60 / 77
本編⑥ 影にひそむ女神
59 真夜中の出来事
しおりを挟む
ウェルノヴァ伯爵邸から戻った後、アリーシャはしばらく休み体調を取り戻した。
夜の身支度を済ませて、アリーシャは昼間のことを記録した。同時にアルバートに明日必ず来るようにという手紙を書き綴る。
どうしても情報をの整理を急ぎたかった。
結局シオンの行方はわからないままだ。
アリーシャは落胆したが、今日の伯爵家訪問でコレットへの疑惑はますます強くなった。
彼女からどうにか情報を引き出したい。
アルバートと計画の相談をしたく、手紙は朝いちばんに届けてもらう予定だ。
「アリーシャ様、早くお休みになられてください」
「ありがとう。これが終わったら休むからあなたはもう休んで頂戴」
アリーシャの言葉にドロシーにホットミルクを用意してから退室した。
ホットミルクを飲みながらアリーシャは情報をできる限り書き続ける。
ようやく終わったところで眠気が強くなってきた。
こんこん。
ノックの音がした。ドロシーが戻ってきたのだろうか。
相手を確認してアリーシャは眉間に皺をよせた。
何故、こんな夜にヴィクター王太子が訪問してきているのだ。
「殿下、お越しいただいて申し訳ありませんが今はとても会えるような恰好ではありません」
決してこれは失礼ではない。
まだ妃として定まっていない花姫の元へ夜更けに訪れるなど非常識だ。
「そなたに話したいことがある。開けて中に入れてもらえないか?」
絶対嫌だ。
アリーシャは断固拒否した。
「話であれば明日改めて本宮に伺います。今日はどうかお引き取りを」
最後の部分をかなり強調した。さっさと帰れと本当は言いたいがぐっとこらえ、何とか丁寧な言葉を差し出す。
「そなたはシオン・シャーリーストーンと親しいと聞く」
ヴィクター王太子の言葉にアリーシャはぴくりと反応した。
何故ヴィクター王太子がアリーシャとシオンの仲を知っているのだろうか。どこかで話している場面を見られていたのかもしれない。
「彼の行方がわかったので一応伝えておこうと思ったのだ」
アリーシャは彼の話を聞きたいと食いつくが、本宮でも話すのは憚れる為人気のない今を選んで来たという。
ヴィクター王太子を部屋に入れたくないが、ずっと求めていた情報に喰いつき扉の鍵を開けてしまった。
「夜分遅くにすまない」
「それで、シオン様はどこにいるのですか?」
「北の森の祠で眠らされているのを発見した」
北の森は確かに王宮内の北に存在する森である。
王宮魔法使いたちが管理しており、王族でも滅多に足を踏み入れることがない。
花姫のアリーシャには縁のない場所であった。
「何でそんなところに」
「酷い状態で、そなたの名を呼んでいた。あまり騒ぎにしたくなくこうして私が来たのだ」
ヴィクター王太子はアリーシャの腕を取り言った。
「一刻を争う。急いできてくれ」
「今から? せめて侍女と一緒に」
「本当に危ない状態だ。間に合わないかもしれない。国の為に仕えていた一族の者の望みを叶えてやりたい」
でも、とアリーシャは彼と一緒に北の森へ行くのを躊躇った。
自分の部屋から少し歩いた部屋にドロシーの部屋がある。それほど時間はとらないからと言ってもヴィクター王太子は聞いてくれなかった。
段々苛立った様子でヴィクター王太子はアリーシャの腕を引っ張った。
「いいから早く来い」
その時の彼の表情をみて見慣れていた嫌悪の表情だとアリーシャは気づく。
このまま彼に連れていかれればどうなるかわからない。
「いや、放して!」
アリーシャは暴れて彼から逃れようとするが口を塞がれた。
鼻と口を同時に塞がれて、苦しくもがく。
シオンの名を聞いたからと扉を開けた自分の軽率さを恨んだ。
「アンジェリカ・アタック!!」
ヴィクター王太子の後ろからどすっと衝撃と共にドロシーの叫び声が聞こえた。
「ぎゃぁぁぁぁっ!!」
苦しそうに悲鳴をあげた王太子はぷつんと途切れたように倒れ込んだ。
「………危ないところでした。アンジェリカを預かっててよかったでした」
ドロシーは脂汗をかきながらぎゅっとアンジェリカを抱きしめた。
そういえば昨日、アンジェリカを預かりたいと言っていたのを思い出した。
理由はエヴァから贈ってもらった護符を内に入れておきたいというのだ。
その護符はティティスの呪いを強くはじく効果があるという。
これによりさらにアンジェリカがパワーアップするとドロシーは嬉しそうにしていた。
アンジェリカに入れず普通に持ち歩くだけでいいのでは。
アリーシャはつっこみたかったが、ドロシーはあまりに楽しそうにしているので何も言わなかった。
「大丈夫か?」
ぺたんとその場に座り込んだアリーシャにエレン王子が心配そうに覗き込んできた。
何故彼がここにいるのだと聞く。
本日の兄の様子が変なのが気になったという。昨日までヴィクター王太子と様子が随分と異なり、彼の声が嫌悪を示しており顔をみると自分が幼い時にみた兄の顔と一緒だった。
「久々に会ってだいぶましになったと思ったけど、コレットの宮から出た時からおかしくなっていた」
真夜中に本宮を出るヴィクター王太子の姿をみてエレン王子は不安になり後を追いかけた。
彼がカメリア宮へ入っていくので、何か嫌な予感がした。
しかし、一人でヴィクター王太子に立ち向かう勇気がもてずドロシーを呼び今に至る。
「ダメでしょう。アリーシャ様。夜中に不審な男を中に入れてはいけません」
ドロシーはぷんぷんと怒りアリーシャに説教した。
王太子を不審な男と呼ぶ不敬はスルーされた。
ちらりとヴィクター王太子をみる。先ほどのひどく歪んだ嫌悪の顔は消えていて疲れていたように眠りについていた。
「こういう状態の兄上を自由にさせたらろくでもないことになりそうだ」
エレン王子はそういいながらドロシーと協力してヴィクター王太子を簀巻きにした。毛布と適当な紐でぐるぐるにする様子をアリーシャは距離を置いて眺める。
哀れヴィクター王太子はくまのぬいぐるみにより撃退され、弟王子によって簀巻きにされてしまったのである。
「とりあえずアルバート様の助言を得ましょう」
簀巻きにし終えたドロシーはそう提案した。
アルバートを呼ぶとすると早くとも朝まで待つことになる。
しかし、朝まで待つのはまずい。
さすがに非常識な行為をしたとはいえ、この国の王太子である。
花姫の部屋で簀巻きにされたとなると大事になってしまうだろう。
へたすると不敬罪になる。
アルバートを王宮に呼び寄せるには許可も必要だし、アリーシャにはその権限はない。
「こういう時、王子に生まれたの良かったと思うよ」
エレン王子は火急の要件と騎士に命じてアルバートを王宮内へ呼び寄せることとした。
そしてこれは同時期にクロックベル侯爵邸で起きた出来事である。
屋敷に帰ったアルバートはあらかたの仕事を終わらせようやく就寝した。
寝静まった夜にアルバートの部屋へ訪れる影があり、アルバートは眠りながらも気配を察知した。
いつ起きるか、どう反撃しようかと考えている間に腹に衝撃が走る。
「おきろー、アルバート。急ぐのだ!!」
エヴァはぽすぽすとアルバートの胸を叩いた。
「げほげほ、腹に乗るのはやめろ。とりあえず降りろ」
無礼極まりない巫女に怒っても仕方ない。
まずは穏便に腹から降りてもらうことを願った。
治癒しているとはいえ、腹に衝撃が走ると痛い。
「で、何を急げと」
「ただちにアリーシャの元へいくのだ!」
何故と首を傾げた。
「嫌な予感がする。このままだとアリーシャは単身でティティスに立ち向かうかもしれない。今のアリーシャでは回帰前と同じになってしまう」
とにかく王宮へ急ぐのだと急かされ、アルバートは身支度を整える。
今から王宮に行ったとしてどうやって中に入るか。
すでに受付は終わっているので、夜間に王宮に入るにはかなりの時間を消費するだろう。
顔なじみが当直をしてくれていればいいのだが。
馬車に乗り移動中に王宮の騎士と遭遇し、エレン王子の許可を得ているのを知った。これで悩みが解消された。
しかし、不安はつきない。
エレン王子がこうしてアルバートを呼び寄せるというのは大事が起きたということだ。
アルバートとエヴァは王宮へと急がせた。
夜の身支度を済ませて、アリーシャは昼間のことを記録した。同時にアルバートに明日必ず来るようにという手紙を書き綴る。
どうしても情報をの整理を急ぎたかった。
結局シオンの行方はわからないままだ。
アリーシャは落胆したが、今日の伯爵家訪問でコレットへの疑惑はますます強くなった。
彼女からどうにか情報を引き出したい。
アルバートと計画の相談をしたく、手紙は朝いちばんに届けてもらう予定だ。
「アリーシャ様、早くお休みになられてください」
「ありがとう。これが終わったら休むからあなたはもう休んで頂戴」
アリーシャの言葉にドロシーにホットミルクを用意してから退室した。
ホットミルクを飲みながらアリーシャは情報をできる限り書き続ける。
ようやく終わったところで眠気が強くなってきた。
こんこん。
ノックの音がした。ドロシーが戻ってきたのだろうか。
相手を確認してアリーシャは眉間に皺をよせた。
何故、こんな夜にヴィクター王太子が訪問してきているのだ。
「殿下、お越しいただいて申し訳ありませんが今はとても会えるような恰好ではありません」
決してこれは失礼ではない。
まだ妃として定まっていない花姫の元へ夜更けに訪れるなど非常識だ。
「そなたに話したいことがある。開けて中に入れてもらえないか?」
絶対嫌だ。
アリーシャは断固拒否した。
「話であれば明日改めて本宮に伺います。今日はどうかお引き取りを」
最後の部分をかなり強調した。さっさと帰れと本当は言いたいがぐっとこらえ、何とか丁寧な言葉を差し出す。
「そなたはシオン・シャーリーストーンと親しいと聞く」
ヴィクター王太子の言葉にアリーシャはぴくりと反応した。
何故ヴィクター王太子がアリーシャとシオンの仲を知っているのだろうか。どこかで話している場面を見られていたのかもしれない。
「彼の行方がわかったので一応伝えておこうと思ったのだ」
アリーシャは彼の話を聞きたいと食いつくが、本宮でも話すのは憚れる為人気のない今を選んで来たという。
ヴィクター王太子を部屋に入れたくないが、ずっと求めていた情報に喰いつき扉の鍵を開けてしまった。
「夜分遅くにすまない」
「それで、シオン様はどこにいるのですか?」
「北の森の祠で眠らされているのを発見した」
北の森は確かに王宮内の北に存在する森である。
王宮魔法使いたちが管理しており、王族でも滅多に足を踏み入れることがない。
花姫のアリーシャには縁のない場所であった。
「何でそんなところに」
「酷い状態で、そなたの名を呼んでいた。あまり騒ぎにしたくなくこうして私が来たのだ」
ヴィクター王太子はアリーシャの腕を取り言った。
「一刻を争う。急いできてくれ」
「今から? せめて侍女と一緒に」
「本当に危ない状態だ。間に合わないかもしれない。国の為に仕えていた一族の者の望みを叶えてやりたい」
でも、とアリーシャは彼と一緒に北の森へ行くのを躊躇った。
自分の部屋から少し歩いた部屋にドロシーの部屋がある。それほど時間はとらないからと言ってもヴィクター王太子は聞いてくれなかった。
段々苛立った様子でヴィクター王太子はアリーシャの腕を引っ張った。
「いいから早く来い」
その時の彼の表情をみて見慣れていた嫌悪の表情だとアリーシャは気づく。
このまま彼に連れていかれればどうなるかわからない。
「いや、放して!」
アリーシャは暴れて彼から逃れようとするが口を塞がれた。
鼻と口を同時に塞がれて、苦しくもがく。
シオンの名を聞いたからと扉を開けた自分の軽率さを恨んだ。
「アンジェリカ・アタック!!」
ヴィクター王太子の後ろからどすっと衝撃と共にドロシーの叫び声が聞こえた。
「ぎゃぁぁぁぁっ!!」
苦しそうに悲鳴をあげた王太子はぷつんと途切れたように倒れ込んだ。
「………危ないところでした。アンジェリカを預かっててよかったでした」
ドロシーは脂汗をかきながらぎゅっとアンジェリカを抱きしめた。
そういえば昨日、アンジェリカを預かりたいと言っていたのを思い出した。
理由はエヴァから贈ってもらった護符を内に入れておきたいというのだ。
その護符はティティスの呪いを強くはじく効果があるという。
これによりさらにアンジェリカがパワーアップするとドロシーは嬉しそうにしていた。
アンジェリカに入れず普通に持ち歩くだけでいいのでは。
アリーシャはつっこみたかったが、ドロシーはあまりに楽しそうにしているので何も言わなかった。
「大丈夫か?」
ぺたんとその場に座り込んだアリーシャにエレン王子が心配そうに覗き込んできた。
何故彼がここにいるのだと聞く。
本日の兄の様子が変なのが気になったという。昨日までヴィクター王太子と様子が随分と異なり、彼の声が嫌悪を示しており顔をみると自分が幼い時にみた兄の顔と一緒だった。
「久々に会ってだいぶましになったと思ったけど、コレットの宮から出た時からおかしくなっていた」
真夜中に本宮を出るヴィクター王太子の姿をみてエレン王子は不安になり後を追いかけた。
彼がカメリア宮へ入っていくので、何か嫌な予感がした。
しかし、一人でヴィクター王太子に立ち向かう勇気がもてずドロシーを呼び今に至る。
「ダメでしょう。アリーシャ様。夜中に不審な男を中に入れてはいけません」
ドロシーはぷんぷんと怒りアリーシャに説教した。
王太子を不審な男と呼ぶ不敬はスルーされた。
ちらりとヴィクター王太子をみる。先ほどのひどく歪んだ嫌悪の顔は消えていて疲れていたように眠りについていた。
「こういう状態の兄上を自由にさせたらろくでもないことになりそうだ」
エレン王子はそういいながらドロシーと協力してヴィクター王太子を簀巻きにした。毛布と適当な紐でぐるぐるにする様子をアリーシャは距離を置いて眺める。
哀れヴィクター王太子はくまのぬいぐるみにより撃退され、弟王子によって簀巻きにされてしまったのである。
「とりあえずアルバート様の助言を得ましょう」
簀巻きにし終えたドロシーはそう提案した。
アルバートを呼ぶとすると早くとも朝まで待つことになる。
しかし、朝まで待つのはまずい。
さすがに非常識な行為をしたとはいえ、この国の王太子である。
花姫の部屋で簀巻きにされたとなると大事になってしまうだろう。
へたすると不敬罪になる。
アルバートを王宮に呼び寄せるには許可も必要だし、アリーシャにはその権限はない。
「こういう時、王子に生まれたの良かったと思うよ」
エレン王子は火急の要件と騎士に命じてアルバートを王宮内へ呼び寄せることとした。
そしてこれは同時期にクロックベル侯爵邸で起きた出来事である。
屋敷に帰ったアルバートはあらかたの仕事を終わらせようやく就寝した。
寝静まった夜にアルバートの部屋へ訪れる影があり、アルバートは眠りながらも気配を察知した。
いつ起きるか、どう反撃しようかと考えている間に腹に衝撃が走る。
「おきろー、アルバート。急ぐのだ!!」
エヴァはぽすぽすとアルバートの胸を叩いた。
「げほげほ、腹に乗るのはやめろ。とりあえず降りろ」
無礼極まりない巫女に怒っても仕方ない。
まずは穏便に腹から降りてもらうことを願った。
治癒しているとはいえ、腹に衝撃が走ると痛い。
「で、何を急げと」
「ただちにアリーシャの元へいくのだ!」
何故と首を傾げた。
「嫌な予感がする。このままだとアリーシャは単身でティティスに立ち向かうかもしれない。今のアリーシャでは回帰前と同じになってしまう」
とにかく王宮へ急ぐのだと急かされ、アルバートは身支度を整える。
今から王宮に行ったとしてどうやって中に入るか。
すでに受付は終わっているので、夜間に王宮に入るにはかなりの時間を消費するだろう。
顔なじみが当直をしてくれていればいいのだが。
馬車に乗り移動中に王宮の騎士と遭遇し、エレン王子の許可を得ているのを知った。これで悩みが解消された。
しかし、不安はつきない。
エレン王子がこうしてアルバートを呼び寄せるというのは大事が起きたということだ。
アルバートとエヴァは王宮へと急がせた。
16
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
親友面した女の巻き添えで死に、転生先は親友?が希望した乙女ゲーム世界!?転生してまでヒロイン(お前)の親友なんかやってられるかっ!!
音無砂月
ファンタジー
親友面してくる金持ちの令嬢マヤに巻き込まれて死んだミキ
生まれ変わった世界はマヤがはまっていた乙女ゲーム『王女アイルはヤンデレ男に溺愛される』の世界
ミキはそこで親友である王女の親友ポジション、レイファ・ミラノ公爵令嬢に転生
一緒に死んだマヤは王女アイルに転生
「また一緒だねミキちゃん♡」
ふざけるなーと絶叫したいミキだけど立ちはだかる身分の差
アイルに転生したマヤに振り回せながら自分の幸せを掴む為にレイファ。極力、乙女ゲームに関わりたくないが、なぜか攻略対象者たちはヒロインであるアイルではなくレイファに好意を寄せてくる。
【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜
白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」
即位したばかりの国王が、宣言した。
真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。
だが、そこには大きな秘密があった。
王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。
この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。
そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。
政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。
だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。
復讐のために精霊王と契約する。
魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。
毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。
修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。
後半は、どろどろさくさくです。
小説家になろう様にも投稿してます。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる