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84 剣の稽古をするぞ
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「剣術!大丈夫だぜ!行こうぜ!」
マージが立ち上がる。
「ええ、ずっと机に座りっぱなしで体を動かしたいと思っていましたの」
サーシャも立ち上がった。
「ふふ、そうだね。ちょっと体を動かしたいですね。結果を気にしてじっとしているよりは気がまぎれそうです」
はいはい。フレッド。
3馬鹿トリオめ。
クラスのみんなはお前らよりももっと脳みそフル回転で、疲れてるんだぞ。
「うん、先生、剣術の授業しよう!体動かしたい!」
「私も、次の剣術大会までに素振りくらいしっかりできるようになりたい!」
「そうだよな!練習すればできるようになるんだから、俺も、計算みたいに剣術もできるようになりたい!」
あー、はぁ、えっと……。頑張るなぁ。もう。
ふっ。でも、嫌いじゃないよ、そういうの。っていうか、むしろ大好きだよ。
と、2限目3限目と、立て続けに剣の授業して、体目いっぱい動かす。そういえばさ、剣術も専門の先生がいるらしいんだけどね、Fクラスの授業は馬鹿馬鹿しくて教える気がないのか、来ない。ソフィア先生が先生役。うん、兄ほどじゃないけど、剣の腕結構ありますよ。
特に、初心者を教えるのうまいなぁー。……あれ?私、こんなに丁寧に初心者のころ教えてもらったっけ?
……兄1、兄4、二人とも天才肌だからなぁ。……こんな感じだよ、こうバーッとビーっととか、……おおう、兄よ……。
というわけで、初心者を指導しているあいだ、三馬鹿トリオを中心に経験者たちはお互いの腕を磨いておりました。
「リザーク、お前も対戦しようぜ!」
「マージは、踏み込むときにいつも右足ばかりだ。だから足の動きを見ていれば剣を見なくてもよけられる。もう少し左足の使い方も練習したほうがいいと思うよ」
「え?まじか?足のことなんて考えたこともなかった!よし、分かった。ちょっと素振りから訓練してみるっ」
マージが左足を出す素振りを始めた。
「リザーク、手合わせしませんこと?」
「サーシャ、体力を補うことは大変だと思うけれど、呼吸を整える方法を訓練すると、息が上がるまで少し時間が長くなると思うよ」
サーシャがはっとする。
「呼吸っ!」
次にフレッドが来た。
「リザーク僕は?」
「うーん、どうだろう。クラスメイトと剣を合わせてるだけじゃ、分からないよ。実力の半分も出してないんじゃない?」
という言葉に、マージとサーシャの顔が般若のようになった。
「なんだと、フレッド……俺の相手してるときに力の半分だと……」
「リザークが言った通り、マージの動きは分かりやすいから」
マージが両膝をついてうなだれた。
そして、サーシャは顔をゆがめる。
「もっと、体力があれば……いいえ、リザークの言うように、体力がなくても、もっと戦える方法を工夫するべきなのよね……。いつまでも、男だったら、男だったらなんて……言っていたって……」
サーシャの顔に悲壮感が漂う。
……うん。女の体が力がないの、いやと言うほどわかってるからね。辛いよね。……あ、そうだ。
「おーい、マージ、ちょっと打ち込んできて」
「は?リザーク、俺の素振りを見て欠点がもう改善されたと思ったのか?」
なわけねーべ。
木刀を構える。
てやーっと、マージが分かりやすい踏み込みで打ち込んでくる。
うん。これならいなせますよー。
======
本日のタイトルは、クレヨンしんちゃん風に読むと、イメージが合いません。ほほーい
マージが立ち上がる。
「ええ、ずっと机に座りっぱなしで体を動かしたいと思っていましたの」
サーシャも立ち上がった。
「ふふ、そうだね。ちょっと体を動かしたいですね。結果を気にしてじっとしているよりは気がまぎれそうです」
はいはい。フレッド。
3馬鹿トリオめ。
クラスのみんなはお前らよりももっと脳みそフル回転で、疲れてるんだぞ。
「うん、先生、剣術の授業しよう!体動かしたい!」
「私も、次の剣術大会までに素振りくらいしっかりできるようになりたい!」
「そうだよな!練習すればできるようになるんだから、俺も、計算みたいに剣術もできるようになりたい!」
あー、はぁ、えっと……。頑張るなぁ。もう。
ふっ。でも、嫌いじゃないよ、そういうの。っていうか、むしろ大好きだよ。
と、2限目3限目と、立て続けに剣の授業して、体目いっぱい動かす。そういえばさ、剣術も専門の先生がいるらしいんだけどね、Fクラスの授業は馬鹿馬鹿しくて教える気がないのか、来ない。ソフィア先生が先生役。うん、兄ほどじゃないけど、剣の腕結構ありますよ。
特に、初心者を教えるのうまいなぁー。……あれ?私、こんなに丁寧に初心者のころ教えてもらったっけ?
……兄1、兄4、二人とも天才肌だからなぁ。……こんな感じだよ、こうバーッとビーっととか、……おおう、兄よ……。
というわけで、初心者を指導しているあいだ、三馬鹿トリオを中心に経験者たちはお互いの腕を磨いておりました。
「リザーク、お前も対戦しようぜ!」
「マージは、踏み込むときにいつも右足ばかりだ。だから足の動きを見ていれば剣を見なくてもよけられる。もう少し左足の使い方も練習したほうがいいと思うよ」
「え?まじか?足のことなんて考えたこともなかった!よし、分かった。ちょっと素振りから訓練してみるっ」
マージが左足を出す素振りを始めた。
「リザーク、手合わせしませんこと?」
「サーシャ、体力を補うことは大変だと思うけれど、呼吸を整える方法を訓練すると、息が上がるまで少し時間が長くなると思うよ」
サーシャがはっとする。
「呼吸っ!」
次にフレッドが来た。
「リザーク僕は?」
「うーん、どうだろう。クラスメイトと剣を合わせてるだけじゃ、分からないよ。実力の半分も出してないんじゃない?」
という言葉に、マージとサーシャの顔が般若のようになった。
「なんだと、フレッド……俺の相手してるときに力の半分だと……」
「リザークが言った通り、マージの動きは分かりやすいから」
マージが両膝をついてうなだれた。
そして、サーシャは顔をゆがめる。
「もっと、体力があれば……いいえ、リザークの言うように、体力がなくても、もっと戦える方法を工夫するべきなのよね……。いつまでも、男だったら、男だったらなんて……言っていたって……」
サーシャの顔に悲壮感が漂う。
……うん。女の体が力がないの、いやと言うほどわかってるからね。辛いよね。……あ、そうだ。
「おーい、マージ、ちょっと打ち込んできて」
「は?リザーク、俺の素振りを見て欠点がもう改善されたと思ったのか?」
なわけねーべ。
木刀を構える。
てやーっと、マージが分かりやすい踏み込みで打ち込んでくる。
うん。これならいなせますよー。
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本日のタイトルは、クレヨンしんちゃん風に読むと、イメージが合いません。ほほーい
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