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第13話 王国の追手
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森の奥へと続く獣道。その静けさを切り裂くように、激しい足音が響いた。
枝葉をかき分けて現れたのは、若い狼獣人の斥候だった。まだ息が整わぬまま、彼は村の広場へと駆け込み、祠の前に膝をつく。
「報告……! 王国軍の部隊、接近中です!」
その場に集まっていた精霊獣たちが、一斉にざわめいた。
祠の中からゆっくりと現れた長老は、その白い眉をひそめ、斥候の前に立つ。
「どの旗印だ?」
斥候はごくりと唾を飲み込み、絞り出すように答えた。
「……狩りの大聖印。王国の精鋭部隊です。騎士三十、魔導兵五……奴ら、本気です!」
その場の空気が一気に張り詰めた。
「狩りの大聖印……」
長老は低く唸る。
「とうとう来たか。愚かなる王の末裔どもが……精霊獣の意志を、再び力で屈せんとするか」
その言葉を聞いた悠斗が、たまらず立ち上がった。
「狩りって……まさか、精霊獣を……?」
斥候は苦々しく頷いた。
「交渉の余地はありません。奴らは『人に従わぬ者は魔獣と同じ』と決めつける。見つければ、殺す。それが奴らのやり方です」
悠斗の拳が、音もなく震えた。
王国の名のもとに、人でない存在が無慈悲に狩られる。それが正義としてまかり通る理不尽さに、彼の心は確かに怒りを覚えていた。
だが同時に、自分が人間としてその側にいた過去もまた、否定できない事実だった。
視線の先には、緊張を帯びたフィオナの横顔。そして、どこか無邪気なまま、悠斗の反応を見守るようなルナの瞳。
この村で過ごした日々が、確かに――今の自分の立ち位置を変えつつあった。
そのとき、長老の声が静かに響く。
「決断の時だ、悠斗。お前がどちらに立つ者なのか……それを、そろそろ示す時かもしれぬな」
一瞬の沈黙。
悠斗は拳をゆっくりとほどいた。顔を上げ、その視線をまっすぐ長老に向ける。
「……俺にはまだ、この世界のことなんて何も分かってない。どっちが正義で、どっちが悪かなんて、簡単に決められる頭もない」
だが――と、言葉に力がこもる。
「でもな……少なくとも、今ここで生きてるみんなが、何の理由もなく殺されるなんて、俺にはどうしても納得できねぇんだよ」
彼は一歩、前に出た。
「だから俺は……ここに立つ。ここで過ごして、笑って、信じられた人たちのために。守るって、そう決めたんだ」
その言葉に、フィオナがわずかに目を見開き、ルナはくすっと口元を緩めた。
夜の帳が下り、焚き火の明かりが村の広場を照らしていた。揺れる炎の前に、幹部格の精霊獣たちが集う。木々がざわめき、空気が張り詰める中――会議は静かに、しかし確かに熱を帯びていた。
「迎撃する」
鋭い声が静寂を裂く。フィオナだった。腰に手を当てたまま、彼女は炎を背にきっぱりと言い放つ。
「奴らを森に入れるな。この村は、もう……狩られるだけの存在じゃない」
その言葉に、一部の若い戦士たちがうなずく。しかし、長老は焚き火越しに眉をひそめ、低く呟いた。
「……だが、戦えば犠牲は避けられぬ。相手は王国の正規軍。我らの力だけで抗えるとは限らぬぞ」
重苦しい空気が流れる中、ひょいと肩をすくめて割って入ったのは、木の幹に座っていたルナだった。
「うーん、だったらさ……先に驚かせちゃえばいいんじゃない?」
彼女は火を見つめたまま、くすくすと笑う。
「向こうが狩りに来るなら、あたしたちが狩る側に回っちゃえばいいでしょ?」
その声は楽しげだが、妙に冷たい響きがあった。焚き火の影に揺れるその瞳には、薄く、鋭い光が宿っていた。
