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エテハ

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第二章 命の重み

ボス討伐戦

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ギィィィィ…

固く閉ざされていた鉄の扉が開かれ冷たい冷気が足を包み込んだ。
エリア3はスレーブラ海峡といわれているから海のようなボス部屋かと思ったがそうでもなかった。翡翠の騎士団3人と、returnSoulのメンバー10人と残りの2ギルド30人+俺の総勢44人のプレイヤー達は中に入った瞬間異常な広さに驚いた。1つの街が入るぐらいの広さがあったのだ。全員が入り終わると威圧を放つ扉はひとりでに閉じた。

 「なんだか気味が悪いね。」

この静寂に耐えかねた祐介が囁いた。確かにこの広さで少ない灯だけだとそう思えるのは無理もない。

 「お、おい?ボスはどこにいるんだ?」

鉄装備に身を隠した中年のような人が言った。そういえば、中に入ってから全くボスの姿を見ていない。

…ッ!?

突如奥の暗闇から叫び声が聞こえた。決して可愛い声などではない。いうなれば雄叫びだ。全員がすぐさま各々の武器を構える。俺も鉄の剣を構え、暗闇を見据えた。

ドンッドンッドンッ!

暗闇から音がする。ボスがこちらに向かってきているのは全員がわかっていた。

ドンッドンッドンッ!

暗闇から徐々に姿が見えてくる。

 「あれは!?」

つい声を漏らしてしまう。あの姿は…

 「駆?あのモンスターに見覚えがあるのかい?」

モンスターに視点を合わせたまま祐介が俺に話しかける。
 
 「あぁ、あの姿は間違いない。俺が初めてこの世界に来た時に襲って来たゴブリンだ。」

まさかこんなところで再開するとは思っていなかった。あの時と何1つ変わらない。背丈と武器以外は。背丈は俺の2倍くらいあり、武器は右腰に巨大な斧、左腰にポーチを持っている。多分ポーチには投げナイフを入れているのだろう。

 「奴は攻撃力が高いから注意しろ。」

俺はみんなに注意喚起をした。だが、奴のどこに特殊能力があるのだろうか。もし、奴のステータスが小型と同じだったら特に能力はなかったはずだ。

 「来るぞ!!」

ゴブリンは物凄いスピードで突っ込んで来た。片手には斧を構えている。

 「うわぁぁぁぁッ!?」

突っ込みに反応が遅れたプレイヤーが斧で吹き飛ばされた。だが、一応ギルドのトッププレイヤーを集めているはずだからすぐに立ち上がるだろう。しかし、そいつは青の光を散らしながら空に消えていった。

 「な…!?」

トッププレイヤーが一撃でHPを全損しただと!?あり得ない!そんな攻撃力はなかったはずだ!まさか、攻撃力だけ凄い上昇しているのか!?考えていると急に体の自由が効かなくなった。地面に倒れこむと同時に視界の右上に黄色いマークが点滅している。

 「…な、いったい?」

なんとか口を懸命に動かす。ゴブリンの手にはコルクの蓋が開けられた試験管があった。まさか、麻痺毒!?これが特殊技なのか!?
この窮地に思考が追いつかなくなっていた。
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