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28階層の最奥の部屋へ入るなりエディさんが焦った声を出した。
「シャリアさん、逃げて」
私を振り返ることもなく、まっすぐフェンリルへと飛び込んでいくエディさん。
「エディさんっ!フェンリルは強いです、魔石は人でいうところの心臓あたりですが、毛に隠れて見えませんから」
四つ足だから、より見えない場所にある。魔石を砕いてやっつけるのは困難だ。
まぁ、フェンリルの魔石を砕くなんて、そんな勿体ないことは、しちゃいけない。
いったいいくらすると思っているのか!
「あと、素材として価値があるのは牙です。あ、もちろん毛皮も高価買取されますよ」
傷が少ないものは貴族の屋敷に飾るためにとんでもない値段で取引されるらしい。
アイシャさんに指導されて遭遇したときは、アイシャさんの箒を借りて、やたらめったら振り回してなんとか倒した。剣術の心得もないから、必死だったよ。
めちゃくちゃ動きが早くて当たらないんだもん。あたってもかすっただけとかでさ。
毛皮なんてもうボロボロ。全身ボロボロになりつつも、逃げることもなく向かってくるんだよ。
大変だったなぁー。
あ、私は身体強化重ね掛け7までしかその頃は使えなくて、かみつかれたところがあざになって、めちゃくちゃ痛かった。
今は重ね掛け8までできるから、痛くないかな?
いや、試す気はないけれど。
「あっ」
エディさんは華麗にフェンリルの攻撃をよけている。
攻撃を仕掛けようと剣を振るけれど、攻撃は当たらない。
そして、私のことを気にかけて声を上げた。
「シャリアっ、逃げて」
その瞬間、エディさんの持っている剣をフェンリルが前足でひっかいた。
その鋭い爪が、エディさんの件を真っ二つにした。
「くっ」
エディさんがしまったと顔を見せ、次々繰り出されるフェンリルの攻撃を避ける。
「うわー、速いのすごいな。……目で追えない……」
って、見てる場合じゃないなぁ。
「エディさーん、手助け必要ですか?」
エディさんが私を見た。
「え?えーっと、逃げ……」
エディさんの視界に見えるように、仕込み箒から、剣を抜いて見せる。
エディさんはちょっと驚いた顔をして、すぐにフェンリルを長髪するように折れた剣の先を振り下ろして、私から距離をとった。
「助けてくれるというのなら……シャリアさん……申し訳ないが、3時間くらい面倒をかける……」
え?
3時間って何?
「ふぅ……」
と、エディさんは呼吸を整えると、魔法の呪文を詠唱した。
すぐに手の平を向かっていくフェンリルに向けると、エディさんの手のひらから、青白い炎の槍が放たれる。
決して大きな炎が上がるような派手さはないけれど、青白い炎は高位魔法だと聞いたことがある。
赤い炎の何倍もの威力があると。
えええ、速いだけじゃなくて、エディさん攻撃魔法も使えるのっ?!
ずがーんと、フェンリルを貫き、一瞬で青白い炎がフェンリルを包み込んだ。
そして、あっという間に燃え尽きた。
毛皮も、魔石も……燃えてしまった。
「……あ、もったいない……」
と、つぶやきを漏らすと、どさっとエディさんが倒れた。
慌ててエディさんに近寄って、様子を確かめる。
「心臓は動いてる、生きてる。大きなけがもしていない。えーっと、それから顔色、顔色は……」
うつ伏せで倒れたエディさんの顔をこちらに向ける。
「シャリアさん、逃げて」
私を振り返ることもなく、まっすぐフェンリルへと飛び込んでいくエディさん。
「エディさんっ!フェンリルは強いです、魔石は人でいうところの心臓あたりですが、毛に隠れて見えませんから」
四つ足だから、より見えない場所にある。魔石を砕いてやっつけるのは困難だ。
まぁ、フェンリルの魔石を砕くなんて、そんな勿体ないことは、しちゃいけない。
いったいいくらすると思っているのか!
「あと、素材として価値があるのは牙です。あ、もちろん毛皮も高価買取されますよ」
傷が少ないものは貴族の屋敷に飾るためにとんでもない値段で取引されるらしい。
アイシャさんに指導されて遭遇したときは、アイシャさんの箒を借りて、やたらめったら振り回してなんとか倒した。剣術の心得もないから、必死だったよ。
めちゃくちゃ動きが早くて当たらないんだもん。あたってもかすっただけとかでさ。
毛皮なんてもうボロボロ。全身ボロボロになりつつも、逃げることもなく向かってくるんだよ。
大変だったなぁー。
あ、私は身体強化重ね掛け7までしかその頃は使えなくて、かみつかれたところがあざになって、めちゃくちゃ痛かった。
今は重ね掛け8までできるから、痛くないかな?
いや、試す気はないけれど。
「あっ」
エディさんは華麗にフェンリルの攻撃をよけている。
攻撃を仕掛けようと剣を振るけれど、攻撃は当たらない。
そして、私のことを気にかけて声を上げた。
「シャリアっ、逃げて」
その瞬間、エディさんの持っている剣をフェンリルが前足でひっかいた。
その鋭い爪が、エディさんの件を真っ二つにした。
「くっ」
エディさんがしまったと顔を見せ、次々繰り出されるフェンリルの攻撃を避ける。
「うわー、速いのすごいな。……目で追えない……」
って、見てる場合じゃないなぁ。
「エディさーん、手助け必要ですか?」
エディさんが私を見た。
「え?えーっと、逃げ……」
エディさんの視界に見えるように、仕込み箒から、剣を抜いて見せる。
エディさんはちょっと驚いた顔をして、すぐにフェンリルを長髪するように折れた剣の先を振り下ろして、私から距離をとった。
「助けてくれるというのなら……シャリアさん……申し訳ないが、3時間くらい面倒をかける……」
え?
3時間って何?
「ふぅ……」
と、エディさんは呼吸を整えると、魔法の呪文を詠唱した。
すぐに手の平を向かっていくフェンリルに向けると、エディさんの手のひらから、青白い炎の槍が放たれる。
決して大きな炎が上がるような派手さはないけれど、青白い炎は高位魔法だと聞いたことがある。
赤い炎の何倍もの威力があると。
えええ、速いだけじゃなくて、エディさん攻撃魔法も使えるのっ?!
ずがーんと、フェンリルを貫き、一瞬で青白い炎がフェンリルを包み込んだ。
そして、あっという間に燃え尽きた。
毛皮も、魔石も……燃えてしまった。
「……あ、もったいない……」
と、つぶやきを漏らすと、どさっとエディさんが倒れた。
慌ててエディさんに近寄って、様子を確かめる。
「心臓は動いてる、生きてる。大きなけがもしていない。えーっと、それから顔色、顔色は……」
うつ伏せで倒れたエディさんの顔をこちらに向ける。
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