302 / 572
第十三章 何でも準備中が一番楽しいのさ。
第242話 こんなに忙しい貴族は私だけ?③
しおりを挟む
果物屋に続いて向かったのは八百屋だ。収穫の秋と言うことで、豆類や根菜、葉物野菜キノコ類と種類も数も多い。
精霊が多く集まっている八百屋を探すと、少し市場の外れにあるお婆さんがやっている露店商があった。
「いらっしゃい。なんか買っていっておくれ。」
「こんにちは。今は何が美味しいのかな?」
「そうだね。今は根菜ならオオネかな。葉物野菜ならロールやホワイティかな。レタスはもうすぐ時期が終わるしね。豆なら青豆と黄豆だね。」
「シーラ、何が良いと思う?」
「そうですね、ロールは使い勝手が良いですし、ホワイティはシチューや煮物に入れると美味しいですし、オオネは何にでも使えますから、全種類買っても良いと思いますよ。」
「うん、分かったよ。お婆さん、ここにある野菜全部買うよ。」
「ええ??ホントかい。お金は大丈夫なのかい?」
「大丈夫あるよ。おや、店の脇に置かれているのは、芋かな?」
私が店頭ではなく、店の脇に固まって置かれている茶色い皮の丸っこい塊はどう見ても、ジャガイモである。
「ああ、バロン芋かい?坊っちゃんには奨めないよ。たまに腹痛や腹下しをするからね。貧乏人の食い物さ。」
「お婆さん、それはね。多分日が経つと、芋から芽が出てきてね。芽の部分や芽の出た辺りに毒素が出るんだよ。だから、芽の出ている所をくりぬいて、使えば腹痛にはならないよ。」
「ええ?!それ本当かい?本当なら皆助かるよ。本当はこれからの時期は、バロン芋が一番の旬なんだよ。」
「じゃあ、このバロン芋も全部下さい。」
「ありがとよ、坊っちゃん。端数はおまけするよ。全部で銀貨四十枚だ。」
インベントリィから出した銀貨を渡す。
「こんなに一度に売れたのは、初めてだよ。孫にお土産でもかっていくかね。」
代金を手に、嬉しそうに微笑んでいる。
片っ端からインベントリィに入れて行くのを見て、それまでの笑顔が口を開けたままの驚きの顔になっていたが、構わす買った野菜を仕舞っていった。
「お婆さん、助かったよ。有難う。」
「こちらこそ、ありがとうよ。さあ、今日はもう店仕舞いだね。」
大量の野菜を買った次は、肉屋に向かう。
肉屋が並んでいる近くに来ると、途端にアルメイダが興奮してきた。
「ショウ兄ちゃん、お肉を買うのかにゃ?」
「ああそうだよ。果物、野菜と来たら、次は肉でしょ?」
「兄ちゃん一杯買って欲しいのにゃ。」
「アルは肉好きだなぁ、相変わらず。美味しいのが売っているといいね?」
「さあ、早く行くにゃ。」
アルに腕を捕まれ引っ張られていく。
当たり前と言うか、精霊は肉屋の側には少なかった。どうしても、獣や魔物の肉を扱う訳なので、血生臭い為か自然と他の業種より瘴気が多いみたいだ。冒険者ギルドのあの倉庫と同じ理屈だな。
何軒か並んでいる肉屋の中で、何故か瘴気が無い店があった。
気になったので、その店に入る。
「あい、いらっしゃい。何が欲しいのかな?」
綺麗な白衣を着ていて、店も綺麗に掃除されていて、気持ちの良い店だ。
店主のガッチリした体格の中年男性が愛想よく聞いてくる。
「おじさん、お奨めは何かな?」
「お奨めかい?今日だと、ワイルドボアのロースと肩肉。あと、山鳥の新しいのが入ったし、魔物ではオークナイトの肉が入ったよ。」
「へぇ、良い肉が揃っているね?」
「当たり前よ。どうせ食うなら旨い肉が良いだろうが?」
