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虐待の始まり
しおりを挟む私の虐待は生後間もなくして始まった。
珍しいアレルギーかも知れないが、私は粉ミルクに対してアレルギー反応を示した。
その為、医者は粉ミルクアレルギーの赤ちゃんでも飲める商品を与えるよう指示するが、両親はそれを守らなかった。
アナフィラキシーショックを起こして死ぬ可能性すらあったが、何の抵抗も出来ない赤ちゃんに対しても容赦の無い虐待が始まったのだ。
それから私が離乳食を食べ始める頃、また新たに牛乳と卵にアレルギー反応を示すことが分かった。
勿論、今回も医者は絶対に与えないようにと忠告する。
しかし、あの毒親がその忠告を守るはずも無く、当たり前のように牛乳と卵を食べさせられた。
当然だが、その結果、私は何度か救急車で運ばれ、命の危機に陥ることになった。
今になって考えるととても不思議だが、何故この時、警察に通報されなかったのか、養護施設に保護されなかったのか、本当に不思議である。
もし、この時、私を救ってくれる大人がいたなら、こんなにも苦しい人生を歩むことにはならなかったのにと、どうしても嘆いてしまうのだ。
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