アリスはまだ定義されていない

選択肢1「一緒に行こう」を選んだ場合のルート

1-A-①-3(①:外交型アリスで選択肢1、3を選んだ場合)

（プレイヤーが外交型アリスで、選択肢1または3を選んだあと）
(ここの部分は大きく変更する可能性が高いです。おそらく後日、書き直します)



『アリス』
「うん……せっかくだし、案内してもらおうかな」

『ルフェイン』
「そう言ってもらえて嬉しいよ。じゃあ、まずは里の広場から案内しようか」

（ふたりは並んで歩きはじめる。アリスの足元で木の葉がやさしく揺れる）

──

【エルフの里・広場】

（木の根元をくり抜いて作られたベンチ。木の葉の屋根の下で、何人かのエルフが談笑している）

『ルフェイン』
「あそこにいるのは、アルネ婆さま。とにかくよく喋るけど……君のこと、気に入ると思う」

『アリス』
「へえ……こんにちは！」

『アルネ（老エルフ）』
「あらまあ、なんて愛らしい子じゃろう！ よくこんな森の奥まで……ふふ、運命かのぅ」

（アリスが微笑むと、アルネが急に手を握ってくる）

『アルネ』
「手があったかい……あんた、ちゃんと生きてるね」

『アリス』
「え、えっと……？（……ちゃんとって、どういうこと？）」

『ルフェイン』（笑いながら）
「気にしないで、彼女は昔から不思議なことを言うんだ。気が向いたら、また話を聞いてあげてね」

──

（ルフェインとアリスが、並んで小道を歩いている）

『ルフェイン』
「この先にある市場は、小さいけど面白い品が揃ってるよ。外の世界にはないものばかりだ」

『アリス』
「市場……？ そんなのもあるんだ。ちょっと楽しみかも」

『ルフェイン』（笑って）
「気に入ると思う。里の誰かが作った不思議な雑貨や薬草、それから……正体不明の“運試しの壺”もあるよ」

（小道を抜けると、木の棚や台を並べた小さな露店街が見えてくる。布の天幕に囲まれた空間に、鮮やかな花びらや奇妙な香りが漂う）

──

【場面1：ミラリの店】

（棚に並ぶのは、色が変わる薬草や、形が一定しない石細工、糸で編まれた意味不明な模様の人形）

『ミラリ』（店主の青年エルフ）
「おお、ルフェイン！ 今日は珍しい連れだな。森の外からの客人かい？」

『ルフェイン』
「アリスっていうんだ。里を案内しているところさ。……何か面白いもの、ある？」

『ミラリ』（アリスに）
「君、これどうだい？ “カラムの耳飾り”。日によって色と音が変わるよ。相手の心が揺れているとき、鈴が鳴るとか」

（アリスは小さな耳飾りを手に取ると、ほのかに紫が揺れる）

『ルフェイン』
「……買ってあげようか？」

【プレイヤー選択肢：アリスへの語りかけ】
1. 「それ、アリスに似合うと思うよ」
　→【社交性アップ／ミラリとの好感度＋】
2. 「断っておこう。こういうのは自分で選ばなきゃ」
　→【自立志向／ルフェインの評価＋】
3. 「変わるものって……ちょっと怖くない？」
　→【慎重型形成／後のルフェインの問いへの示唆】

(ここは直接のルート分岐はないので省略しています)


（選択次第で、ルフェインやミラリのリアクションが少しずつ変化）

──

【場面2：運試しの壺屋】

（木箱の上に、古びた壺がいくつも並んでいる。壺には絵や記号、時には目玉のような模様が描かれている）

『老人の店主』
「ひとつひとつ、運命が宿っとる。振ってみな。未来の音が、聞こえるかもしれんよ」

（アリスが手にした壺を振ると、カララン……と微かに高い音が鳴る）

『老人』
「……おお、珍しい音じゃ。これを引いたのは、今年お前さんだけじゃ」

『アリス』
「……なんか怖い……けど、ちょっと嬉しいかも」

『ルフェイン』
「未来の音……ふふ、運命ってやつかな」


──

【場面3：果実屋・リルの屋台】

（甘い香りが漂う小さな屋台。リルという少女エルフが干し果実を並べている）

『リル』（無邪気）
「あっ、ルフェインお兄ちゃん！ 見て、今日の実は大当たり！　それに……あれ、その子だれ？」

『アリス』
「私はアリス。……こんにちは」

『リル』
「アリス……なんか、星の名前みたいでキレイ！」

『ルフェイン』
「今日ここに来て、僕が案内してるんだ。」

『リル』
「そうなんだ！」

（リルがアリスに試食用の果実を差し出す）

『リル』
「はいっ！ 今日だけ特別に、タダ！　でもね、三つの中で一つだけ、超すっぱいのがあるよ！」

【プレイヤー選択肢：アリスへの語りかけ】
1. こういうときは、真ん中が無難だよ
2. 右を選ぼう。右利きだからね(？)
4.   左を選ぼう。左利きだからね(？)
3. リルちゃんに選んでもらおうよ

（選んだ果実でちょっとした笑いが生まれたり、リルとの関係が築かれたりする）

───

【エルフの里・夜】

（焚き火が広場の中央で静かに燃えている。エルフたちがそれを囲み、小さな音楽や雑談が行き交う）

（ルフェインとアリスも、焚き火のそばで木の椅子に座っている。森の夜は静かで、空には星がきらめいている）

『アリス』
「なんだか……とっても穏やか。みんな優しいね」

『ルフェイン』
「そうだね。この里の人たちは……時間の流れを大切にしているんだ。急がず、変わらず、静かに守ることを」

『アリス』
「でも、それって……未来のことも、もう全部決まってるみたいで、ちょっと寂しい気もする」

（ルフェインが少し目を細めて、アリスを見る）

『ルフェイン』
「……もし、未来が全部わかっていたとしたら。君は、どうする？」

【選択肢（アリスへの語りかけ）】
1. 「未来が決まっていても、それを信じるのも悪くないよ」
　→(秘密)
2. 「そんな未来、変えてみたいって思うんじゃないかな」
　→(秘密)
3. 「未来が分かっていても、自分で選びたいって思うはずだよ」
　→(秘密)

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（選んだ選択肢によって、ルフェインは目を伏せたり、少しだけ笑ったり、そのまま黙ったりする）

（火の粉が夜空に舞い上がり、二人の間に静寂が落ちる。音楽はゆるやかに続いている）