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第一章 異世界に来た俺は魔法少女1人からケツを狙われている!
俺のケツからレーザーが出る!わけねーじゃろがい!!
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先程の巨人はなんだったんだ。巨人族なんぞとうの昔に滅びたはず。
「なんだったんだ、あの巨人は」
領主は森に現れた巨人を思い返していた。その姿は小汚いどこかの村娘。巨人などありえない。あってはならない。悪夢続きで頭痛がする。
「くっ、早く異世界人召喚の儀式を完遂するぞ」
「そ、それがですね」
「なんだ!」
「先ほどの巨人に対して撃ち込んだ弾が多く、魔力が足りません」
「馬鹿が!そんなもの!誰が撃ち続けた」
「…」
沈黙が返ってくるのみだった。領主は苛立ちを隠せない様子で、剣を抜く。
「誰だっ!」
「りょ、領主さまが、撃ち続けろと、」
恐怖に震えながらも意を決した若い兵士が進言した。
「わしがだとっ!」
「ひっ」
領主は一太刀で若い兵士を切り捨てた。その姿は鬼気迫るものだった。滴る血をそのままに肩に刀を乗せ、切り捨てた若者を罵る。
「わしが言うわけなかろう。わしは召喚の儀式に必要な魔力を残したまま、撃ち続けろと言ったのだ。使えぬガキが」
唾を吐き捨て、刀を兵士たちに向ける。切っ先が向けられる兵士たちは戦いていた。
「そうだ足りない魔力は周辺で取らえた魔女たちからいただこう。ほかの街の領主どももだ。それにたしか、お前らの中にも魔法が発現した妻や娘がいるものがいたよな」
狂気が領主を包む。目が爛々と輝き、ぎろりと兵士たちを品定めする。
「ど、どうか!お見逃しください!領主さま」
「妻だけは!どうか!」
「娘はまだ6歳です。どうかお見逃しを」
何人もの兵士たちが嘆願する。その様子を冷たく領主は見下ろしていた。
「地下牢に閉じ込めているこいつらの家族を異世界召喚陣の魔力庫に連れてけ。探す手間が省けた」
「そんな!」
「文句を言うなら貴様の家族から殺してやろうか。領民はいくらでもいる。お前たちはわしに奉仕しとけばいいのだ。ぐははははは!!」
赤い月明かりに彼の眼が狂ったように光るのだった。
街を見下ろす位置にある森の中の高台でようやく俺はパンツを履けた。
「ああああパンツさいこー!!!」
「あっの野郎。バカスカバカスカうちやがって」
「あ、師匠。生きてたっすか」
「わたしのつえ~!わたしのつえ~!」
魔法少女3人と学生1人。それぞれが一息ついたところで、お互いの自己紹介をすることになった。
「No.13『赫鷲』暮内(くれない)幸代(さちよ)だ。日本から3年前に来た。さちよさんと呼びな!」
「日本人?!」
「おっ?お前同郷か?ガッハッハッ!まぁ、話はあとだ。まず話すべきことがあるだろうが」
さちよさんは、くたびれた山高帽子を被った長髪赤髪のお姉さんだ。汚れたマントの下には、たくさんのポケットのついた服を着ていた。胸が収まりきらず、一部溢れている。パンツルックの足は長く、モデルのようだった。燃えるようなオレンジ色の瞳は紅い夕暮れのように美しい。
「『赤き氷牙』のキバコっす!師匠に色々おしえて貰った、新進気鋭の魔法少女っす!No.75だけど、まだまだのびるっすよ!いままでは、あの街に世話になってたっすけど、これじゃあ戻れないっすよね。快適だったのにな~」
キバコは赤い髪だと思っていたが、元々蒼い髪だったのを師匠を真似て赤く染めているらしく、色が落ちてきて、メッシュのようになっていた。ニカッと笑う口元の八重歯が光る。
軽装の騎士装甲をまとっており、手には蒼い魔石のついた杖を持っていた。
