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私のことなど忘れたかのようにエディと仲良くしているのを見ても、寂しくなかった。
でも、今は寂しい。エディが帰っていくのが、寂しい。
また、明日会うというのに……。
「いいかジャン、男ならママを守ってやらなくちゃだめだよ」
ジャンがうんと頷いた。
「僕がいない間、ジャンはママを守れる?」
ジャンが再びうんと頷いた。
「ジャン、ママを守りゅよ、ジャンね、英雄になりゅんだ!」
ジャンの言葉に、ふっとエディが表情を崩した。
「流石僕の……いや、さすが男の子だ!じゃあ、頼んだよジャン!」
ポンポンと頭を軽く叩くいてエディが出て行った。
ジャンは4回目のイヤイヤはせずに、キリリと顔を引き締めて私の頭を撫でた。
「ママ、ジャンが守ゆ」
きゅううぅぅぅーんっ!
なんて、かわいくてかっこいいの!私の小さな騎士様誕生よ!
幸せ、幸せすぎる。と、ほこほこ顏をしていると、アイシャさんが盛大にため息をついた。
「……こりゃまた、大変だよ……シャリアは分かってるのかねぇ……」
うん?何が大変って?
ジャンがマザコンになって大変ってこと?……だ、大丈夫。ちゃんともう少し大きくなったら子離れ……す、するか……。
やだー!息子はどこの馬の骨とも分からん女にはやらんっ!
ジャンをぎゅーっとしてフルフルと体を震わす。
「……シャリアが何を考えているのか手に取るように分かるがの、そっちじゃない。大変なのはそっちじゃないよ」
え?なんでわかるの?というより、大変なことって何?
「まぁしょうがあるまい。ワシの方でも対策を考えておくかねぇ……」
アイシャさんがため息交じりにつぶやくと、部屋に戻っていった。
ちなみに、私たちが住んでいる家はアイシャさんの持ち家。1階にキッチンとダイニングとリビング。それから庶民の住む家には珍しいトイレと風呂。……どうやら風呂が家にあるのは貴族と金持ちだけらしい。トイレも壺に用を足してたまれば捨てに行くか、共同トイレまで足を運ぶかが普通らしい。魔法的な処理が施された処理が不要のトイレも貴族や金持ちの家にしかないらしい。
2階には小さめの寝室が4部屋。それぞれベッドが1つずつと小さな物入がある。ここもそのうち宿にするつもりだったのかな?
とまあ、お屋敷のような大きな家ではないけれど、風呂とトイレがついているし、キッチンの調理器具は火怒こしも火の調整も簡単な、これまた魔法的な処理が施されたものだし、暖炉もなく部屋を暖められるこれまた……という具合に、設備は貴族並み。
アイシャさんは本当にすごく稼いでいた冒険者なんだろう。……誰も教えてくれないけど、ミスリル級だったんじゃないかな?
で、今も時々頼まれて依頼をこなすことがある。半年に1、2回ほど。昔の仲間に頼まれちゃいやと言えないねぇなんてぶつぶつ言いながらも楽しそうなので、昔の仲間とのつながりが続いていることが嬉しいのかもしれない。
……でも、アイシャさんだってもういい年だ。
もし、無茶なことを頼まれたときに「弟子にやらせるよ」と任せてもらえるようになれば恩返しになるのでは?
いつまで老体に働かせるつもりさね!って本気じゃないけれど、いつかは本気でそう言う時が来るかもしれない。
よぉーし、頑張るぞ!
