亡霊と勘違いして縮み上がったことだろう。しかし恐れずによく見るとその老女の表情はーーそう、その老人は女だったーーあるいは目は、衰えや惰性のために濁ることもなく、むしろ細く長く容易にはちぎれない、ただ年が若いだけの者とは訳が違う強靭な生命力に満ちていた。
彼女が年齢と見た目の割に内なる健康を保っているのと同じように、足許を照らすその年季の入ったランタンには、炎の燃焼を安定させる魔力を宿す真紅の石が内蔵されている。自ら作って大切に手入れをしながら使い続けているその魔法のランタンを持って毎晩この時間帯に校舎や寄宿舎の見回りをするのが彼女の日課だ。いや、見回りではなく散歩とでもいうべきだろうか。踏みしだかれてあちこち擦り切れた絨毯、めっきの剥がれた金具やくすんで古ぼけたタペストリー、子供たちの手の汗や脂でつやつやに磨き抜かれた欄干や手摺。どれもこれも夜の暗闇越しにもはっきりと認識できるくらいに見慣れた光景だ。それらは飽き飽きするどころか、居心地のいいティールームのようにただ眺めているだけでいつでも、何よりも彼女を愛おしく安らいだ気持ちにさせてくれるのだ。
なぜなら、彼女はーー。
「…あら」
手入れをしたはずのランタンの燈が突然チカチカと明滅し始めたので、歩みを止め、指先を近づけて小声で何か唱える。するとランタンの燈はすぐさま息を吹き返したかのように輝きを蘇らせたが、彼女は溜め息をついた。
「気に入ってたんだけど…さすがに寿命かしらねえ」
嗄れたつぶやきと苦笑いで気を取り直して、再び足を前に動かす。
これまでのところ、学園の建物や敷地のどこにも異常はない。あとは女子生徒の寄宿舎だけだ。正面玄関の扉の鍵には不法侵入や脱走を防ぐ厳重な魔法がかけられているが、学園を知り尽くす手練れの彼女に解けない魔法はない。したがって今夜も彼女は制限区域にやすやすと忍び込み、だが他の者の侵入は許さぬよう、すぐに魔法の戸締りをかけ直していつものルートをたどり始めた。
廊下の壁沿いにずらりと並ぶ扉の向こう側はすべて真っ暗かつほとんどが無音で、皆概ね行儀良く眠っているようだった。ただし共同生活を送るのが規則となっている比較的低い学年のいくつかの部屋では、こそこそ、くすくす、と声をひそめて談笑している気配があり、彼女はまたもや苦笑を漏らすこととなった。
(…もうとっくに就寝してないといけない時間なのに。年頃の女の子たちだからしかたないけど、もし明日居眠りして先生に叱られたら、自分の責任だわね)
並の教職員なら、ここですぐさま部屋に立ち入って厳しく咎めたに違いない。しかし彼女は生徒たちの行いが取り返しのつかないものや誰かを傷つけるものでない限り、目くじらを立ててお小言を言ったりせず大目に見てやることにしている。自由でおおらかな校風の中、まだ若くやり直しが利く時分にできることややりたいことは何でも体験し、自らの足で立って生きていける力を身につけて欲しいとの基本理念のもとにこの王立魔法学校は設立されたからだ。
(今しかできない経験…きっとそれはこの子たちの一生の宝物になる。そのための場所を用意し、整えてあげるのが私の仕事…あら嫌だ、私ったらまたひとりでぶつぶつ言ってる。おかしな癖ね)
まるで誰かと話しているかのように知らず知らずのうちにもごもごと動いていた唇をきゅっと閉じたとき、彼女は上っていた階段の踊り場のところに誰かがぽつんと座っているのに気づいて、思わず老女にしてはかなりトーンの高い声を上げた。
「まあ、ミリー・アスターじゃない。こんな時間にこんな場所で、いったい何してるの?」
「校長先生…」
八歳のおとなしい女子生徒は、ささやかなランタンの燈さえもまぶしそうに目を細めると、やがて困り顔でうつむいた。
「ごめんなさい、もう消灯時間過ぎてるのに…でも…なんだか眠れなくて…」