「No.97まだ魔名はもらってないわ。ハシコ村のカリンよ。お姉ちゃんにつく悪い虫を始末しようとしたら、私も一緒に転送されちゃったの。あの町には自分の村に帰る手がかりを探しにきたわ」
カリンは腰に手を当てて、無い胸をはり自己紹介をしていた。
「痛っ!何すんだよ!妹!」
「あんたがいやらしい目でわたしの胸をじろじろと」
「は?見てないわ!どうせ見るならさちよさんの方を見るわ!」
「はぁ?!踏み潰すわよ!」
「噛み付いてんじゃねーか!」
頬を膨らませて、噛み付いてくる。紫色の勝気な目に姉を真似た長い髪を結っていた。村から転送された姿のままなので、衣服はかなり汚れていた。簡素な村娘の服装だが、健康的な肌がまぶしい。
「あ、おれは半年前に日本からこの世界に来た」
「あ、ケツ穴の変態は興味ないっすから、黙っててくださいっす!」
「聞けや!」
「まぁ、えろ助のことはいいとして、お前たちの村は大丈夫なのか?」
さちよさんが眉間に皺をよせて、話しかける。
「ん?どういうこと?」
「この一帯の魔法少女や、魔力のある人間は領主に集められているんだが。お前が魔力あるなら、お前の姉貴も捕まってんじゃねーの」
「ん?そう言えば、変身魔法使える村娘いましたね。たしか、通り名は」
嫌な予感がする。
「まさか『千変』、ですか?」
「あ、そうそう!!No.50『千変』っす。キリ番の人だから、覚えやすかったっす」
「お前、80番や90番台って言ってなかったか?」
「一緒に儀式するために準備してなかったっすから。『千変』ちゃんは、美人でしたからね。領主さんが気に入っちゃって、この異世界人の召喚が終わったら妾にするって言ってたっす」
「そんな…」
「まぁ、遊ばれて捨てられるだけっすよ」
「馬鹿野郎!」
ゴンっとゲンコツでサッちゃんがキバコを殴った。
「お前、デリカシーってもんがな」
「姉様…」
気まずそうにサッちゃんは頭をポリポリとかきながら言った。
「あー、カリンだっけか?うちの弟子がいらん事言った。すまねー。いまから、あたしたちはあの街の儀式ぶっ壊してくるけど、お前らはどうする?」
「たちってなんすか!あーしは嫌っすよ!他の領主たちもいるっす!この辺りで働けなくなるっす」
「どうせ異世界人召喚がうまくいっちまったら、この辺りは戦場になるだけだ。仕事なんてなくなるぜ。無給で使い潰されてさよならだ。だったら、攻め入って奴らの財宝を奪えばいい」
「はぁ、まだそっちのほうがいいっすね。さっきの感じじゃ、戻ってもろくな事ないし仕返ししたいっす。あーしも参加するっすよ」
キバコも参加することになった。
「姉様が捕まってるなら、わたしは行きます」
「いいね!えろ助、お前は?」
右も左も分からない俺をお姉さんは保護してくれた。食事を与え、読み書きを教えてくれた大恩人だ。助けにいくのは当たり前だ。
「助けたい。だけど、おれは魔力がないからほとんど役にたたない。おとりでもなんでも使ってくれ」
「あんたのおしりの光攻撃力ないんすか。光が飛んでちゅどーんみたいなんはないんすか?」
「ケツからビームってどんな危ない兵器だよ。気軽にりきめんだろうが。けつ毛燃えるわ!」
力むたんびにトイレがぶっ壊れるわ。
「ガッハッハッ!けつ毛燃えるとかレディの前で言うなっての。さてと、なんだあの魔道具。また異世界人か」
「そっすね。異世界人が置いてったっす」
「最近よく聞く『武器倉庫』か。やっぱり異世界人にゃろくなんいねーな。ってことは、領主たちの目的は」
「新しい異世界人を確保して力を独占するつもりっす。能力次第では王都に攻め入る可能性もあるっす」
「じゃあ、あたしたちは魔法陣の破壊。お前たちは姉ちゃん助けてこい。派手に暴れてやるからよ。陽動はまかせな」
「だいたい魔法陣はここで、お姉さんはこの辺りだと思うっす」
キバコは、氷で城を作り指を指した。
「さて、やるか!」
「なんだったんだ、あの巨人は」
領主は森に現れた巨人を思い返していた。その姿は小汚いどこかの村娘。巨人などありえない。あってはならない。悪夢続きで頭痛がする。
「くっ、早く異世界人召喚の儀式を完遂するぞ」
「そ、それがですね」
「なんだ!」
「先ほどの巨人に対して撃ち込んだ弾が多く、魔力が足りません」
「馬鹿が!そんなもの!誰が撃ち続けた」
「…」
沈黙が返ってくるのみだった。領主は苛立ちを隠せない様子で、剣を抜く。
「誰だっ!」
「りょ、領主さまが、撃ち続けろと、」
恐怖に震えながらも意を決した若い兵士が進言した。
「わしがだとっ!」
「ひっ」
領主は一太刀で若い兵士を切り捨てた。その姿は鬼気迫るものだった。滴る血をそのままに肩に刀を乗せ、切り捨てた若者を罵る。
「わしが言うわけなかろう。わしは召喚の儀式に必要な魔力を残したまま、撃ち続けろと言ったのだ。使えぬガキが」
唾を吐き捨て、刀を兵士たちに向ける。切っ先が向けられる兵士たちは戦いていた。
「そうだ足りない魔力は周辺で取らえた魔女たちからいただこう。ほかの街の領主どももだ。それにたしか、お前らの中にも魔法が発現した妻や娘がいるものがいたよな」
狂気が領主を包む。目が爛々と輝き、ぎろりと兵士たちを品定めする。
「ど、どうか!お見逃しください!領主さま」
「妻だけは!どうか!」
「娘はまだ6歳です。どうかお見逃しを」
何人もの兵士たちが嘆願する。その様子を冷たく領主は見下ろしていた。
「地下牢に閉じ込めているこいつらの家族を異世界召喚陣の魔力庫に連れてけ。探す手間が省けた」
「そんな!」
「文句を言うなら貴様の家族から殺してやろうか。領民はいくらでもいる。お前たちはわしに奉仕しとけばいいのだ。ぐははははは!!」
赤い月明かりに彼の眼が狂ったように光るのだった。
街を見下ろす位置にある森の中の高台でようやく俺はパンツを履けた。
「ああああパンツさいこー!!!」
「あっの野郎。バカスカバカスカうちやがって」
「あ、師匠。生きてたっすか」
「わたしのつえ~!わたしのつえ~!」
魔法少女3人と学生1人。それぞれが一息ついたところで、お互いの自己紹介をすることになった。
「No.13『赫鷲』暮内(くれない)幸代(さちよ)だ。日本から3年前に来た。さちよさんと呼びな!」
「日本人?!」
「おっ?お前同郷か?ガッハッハッ!まぁ、話はあとだ。まず話すべきことがあるだろうが」
さちよさんは、くたびれた山高帽子を被った長髪赤髪のお姉さんだ。汚れたマントの下には、たくさんのポケットのついた服を着ていた。胸が収まりきらず、一部溢れている。パンツルックの足は長く、モデルのようだった。燃えるようなオレンジ色の瞳は紅い夕暮れのように美しい。
「『赤き氷牙』のキバコっす!師匠に色々おしえて貰った、新進気鋭の魔法少女っす!No.75だけど、まだまだのびるっすよ!いままでは、あの街に世話になってたっすけど、これじゃあ戻れないっすよね。快適だったのにな~」
キバコは赤い髪だと思っていたが、元々蒼い髪だったのを師匠を真似て赤く染めているらしく、色が落ちてきて、メッシュのようになっていた。ニカッと笑う口元の八重歯が光る。
軽装の騎士装甲をまとっており、手には蒼い魔石のついた杖を持っていた。
「No.97まだ魔名はもらってないわ。ハシコ村のカリンよ。お姉ちゃんにつく悪い虫を始末しようとしたら、私も一緒に転送されちゃったの。あの町には自分の村に帰る手がかりを探しにきたわ」
カリンは腰に手を当てて、無い胸をはり自己紹介をしていた。
「痛っ!何すんだよ!妹!」
「あんたがいやらしい目でわたしの胸をじろじろと」
「は?見てないわ!どうせ見るならさちよさんの方を見るわ!」
「はぁ?!踏み潰すわよ!」
「噛み付いてんじゃねーか!」
頬を膨らませて、噛み付いてくる。紫色の勝気な目に姉を真似た長い髪を結っていた。村から転送された姿のままなので、衣服はかなり汚れていた。簡素な村娘の服装だが、健康的な肌がまぶしい。
「あ、おれは半年前に日本からこの世界に来た」
「あ、ケツ穴の変態は興味ないっすから、黙っててくださいっす!」
「聞けや!」
「まぁ、えろ助のことはいいとして、お前たちの村は大丈夫なのか?」
さちよさんが眉間に皺をよせて、話しかける。
「ん?どういうこと?」
「この一帯の魔法少女や、魔力のある人間は領主に集められているんだが。お前が魔力あるなら、お前の姉貴も捕まってんじゃねーの」
「ん?そう言えば、変身魔法使える村娘いましたね。たしか、通り名は」
嫌な予感がする。
「まさか『千変』、ですか?」
「あ、そうそう!!No.50『千変』っす。キリ番の人だから、覚えやすかったっす」
「お前、80番や90番台って言ってなかったか?」
「一緒に儀式するために準備してなかったっすから。『千変』ちゃんは、美人でしたからね。領主さんが気に入っちゃって、この異世界人の召喚が終わったら妾にするって言ってたっす」
「そんな…」
「まぁ、遊ばれて捨てられるだけっすよ」
「馬鹿野郎!」
ゴンっとゲンコツでサッちゃんがキバコを殴った。
「お前、デリカシーってもんがな」
「姉様…」
気まずそうにサッちゃんは頭をポリポリとかきながら言った。
「あー、カリンだっけか?うちの弟子がいらん事言った。すまねー。いまから、あたしたちはあの街の儀式ぶっ壊してくるけど、お前らはどうする?」
「たちってなんすか!あーしは嫌っすよ!他の領主たちもいるっす!この辺りで働けなくなるっす」
「どうせ異世界人召喚がうまくいっちまったら、この辺りは戦場になるだけだ。仕事なんてなくなるぜ。無給で使い潰されてさよならだ。だったら、攻め入って奴らの財宝を奪えばいい」
「はぁ、まだそっちのほうがいいっすね。さっきの感じじゃ、戻ってもろくな事ないし仕返ししたいっす。あーしも参加するっすよ」
キバコも参加することになった。
「姉様が捕まってるなら、わたしは行きます」
「いいね!えろ助、お前は?」
右も左も分からない俺をお姉さんは保護してくれた。食事を与え、読み書きを教えてくれた大恩人だ。助けにいくのは当たり前だ。
「助けたい。だけど、おれは魔力がないからほとんど役にたたない。おとりでもなんでも使ってくれ」
「あんたのおしりの光攻撃力ないんすか。光が飛んでちゅどーんみたいなんはないんすか?」
「ケツからビームってどんな危ない兵器だよ。気軽にりきめんだろうが。けつ毛燃えるわ!」
力むたんびにトイレがぶっ壊れるわ。
「ガッハッハッ!けつ毛燃えるとかレディの前で言うなっての。さてと、なんだあの魔道具。また異世界人か」
「そっすね。異世界人が置いてったっす」
「最近よく聞く『武器倉庫』か。やっぱり異世界人にゃろくなんいねーな。ってことは、領主たちの目的は」
「新しい異世界人を確保して力を独占するつもりっす。能力次第では王都に攻め入る可能性もあるっす」
「じゃあ、あたしたちは魔法陣の破壊。お前たちは姉ちゃん助けてこい。派手に暴れてやるからよ。陽動はまかせな」
「だいたい魔法陣はここで、お姉さんはこの辺りだと思うっす」
キバコは、氷で城を作り指を指した。
「さて、やるか!」
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