「あはは、確かにその通りだ。じゃあ、ワイルドボアのロースと肩肉をそれぞれ百キロずつと、山鳥を肉に処理して貰ったのを有るだけ全部、オークナイトの肉も五十キロ頼むよ。」
「おいおい、金はあるのかい?そんなに買って。」
「大丈夫だよ。全部でいくらなんだい?」
「そうだな、・・・・鳥の処理代はオマケしてやるとして、金貨五枚だ。」
「ハムは扱っているかな?」
「もちろんあるぜ、一本銀貨七枚だ。買っていくかい?」
「じゃあ、十本頼むよ。」
「なら、合計で金貨五枚と銀貨七十枚だ。」
私がインベントリィからお金を出して渡す。
肉屋の主人はニッコリと笑い受けとる。
「鳥の処理に少し時間がかかるから、一時間程後に鳥肉を受け取りに来てくれるかい?先にワイルドボアとオークナイトの肉は渡しておくから。用意するから少し待っていてくれ。」
そういって、店の奥に入っていく。
「兄ちゃん、兄ちゃん。お肉を一杯買ってくれたのかにゃ?」
「ああ、心配するな。一杯買ったからね。今日の夜はステーキにしてもらおう。」
「やったにゃ~!」
嬉しさの余りか、いつものように両手を上にあげて変な躍りをしている。喜びの踊りなのだろう。
「なあ、アル。その躍りはなんなのかな?」
「にゃ?これかにゃ?」
「うん。」
「これは、お母さんから教わった『歓喜』の踊りにゃ。嬉しいことがあったら、踊りなさいって教わったにゃ。」
「そうか、嬉しいか?」
「嬉しいにゃ!兄ちゃん有難う。」
私に抱きついて、頭をグリグリ押し付けてきた。
私はアルの頭を撫でてやると、顔をあげてニパッと笑う。
そんな事をしていると、奥から主人が肩に肉を担いで持ってきた。
「おう、まずはワイルドボアとオークナイトの肉だ。納めてくれ。」
店のカウンターに下ろすとドサッと音がした。
「じゃあ、ハムの用意と鳥の処理をしているから、一時間後また来てくれ。」
そういって、また店の奥に入っていく。
主人が見えなくなった所で、肉をインベントリィに仕舞う。
「皆、鶏肉の用意が出来るまで、屋台で時間を潰すよ。この街の屋台は旨いからね。楽しみにいてくれ。」
そう言って皆を連れて、店を出る。
いつもの屋台が集まっている場所に向かう。そうすると、いつもの肉串の良い香りがしてきた。
アルメイダの尻尾が立ち上がりピンと伸びる。顔は屋台を探しているのか、忙しなく動いて鼻をひくつかせている。
「皆、こっちだ。」
皆を連れて肉串の屋台に向かう。
「おっちゃん!肉串おくれ。」
「おお、冒険者の坊主か。久しぶりだな。またリヒトに戻ったのか?」
「ああ、食料の買い出しでね。それでまた五十本焼いてくれるかな?皿はここにあるから。」
「おう、用意がいいな。分かったよ、五十本だな。代金は銀貨十二枚と銅貨五十枚だ。」
おっちゃんに銀貨十三「」枚わたすと、お釣りを貰った。
「じゃあ、早速焼くから、出来たら呼ぶからよ。近くで待っていてくれ。」
「分かったよ。皆、出来るまで時間がかかるから、他の屋台を見ていこうか?」
「分かったにゃ。」
こうして、肉串が焼き上がるまで、他の屋台を見て回ることになった。
精霊が多く集まっている八百屋を探すと、少し市場の外れにあるお婆さんがやっている露店商があった。
「いらっしゃい。なんか買っていっておくれ。」
「こんにちは。今は何が美味しいのかな?」
「そうだね。今は根菜ならオオネかな。葉物野菜ならロールやホワイティかな。レタスはもうすぐ時期が終わるしね。豆なら青豆と黄豆だね。」
「シーラ、何が良いと思う?」
