【完結】その悪女は笑わない

ariya

文字の大きさ
68 / 77
本編⑦ 悪女がただの少女になるとき

67 花姫が終わる頃

しおりを挟む
 アリアが消えた後、闇の中アリーシャはどこへ行くべきか理解した。

「シオン、起きて」

 アリーシャが声をかけるとシオンは呻きながら起き上がった。血がたくさん抜けて顔色が悪い。

「頑張って、一緒に戻りましょう。一緒に戻ってあなたと話したいことがあるの」

 シオンを支えながらアリーシャは何度も声をかける。
 そして、光のみえる方へ懸命に歩いた。

「ダメです。服が汚れます」
「それくらいいいわ」

「重いですよ」
「そうね。でも、頑張るわ」

 何度もシオンはアリーシャに置いていくように言う。
 しかし、アリーシャは全て却下した。必ず一緒に帰るのだ。

 歩いているうちに、アリーシャは光の中に包まれて瞼を閉ざした。
 目をあけると自分を心配そうにのぞき込むドロシーの姿があった。
 どれくらい泣いていたのか目が真っ赤だった。

「アリーシャ様、よかったぁ」

 ずびびっと鼻水をすする彼女にアリーシャは呆れてハンカチを取り出した。

 話を聞くとティティスと対峙した日から3日が経過していた。

「シオンは?」

「ここだ」

 アルバートの声の方へと反応するとアルバートに支えられたシオンがいた。
 彼は全身から血が流れて苦しそうな呼吸をしていた。
 さぁっとアリーシャは青ざめる。
 傍らにはエヴァがシオンの治療に専念している。

「エヴァが対応してくれている」
「安心しろ。時間はかかるが助けてやる」

 エヴァの言葉にアリーシャは泣きそうに顔がぐしゃぐしゃになった。

「お礼はレディー・モナのケーキ5種セットだ」

 軽口をたたくエヴァにアリーシャは必死に頷いた。

「5種なんて言わないで。もっと用意するわ。だからシオンをお願い」
「任せろ」

 エヴァがにっと笑った。

「アリーシャ」

 ヴィクター王太子がアリーシャに膝をついていた。

「今まですまないことをした」

 彼も呪いの犠牲者である。
 ティティスの影響でエレン王子、アリーシャに対して酷い言動を繰り返していた。
 記憶はしっかりとあるようで彼は苦しんでいる。
 良心を一応持っていたようた。

「もういいわ」

 いちいち謝罪を受け取るのも面倒になってきた。

「だが、私が君に酷いことを繰り返した。エレンにも」

「もう私は誰かを恨むのも疲れたの」

 ティティスが謝っている訳でもない。

「もう疲れたの。休ませて」

 ふかふかの寝台で寝かせて欲しい。
 そういうと騎士たちがアリーシャを丁重に運んで上質な寝台のへと案内した。
 何か言うとそのまま叶いそうな気がする。
 一応国の滅亡を防いだことになっているようだ。それとも王族からの謝罪からか。

 だが、アリーシャの一番欲しいものは王族でも用意できないだろう。

 起きた後、アリーシャは改めてヴィクター王太子の部屋へ訪れた。
 心配してドロシーとエヴァが見守っている。
 そして、王太子の傍らにはローズマリーとドーラが待機していた。
 ローズマリーの顔をみて驚いてしまう。目のあたりに痣がみえたからだ。
 呪いの影響で数か月経過すれば消えるから心配ない。エヴァはこそっと耳打ちした。

「もう大丈夫なのか」
「はい、お忙しい中時間をとっていただきありがとうございます」

 アリーシャは求められるまま王太子の向かいのソファに腰をかけた。

「気にすることはない」
「私はこれであなたに会うことを最後にしたいです」

 もうこれから何があろうとヴィクターに会わない。だから、いうだけのことはする。

「私はあなたを許しません」

 これだけは言ってやろうと思った。

 彼が幼少時にティティスに唆されて呪いを全身に受けた。
 呪いの影響で彼の中には深く根付いていた悪意が面に出た。それがエレンとアリーシャを傷つけた。
 本来の彼は責任感と自制心があるのだが、その根底に悪意は確かにあった。

 同様に謝罪を受けたエレンはヴィクターを許した。
 だが、アリーシャはヴィクターを許せない。
 彼を恨んだり呪う気はない。ただ許さない。
 それでいいとエヴァは笑った。