老女はランタンを階段に置き、ミリーの隣に並んで腰を下ろした。
「眠れない?どうして?」
「あー…あ、あのぉ…実は明日、初歩攻撃魔法の実技試験があって…ちょっと自信なくて、不安なんです…」
制服と同様に皆とお揃いのぶかぶかのネグリジェ姿でまだ丸っこい指先をもじもじと絡め合わせている様子に、胸を打たれる思いがする。あまり深く考えず自信満々な子もいれば、ミリーのように失敗を恐れて考えすぎてしまう子もいる。しかし試験や試練などの壁はどんな子にも等しく訪れるものだ。それゆえ彼女は少し思案をめぐらせた後、ミリーにこう言った。
「ねえミリー、あなたを含めたクラスの全員、みんなとっても頑張り屋で優秀だって担任の先生からは聞いてるわ。あなたなら十分合格できると思うの」
「そ、そうかな…」
ミリーの顔色はまだ冴えない。それでも老女は辛抱強く、そして明るくさばけた口調で続けた。
「試験でのチャレンジは確か二回でしょう?たったの二回よ。二回頑張ったらそれでもうおしまいなんだから、どうせなら思い切ってどーんとやっちゃいなさいな。そうしたら明日の今頃は、思いっきりやってよかったなぁって安心して、きっとぐっすり眠れるわ」
「たったの二回…そうだよね、勇気を出してやったら多分できる。だって練習ではいつもできてるもん!」
「そう。その意気で頑張って」
膝を優しくぽんぽんと叩いてやるとミリーは暗闇の中でも見分けられるほど嬉しそうに頬を赤く染めてにっこり笑ったので、老女もつられて優しく微笑んだ。
「学校は楽しいかしら?」
「うん、楽しい。私、学校大好き!ねえ、校長先生も学校好きだった?」
「私?…ああ、その質問には答えられないわ。なぜかと言えば、私があなたくらいの歳だった頃は、そもそも学校っていうものがなかったのよ」
「えーっ、ほんと!?…あっ」
ミリーは慌てて手で口を塞ぎ、声を抑える。
「…ほ、ほんとなの?学校がなかったって…」
「ええ」
老女はうなずいた。
「昔の錬金魔術師たちは今の学校でしてるような勉強や試験はしてなくて、師匠を見つけて弟子入りして修行するか、親が錬金魔術師の子供はそのまま家の工房で親の見様見真似で働くのが普通だったの。その後各地方に錬金魔術師ギルドができたけど、若い人材を集めて体系的に教育する仕組みはまだなかったわ」
「…ふーん…」
少し難しかったかしら、と老女が肩をすくめると、ミリーは心の底から純粋に湧き上がる興味にきらきらと目を輝かせてこう尋ねた。
「ねえ校長先生、この学校を作ったのは偉大な天才魔女だって聞いたよ。どんな人だったのかな?それに、どうして学校を作ろうと思ったんだろう?」
老女は重たく垂れ下がりがちなまぶたの奥の両目をかすかに見張った。そこに不意に郷愁の光が灯り、あたかも血流が体表の真裏に押し寄せて隅々まで熱を届けるように、その表情を温かく満たした。一拍の間を置いて、今度は老女が少女に尋ねた。
「…知りたい?この学校を作った魔女のこと」
明日の試験のことも今の時刻もすっかり忘れてミリーは前のめりで老女に迫る。
「うん、知りたい!校長先生、知ってるならお話しして!」
すかさず老女は人差し指を唇に押し当てた。
「しーっ。…いいわ。じゃあ、あなたが眠くなるまでお話ししてあげる」
記憶と思い出の扉が叩かれ、鍵の外される音が響く。
「これはね…とても、とても長いお話よ」
そして老女は静かな声で昔語りを始めた…
教職員の最後のひとりが退勤したのはずいぶん前だ。時間割どおりに夕食や課題を終え、短い自由時間を楽しんでいた少年少女たちもだんだんと部屋に引っ込んで、今は勉強熱心な生徒も、ルームメイトとのおしゃべりで夜更かししがちな生徒も、当直の警備員以外はほとんどが寝静まり、王立魔法学校の敷地全体が月明かりの下の沈黙にほぼ完全に覆われている。
廊下を行くその人物はどうやら腰が曲がってきているらしく、背中を丸めたその姿勢がもともと小柄であろう体格をいっそう小さく見せている。ランタンの柄を握る指は乾いてひび割れ、ローブの袖口から出た拳の肌もかさかさなら、時折窓から射し込む薄い月光の中に浮かび上がる顔の皮膚もたるんで皺だらけである。もし何も知らない臆病な人間が出くわしたら、夜の学園をさまよう亡霊と勘違いして縮み上がったことだろう。しかし恐れずによく見るとその老女の表情はーーそう、その老人は女だったーーあるいは目は、衰えや惰性のために濁ることもなく、むしろ細く長く容易にはちぎれない、ただ年が若いだけの者とは訳が違う強靭な生命力に満ちていた。
彼女が年齢と見た目の割に内なる健康を保っているのと同じように、足許を照らすその年季の入ったランタンには、炎の燃焼を安定させる魔力を宿す真紅の石が内蔵されている。自ら作って大切に手入れをしながら使い続けているその魔法のランタンを持って毎晩この時間帯に校舎や寄宿舎の見回りをするのが彼女の日課だ。いや、見回りではなく散歩とでもいうべきだろうか。踏みしだかれてあちこち擦り切れた絨毯、めっきの剥がれた金具やくすんで古ぼけたタペストリー、子供たちの手の汗や脂でつやつやに磨き抜かれた欄干や手摺。どれもこれも夜の暗闇越しにもはっきりと認識できるくらいに見慣れた光景だ。それらは飽き飽きするどころか、居心地のいいティールームのようにただ眺めているだけでいつでも、何よりも彼女を愛おしく安らいだ気持ちにさせてくれるのだ。
なぜなら、彼女はーー。
「…あら」
手入れをしたはずのランタンの燈が突然チカチカと明滅し始めたので、歩みを止め、指先を近づけて小声で何か唱える。するとランタンの燈はすぐさま息を吹き返したかのように輝きを蘇らせたが、彼女は溜め息をついた。
「気に入ってたんだけど…さすがに寿命かしらねえ」
嗄れたつぶやきと苦笑いで気を取り直して、再び足を前に動かす。
これまでのところ、学園の建物や敷地のどこにも異常はない。あとは女子生徒の寄宿舎だけだ。正面玄関の扉の鍵には不法侵入や脱走を防ぐ厳重な魔法がかけられているが、学園を知り尽くす手練れの彼女に解けない魔法はない。したがって今夜も彼女は制限区域にやすやすと忍び込み、だが他の者の侵入は許さぬよう、すぐに魔法の戸締りをかけ直していつものルートをたどり始めた。
廊下の壁沿いにずらりと並ぶ扉の向こう側はすべて真っ暗かつほとんどが無音で、皆概ね行儀良く眠っているようだった。ただし共同生活を送るのが規則となっている比較的低い学年のいくつかの部屋では、こそこそ、くすくす、と声をひそめて談笑している気配があり、彼女はまたもや苦笑を漏らすこととなった。
(…もうとっくに就寝してないといけない時間なのに。年頃の女の子たちだからしかたないけど、もし明日居眠りして先生に叱られたら、自分の責任だわね)
並の教職員なら、ここですぐさま部屋に立ち入って厳しく咎めたに違いない。しかし彼女は生徒たちの行いが取り返しのつかないものや誰かを傷つけるものでない限り、目くじらを立ててお小言を言ったりせず大目に見てやることにしている。自由でおおらかな校風の中、まだ若くやり直しが利く時分にできることややりたいことは何でも体験し、自らの足で立って生きていける力を身につけて欲しいとの基本理念のもとにこの王立魔法学校は設立されたからだ。
(今しかできない経験…きっとそれはこの子たちの一生の宝物になる。そのための場所を用意し、整えてあげるのが私の仕事…あら嫌だ、私ったらまたひとりでぶつぶつ言ってる。おかしな癖ね)
まるで誰かと話しているかのように知らず知らずのうちにもごもごと動いていた唇をきゅっと閉じたとき、彼女は上っていた階段の踊り場のところに誰かがぽつんと座っているのに気づいて、思わず老女にしてはかなりトーンの高い声を上げた。