「そうですね、ロールは使い勝手が良いですし、ホワイティはシチューや煮物に入れると美味しいですし、オオネは何にでも使えますから、全種類買っても良いと思いますよ。」
「うん、分かったよ。お婆さん、ここにある野菜全部買うよ。」
「ええ??ホントかい。お金は大丈夫なのかい?」
「大丈夫あるよ。おや、店の脇に置かれているのは、芋かな?」
私が店頭ではなく、店の脇に固まって置かれている茶色い皮の丸っこい塊はどう見ても、ジャガイモである。
「ああ、バロン芋かい?坊っちゃんには奨めないよ。たまに腹痛や腹下しをするからね。貧乏人の食い物さ。」
「お婆さん、それはね。多分日が経つと、芋から芽が出てきてね。芽の部分や芽の出た辺りに毒素が出るんだよ。だから、芽の出ている所をくりぬいて、使えば腹痛にはならないよ。」
「ええ?!それ本当かい?本当なら皆助かるよ。本当はこれからの時期は、バロン芋が一番の旬なんだよ。」
「じゃあ、このバロン芋も全部下さい。」
「ありがとよ、坊っちゃん。端数はおまけするよ。全部で銀貨四十枚だ。」
インベントリィから出した銀貨を渡す。
「こんなに一度に売れたのは、初めてだよ。孫にお土産でもかっていくかね。」
代金を手に、嬉しそうに微笑んでいる。
片っ端からインベントリィに入れて行くのを見て、それまでの笑顔が口を開けたままの驚きの顔になっていたが、構わす買った野菜を仕舞っていった。
「お婆さん、助かったよ。有難う。」
「こちらこそ、ありがとうよ。さあ、今日はもう店仕舞いだね。」
大量の野菜を買った次は、肉屋に向かう。
肉屋が並んでいる近くに来ると、途端にアルメイダが興奮してきた。
「ショウ兄ちゃん、お肉を買うのかにゃ?」
「ああそうだよ。果物、野菜と来たら、次は肉でしょ?」
「兄ちゃん一杯買って欲しいのにゃ。」
「アルは肉好きだなぁ、相変わらず。美味しいのが売っているといいね?」
「さあ、早く行くにゃ。」
アルに腕を捕まれ引っ張られていく。
当たり前と言うか、精霊は肉屋の側には少なかった。どうしても、獣や魔物の肉を扱う訳なので、血生臭い為か自然と他の業種より瘴気が多いみたいだ。冒険者ギルドのあの倉庫と同じ理屈だな。
何軒か並んでいる肉屋の中で、何故か瘴気が無い店があった。
気になったので、その店に入る。
「あい、いらっしゃい。何が欲しいのかな?」
綺麗な白衣を着ていて、店も綺麗に掃除されていて、気持ちの良い店だ。
店主のガッチリした体格の中年男性が愛想よく聞いてくる。
「おじさん、お奨めは何かな?」
「お奨めかい?今日だと、ワイルドボアのロースと肩肉。あと、山鳥の新しいのが入ったし、魔物ではオークナイトの肉が入ったよ。」
「へぇ、良い肉が揃っているね?」
「当たり前よ。どうせ食うなら旨い肉が良いだろうが?」
「あはは、確かにその通りだ。じゃあ、ワイルドボアのロースと肩肉をそれぞれ百キロずつと、山鳥を肉に処理して貰ったのを有るだけ全部、オークナイトの肉も五十キロ頼むよ。」
「おいおい、金はあるのかい?そんなに買って。」
「大丈夫だよ。全部でいくらなんだい?」
「そうだな、・・・・鳥の処理代はオマケしてやるとして、金貨五枚だ。」
「ハムは扱っているかな?」
「もちろんあるぜ、一本銀貨七枚だ。買っていくかい?」
「じゃあ、十本頼むよ。」
「なら、合計で金貨五枚と銀貨七十枚だ。」
私がインベントリィからお金を出して渡す。
肉屋の主人はニッコリと笑い受けとる。
「鳥の処理に少し時間がかかるから、一時間程後に鳥肉を受け取りに来てくれるかい?先にワイルドボアとオークナイトの肉は渡しておくから。用意するから少し待っていてくれ。」
