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第25話 瑠璃とダンジョン①
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「さてと‥‥‥ここか」
瑠璃は大勢のセカンドが集まる洞窟のようなところの入り口に立っていた。今の瑠璃は大人モードだ。変装する必要があるため、いつもの青髪青目ではなく金髪碧眼になっている。長袖のシャツにショートパンツといった服装だが、腰には剣をつけており、非常にミスマッチ感がある。
洞窟のようなところの入り口に集まっているセカンドたちはそんな瑠璃のことをチラチラと見ている。といっても、格好のミスマッチ感から見られているわけではない。
「誰だ? あのセカンド」
「あんな美人見たことないぞ。新入りか?」
「俺、ちょっと声かけてこようかな‥‥‥」
瑠璃は声をかけてくる男たち(たまに女性)をうまく躱しつつ、その洞窟のようなところの入り口────ダンジョンの入り口に立って人を待っていた。
今日の瑠璃の仕事はダンジョンの制覇だ。具体的には、ダンジョンの主、ダンジョンマスターを退治するために来たのだ。
ダンジョンというのは魔物だ。宝物を餌に人や動物を誘き寄せ、ダンジョン内で生成される魔物を使ってその誘き寄せた人や動物を殺す。そして取り込んで養分とする。そういう生物だ。そのダンジョンを退治する方法はただ一つ。ダンジョンの深奥にいるダンジョンマスターを倒すこと。そうすれば、ダンジョンはやがて機能を停止して死に至る。
だから瑠璃はダンジョンマスターを退治しに来たのだが、ここのマスターは狡猾なヤツで、時々人々の中に紛れ込んではセカンドについての情報収集をしているのだという。それゆえ、主だった有力セカンドたちはマスターに容姿や能力等を知られてしまっていて、彼ら彼女らがダンジョンへ侵入したと見るや、すぐにどこかへと隠れてしまうらしい。そして、1度隠れたら最後、見つけられなくなってしまうのだという。
だからこうして瑠璃は変装し、新人セカンドということにしてダンジョンマスターを欺こうというわけだ。新人セカンドが1人でダンジョンに潜るというのも変なので、瑠璃は今仲間のセカンドが到着するのを待っているのだ。
ナンパをあしらいながら、瑠璃が一緒にダンジョンに潜る予定の新人セカンドを待っていると、やがて
「すいませーん!! アオさんって方いらっしゃいますかー!」
という大声がした。アオというのは瑠璃の偽名だ。
「あっ、こっちだよー!」
瑠璃は声を張り上げてその人を呼んだ。
人混みを掻き分け、瑠璃の前に立ったその人物はTシャツにジーンズという瑠璃と似たようなカジュアルな格好をしているのだが、そのラフな見た目に反して手には釘バッドという物騒な武器を持ち、そして真っ赤な2本の鬼のような角が額から生えていた。
なんというか、ちょっと怖い見た目だ。
「おお‥‥‥」
瑠璃がちょっと怖がっていると、瑠璃の姿を認めたその人物もまたちょっと怖がって引いた。
「う‥‥‥」
「あれ? えと‥‥‥どうしたの?」
「ギャルだ!」
「は?」
どうやら、この鬼っぽい見た目の人物はギャルが苦手な人種らしい。その感じでギャルが苦手なことあるのか‥‥‥。
「いやてか、別にギャルじゃないし」
「そうなんですか? い、いやでもまだわからないぞ‥‥‥自分がギャルだと気づいていない、最もドス黒いギャルかもしれない‥‥‥」
「ドス黒いギャルってなんだよ‥‥‥ガングロギャルの二つ名か?」
ほら、怖くないからおいでーと瑠璃は呼びかけてみるものの、その新人セカンドは怖がって近づこうとしない。ギャルに親でも殺されたのかもしれない。もしくは、オタクに優しいギャルなど現実には存在しないと気づいてしまった哀れな者なのか‥‥‥。
「うーん、弱ったなあ‥‥‥」
瑠璃はここでセカンド会社から渡された書類を見てみた。ここにはこの新人セカンドについての情報が書いてある。そこに、何か懐柔のヒントがあるかもしれないと思ったのだ。
「えーっと‥‥‥名前・鬼崎コーヤ。年齢・14歳、性別・男‥‥‥男!?」
瑠璃は目の前の新人セカンドを見てみる。ショートカットの赤い髪に赤い目。中性的な容姿だが、どちらかといえば女性に見える。だからてっきり女性だと思っていたのだが‥‥‥
「男だったのか」
そうと決まれば話は早い。瑠璃は腰につけていた例のポーチからすっと何かを取り出してコーヤに差し出した。
「‥‥‥なんですか? それ」
「うんち型いちごチョコ」
「いや‥‥‥何?」
「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」
「別に好きじゃないです‥‥‥」
「あれ?」
どうやら、好きそうな物で釣る作戦は失敗したようである。ただ、ちょっと警戒は解けたみたいで近寄ってきてくれた。悪い人ではなさそうだと思ってくれたのかもしれない。
「えーっと、君が今回一緒にダンジョンに潜ってくれる人だね?」
「はい。鬼崎コーヤと申します。鬼の末裔で、怪力なので前衛が向いてると思います」
「ああ、私はアオ。青田アオだよ。そうだな‥‥‥私は水と氷を少し操れるかな。あと、『お守り』を使って多少の回復とかも出来るよ。怪我したら言ってね。‥‥‥ああ、ちなみに剣を一応持ってはいるけど対して使えないから、あまり期待しないでね」
よろしく、と瑠璃が手を差し出すと、コーヤは一瞬躊躇したがその手を握った。顔が少し赤くなっている。照れているようだった。
(人見知りなんだろうか‥‥‥)
瑠璃は今自分が女子であることが頭から抜け落ちていて、コーヤが女子である自分に照れているという発想に思い至らないのであった。
「よし、じゃあ早速行こうか。このダンジョンはそこまで大きくないし、多分一日くらいで攻略出来るんじゃないかな」
そう言いながら瑠璃とコーヤがダンジョンに入ろうとすると、ズッとガラの悪い男たちが5人ほど、2人の目の前に立ち塞がった。
「おうおうおう! 舐めたこと言ってんなあ!」
「このダンジョンが一日で踏破出来るだとよ! 楽観的も甚だしいぜ! 最近の会社はこんな奴らをセカンドにしてんのかあ!?」
(なんかラノベでよく見るチンピラみたいな奴らが出てきたな‥‥‥)
「‥‥‥コーヤ、こいつらはなんなんだ?」
「えと、こいつらはEランクセカンドパーティの『スーパースーパー』だよ。新人いびりで有名なんだ」
(もろラノベのチンピラだな‥‥‥いやでも、親切で言ってくれてるという可能性もあるか?)
「お前らみてえな弱っちいのがダンジョン攻略なんか出来るわけないだろ? 家帰って寝てな!」
「おっ、待て。よく見たらこの女の方はかなり良いぞ。どうだ? 俺らと一緒に来ないか? そしたら一日でダンジョン攻略でもなんでもしてやるぜ」
男たちはやや下卑た笑みを浮かべてくる。
(うーん、ただのチンピラか‥‥‥)
瑠璃はポーチから水を取り出し、それを雪にして男たちのうちの1人の顔に吹きつけた。
「うわっ!? 冷たっ!?」
「お、おいどうした?」
その隙を見て
「行くよコーヤくん」
「え? は、はい!」
2人は走って男たちの横をすり抜けると、ダンジョンの中へと入っていった。
瑠璃は大勢のセカンドが集まる洞窟のようなところの入り口に立っていた。今の瑠璃は大人モードだ。変装する必要があるため、いつもの青髪青目ではなく金髪碧眼になっている。長袖のシャツにショートパンツといった服装だが、腰には剣をつけており、非常にミスマッチ感がある。
洞窟のようなところの入り口に集まっているセカンドたちはそんな瑠璃のことをチラチラと見ている。といっても、格好のミスマッチ感から見られているわけではない。
「誰だ? あのセカンド」
「あんな美人見たことないぞ。新入りか?」
「俺、ちょっと声かけてこようかな‥‥‥」
瑠璃は声をかけてくる男たち(たまに女性)をうまく躱しつつ、その洞窟のようなところの入り口────ダンジョンの入り口に立って人を待っていた。
今日の瑠璃の仕事はダンジョンの制覇だ。具体的には、ダンジョンの主、ダンジョンマスターを退治するために来たのだ。
ダンジョンというのは魔物だ。宝物を餌に人や動物を誘き寄せ、ダンジョン内で生成される魔物を使ってその誘き寄せた人や動物を殺す。そして取り込んで養分とする。そういう生物だ。そのダンジョンを退治する方法はただ一つ。ダンジョンの深奥にいるダンジョンマスターを倒すこと。そうすれば、ダンジョンはやがて機能を停止して死に至る。
だから瑠璃はダンジョンマスターを退治しに来たのだが、ここのマスターは狡猾なヤツで、時々人々の中に紛れ込んではセカンドについての情報収集をしているのだという。それゆえ、主だった有力セカンドたちはマスターに容姿や能力等を知られてしまっていて、彼ら彼女らがダンジョンへ侵入したと見るや、すぐにどこかへと隠れてしまうらしい。そして、1度隠れたら最後、見つけられなくなってしまうのだという。
だからこうして瑠璃は変装し、新人セカンドということにしてダンジョンマスターを欺こうというわけだ。新人セカンドが1人でダンジョンに潜るというのも変なので、瑠璃は今仲間のセカンドが到着するのを待っているのだ。
ナンパをあしらいながら、瑠璃が一緒にダンジョンに潜る予定の新人セカンドを待っていると、やがて
「すいませーん!! アオさんって方いらっしゃいますかー!」
という大声がした。アオというのは瑠璃の偽名だ。
「あっ、こっちだよー!」
瑠璃は声を張り上げてその人を呼んだ。
人混みを掻き分け、瑠璃の前に立ったその人物はTシャツにジーンズという瑠璃と似たようなカジュアルな格好をしているのだが、そのラフな見た目に反して手には釘バッドという物騒な武器を持ち、そして真っ赤な2本の鬼のような角が額から生えていた。
なんというか、ちょっと怖い見た目だ。
「おお‥‥‥」
瑠璃がちょっと怖がっていると、瑠璃の姿を認めたその人物もまたちょっと怖がって引いた。
「う‥‥‥」
「あれ? えと‥‥‥どうしたの?」
「ギャルだ!」
「は?」
どうやら、この鬼っぽい見た目の人物はギャルが苦手な人種らしい。その感じでギャルが苦手なことあるのか‥‥‥。
「いやてか、別にギャルじゃないし」
「そうなんですか? い、いやでもまだわからないぞ‥‥‥自分がギャルだと気づいていない、最もドス黒いギャルかもしれない‥‥‥」
「ドス黒いギャルってなんだよ‥‥‥ガングロギャルの二つ名か?」
ほら、怖くないからおいでーと瑠璃は呼びかけてみるものの、その新人セカンドは怖がって近づこうとしない。ギャルに親でも殺されたのかもしれない。もしくは、オタクに優しいギャルなど現実には存在しないと気づいてしまった哀れな者なのか‥‥‥。
「うーん、弱ったなあ‥‥‥」
瑠璃はここでセカンド会社から渡された書類を見てみた。ここにはこの新人セカンドについての情報が書いてある。そこに、何か懐柔のヒントがあるかもしれないと思ったのだ。
「えーっと‥‥‥名前・鬼崎コーヤ。年齢・14歳、性別・男‥‥‥男!?」
瑠璃は目の前の新人セカンドを見てみる。ショートカットの赤い髪に赤い目。中性的な容姿だが、どちらかといえば女性に見える。だからてっきり女性だと思っていたのだが‥‥‥
「男だったのか」
そうと決まれば話は早い。瑠璃は腰につけていた例のポーチからすっと何かを取り出してコーヤに差し出した。
「‥‥‥なんですか? それ」
「うんち型いちごチョコ」
「いや‥‥‥何?」
「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」
「別に好きじゃないです‥‥‥」
「あれ?」
どうやら、好きそうな物で釣る作戦は失敗したようである。ただ、ちょっと警戒は解けたみたいで近寄ってきてくれた。悪い人ではなさそうだと思ってくれたのかもしれない。
「えーっと、君が今回一緒にダンジョンに潜ってくれる人だね?」
「はい。鬼崎コーヤと申します。鬼の末裔で、怪力なので前衛が向いてると思います」
「ああ、私はアオ。青田アオだよ。そうだな‥‥‥私は水と氷を少し操れるかな。あと、『お守り』を使って多少の回復とかも出来るよ。怪我したら言ってね。‥‥‥ああ、ちなみに剣を一応持ってはいるけど対して使えないから、あまり期待しないでね」
よろしく、と瑠璃が手を差し出すと、コーヤは一瞬躊躇したがその手を握った。顔が少し赤くなっている。照れているようだった。
(人見知りなんだろうか‥‥‥)
瑠璃は今自分が女子であることが頭から抜け落ちていて、コーヤが女子である自分に照れているという発想に思い至らないのであった。
「よし、じゃあ早速行こうか。このダンジョンはそこまで大きくないし、多分一日くらいで攻略出来るんじゃないかな」
そう言いながら瑠璃とコーヤがダンジョンに入ろうとすると、ズッとガラの悪い男たちが5人ほど、2人の目の前に立ち塞がった。
「おうおうおう! 舐めたこと言ってんなあ!」
「このダンジョンが一日で踏破出来るだとよ! 楽観的も甚だしいぜ! 最近の会社はこんな奴らをセカンドにしてんのかあ!?」
(なんかラノベでよく見るチンピラみたいな奴らが出てきたな‥‥‥)
「‥‥‥コーヤ、こいつらはなんなんだ?」
「えと、こいつらはEランクセカンドパーティの『スーパースーパー』だよ。新人いびりで有名なんだ」
(もろラノベのチンピラだな‥‥‥いやでも、親切で言ってくれてるという可能性もあるか?)
「お前らみてえな弱っちいのがダンジョン攻略なんか出来るわけないだろ? 家帰って寝てな!」
「おっ、待て。よく見たらこの女の方はかなり良いぞ。どうだ? 俺らと一緒に来ないか? そしたら一日でダンジョン攻略でもなんでもしてやるぜ」
男たちはやや下卑た笑みを浮かべてくる。
(うーん、ただのチンピラか‥‥‥)
瑠璃はポーチから水を取り出し、それを雪にして男たちのうちの1人の顔に吹きつけた。
「うわっ!? 冷たっ!?」
「お、おいどうした?」
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「行くよコーヤくん」
「え? は、はい!」
2人は走って男たちの横をすり抜けると、ダンジョンの中へと入っていった。
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