「まあ、ミリー・アスターじゃない。こんな時間にこんな場所で、いったい何してるの?」
「校長先生…」
八歳のおとなしい女子生徒は、ささやかなランタンの燈さえもまぶしそうに目を細めると、やがて困り顔でうつむいた。
「ごめんなさい、もう消灯時間過ぎてるのに…でも…なんだか眠れなくて…」
老女はランタンを階段に置き、ミリーの隣に並んで腰を下ろした。
「眠れない?どうして?」
「あー…あ、あのぉ…実は明日、初歩攻撃魔法の実技試験があって…ちょっと自信なくて、不安なんです…」
制服と同様に皆とお揃いのぶかぶかのネグリジェ姿でまだ丸っこい指先をもじもじと絡め合わせている様子に、胸を打たれる思いがする。あまり深く考えず自信満々な子もいれば、ミリーのように失敗を恐れて考えすぎてしまう子もいる。しかし試験や試練などの壁はどんな子にも等しく訪れるものだ。それゆえ彼女は少し思案をめぐらせた後、ミリーにこう言った。
「ねえミリー、あなたを含めたクラスの全員、みんなとっても頑張り屋で優秀だって担任の先生からは聞いてるわ。あなたなら十分合格できると思うの」
「そ、そうかな…」
ミリーの顔色はまだ冴えない。それでも老女は辛抱強く、そして明るくさばけた口調で続けた。
「試験でのチャレンジは確か二回でしょう?たったの二回よ。二回頑張ったらそれでもうおしまいなんだから、どうせなら思い切ってどーんとやっちゃいなさいな。そうしたら明日の今頃は、思いっきりやってよかったなぁって安心して、きっとぐっすり眠れるわ」
「たったの二回…そうだよね、勇気を出してやったら多分できる。だって練習ではいつもできてるもん!」
「そう。その意気で頑張って」
膝を優しくぽんぽんと叩いてやるとミリーは暗闇の中でも見分けられるほど嬉しそうに頬を赤く染めてにっこり笑ったので、老女もつられて優しく微笑んだ。
「学校は楽しいかしら?」
「うん、楽しい。私、学校大好き!ねえ、校長先生も学校好きだった?」
「私?…ああ、その質問には答えられないわ。なぜかと言えば、私があなたくらいの歳だった頃は、そもそも学校っていうものがなかったのよ」
「えーっ、ほんと!?…あっ」
ミリーは慌てて手で口を塞ぎ、声を抑える。
「…ほ、ほんとなの?学校がなかったって…」
「ええ」
老女はうなずいた。
「昔の錬金魔術師たちは今の学校でしてるような勉強や試験はしてなくて、師匠を見つけて弟子入りして修行するか、親が錬金魔術師の子供はそのまま家の工房で親の見様見真似で働くのが普通だったの。その後各地方に錬金魔術師ギルドができたけど、若い人材を集めて体系的に教育する仕組みはまだなかったわ」
「…ふーん…」
少し難しかったかしら、と老女が肩をすくめると、ミリーは心の底から純粋に湧き上がる興味にきらきらと目を輝かせてこう尋ねた。
「ねえ校長先生、この学校を作ったのは偉大な天才魔女だって聞いたよ。どんな人だったのかな?それに、どうして学校を作ろうと思ったんだろう?」
老女は重たく垂れ下がりがちなまぶたの奥の両目をかすかに見張った。そこに不意に郷愁の光が灯り、あたかも血流が体表の真裏に押し寄せて隅々まで熱を届けるように、その表情を温かく満たした。一拍の間を置いて、今度は老女が少女に尋ねた。
「…知りたい?この学校を作った魔女のこと」
明日の試験のことも今の時刻もすっかり忘れてミリーは前のめりで老女に迫る。
「うん、知りたい!校長先生、知ってるならお話しして!」
すかさず老女は人差し指を唇に押し当てた。
「しーっ。…いいわ。じゃあ、あなたが眠くなるまでお話ししてあげる」
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