そういって、店の奥に入っていく。
「兄ちゃん、兄ちゃん。お肉を一杯買ってくれたのかにゃ?」
「ああ、心配するな。一杯買ったからね。今日の夜はステーキにしてもらおう。」
「やったにゃ~!」
嬉しさの余りか、いつものように両手を上にあげて変な躍りをしている。喜びの踊りなのだろう。
「なあ、アル。その躍りはなんなのかな?」
「にゃ?これかにゃ?」
「うん。」
「これは、お母さんから教わった『歓喜』の踊りにゃ。嬉しいことがあったら、踊りなさいって教わったにゃ。」
「そうか、嬉しいか?」
「嬉しいにゃ!兄ちゃん有難う。」
私に抱きついて、頭をグリグリ押し付けてきた。
私はアルの頭を撫でてやると、顔をあげてニパッと笑う。
そんな事をしていると、奥から主人が肩に肉を担いで持ってきた。
「おう、まずはワイルドボアとオークナイトの肉だ。納めてくれ。」
店のカウンターに下ろすとドサッと音がした。
「じゃあ、ハムの用意と鳥の処理をしているから、一時間後また来てくれ。」
そういって、また店の奥に入っていく。
主人が見えなくなった所で、肉をインベントリィに仕舞う。
「皆、鶏肉の用意が出来るまで、屋台で時間を潰すよ。この街の屋台は旨いからね。楽しみにいてくれ。」
そう言って皆を連れて、店を出る。
いつもの屋台が集まっている場所に向かう。そうすると、いつもの肉串の良い香りがしてきた。
アルメイダの尻尾が立ち上がりピンと伸びる。顔は屋台を探しているのか、忙しなく動いて鼻をひくつかせている。
「皆、こっちだ。」
皆を連れて肉串の屋台に向かう。
「おっちゃん!肉串おくれ。」
「おお、冒険者の坊主か。久しぶりだな。またリヒトに戻ったのか?」
「ああ、食料の買い出しでね。それでまた五十本焼いてくれるかな?皿はここにあるから。」
「おう、用意がいいな。分かったよ、五十本だな。代金は銀貨十二枚と銅貨五十枚だ。」
おっちゃんに銀貨十三「」枚わたすと、お釣りを貰った。
「じゃあ、早速焼くから、出来たら呼ぶからよ。近くで待っていてくれ。」
「分かったよ。皆、出来るまで時間がかかるから、他の屋台を見ていこうか?」
「分かったにゃ。」
こうして、肉串が焼き上がるまで、他の屋台を見て回ることになった。
10
あなたにおすすめの小説
異世界ラグナロク 〜妹を探したいだけの神災級の俺、上位スキル使用禁止でも気づいたら世界を蹂躙してたっぽい〜
Tri-TON
ファンタジー
核戦争で死んだ俺は、神災級と呼ばれるチートな力を持ったまま異世界へ転生した。
目的はひとつ――行方不明になった“妹”を探すことだ。
だがそこは、大量の転生者が前世の知識と魔素を融合させた“魔素学”によって、
神・魔物・人間の均衡が崩れた危うい世界だった。
そんな中で、魔王と女神が勝手に俺の精神世界で居候し、
挙句の果てに俺は魔物たちに崇拝されるという意味不明な状況に巻き込まれていく。
そして、謎の魔獣の襲来、七つの大罪を名乗る異世界人勇者たちとの因縁、
さらには俺の前世すら巻き込む神々の陰謀まで飛び出して――。
妹を探すだけのはずが、どうやら“世界の命運”まで背負わされるらしい。
笑い、シリアス、涙、そして家族愛。
騒がしくも温かい仲間たちと紡ぐ新たな伝説が、今始まる――。
※小説家になろう様でも掲載しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる