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第三章 魔法少女カレン☆零なる華は永久に
カレンの胸の内
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ログハウスを出た直後に、黒い犬のような魔物に囲まれる。またどこか異世界の扉が開いたのか。
「セバス」
短く言うと、となりに羊の執事が黒い煙とともに現れた。
「お嬢様」
「飯の時間だ」
「・・・失礼しても?」
「構わんやれ」
では、と手をかざすと、たちどころに魔物がバタバタと倒れ始めた。
「やはり、獣の魂などこの程度、やはり人間でないと」
カレンが杖をむける
「古代魔法(エンシェントマジック)悪魔払い(デーモンキラー)」
「悪かった。人間には手を出さないさ」
「口調、姿、戻せ」
「失礼した。だが忘れないでいただきたいのは、お嬢様の方ですよ?」
「わかってる。森のどこかに異世界の扉が開いている。閉めにいく」
この森は、魔力に溢れている。この世界の住人が魔法使いや魔女とは呼ばれるが、魔法少年や魔法少女と呼ばれることがないのには、この森と深く関係がある。
魔法少女たちは魔法生物に魔力を増加してもらっている。自前の魔力を使うことも可能だが、命を削ることになる。そのときに魔法生物たちは門を少し開け魔力を供給するのだ。
魔法力学によるとゲートを開ける頻度が増えると、空間の歪みが大きくなり、しまいには、異界の門の間から先ほどの魔犬の侵入など、さまざまな悪影響が出始める。
この森はすでに10年ほど前から不安定になりはじめ、小さいときのほのかと天馬がこの森で出会っている。また穴が増えたことによって異界の魔物も増えてきている。
先日の王宮でもその話題は出ており、近衛兵団の訓練はパトロールついでにこの森で行われているそうだ。地獄の訓練と言われといる
地獄?なめてるだろう。
「想像(イメージ)、創造(クリエイト)」
彼女は宙に浮いた無数の杖とともに浮かぶ。月夜に照らされた彼女の横顔は狂気を帯びる。
「五葉の平穏を邪魔するやつは、誰であろうと!」
さらに増え続ける魔物を蹴散らしていく。
「クリエイトッ!!」
地面から無数に剣を作り出し、敵を串刺しにしていく。
「イマジンッ!」
空中に逃げた敵は巨大なハンマーを作り出して地面に叩きつける。叩かれた方向に重力を発生させている。八つ当たりのように魔法を繰り出していく。
創造と想像二つの魔法は似て非なるものである。創造は実際にあるものを召喚する。魔力消費はすくない。想像はいろいろな効果を付け加えることができる。カレンのイメージが正確なほど強固で強力なものになる。魔力消費は大きくなる。
魔法で生計を立ててきた白鳥家を持ってしても、畏怖されるほどの魔力を持ち、彼らが彼女をゴミ山に捨てるほどの強力な魔法であった。幸か不幸か使用人に殺されそうになり、逃げ出した先で出会った少女に襲われ、命を救われた。
棒で殴られてる最中に見た彼女は涙を流していた。ああ彼女は私のことを思って涙を流してくれるのかと薄れゆく意識の中で思った。
目を覚ましたときから1年ゴミ山で暮らした。はじめは、感情の薄かった五葉が徐々に明るくなり、苦しい生活の中でも、喜びを感じることがあるようになった矢先に、五葉の病が発覚した。強力すぎる瞳の魔力に身体が耐えられないのだ。白鳥家の魔本に書いてあった、魔人少女の儀式。強靭な肉体と高い魔力コントロールを得ることができる。捕まえた魔法生物と契約させ、魔人少女にした。誤算だったのは、五葉と魔法生物の魔力不足によって術は失敗し、二人が死にかけたことだ。通りかかった双葉という女によって、魂が融合され、一命をとりとめた。しかし、それでも日々魔力を外部から供給しなければ生きれない体になってしまった。双葉の案によりカウンターズとして戦場に身を置くことで、魔力をかき集めた。
だが、平和になれば、魔力は集められない。そのため、ほのかたちの町にやってきたのだ。
五葉を救うため、さちよの作った悪の怪人を倒し魔力を集めたり、五葉を救う術がないか若葉の蔵を捜索させようとした。魔法国の王女であるソフィアを屋敷に引き入れ、ご機嫌とりをした。結果として見たのは王女は王宮でうとまれていた家出少女、私が願った完璧な魔人少女、入れない蔵、カウンターズの信用の失墜。世間的には公表されなかったが、王宮は完全にカウンターズを見捨てた。王宮で保護されていたはずの五葉は危険区域の森の中で簡易な防護魔法のかけられた小屋に追いやられていた。
くそっ!くそっ!
加えて「零華」を守ることを契約としているセバスからもカウンターズを守れなければ、お前とお前の大切なものの魂を食うといわれている。契約した当時は大切なものがなかった。だが、いまは。
大切なものが多すぎる。
五葉は当然大切だ。双葉は恩人だし、四葉は五葉の友達だ、他のカウンターズのメンバーは家族同然。ほのかたちは異界の友人だ。恋に不器用なほのか、しっかり者のさき、かわいいもう一人の妹ソフィア、私の正体と目的を知っても変わらず接してくれた天馬。
ああ
血みどろになった夜の森の中でさまざまな思いが胸を押しつぶす。
彼女の横顔には涙が静かにながれていた。
だれか、助けて
「セバス」
短く言うと、となりに羊の執事が黒い煙とともに現れた。
「お嬢様」
「飯の時間だ」
「・・・失礼しても?」
「構わんやれ」
では、と手をかざすと、たちどころに魔物がバタバタと倒れ始めた。
「やはり、獣の魂などこの程度、やはり人間でないと」
カレンが杖をむける
「古代魔法(エンシェントマジック)悪魔払い(デーモンキラー)」
「悪かった。人間には手を出さないさ」
「口調、姿、戻せ」
「失礼した。だが忘れないでいただきたいのは、お嬢様の方ですよ?」
「わかってる。森のどこかに異世界の扉が開いている。閉めにいく」
この森は、魔力に溢れている。この世界の住人が魔法使いや魔女とは呼ばれるが、魔法少年や魔法少女と呼ばれることがないのには、この森と深く関係がある。
魔法少女たちは魔法生物に魔力を増加してもらっている。自前の魔力を使うことも可能だが、命を削ることになる。そのときに魔法生物たちは門を少し開け魔力を供給するのだ。
魔法力学によるとゲートを開ける頻度が増えると、空間の歪みが大きくなり、しまいには、異界の門の間から先ほどの魔犬の侵入など、さまざまな悪影響が出始める。
この森はすでに10年ほど前から不安定になりはじめ、小さいときのほのかと天馬がこの森で出会っている。また穴が増えたことによって異界の魔物も増えてきている。
先日の王宮でもその話題は出ており、近衛兵団の訓練はパトロールついでにこの森で行われているそうだ。地獄の訓練と言われといる
地獄?なめてるだろう。
「想像(イメージ)、創造(クリエイト)」
彼女は宙に浮いた無数の杖とともに浮かぶ。月夜に照らされた彼女の横顔は狂気を帯びる。
「五葉の平穏を邪魔するやつは、誰であろうと!」
さらに増え続ける魔物を蹴散らしていく。
「クリエイトッ!!」
地面から無数に剣を作り出し、敵を串刺しにしていく。
「イマジンッ!」
空中に逃げた敵は巨大なハンマーを作り出して地面に叩きつける。叩かれた方向に重力を発生させている。八つ当たりのように魔法を繰り出していく。
創造と想像二つの魔法は似て非なるものである。創造は実際にあるものを召喚する。魔力消費はすくない。想像はいろいろな効果を付け加えることができる。カレンのイメージが正確なほど強固で強力なものになる。魔力消費は大きくなる。
魔法で生計を立ててきた白鳥家を持ってしても、畏怖されるほどの魔力を持ち、彼らが彼女をゴミ山に捨てるほどの強力な魔法であった。幸か不幸か使用人に殺されそうになり、逃げ出した先で出会った少女に襲われ、命を救われた。
棒で殴られてる最中に見た彼女は涙を流していた。ああ彼女は私のことを思って涙を流してくれるのかと薄れゆく意識の中で思った。
目を覚ましたときから1年ゴミ山で暮らした。はじめは、感情の薄かった五葉が徐々に明るくなり、苦しい生活の中でも、喜びを感じることがあるようになった矢先に、五葉の病が発覚した。強力すぎる瞳の魔力に身体が耐えられないのだ。白鳥家の魔本に書いてあった、魔人少女の儀式。強靭な肉体と高い魔力コントロールを得ることができる。捕まえた魔法生物と契約させ、魔人少女にした。誤算だったのは、五葉と魔法生物の魔力不足によって術は失敗し、二人が死にかけたことだ。通りかかった双葉という女によって、魂が融合され、一命をとりとめた。しかし、それでも日々魔力を外部から供給しなければ生きれない体になってしまった。双葉の案によりカウンターズとして戦場に身を置くことで、魔力をかき集めた。
だが、平和になれば、魔力は集められない。そのため、ほのかたちの町にやってきたのだ。
五葉を救うため、さちよの作った悪の怪人を倒し魔力を集めたり、五葉を救う術がないか若葉の蔵を捜索させようとした。魔法国の王女であるソフィアを屋敷に引き入れ、ご機嫌とりをした。結果として見たのは王女は王宮でうとまれていた家出少女、私が願った完璧な魔人少女、入れない蔵、カウンターズの信用の失墜。世間的には公表されなかったが、王宮は完全にカウンターズを見捨てた。王宮で保護されていたはずの五葉は危険区域の森の中で簡易な防護魔法のかけられた小屋に追いやられていた。
くそっ!くそっ!
加えて「零華」を守ることを契約としているセバスからもカウンターズを守れなければ、お前とお前の大切なものの魂を食うといわれている。契約した当時は大切なものがなかった。だが、いまは。
大切なものが多すぎる。
五葉は当然大切だ。双葉は恩人だし、四葉は五葉の友達だ、他のカウンターズのメンバーは家族同然。ほのかたちは異界の友人だ。恋に不器用なほのか、しっかり者のさき、かわいいもう一人の妹ソフィア、私の正体と目的を知っても変わらず接してくれた天馬。
ああ
血みどろになった夜の森の中でさまざまな思いが胸を押しつぶす。
彼女の横顔には涙が静かにながれていた。
だれか、助けて
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