「あなたは自分のしたことをずっと忘れないでください。もし良心があればふとした拍子で罪悪感に苦むことを望みます」
「そうだな。そなたに許してもらって苦しみを軽くしようとは思わない」

 一人の女性に熱い湯をかけたこともある。公衆の面前で恥をかかせ暴力を振るったこともある。
 自分の手は剣を握り、国を、弱気存在を守るものだとずっと教えられてきたというのに教えに背くことをしてしまった。

 許されることはない。

「これは謝罪とは別の話だ。そなたには花姫として王宮にて務めた為、報奨金を出そうと思う」
「でも途中辞退でしょう?」

 途中辞退者には報奨金は支払えない。一応アリーシャも自分で調べていた。

「私がよいと言っているのだ。ローズマリーにもクリスにも支払われるから遠慮するな」

 まだ花姫を続ける予定の二人にも支払われる話が出たのだろうか。
 まるで彼女ら二人も途中辞退するような言い方だ。

「そして、王族を女神の呪いから救ったお礼をしたい。何か希望があれば言って欲しい」

 それは必要ないと断った。
 今回はアリーシャ自身の力ではない。
 アルバート、エヴァ、ドロシー、ローランとアリアの力がなければ解決しなかった。
 自分の功績と言われると違うような気がする。

 だが、危険を冒して王宮内の呪いを回収し続けていたということは間違いないとヴィクター王太子は断じた。

「それでは殿下、あなたに決して会うことがないようにしてください。そして私を悪用しようとする貴族が出て来ないようにしてください」

 しばらくヴィクター王太子は考え込んだ。
 ちらりとローズマリーとドーラを見やると二人はこくりと頷くのみだった。

「わかった。方法は父と、できればローズマリーと相談していいか。今の私には方法が思い浮かばない」

「よろしくお願いします」

 そしてさようならとアリーシャはカーテシーを披露した。王太子にみせる最後の礼である。
 呪いがなければもう少し違った出会いがあったかもしれない。
 ちらりと考えるが、すぐに首を横にふる。もし、というのはないだろう。
 結局彼とは溝があり、アリーシャはそれを埋める気はない。それが全てである。

 数日後、花姫アリーシャは世間では死んだということになった。
 ティティスの呪いを受けて、肉体も残らなかったという。
 人々はアリーシャを悪女と蔑み続けた。きっと王族を呪おうとして自滅したのだ。

 しばらくすると悪女は悲劇の少女と変わる。

 ヴィクター王太子が自身の罪を告白した。
 幼い頃にティティスの封印された瓶を開けてしまった。
 それにより王宮内に呪いが蔓延してしまった。
 アリーシャはその被害にあったのだ。彼女の犠牲がなければ多くの犠牲が出ていただろう。

 ヴィクターはこの罪で、廃太子となった。代わりに王太子になったのはエレン王子であった。

 それでは近いうちに花姫制度が開始されるのだろうか。

 貴族の者たちは慌てて適切な花姫候補の令嬢を探し回っていたが必要はなくなった。
 花姫はヴィクター王太子の代で終わることを発表したのである。

 はじめは確かに国家の繁栄の為に花姫の制度は、今はすっかり形骸化してしまった。。
 逆に新しい呪いの一種と化していたという意見もある。

 王宮という箱の中で複数人の花姫が競い合い、妬み嫉み合う。
 時には苛烈な陰謀が繰り広げられ、それにより傷つき障害を抱えた令嬢も出た。

 エレンは調べた内容を発表した。
 そもそも花姫の元になった秘石は、魔力も出自も関係ない。
 初代王妃が新しく王族に嫁いだ少女を祝う為に遺したものである。
 後に解釈を歪曲化され、王宮内に12の宮を設立して妃候補たちを競わせるものへと変わってしまった。

 花姫廃止に関しては王宮魔法使いが抗議していたが、長年呪いに晒されていた王宮での不始末を指摘され花姫の宮を危険な場所にしてしまったと弾劾され発言力を失っていった。

「なんとまー、花姫がなくなるとら思いもしなかった」

 ジベールの執務室で老紳士は語り合う。

「あんなに大事な花姫がーと言っていたが、今はそんな気分が起きないの」

 何故あんなに意固地になっていたのかとお互い首を傾げた。

「呪いのせいかの?」
「なんでも呪いで片付けてはならんぞ」
「まー、よいではないか。花姫が終わったのであればこれでのんびり田舎生活に戻れるわ」

 その時扉が開き大量の書類が運び込まれる。

「これらは御三方が引退する前に残していって仕事の山です」

 あまりに膨大な量であった。ジベールはにこにこと笑う。

「これらが片付くまで田舎には帰しません。大丈夫です。優秀な秘書ドーラもおり、1年頑張れば片付きます」

 ジベールは笑っていた。だが、目は笑ってない。
 三人の老紳士の悲鳴が響いた。

 王太子でなくなったヴィクターはエレン王太子にいくらか引継ぎを済ませ王宮を去った。
 彼の行き先は北の方であった。シェリル大公の元で一般兵士としてやり直し自分を鍛え直したいという。

 大公家養子の話も出たが、ヴィクターは拒否した。自分にはその資格はないと。
 大公領で実力を示したヴィクターは男爵の地位に就く。
 それ以上の爵位の話もあったが彼は望まず大公家に生涯をささげた。

 ローズマリーはエレンの妃として名が挙がったが彼女は辞退し、北の方へ、ヴィクターについていった。
 意外なことだが、ローズマリーはヴィクターに嫁ぐことは既に受け入れていた。

 どうして彼女がヴィクターについていったか、きっと深い愛で結ばれたのだというがそうではない。
 ローズマリーはヴィクターに釘を刺し続ける為に嫁いだのだ。
 彼が自分の罪を忘れないように。
 呪いのせいでも彼がエレン、アリーシャにしたことは忘れさせないつもりだ。
 忘れた時はどうしてやろうかとローズマリーは笑っていた。
 ヴィクターはこれを受け入れ、彼女と一緒になることを選んだ。

 10年後、アリーシャの元にローズマリーからの手紙が届けられた。
 彼は毎日教会へ訪れて自分の行為を懺悔しているという。
 良心というものは一応持っている男なので、これからもアリーシャにしてきたことを悔やみ苦しみ続けるだろう。
しおりを挟む
感想 42

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします

タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。 悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。

【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした

きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。 全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。 その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。 失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。

悪役令嬢はモブ化した

F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。 しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す! 領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。 「……なんなのこれは。意味がわからないわ」 乙女ゲームのシナリオはこわい。 *注*誰にも前世の記憶はありません。 ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。 性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。 作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

親友面した女の巻き添えで死に、転生先は親友?が希望した乙女ゲーム世界!?転生してまでヒロイン(お前)の親友なんかやってられるかっ!!

音無砂月
ファンタジー
親友面してくる金持ちの令嬢マヤに巻き込まれて死んだミキ 生まれ変わった世界はマヤがはまっていた乙女ゲーム『王女アイルはヤンデレ男に溺愛される』の世界 ミキはそこで親友である王女の親友ポジション、レイファ・ミラノ公爵令嬢に転生 一緒に死んだマヤは王女アイルに転生 「また一緒だねミキちゃん♡」 ふざけるなーと絶叫したいミキだけど立ちはだかる身分の差 アイルに転生したマヤに振り回せながら自分の幸せを掴む為にレイファ。極力、乙女ゲームに関わりたくないが、なぜか攻略対象者たちはヒロインであるアイルではなくレイファに好意を寄せてくる。

【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜

白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」  即位したばかりの国王が、宣言した。  真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。  だが、そこには大きな秘密があった。  王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。  この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。  そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。 第一部 貴族学園編  私の名前はレティシア。 政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。  だから、いとこの双子の姉ってことになってる。  この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。  私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。 第二部 魔法学校編  失ってしまったかけがえのない人。  復讐のために精霊王と契約する。  魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。  毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。  修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。 前半は、ほのぼのゆっくり進みます。 後半は、どろどろさくさくです。 小説家になろう様にも投稿してます。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい

宇水涼麻
恋愛
 ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。 「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」  呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。  王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。  その意味することとは?  慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?  なぜこのような状況になったのだろうか?  ご指摘いただき一部変更いたしました。  みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。 今後ともよろしくお願いします。 たくさんのお気に入り嬉しいです! 大変励みになります。 ありがとうございます。 おかげさまで160万pt達成! ↓これよりネタバレあらすじ 第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。 親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。 ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。

処理中です...