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19 燃え立つ憤怒 (イアンside)
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◆燃え立つ憤怒 (イアンside)
クロウは一礼してから、計測をし始めた。
肩幅や腕の長さを測るたび、なにやら真剣な顔つきでメモしている。
メジャーから視線を離さないから、彼はずっとうつむいたままで。先ほど縛っていた前髪が、顔の前に影を作っている。
表情が読めなくて、ただただ不気味だ。
彼の髪は、肩に触れるか触れないかという微妙な長さ。
男性としては長めか? 長髪の我が言えたことではないが。
我の髪はゆるく波打つ癖がついているが、クロウは真っ直ぐな髪質…。
思わず、ジッと観察してしまった。
というか、暗殺、しないのか?
まぁ、我のそばには、騎士が二名もついているし。人知れず殺すことが暗殺というのだから、人前で牙を剥くことはないのかもしれないが。拍子抜けだ。
いやいや。油断はならぬな。
ボディチェック済とはいえ、隠し武器がないとも限らぬ。むぅ。
「気詰まりだ。なにか、話せ」
沈黙していると、緊張感が徐々に増してくるので。クロウに命じるが。
彼は首を傾げて困り顔だ。
なんだ、そのしょぼしょぼした顔は? 可愛く見せているつもりか? あざといやつめ。
「申し訳ありません。僕は…口下手で」
あぁ? さっき、あんなにべちゃくちゃ話していたくせに、こいつはなにを言っているのだ?
「その割には、先ほど饒舌に話していたように思うが?」
やはり、こいつは嘘つきだなと。冷たい目で見やると。
クロウは白皙の顔ながら頬を赤らめ。ホワホワと笑う。
「陛下の素晴らしさを語るには、いくら言葉を並び立てても足りないのです。でも、自分のことを話すのは…苦手です」
ほう、素性を明らかにしたくないということか? やはり胡散臭いな。
「そのようなことでは、接客もできまい?」
死神のアラや隙を探るように、彼の内情に触れていく。
ある程度、こちらもクロウが、どこの店に何年務め、どのような実績があるのか調べてある。
だが、人物自体が暗殺者と入れ替わっていることもあるかもしれないからな。
そうしたら、こちらの調べと齟齬も出るだろう?
それを、クロウは知られたくないのかと思ったが。
意外にも、店での仕事ぶりを口にした。
「幸いなことに、僕の務める店では、接客専門のスタッフがおり。僕はドレス作りに専念させてもらえました。本当は、苦手だなどと言わず、接客もするべきなのでしょうが。スタッフの方が洗練しているので…」
そうなのだ。唯一、本土に食材を調達に行ける料理人に、調べさせてはみたものの。
店で、クロウが表に出る場面はほぼなく。
姿形、素性など、詳しい話がまるで掴めなかったのだ。
本当に存在しているのかも、怪しいくらいに。
さらに、クロウが勤める店の店員の、口が堅いことこの上なかった。らしい。
だから、本人の名前と、務めている店の名と実績、そういう事実と。噂や憶測などの、曖昧な情報しか、こちらにはない。
『黒衣の麗人』というふたつ名を、よく耳にしたようだが。
クロウは女性ではないから、この話も合致していないな。
黒いは、頭のてっぺんからつま先まで黒いが…。
「今回のお話は、秘密裏に進められているのだとか。なので、僕ひとりが、こちらにうかがうことになりました。しかし、助手をつけられない状態であっても、このような大役をいただけることは、とても喜ばしいことです。僕の技術のすべてをもって、この衣装を立派に作り上げる所存です」
黒い瞳をキラキラさせて、満面の笑みで、クロウは言う。
こんな邪気のない顔で、この男は喜んで死に装束を作っているのだな?
そう思うと、あまりにも不快で。胃がヒリついた。
「あの、ひとつご提案があります。陛下は見目麗しく。高貴な雰囲気を充分に醸し出されておりますが。その御身が引き立つように、もう少し衣装に手を入れたいのですが?」
「…どのようにだ?」
「晴れの日の衣装ですから。金糸なども入れてみてはどうかと思うのです」
晴れの日、だと? 死に装束をきらびやかにして、どうするつもりなのだ?
我は、怒りを通り越して、呆れた。
そして、改めて。ふつふつと。臓腑が焼けるような怒りが込み上げてくる。
上半身の計測を終えたクロウが、下半身の計測に移ろうとして、身を屈める。
我は。憤りのままに、クロウの腹に蹴りを入れた。
死神はコロリと転げ、床に尻餅をつく。なにが起きたかわからないという顔つきで、床に手をついて王を見やった。
「言われたとおりに仕立てれば良い」
まばたきをひとつしたクロウは。主人を害され、飛んできた黒猫を胸に抱き。そのまま頭を床にくっつけて平伏した。
黒猫は死神の胸に抱かれた状態で、我に向かってシャーシャー威嚇している。
やはり、可愛くない。しかし、忠誠心は見事である。
計測の途中だが。我は踵を返し、サロンを出た。
「陛下、クロウになにかされましたか? 捕縛いたしましょうか?」
セドリックもシヴァーディも顔を青くして聞いてくるが。我は一言『捨て置け』とだけ言い。廊下を大股で歩いていく。
やつと少し話して、わかったのだ。
幼い表情のクロウ。それは我を油断させるためのもので。
あの男の中身は、喜々として死に装束を作る、やはり真の死神であった。
「おぞましい…」
燃え立つ憤怒が、我の身を焼いた。
クロウは一礼してから、計測をし始めた。
肩幅や腕の長さを測るたび、なにやら真剣な顔つきでメモしている。
メジャーから視線を離さないから、彼はずっとうつむいたままで。先ほど縛っていた前髪が、顔の前に影を作っている。
表情が読めなくて、ただただ不気味だ。
彼の髪は、肩に触れるか触れないかという微妙な長さ。
男性としては長めか? 長髪の我が言えたことではないが。
我の髪はゆるく波打つ癖がついているが、クロウは真っ直ぐな髪質…。
思わず、ジッと観察してしまった。
というか、暗殺、しないのか?
まぁ、我のそばには、騎士が二名もついているし。人知れず殺すことが暗殺というのだから、人前で牙を剥くことはないのかもしれないが。拍子抜けだ。
いやいや。油断はならぬな。
ボディチェック済とはいえ、隠し武器がないとも限らぬ。むぅ。
「気詰まりだ。なにか、話せ」
沈黙していると、緊張感が徐々に増してくるので。クロウに命じるが。
彼は首を傾げて困り顔だ。
なんだ、そのしょぼしょぼした顔は? 可愛く見せているつもりか? あざといやつめ。
「申し訳ありません。僕は…口下手で」
あぁ? さっき、あんなにべちゃくちゃ話していたくせに、こいつはなにを言っているのだ?
「その割には、先ほど饒舌に話していたように思うが?」
やはり、こいつは嘘つきだなと。冷たい目で見やると。
クロウは白皙の顔ながら頬を赤らめ。ホワホワと笑う。
「陛下の素晴らしさを語るには、いくら言葉を並び立てても足りないのです。でも、自分のことを話すのは…苦手です」
ほう、素性を明らかにしたくないということか? やはり胡散臭いな。
「そのようなことでは、接客もできまい?」
死神のアラや隙を探るように、彼の内情に触れていく。
ある程度、こちらもクロウが、どこの店に何年務め、どのような実績があるのか調べてある。
だが、人物自体が暗殺者と入れ替わっていることもあるかもしれないからな。
そうしたら、こちらの調べと齟齬も出るだろう?
それを、クロウは知られたくないのかと思ったが。
意外にも、店での仕事ぶりを口にした。
「幸いなことに、僕の務める店では、接客専門のスタッフがおり。僕はドレス作りに専念させてもらえました。本当は、苦手だなどと言わず、接客もするべきなのでしょうが。スタッフの方が洗練しているので…」
そうなのだ。唯一、本土に食材を調達に行ける料理人に、調べさせてはみたものの。
店で、クロウが表に出る場面はほぼなく。
姿形、素性など、詳しい話がまるで掴めなかったのだ。
本当に存在しているのかも、怪しいくらいに。
さらに、クロウが勤める店の店員の、口が堅いことこの上なかった。らしい。
だから、本人の名前と、務めている店の名と実績、そういう事実と。噂や憶測などの、曖昧な情報しか、こちらにはない。
『黒衣の麗人』というふたつ名を、よく耳にしたようだが。
クロウは女性ではないから、この話も合致していないな。
黒いは、頭のてっぺんからつま先まで黒いが…。
「今回のお話は、秘密裏に進められているのだとか。なので、僕ひとりが、こちらにうかがうことになりました。しかし、助手をつけられない状態であっても、このような大役をいただけることは、とても喜ばしいことです。僕の技術のすべてをもって、この衣装を立派に作り上げる所存です」
黒い瞳をキラキラさせて、満面の笑みで、クロウは言う。
こんな邪気のない顔で、この男は喜んで死に装束を作っているのだな?
そう思うと、あまりにも不快で。胃がヒリついた。
「あの、ひとつご提案があります。陛下は見目麗しく。高貴な雰囲気を充分に醸し出されておりますが。その御身が引き立つように、もう少し衣装に手を入れたいのですが?」
「…どのようにだ?」
「晴れの日の衣装ですから。金糸なども入れてみてはどうかと思うのです」
晴れの日、だと? 死に装束をきらびやかにして、どうするつもりなのだ?
我は、怒りを通り越して、呆れた。
そして、改めて。ふつふつと。臓腑が焼けるような怒りが込み上げてくる。
上半身の計測を終えたクロウが、下半身の計測に移ろうとして、身を屈める。
我は。憤りのままに、クロウの腹に蹴りを入れた。
死神はコロリと転げ、床に尻餅をつく。なにが起きたかわからないという顔つきで、床に手をついて王を見やった。
「言われたとおりに仕立てれば良い」
まばたきをひとつしたクロウは。主人を害され、飛んできた黒猫を胸に抱き。そのまま頭を床にくっつけて平伏した。
黒猫は死神の胸に抱かれた状態で、我に向かってシャーシャー威嚇している。
やはり、可愛くない。しかし、忠誠心は見事である。
計測の途中だが。我は踵を返し、サロンを出た。
「陛下、クロウになにかされましたか? 捕縛いたしましょうか?」
セドリックもシヴァーディも顔を青くして聞いてくるが。我は一言『捨て置け』とだけ言い。廊下を大股で歩いていく。
やつと少し話して、わかったのだ。
幼い表情のクロウ。それは我を油断させるためのもので。
あの男の中身は、喜々として死に装束を作る、やはり真の死神であった。
「おぞましい…」
燃え立つ憤怒が、我の身を焼いた。
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