……と、意気込んで眠ったけれど。
翌朝、起きたらそんな決意がかすむほどの問題が発生していた。
「師匠、こうなるの分かってましたね?」
昨日言っていた大変になるとはこのことだったのね……」
アイシャさんは駄々をこねるジャンを抱っこし、私に手紙を差し出した。
「今日はギルドでエディと朝ごはん食べな。で、この手紙はエディに渡して、返事は帰った時でいいよ」
「すいません、お願いします」
「ジャン、ママはお仕事に行ってくるからね。いい子で待っていてね!」
アイシャさんはぎゃーぎゃー泣き叫ぶジャンの手をとり、ばいばいと振ってみせた。
困ったなぁ。……どうしたらいいんだろう。
しょんぼりしてギルドに向かうと、ギルドの入り口でエディとかち合った。
でも、今は寂しい。エディが帰っていくのが、寂しい。
また、明日会うというのに……。
「いいかジャン、男ならママを守ってやらなくちゃだめだよ」
ジャンがうんと頷いた。
「僕がいない間、ジャンはママを守れる?」
ジャンが再びうんと頷いた。
「ジャン、ママを守りゅよ、ジャンね、英雄になりゅんだ!」
ジャンの言葉に、ふっとエディが表情を崩した。
「流石僕の……いや、さすが男の子だ!じゃあ、頼んだよジャン!」
ポンポンと頭を軽く叩くいてエディが出て行った。
ジャンは4回目のイヤイヤはせずに、キリリと顔を引き締めて私の頭を撫でた。
「ママ、ジャンが守ゆ」
きゅううぅぅぅーんっ!
なんて、かわいくてかっこいいの!私の小さな騎士様誕生よ!
幸せ、幸せすぎる。と、ほこほこ顏をしていると、アイシャさんが盛大にため息をついた。
「……こりゃまた、大変だよ……シャリアは分かってるのかねぇ……」
うん?何が大変って?
ジャンがマザコンになって大変ってこと?……だ、大丈夫。ちゃんともう少し大きくなったら子離れ……す、するか……。
やだー!息子はどこの馬の骨とも分からん女にはやらんっ!
ジャンをぎゅーっとしてフルフルと体を震わす。
「……シャリアが何を考えているのか手に取るように分かるがの、そっちじゃない。大変なのはそっちじゃないよ」
え?なんでわかるの?というより、大変なことって何?
「まぁしょうがあるまい。ワシの方でも対策を考えておくかねぇ……」
アイシャさんがため息交じりにつぶやくと、部屋に戻っていった。
ちなみに、私たちが住んでいる家はアイシャさんの持ち家。1階にキッチンとダイニングとリビング。それから庶民の住む家には珍しいトイレと風呂。……どうやら風呂が家にあるのは貴族と金持ちだけらしい。トイレも壺に用を足してたまれば捨てに行くか、共同トイレまで足を運ぶかが普通らしい。魔法的な処理が施された処理が不要のトイレも貴族や金持ちの家にしかないらしい。
2階には小さめの寝室が4部屋。それぞれベッドが1つずつと小さな物入がある。ここもそのうち宿にするつもりだったのかな?
とまあ、お屋敷のような大きな家ではないけれど、風呂とトイレがついているし、キッチンの調理器具は火怒こしも火の調整も簡単な、これまた魔法的な処理が施されたものだし、暖炉もなく部屋を暖められるこれまた……という具合に、設備は貴族並み。
アイシャさんは本当にすごく稼いでいた冒険者なんだろう。……誰も教えてくれないけど、ミスリル級だったんじゃないかな?
で、今も時々頼まれて依頼をこなすことがある。半年に1、2回ほど。昔の仲間に頼まれちゃいやと言えないねぇなんてぶつぶつ言いながらも楽しそうなので、昔の仲間とのつながりが続いていることが嬉しいのかもしれない。
……でも、アイシャさんだってもういい年だ。
もし、無茶なことを頼まれたときに「弟子にやらせるよ」と任せてもらえるようになれば恩返しになるのでは?
いつまで老体に働かせるつもりさね!って本気じゃないけれど、いつかは本気でそう言う時が来るかもしれない。
よぉーし、頑張るぞ!
……と、意気込んで眠ったけれど。
翌朝、起きたらそんな決意がかすむほどの問題が発生していた。
「師匠、こうなるの分かってましたね?」
昨日言っていた大変になるとはこのことだったのね……」
アイシャさんは駄々をこねるジャンを抱っこし、私に手紙を差し出した。
「今日はギルドでエディと朝ごはん食べな。で、この手紙はエディに渡して、返事は帰った時でいいよ」
「すいません、お願いします」
「ジャン、ママはお仕事に行ってくるからね。いい子で待っていてね!」
アイシャさんはぎゃーぎゃー泣き叫ぶジャンの手をとり、ばいばいと振ってみせた。
困ったなぁ。……どうしたらいいんだろう。
しょんぼりしてギルドに向かうと、ギルドの入り口でエディとかち合った。
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