【完結】え、別れましょう?

須木 水夏

文字の大きさ
15 / 23

双子の真実


お待たせいたしました!(*・ω・)*_ _)
お盆、台風くるわ地震あるわでわちゃわちゃしてましたが、休めました~(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
またよろしくお願いします(*´︶`*)ノ











…………………………………………………………………










「アリエット様、少しお付き合い頂いてもよろしいですぅ~?」



 ナディアが去った後、此方を振り返ったリエナはにこりと美しい顔に笑みを浮かべて、喋り方でアリエットにそう言った。急な申し出にアリエットはぎょっとしてその顔を見た。




「え、このあと授業が…」

「ああ、大丈夫ですぅ。次の授業、講師の方がお休みなので自習なんですって。黒板に書いてありましたけど見てらっしゃらなかったのですかぁ~? 
 何も問題は無いかと思いますので、カフェにでも参りましょう~」



 言葉の節々に棘を混じえながらそう言うと、有無を言わさぬ雰囲気で彼女はアリエット後ろへと回り、身体を教室とは反対方向へと押し始める。
 アシェルが待って、と止めようと声を掛けたが、「きちんと説明するのが筋というものではなくて?」と妹(姉?)に説得されて、アリエットも空気的に断る事が出来ずにそのままカフェスペースへと移動した。


 いつも嫌味と無視を食らわされている二人と歩くのは、何だか変な気持ちになったが、アリエットにも聞きたいこと(贈物の件)はあったので、大人しく従うことにした。

 銀髪碧眼の美形の双子と、黒髪黒目のエキゾチックなアリエットが一緒に歩くとやはり目立つ。アリエットは決して身長が低い方ではなかったが、アシェルは勿論のこと、リエナも身長が高い為、傍から見ると凸凹の凹の字の様に見えていることだろう。
 カフェへの道のりで生徒に何度もチラチラと見られながらも、授業中の時間帯が幸いして、カフェテリアにはほとんど生徒がいなかった。
 ちらほらとAクラスの子がいるので、同じような理由で自習室や元の教室、そしてカフェテリアへと散らばっているらしいことが分かった。連れ立って入ってきたアリエット達に目をぱちくりさせるクラスメイトが何人かいるのを、少女は目の端で捉えていた。




(分かるわ。私も不思議な気持ちでいっぱいよ)





 室内の一角、白い木の椅子を引き双子が並んで座ると、アリエットもその前の席に座った。
 改めて真正面から見ると、二人ともに冷やかな美貌はまるで冬の国の精霊のようだ。それぞれの銀色の艶やかな髪はまるで流れ落ちる雪解けの水のように清廉に輝いている。
 彼らの形の良い瞳も、冬晴れの空のように澄んで綺麗で。……とても澄んでいるのだけれど。





「アリエット様に先程のこと、誤解されると困りますのでご説明致しますねぇ~」

「…さっきの、とは?」

「もうやだぁ~、アリエット様ってば。目の前で見ておられたじゃないですか?眠ってらしたんですかぁ~?」


(…嫌味を言わないと死んじゃうのかしら?語尾を長くして喋る方が馬鹿っぽく見えるし無作法だと思うけど、それは個人的な見解ってことかしらね)




 心の中でちょっとだけ口汚くなってしまうが、表情はいつもと変わらずにこやかに。アリエットは自分で自分を偉い!と褒めながら問いかけに答えた。



「…先程の男爵令嬢が言っておられたことですよね?ランドーソン様がのという」

「そう、それです~。
 実は、見れば分かると思うのですが、アシェルは熱狂的な信者が学園内に多数いるようでしてぇ。

 学園内で発足したそのは、最終目標はアシェルの婚約者の座に座ることなんだそうですが、誰も抜けがけできないようにと侯爵家の令嬢が作ったものなのですぅ~。決してアシェルが望んでそのような状況になったものでは無いので誤解されないでくださいねぇ」

「…ええ。承知致しました」

(会員制の社交場みたいな感じになっているのね。それにしても今、はっきり言ったわね。
 バカって聞こえたんですけど?やめてよ、こんな人が沢山いるところで。しかも男爵家の令嬢でしょ貴女。侯爵家に対して…。あ、でもそう言えば彼王太子に対して似たようなものだったわね)



 ちらり、とアリエットが横を見ると、珍しくアシェルとは目が合わなかった。気まずそうに下を向いてしまっている。
 悪口を言い放った張本人であるリエナは、何も気にしていない様子で美しい笑みを浮かべたまま首を傾げた。



「どう思いますぅ?」

「どう…?」







感想 11

あなたにおすすめの小説

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました

さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。 王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ 頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。 ゆるい設定です

【完】愛していますよ。だから幸せになってくださいね!

さこの
恋愛
「僕の事愛してる?」 「はい、愛しています」 「ごめん。僕は……婚約が決まりそうなんだ、何度も何度も説得しようと試みたけれど、本当にごめん」 「はい。その件はお聞きしました。どうかお幸せになってください」 「え……?」 「さようなら、どうかお元気で」  愛しているから身を引きます。 *全22話【執筆済み】です( .ˬ.)" ホットランキング入りありがとうございます 2021/09/12 ※頂いた感想欄にはネタバレが含まれていますので、ご覧の際にはお気をつけください! 2021/09/20  

あなたが「消えてくれたらいいのに」と言ったから

ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
「消えてくれたらいいのに」 結婚式を終えたばかりの新郎の呟きに妻となった王女は…… 短いお話です。 新郎→のち王女に視点を変えての数話予定。 4/16 一話目訂正しました。『一人娘』→『第一王女』

白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。

あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。  無言で睨む夫だが、心の中は──。 【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】 4万文字ぐらいの中編になります。 ※小説なろう、エブリスタに記載してます

王子様への置き手紙

あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯ 小説家になろうにも掲載しています。

私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです

こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。 まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。 幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。 「子供が欲しいの」 「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」 それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。

「本当に僕の子供なのか検査して調べたい」子供と顔が似てないと責められ離婚と多額の慰謝料を請求された。

佐藤 美奈
恋愛
ソフィア伯爵令嬢は、公爵位を継いだ恋人で幼馴染のジャックと結婚して公爵夫人になった。何一つ不自由のない環境で誰もが羨むような生活をして、二人の子供に恵まれて幸福の絶頂期でもあった。 「長男は僕に似てるけど、次男の顔は全く似てないから病院で検査したい」 ある日、ジャックからそう言われてソフィアは、時間が止まったような気持ちで精神的な打撃を受けた。すぐに返す言葉が出てこなかった。この出来事がきっかけで仲睦まじい夫婦にひびが入り崩れ出していく。

はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな
恋愛
 私の婚約者様は、王女殿下の騎士をしている。  病弱でお美しい王女殿下に常に付き従い、婚約者としての交流も、マトモにしたことがない。  まぁ、好きになさればよろしいわ。 私には関係ないことですから。