101 / 110
10キロ
しおりを挟む
「んー、あんまり無理してたくさん持って行ってバテてもダメだよね……」
5日分のローポーションと食料。それから布1枚。あとは10キロ程度の重さ……になると計算すると、魔力回復薬が10本。
「10本か。1本いくらくらいになるんだろう。帰りは売った分は軽くなる……けど、飲んだローポーションの瓶は持ち帰りだよね。帰りもあんまりいろいろ買って帰れないか……。」
『収納鞄に入れればどれだけでも持ち歩けるよ?』
ディラがドヤ顔をしているけれど。
「うん、収納鞄がなくても、これから先……そう、私がいなくなった後、10年先も20年先もずっと続けられる方法を作っておきたいの」
ディラが泣き出した。
『ユキがいなくなるなんていやだー』
はいはい。ちょっと泣いてて。準備の邪魔だから、話しかけられるよりその方がいい。
「ネウス君はとどれくらい持てそう?」
「うん、この倍……いや倍の倍はいけると思う」
え?
40キロも?
「無理しちゃだめだよ。ほんの一瞬持ち運ぶんじゃなくて、ずっと持って長い距離を歩かないといけないんだから、途中で疲れちゃうような量を持って行っちゃだめなんだから」
「んー、大丈夫だと思うよ?なんだかローポーション飲んでるからか、ずいぶん力が付いたと思うんだ。ほら」
ネウス君が私をひょいと抱き上げる。
「全然平気。ユキも抱っこしてても街まで行けるよ」
ニコニコと笑うネウス君。
う、うっわーっ!
人生初の、人生初の、お姫様抱っこを、こんなことで経験してしまった。
『ローポーションじゃないよ、僕のおかげだからっていうか、ネウス、ユキを放せっ、ユキを抱っこしていいのは、僕だけなんだぞ!』
……聞こえない聞こえない。
「疲れたら言って、いつでもユキを抱っこして運ぶから」
ネウス君に地面におろされる。そんな情けないことにならないようにしないと!
「わ、私、お姉ちゃんなんだから、弟に面倒かけるようなことにならないようにするから!」
「俺は、いくらだってユキのために何かしてやりたいし、それに、抱っこするのが面倒なわけないよ?」
二コリって。うん、確かにモモちゃんを抱っこすることを面倒なんて思うことはないから、抱っこ……は面倒なことではな……いや、違う、違う。
なんだか、ディラがネウス君をにらんでる。
ちょ、仲良くしようよ。っていうか、まぁ、ネウス君はディラのこと見えないけど、あんまり人を恨んだりすると、悪霊になっちゃうよ?
「ネウス君、私はいいから、荷物は私の倍、魔力回復薬が30本持っていけるみたいだね、あと、剣も運んでもらっていい?」
置いていくか、持って行くか、それが問題なのだけど。
「もちろん。精霊様を運べるなんて光栄だよ」
『ネウス、いいやつ。僕大好き』
うん、そうね。単純でよかった。
ノームおじいちゃんは留守番。
========
うーん。10キロを持ち歩くのは厳しいのかなぁと思ったけれど、背負う系なら大丈夫よね……たぶん。
幼児とか抱っこして長距離歩いてる方、幼児15キロはあるよね?
それから、最近の小学生、ランドセルとか思いよね。
中学生とかも、鞄は6キロ7キロだっていうし。
それ考えたら、10キロなら、大丈夫じゃろ……と、10キロにしてみた。
5日分のローポーションと食料。それから布1枚。あとは10キロ程度の重さ……になると計算すると、魔力回復薬が10本。
「10本か。1本いくらくらいになるんだろう。帰りは売った分は軽くなる……けど、飲んだローポーションの瓶は持ち帰りだよね。帰りもあんまりいろいろ買って帰れないか……。」
『収納鞄に入れればどれだけでも持ち歩けるよ?』
ディラがドヤ顔をしているけれど。
「うん、収納鞄がなくても、これから先……そう、私がいなくなった後、10年先も20年先もずっと続けられる方法を作っておきたいの」
ディラが泣き出した。
『ユキがいなくなるなんていやだー』
はいはい。ちょっと泣いてて。準備の邪魔だから、話しかけられるよりその方がいい。
「ネウス君はとどれくらい持てそう?」
「うん、この倍……いや倍の倍はいけると思う」
え?
40キロも?
「無理しちゃだめだよ。ほんの一瞬持ち運ぶんじゃなくて、ずっと持って長い距離を歩かないといけないんだから、途中で疲れちゃうような量を持って行っちゃだめなんだから」
「んー、大丈夫だと思うよ?なんだかローポーション飲んでるからか、ずいぶん力が付いたと思うんだ。ほら」
ネウス君が私をひょいと抱き上げる。
「全然平気。ユキも抱っこしてても街まで行けるよ」
ニコニコと笑うネウス君。
う、うっわーっ!
人生初の、人生初の、お姫様抱っこを、こんなことで経験してしまった。
『ローポーションじゃないよ、僕のおかげだからっていうか、ネウス、ユキを放せっ、ユキを抱っこしていいのは、僕だけなんだぞ!』
……聞こえない聞こえない。
「疲れたら言って、いつでもユキを抱っこして運ぶから」
ネウス君に地面におろされる。そんな情けないことにならないようにしないと!
「わ、私、お姉ちゃんなんだから、弟に面倒かけるようなことにならないようにするから!」
「俺は、いくらだってユキのために何かしてやりたいし、それに、抱っこするのが面倒なわけないよ?」
二コリって。うん、確かにモモちゃんを抱っこすることを面倒なんて思うことはないから、抱っこ……は面倒なことではな……いや、違う、違う。
なんだか、ディラがネウス君をにらんでる。
ちょ、仲良くしようよ。っていうか、まぁ、ネウス君はディラのこと見えないけど、あんまり人を恨んだりすると、悪霊になっちゃうよ?
「ネウス君、私はいいから、荷物は私の倍、魔力回復薬が30本持っていけるみたいだね、あと、剣も運んでもらっていい?」
置いていくか、持って行くか、それが問題なのだけど。
「もちろん。精霊様を運べるなんて光栄だよ」
『ネウス、いいやつ。僕大好き』
うん、そうね。単純でよかった。
ノームおじいちゃんは留守番。
========
うーん。10キロを持ち歩くのは厳しいのかなぁと思ったけれど、背負う系なら大丈夫よね……たぶん。
幼児とか抱っこして長距離歩いてる方、幼児15キロはあるよね?
それから、最近の小学生、ランドセルとか思いよね。
中学生とかも、鞄は6キロ7キロだっていうし。
それ考えたら、10キロなら、大丈夫じゃろ……と、10キロにしてみた。
50
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる