僕が勇者に殺された件。

フジミサヤ

文字の大きさ
32 / 40
第3章

31 緊急事態

しおりを挟む


 ルカは一度寄宿舎の自室に転移した。室内は真っ暗で、しんと静まりかえっている。もう深夜を過ぎているし、ほとんどの者が眠っている時間だ。
 ルカはアベルのベッドのカーテンをそっと開けた。穏やかな寝息を立てて眠るアベルの姿を目にしてほっと胸を撫で下ろす。恐らく、アベルは目を覚ましたら何も覚えてはいないだろう。犯人は、アベルを傷付けたりはしていないようだ。

 ルカはアベルがきちんと自室で寝ていることを確認すると、再び転移魔法を発動させ、今度は第二王子の部屋に移動した。不法侵入だが、今は緊急時ということで許してもらおう。レオはまだ戻ってきていないようだ。まだ先ほどのお店にいるのかもしれないが、ルカはもうあの店に行きたくなかったので、このままこの部屋でレオが戻るのを待つことにした。
 
 一応戻ってきたら、全部話してくれるって言ってたし。何故レオが王子様に成り代わっていたのか、やはりオスカーの言う通り、レオは第二王子の影武者なのかもしれない。どういった経緯でそうなったのかは分からないが。
 それより気になるのは、レオが闇属性の魔力を持っているということだ。ルカの記憶では、前世のレオは闇属性の魔力は持っていなかったはずだ。今世ではその属性を持って生まれたのだろうか。それとも……。

(……前世の僕と同じで、魔の者と取引して、闇属性の魔力を手に入れた?)

 ルカは部屋のベッドに腰掛けて考え込んだ。もしそうだとするなら、レオは対価を差し出して何かを手に入れたことになる。

「ううーん」

 ルカは頭をかきむしった。考えれば考えるほど謎が深まるばかりだ。とりあえずレオが戻ってきたら全部説明してもらうことにし、ルカはふかふかのベッドに横になった。とはいえ、眠ると悪夢を視るので、レオに買って貰った本を寝っ転がったまま読んでみることにした。





 



 結局その日、朝になってもレオは帰ってこなかった。



***



 ルカは一睡もできず、ベッドの中で泣き崩れていた。レオが帰って来なかったからではない。いや、レオのことも勿論心配ではあるが。


「この犬とこの子、可哀想すぎる……っ」

 ルカは、レオが買ってくれた児童書を読みながら号泣していた。

 絵を描くのが得意な貧しい少年と老犬との心温まる絆のお話なのだが、兎に角可哀想で報われなくて切ないのだ。特に最期、憧れの画家の絵の前で、愛犬を固く抱きしめたまま共に凍死している少年を天使が迎えに来て、天上界へ共に昇っていくシーンは涙なくして読めない。もう少し早く気が付いていれば、彼らは幸せになれたかもしれないのに。世の中にこんな悲しい物語が存在するなんて。


 もっとも、ルカの場合、死後迎えに来るのは天使ではなく、取引した魔族なのだが。


「ううう……っ。レオ、帰って来なかった」

 ルカは泣きながら本を閉じた。情緒はぐちゃぐちゃで、ルカの心は悲しみに押し潰されて死んでしまいそうだが、このままのんびりする訳にもいかない。
 ルカは泣き過ぎて重たくなった頭を手で支えながら、唯一今の自分の状況を共有できそうな人物の所へ行くことにした。














「オスカーさあんっ!!大変ですううっ!!」

 ルカは泣きながら、オスカーの部屋に突撃し、扉を何度も叩いた。早朝なので申し訳ないが、緊急事態なので許してほしい。しかし、部屋から反応がない。オスカーはまだ寝てるのだろうか。

「オスカーさんっ!!起きてくださあいっ!!番長っ!!炎帝っ!!カムバ───ック!!」

 ルカはムキになってガンガン扉を叩いた。やはり転移魔法で中に入り無理矢理叩き起こしてやろうかと思っていると、中から物凄い勢いで扉が開いた。

「うるせえっ!!お前、何時だと思ってんだよ!つか、そのフザけたあだ名で呼ぶんじゃねえ!!マジでブッ殺すぞ!!」

 オスカーは寝起きとは思えない怒号でルカに叫んだ。不良なので相変わらず口が悪い。いつもならその剣幕にルカは怯えまくるところだが、ルカの情緒もやや興奮していておかしくなっていた。

「オスカーさんっ!僕もう無理です!!」
 ルカは泣きながらオスカーに縋り付いた。ルカのあまりの憔悴っぷりに、流石のオスカーも怒りを忘れて心配そうな声音で聞いてきた。