その時、少し離れた場所にいた悠斗が、静かに前へ歩み出る。
「俺も戦う」
視線を上げた彼の表情に、迷いはなかった。
「……ここは、俺が守るって決めた場所なんだ」
誰もすぐには返事をしなかった。一瞬の沈黙ののち、フィオナがゆっくりと顔を背け、目を伏せた。
「……勝手にしろ。でも足を引っ張るな」
その声は冷たいが、どこか、許容を含んだ響きだった。
風が木々を揺らし、焚き火の火花が宙に舞う。村の命運を懸けた戦いが、今、静かに動き出そうとしていた。
◆◇◆◇
森の奥、獣道を押し分けるようにして、重たい鎧の音が響き渡る。
硬質な足音、無骨な鎧の軋み、規則的な行軍音。それらはまるで、森という生き物に楔を打ち込むかのように無遠慮に鳴り響いていた。
緑深き枝葉のトンネルを切り裂いて現れたのは、黒鉄の騎士団。
その先頭には、鮮烈な血のような赤い外套を翻し、一人の男が歩いていた。騎乗している者はいない。彼らはあくまで、己の足で大地を踏みしめ、侵略の意志を示す。
――ギュスターヴ。
漆黒の鎧の下から覗く鋭い眼光は、まるで生気を削ぐ刃のよう。その口元には、感情のない線がひとつ引かれているだけだった。
彼は立ち止まり、目の前に広がる森の気配にわずかに鼻を鳴らす。
「……野生の臭いが濃い。忌まわしい、獣どもめ」
すぐ後ろ、魔導兵のひとりが前に出る。布のローブが揺れ、指先に淡く魔力が灯る。呪文詠唱とともに掲げられた掌に、揺らめく火球が咲いた。
その光をちらりと見やりながら、ギュスターヴは冷たく言い放つ。
「獣どもに慈悲は不要。神に従わぬ生き物は、神の名のもとに処されるべきだ」
赤い外套が風に踊る。
「――燃やせ。森ごとだ」
轟、と火球が膨らみ、森の上空に赤い花を咲かせる寸前――。
空気が、重たく沈む。
精霊獣の里は、彼らのただの標的ではない。だが王国の騎士たちにとって、それは「討つべき存在」に過ぎなかった。
この一歩は、対話を拒絶した宣戦布告。静かな森に、ついに戦の匂いが立ち込めた。
精霊獣vs王国騎士団、開戦は目前――!
枝葉をかき分けて現れたのは、若い狼獣人の斥候だった。まだ息が整わぬまま、彼は村の広場へと駆け込み、祠の前に膝をつく。
「報告……! 王国軍の部隊、接近中です!」
その場に集まっていた精霊獣たちが、一斉にざわめいた。
祠の中からゆっくりと現れた長老は、その白い眉をひそめ、斥候の前に立つ。
「どの旗印だ?」
斥候はごくりと唾を飲み込み、絞り出すように答えた。
「……狩りの大聖印。王国の精鋭部隊です。騎士三十、魔導兵五……奴ら、本気です!」
その場の空気が一気に張り詰めた。
「狩りの大聖印……」
長老は低く唸る。
「とうとう来たか。愚かなる王の末裔どもが……精霊獣の意志を、再び力で屈せんとするか」
その言葉を聞いた悠斗が、たまらず立ち上がった。
「狩りって……まさか、精霊獣を……?」
斥候は苦々しく頷いた。
「交渉の余地はありません。奴らは『人に従わぬ者は魔獣と同じ』と決めつける。見つければ、殺す。それが奴らのやり方です」
悠斗の拳が、音もなく震えた。
王国の名のもとに、人でない存在が無慈悲に狩られる。それが正義としてまかり通る理不尽さに、彼の心は確かに怒りを覚えていた。
だが同時に、自分が人間としてその側にいた過去もまた、否定できない事実だった。
視線の先には、緊張を帯びたフィオナの横顔。そして、どこか無邪気なまま、悠斗の反応を見守るようなルナの瞳。
この村で過ごした日々が、確かに――今の自分の立ち位置を変えつつあった。
そのとき、長老の声が静かに響く。
「決断の時だ、悠斗。お前がどちらに立つ者なのか……それを、そろそろ示す時かもしれぬな」
一瞬の沈黙。
悠斗は拳をゆっくりとほどいた。顔を上げ、その視線をまっすぐ長老に向ける。
「……俺にはまだ、この世界のことなんて何も分かってない。どっちが正義で、どっちが悪かなんて、簡単に決められる頭もない」
だが――と、言葉に力がこもる。
「でもな……少なくとも、今ここで生きてるみんなが、何の理由もなく殺されるなんて、俺にはどうしても納得できねぇんだよ」
彼は一歩、前に出た。
「だから俺は……ここに立つ。ここで過ごして、笑って、信じられた人たちのために。守るって、そう決めたんだ」
その言葉に、フィオナがわずかに目を見開き、ルナはくすっと口元を緩めた。
夜の帳が下り、焚き火の明かりが村の広場を照らしていた。揺れる炎の前に、幹部格の精霊獣たちが集う。木々がざわめき、空気が張り詰める中――会議は静かに、しかし確かに熱を帯びていた。
「迎撃する」
鋭い声が静寂を裂く。フィオナだった。腰に手を当てたまま、彼女は炎を背にきっぱりと言い放つ。
「奴らを森に入れるな。この村は、もう……狩られるだけの存在じゃない」
その言葉に、一部の若い戦士たちがうなずく。しかし、長老は焚き火越しに眉をひそめ、低く呟いた。
「……だが、戦えば犠牲は避けられぬ。相手は王国の正規軍。我らの力だけで抗えるとは限らぬぞ」
重苦しい空気が流れる中、ひょいと肩をすくめて割って入ったのは、木の幹に座っていたルナだった。
「うーん、だったらさ……先に驚かせちゃえばいいんじゃない?」
彼女は火を見つめたまま、くすくすと笑う。
「向こうが狩りに来るなら、あたしたちが狩る側に回っちゃえばいいでしょ?」
その声は楽しげだが、妙に冷たい響きがあった。焚き火の影に揺れるその瞳には、薄く、鋭い光が宿っていた。
その時、少し離れた場所にいた悠斗が、静かに前へ歩み出る。
「俺も戦う」
視線を上げた彼の表情に、迷いはなかった。
「……ここは、俺が守るって決めた場所なんだ」
誰もすぐには返事をしなかった。一瞬の沈黙ののち、フィオナがゆっくりと顔を背け、目を伏せた。
「……勝手にしろ。でも足を引っ張るな」
その声は冷たいが、どこか、許容を含んだ響きだった。
風が木々を揺らし、焚き火の火花が宙に舞う。村の命運を懸けた戦いが、今、静かに動き出そうとしていた。
◆◇◆◇
森の奥、獣道を押し分けるようにして、重たい鎧の音が響き渡る。
硬質な足音、無骨な鎧の軋み、規則的な行軍音。それらはまるで、森という生き物に楔を打ち込むかのように無遠慮に鳴り響いていた。
緑深き枝葉のトンネルを切り裂いて現れたのは、黒鉄の騎士団。
その先頭には、鮮烈な血のような赤い外套を翻し、一人の男が歩いていた。騎乗している者はいない。彼らはあくまで、己の足で大地を踏みしめ、侵略の意志を示す。
――ギュスターヴ。
漆黒の鎧の下から覗く鋭い眼光は、まるで生気を削ぐ刃のよう。その口元には、感情のない線がひとつ引かれているだけだった。
彼は立ち止まり、目の前に広がる森の気配にわずかに鼻を鳴らす。
「……野生の臭いが濃い。忌まわしい、獣どもめ」
すぐ後ろ、魔導兵のひとりが前に出る。布のローブが揺れ、指先に淡く魔力が灯る。呪文詠唱とともに掲げられた掌に、揺らめく火球が咲いた。
その光をちらりと見やりながら、ギュスターヴは冷たく言い放つ。
「獣どもに慈悲は不要。神に従わぬ生き物は、神の名のもとに処されるべきだ」
赤い外套が風に踊る。
「――燃やせ。森ごとだ」
轟、と火球が膨らみ、森の上空に赤い花を咲かせる寸前――。
空気が、重たく沈む。
精霊獣の里は、彼らのただの標的ではない。だが王国の騎士たちにとって、それは「討つべき存在」に過ぎなかった。
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