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もはやレレナには分からなくなっていた。
薄い雲がかかった月からの明かりはわずかで。
ごうごうと流れる川の音に、草木の濡れて生臭いような臭いが漂っている。
美しさのカケラも無い世界。
恐ろしくすらあるこの世界が、現実なのか夢なのか。
私のことを愛しているという大好きな殿下は人間なのか……悪魔が見せる幻なのか。
ただ、レレナは一つ分かっていた。
「離してください……解毒剤を明日の昼までに手に入れないと死ぬんです……」
「解毒剤?レレナ、どういうことだ?」
「私……私……。昼食後の紅茶に溶かした砂糖に毒が……自分で飲むつもりだった毒を、殿下が……殿下が死んでしまう、殿下が……」
殿下がレレナの顔を見た。
「ああ、レレナ。何故毒を飲もうとしたんだ……でも、大丈夫……僕は幼いころから毒に慣らされてきた。ちょっとやそっとの毒じゃ死なないよ……。レレナを残して死んだりしないよ……」
「殿下……」
「ああ、こんなに汚れて。帰ろう、レレナ。大丈夫だから」
~侍女と侍従~
「あーーーーもう!本当に、なんでしょうね!」
そのころ、侍女は王都には居なかった。
侯爵家の屋敷、殿下の侍従に与えられた部屋にこっそりと潜んでいた。
「うんうん。本当にな。お互いあんなに好きあってるのに、じれったいったらないよなぁ」
「ねぇ!もう、毎日毎日、殿下は今日はこんなに素敵だったとか、あんなにかっこよかったとか、耳タコですよぉ」
「うちの殿下も同じ。レレナ好きすぎて、何も言えないへっぽこ。自分では何もいえないし行動に移せないくせに、嫌われてるんじゃないかと、うじうじうじうじと!」
「あー、でもそれレレナお嬢様のせいでもあるんでしょ?2時間超えたあたりからいつも気分が悪いって帰っちゃうから」
「そう、それな!僕といるのが苦痛だから気分が悪くなるんじゃないかって。毎回うだうだうだうだ」
「殿下の前で緊張しすぎて失敗したらどうしようって、猫をかぶりまくってるお嬢様の活動限界が2時間なだけって、伝えてあげたいわ!」
「いやぁ、ほんと、教えてあげたいよ!殿下はたとえどんなどんな姿でもレレナ様のこと大好きだからくしゃみだろうかあくびだろうが遠慮なくしてくれって!むしろ、いつもと違う姿を見てキュンキュンしてるんですから」
「いやいや、本当伝えてほしい。くしゃみをしちゃったみっともない姿見せちゃったって、3日はじめじめ落ち込むんですよ。嫌われたらどうしようどうしようって……」
侍女と侍従はこっそり持ち込んだ酒をちびちびやりながら、深いため息をついた。
「はぁーーー。しかし、この旅行でうまくいくといいですねぇ」
「ロイド様とマリア様が恋仲で、殿下はそれを後押ししているというのはレレナ様に伝えるんだろ?」
「そう。そうすれば誤解は解けるから準備した”毒”の出番はなくなるかもしれないと、思っていたら。まさかのレレナお嬢様らしい暴走であっとウマに”毒”を使ったまでは想定内でしたが……まさか、謝って殿下の方が飲んじゃうとは……」
「これで、じめじめいじいじうだうだを卒業してほしい」
「それな!」
「で、その”毒”、本当は媚薬だっけ?」
「そうそう。媚薬というか、ぼんやりと気持ちが良くなって本心が漏れ出る薬というか……」
「素直になれる薬……か。そりゃ、毒だな。薬にも毒にもなるとは良く言ったもんだ。で、効果は、24時間?」
「殿下は毒に強いはずだからもしかしたらそろそろ切れるかも」
「あ、雨が止んだようだな。そろそろ王都から帰ってきましたって顔して解毒剤持って現れなくていいのか?」
「そうだった!お酒飲んじゃったよ。うー。よし、雨で道のぬかるみにはまって遅くなったってことにしよう。酒が抜けるまでもうちょっとここに居させてよ」
「あー、それは構わないけど」
翌日
「ぜ、ぜ、全部夢じゃなかった……。ご、ごめん、ごめんレレナ。その、夢だと思って、……あの、その……ベットに引きずり込んだり、膝の上に座らせたり……欲望のままにその……嫌いにならないでほしい!」
「わ、私の方こそ、お腹を鳴らしたり、髪の毛を整えてない姿を見せたり……泥だらけの姿も……あの、嫌いにならないで……ください……」
=============
すいません。なんか、あああ、息抜きで1万文字くらいで終わるつもりだったのに。
なんかおかしなことになったので、終わり。終わり。
侍女と侍従
「なんか、お互いの気持ちは確認できたんだよな?それなのに、なんであの二人はまだあんなこと言ってるんだ?」
「もうさっさと結婚しちゃえよっ」
「あー、それだけどさ、俺らが先に結婚したりして、結婚生活は幸せだぞって見せつけるのはどうかな?」
「は?私とあなたが結婚?いや、いやいや、いやいや、いやいや」
「嫌?」
「嫌……ではない」
薄い雲がかかった月からの明かりはわずかで。
ごうごうと流れる川の音に、草木の濡れて生臭いような臭いが漂っている。
美しさのカケラも無い世界。
恐ろしくすらあるこの世界が、現実なのか夢なのか。
私のことを愛しているという大好きな殿下は人間なのか……悪魔が見せる幻なのか。
ただ、レレナは一つ分かっていた。
「離してください……解毒剤を明日の昼までに手に入れないと死ぬんです……」
「解毒剤?レレナ、どういうことだ?」
「私……私……。昼食後の紅茶に溶かした砂糖に毒が……自分で飲むつもりだった毒を、殿下が……殿下が死んでしまう、殿下が……」
殿下がレレナの顔を見た。
「ああ、レレナ。何故毒を飲もうとしたんだ……でも、大丈夫……僕は幼いころから毒に慣らされてきた。ちょっとやそっとの毒じゃ死なないよ……。レレナを残して死んだりしないよ……」
「殿下……」
「ああ、こんなに汚れて。帰ろう、レレナ。大丈夫だから」
~侍女と侍従~
「あーーーーもう!本当に、なんでしょうね!」
そのころ、侍女は王都には居なかった。
侯爵家の屋敷、殿下の侍従に与えられた部屋にこっそりと潜んでいた。
「うんうん。本当にな。お互いあんなに好きあってるのに、じれったいったらないよなぁ」
「ねぇ!もう、毎日毎日、殿下は今日はこんなに素敵だったとか、あんなにかっこよかったとか、耳タコですよぉ」
「うちの殿下も同じ。レレナ好きすぎて、何も言えないへっぽこ。自分では何もいえないし行動に移せないくせに、嫌われてるんじゃないかと、うじうじうじうじと!」
「あー、でもそれレレナお嬢様のせいでもあるんでしょ?2時間超えたあたりからいつも気分が悪いって帰っちゃうから」
「そう、それな!僕といるのが苦痛だから気分が悪くなるんじゃないかって。毎回うだうだうだうだ」
「殿下の前で緊張しすぎて失敗したらどうしようって、猫をかぶりまくってるお嬢様の活動限界が2時間なだけって、伝えてあげたいわ!」
「いやぁ、ほんと、教えてあげたいよ!殿下はたとえどんなどんな姿でもレレナ様のこと大好きだからくしゃみだろうかあくびだろうが遠慮なくしてくれって!むしろ、いつもと違う姿を見てキュンキュンしてるんですから」
「いやいや、本当伝えてほしい。くしゃみをしちゃったみっともない姿見せちゃったって、3日はじめじめ落ち込むんですよ。嫌われたらどうしようどうしようって……」
侍女と侍従はこっそり持ち込んだ酒をちびちびやりながら、深いため息をついた。
「はぁーーー。しかし、この旅行でうまくいくといいですねぇ」
「ロイド様とマリア様が恋仲で、殿下はそれを後押ししているというのはレレナ様に伝えるんだろ?」
「そう。そうすれば誤解は解けるから準備した”毒”の出番はなくなるかもしれないと、思っていたら。まさかのレレナお嬢様らしい暴走であっとウマに”毒”を使ったまでは想定内でしたが……まさか、謝って殿下の方が飲んじゃうとは……」
「これで、じめじめいじいじうだうだを卒業してほしい」
「それな!」
「で、その”毒”、本当は媚薬だっけ?」
「そうそう。媚薬というか、ぼんやりと気持ちが良くなって本心が漏れ出る薬というか……」
「素直になれる薬……か。そりゃ、毒だな。薬にも毒にもなるとは良く言ったもんだ。で、効果は、24時間?」
「殿下は毒に強いはずだからもしかしたらそろそろ切れるかも」
「あ、雨が止んだようだな。そろそろ王都から帰ってきましたって顔して解毒剤持って現れなくていいのか?」
「そうだった!お酒飲んじゃったよ。うー。よし、雨で道のぬかるみにはまって遅くなったってことにしよう。酒が抜けるまでもうちょっとここに居させてよ」
「あー、それは構わないけど」
翌日
「ぜ、ぜ、全部夢じゃなかった……。ご、ごめん、ごめんレレナ。その、夢だと思って、……あの、その……ベットに引きずり込んだり、膝の上に座らせたり……欲望のままにその……嫌いにならないでほしい!」
「わ、私の方こそ、お腹を鳴らしたり、髪の毛を整えてない姿を見せたり……泥だらけの姿も……あの、嫌いにならないで……ください……」
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すいません。なんか、あああ、息抜きで1万文字くらいで終わるつもりだったのに。
なんかおかしなことになったので、終わり。終わり。
侍女と侍従
「なんか、お互いの気持ちは確認できたんだよな?それなのに、なんであの二人はまだあんなこと言ってるんだ?」
「もうさっさと結婚しちゃえよっ」
「あー、それだけどさ、俺らが先に結婚したりして、結婚生活は幸せだぞって見せつけるのはどうかな?」
「は?私とあなたが結婚?いや、いやいや、いやいや、いやいや」
「嫌?」
「嫌……ではない」
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┗━❤┛┗┛ .┗━━♫ かれo♡
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