「……どうした、なんかあったのか?」
「僕もう闇堕ちしそうです……っ!この本の内容が惨すぎて!」

 ルカは泣きながらオスカーを見上げた。オスカーは一瞬だけ驚いた様子でルカを見下ろし、それからルカが大事に抱えている児童書を見て全てを察したのか、額を押さえて「あー」とシラケた目をして呻いた。
 そして盛大に溜め息を吐き出してから、ルカの頭を撫でると「とりあえず中入れ」とルカを部屋の中に促したのだった。









「で?その本はとりあえず置いておいて、何があった?人を早朝から叩き起こした理由がその本だけなら、マジで殺すけど」

 部屋の中に入ると、オスカーは自分に抱きついているルカをベリッと引き剥がして、ベッドに座らせた。ルカはオスカーの脅しにビクつきながらも大事に抱えていた本を置いた。なかなか涙がとまらない。

「……実は、レオが朝になっても帰って来ないんです……」
 ルカはしくしく泣きながら話し始めた。オスカーはその言葉を聞いた途端、僅かに顔を顰めた。

「……お前、今まで何処にいた?」
「さ、サミュエル殿下の部屋のベッドに一晩中居たんですが、結局一睡も出来なくで……ううぅっ……。あ、その前はアベルに手錠をかけられて、監禁されてて!それで、何とか逃げてきてっ…」
「ああ?」
 オスカーはルカの言葉の意味が分からず首を傾げた。その時である。



  

「……だいたい状況は把握しました」

 突然静かな声がしたかと思うと、向かいのベッドのカーテンがシャっと開いた。中からゆらりと現れたのは、シモンである。そう言えばオスカーの同室者はシモンだった。

「あ、おはようございます、シモンさん。……すみません寝てらっしゃるところ……」

 ルカは泣き腫らした目をこすりながら、シモンに挨拶した。どうやらオスカーとルカの話し声で起こしてしまったようだ。

「いえ、お気になさらず。それよりルカさん、いつの間にか同室のアベルさんまで毒牙にかけていたのですね。流石です」
 シモンは寝起きとは思えない爽やかさで、ルカに微笑んだ。

「へ?ど、毒牙?」
 ルカは困惑した。何だかとんでもない誤解をされている気がするが……。

「……いつか、ルカさんを巡って血で血を洗う争いが起きると思ってましたが……やはり。他の方に嫉妬したアベルさんに監禁され、何とか逃げ出し愛人であるサミュエル殿下に助けを求めたら、一晩中ベッドの中で熱烈な愛の交歓を求められた……と。しかし泣きながらオスカーの元に逃げてきたということは、サミュエル殿下の愛は、激し過ぎて受け入れきれなかったのでしょうか?それとも実はオスカーが本命ですか?かなり面白い展開になってきましたね」

 シモンは凄まじい妄想力を発揮して、大真面目に語ってみせた。しかし言っていることは的外れで、全くもって訳がわからない。

「シモン、お前、ちょっと黙って寝てろ。話がややこしくなる」
 オスカーは頭を抱えながら、ルカとシモンの間に割って入って止めた。

「……分かりました。二人きりで愛を育みたいのですね。お邪魔してしまい申し訳ございません。どうぞ、私のことはお気になさらず、睦み合い続けてください」

 シモンは小声で意味深に呟くと、自分のベッドに潜り込みカーテンをシャっと閉めた。自由過ぎる人である。

 

「それで?」
 オスカーは仕切り直すようにルカに問いかけた。ルカは迷ったが、結局入学式から昨夜までのことを全部オスカーに話した。

「……とりあえず今日の建国記念祭に、第二王子の暗殺計画があるようなのです。アベルはそれに無理矢理加担させられただけみたいで。……レオが第二王子に成り代わっているのなら、レオが、危ない。何とかしないと……」

 ルカは、最後は泣きそうになりながらも何とか話し終えた。

「第二王子は、ほぼ公式行事には出席してないだろ?今回も建国記念祭に出席予定はないはずだ」
「だと、良いのですけど……。とりあえず、今日は休日ですし、昨日のお店にもう一度行ってみようと思います。レオのことが心配なので」
 
 ルカは不安そうに唇を噛んだ。何故だろう。何故か不安が消えない。精霊たちからもレオは無事だと報告を受けたのに。しかし、それなら何故レオは帰ってこなかったのだろう。

「まあ、とりあえず俺も行くわ。お前だけじゃ不安すぎる。それに、犯人の狙いも気になるし。……しかし、状況からすると入学式の魔物の襲撃も同じ奴の仕業の可能性が高いな」
 オスカーは顎に手を当てて考え込んでいる。



「犯人はズバリ、ポンコツです!」

 ルカは、オスカーの言う犯人像を自信満々で告げた。しかしオスカーは「は?ポンコツ?」と白い目でルカを見ている。お前が言うか?と顔に書いてある。

「まず、犯人は、僕をサミュエル殿下の愛人と勘違いして、僕の同室者のアベルを使って、僕を人質にしようと誘拐したんです。このことから、犯人は学園の関係者で、早とちりで妄想グセのある思い込みの激しい人物だと思われます」

 ルカが静かに自分の推理を語りだした。「それ、お前だろ」という言葉をオスカーは何とか飲み込んだ。

「……次に、僕を見張っていた犯人の仲間ですが、お金で雇われただけで魔術師でもないただの優しい脳筋おじさんでした。僕はおやつと情報をもらって、アッサリ逃げ出すことができました。本気で監禁するつもりがなかったのかもしれませんが、犯人は、碌な友だちがいないと推察できます」

 ルカは淡々と自分の推理を続けた。オスカーは黙ってそれを聞いていたが、「いや、お前だろ」と、結局我慢出来ずに突っ込んでしまった。

「……つか、第二王子がレオなら、お前を人質にするのは、アリだと思うがな」
 オスカーがポツリと漏らした呟きは、ルカの耳まで届かなかった。

 ルカは深呼吸をすると、向かいのベッドにスタスタ歩いていき、シモンのベッドのカーテンをシャっ!と開けた。

「犯人は貴方ですね!シモンさん!!」
 ルカは鬼気迫る表情でシモンに迫った。

「え?ルカさん、私が犯人なんですか?」
 シモンはベッドからゆっくり起き上がると、全く驚いた様子もなく、それどころかのんびりした様子で聞き返してきた。どうやら話を聞いていたらしい。

「そうです。僕の推理した犯人像はズバリ貴方です」
 ルカはきっぱりとシモンに告げた。自信満々の表情である。

 


「あー、シモンなら、入学式も昨夜も部屋に居たぞ。残念ながらアリバイがあるな」
 オスカーが、渋々横から口を出してきたため、ルカの推理は即座に破られた。何ということだ。

「ええ。昨夜は、オスカーが『ちょっと付き合えよ』と言って、私を無理やりベッドに引き摺り込み、一晩中ベッドの中で愛を確かめ合ったので」
 シモンは爽やかな笑顔で答えた。しかし内容は全く爽やかではない。

「え?そうなんですか?」
 ルカは思わず聞き返した。二人の仲が良いなと前から感じてはいたが、まさかそこまでの関係だとは。すると、オスカーの額にピキっと青筋が浮かぶ。

「……おいこら待てやコラ!捏造すんな!!捏造を!!俺が、いつお前をベッドに引き摺り込んだよ!?」
「え?だって昨夜のお前は、私の上で激しく……」
「やめろっ!誤解を生むからそれ以上言うな!つかお前、もう黙れ!」

 オスカーがドスの利いた声で叫ぶ。とても貴族令息とは思えない汚い言葉遣いである。所詮オスカーも不良である。

「……しかしまあ、犯人がポンコツの子どもという部分には同意しますね。私ならそんな生ぬるい計画ではなく、もっと確実に、第二王子の命を刈り取りにいきますから」
 シモンが爽やかな笑顔で、しかし物騒なことを言い出した。ルカは何故か背筋が寒くなる。 



「あと、入学式の魔物の襲撃については、カラクリに心当たりがございます。事前に準備しておけば、犯人はその場に居なくても第二王子をターゲットにすることが可能でしょう」
「え?どういうことですか?」
 
 ルカが驚いてシモンに尋ねると、シモンは苦笑しながら、ルカに向き直った。
 
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?

krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」 突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。 なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!? 全力すれ違いラブコメファンタジーBL! 支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

嫌われ魔術師の俺は元夫への恋心を消去する

SKYTRICK
BL
旧題:恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する ☆11/28完結しました。 ☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます! 冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫 ——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」 元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。 ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。 その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。 ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、 ——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」 噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。 誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。 しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。 サラが未だにロイを愛しているという事実だ。 仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——…… ☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!

婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした

水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」 公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。 婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。 しかし、それは新たな人生の始まりだった。 前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。 そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。 共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。 だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。 彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。 一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。 これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。 痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。

フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」  可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。  だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。 ◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。 ◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。

【完結】王宮勤めの騎士でしたが、オメガになったので退職させていただきます

大河
BL
第三王子直属の近衛騎士団に所属していたセリル・グランツは、とある戦いで毒を受け、その影響で第二性がベータからオメガに変質してしまった。 オメガは騎士団に所属してはならないという法に基づき、騎士団を辞めることを決意するセリル。上司である第三王子・レオンハルトにそのことを告げて騎士団を去るが、特に引き留められるようなことはなかった。 地方貴族である実家に戻ったセリルは、オメガになったことで見合い話を受けざるを得ない立場に。見合いに全く乗り気でないセリルの元に、意外な人物から婚約の申し入れが届く。それはかつての上司、レオンハルトからの婚約の申し入れだった──

なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?

詩河とんぼ
BL
 前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?

処理中です...