314 / 572
第十三章 何でも準備中が一番楽しいのさ。
第254話 今日の料理。(芋編)
しおりを挟む
明後日にイーストンへ出発する予定のこの日。先日リヒトの市場で買い求めたバロン芋を使い、あのジャンクフードをまず作ることにした。
まあ普通にポテトサラダでもよかったのだが、無性にアレが食べたくなったのだ。そう、『フライドポテト』だ。
日本に住んでいた頃はよくファーストフード店でお世話になりました。
メインの筈のハンバーガーよりもカリカリに揚げられているフライドポテトの方が好きだった時期もあるほどに。
しっかりと塩の効いたカリカリの歯応えが堪らなく好きだったな。個人的には細く切られていて、少し揚げすぎではと思われる位の揚げ具合の塩味が好みだが、
店によって太さや長さや
、ポテト自体に味がついている物や塩だけの物。正に種々様々だ。但し、時間がたって蒸気で湿気ってしまった物は頂けないな。テイクアウトして、家で食べるフライドポテトはちょっと残念だったりする。
勿論、セットメニューミニサラダが着いていたりするのもあるが、私は専らフライドポテト派だ。
しかも、ハンバーガーは後回しでもポテトから食べるほど好きだ。その私が偶然とはいえ、ジャガイモ擬きを手に入れた訳である。もう、作るしかないよね、ね?
まずは、作るに当たり、作り方を調べねば。前は専ら買って食べるだけだったので、作るとなると丸っきり分からん。
そう、そんな時はこれだ。
「〈オーケー・検索〉。」
ピポッ♪
効果音が鳴った後に何時もの検索画面が現れる。
「えーと、検索ワードは〈ガイアワールドの材料を使って作るフライドポテトの作り方〉っと。ポチッとな。」
実行をタップする。
(検索実行するには、魔力が三十必要です。実行しますかY/N。)
「」
こかは勿論Yでしょう。ポチッとな。迷わずタップする。
(検索結果・フライドポテトの作り方。・・・・。)
買ったのは新ジャガなので、まだ発芽はしていない筈だが、〈サーチ〉で確認はするが、多分大丈夫だろう。
〈サーチ〉で発芽していない物を選んで、水でよく洗うと、ナイフで皮を剥く。
剥き終わった芋は、水気が多いので乾燥した布巾で包み、余分な水気を拭き取る。そうしてから、荒千本に切る。ここでも水気を拭き取り、いよいよ油で揚げる訳だ。
職業を『料理人』にしてある為か、油で揚げるタイミングは、何となく分かる。やはり、水気が多いので油が跳ねたりして、何回か危ない目に会いそうになるが、武術で鍛えられた反射神経が跳び跳ねた油を見事に避ける。
そうこうしていると、中まで火が通った様なので、揚げていたポテトを引き揚げる。本当なら油切りをしたいので、キッチンペーパー等があれば良いが、流石にないので十分油を落とした後に綺麗にした紙袋に入れて、家の特製甘塩を中に振りかけてガシャガシャ折れない程度に振って混ぜる。余分な油は紙に吸われて丁度良くなる予定だ。
さて、出来はどうかと試食してみると、中がホクホク、表面はカリカリ、油の甘さと塩加減がよくて、止まらない止まらない。
(あ~、コーラが欲しいぜ。)
流石に後の方は油がキツくなって、沢山は食べられない感じだが、少量なら十分美味しい味だ。
(ピロ~ン♪『魔導の極み』により、『職業・料理人』が上がりました。)
思った以上に良い出来だ。そこで、量産をする。ついでに、ビルさんに新商品としてプレゼンするために、多めに作る。
料理道具も開発しないと、使い勝手が悪い物が多いので、ジンテツ親方にこれも要相談だな。
続いての料理は、王道のポテトサラダだ。
実は私、ポテトサラダには拘りがあって、芋を吹かして皮を剥いた後、全部潰さずに芋の固まりを残した、家の地方でいう所の半殺しタイブが好きなのだ。
全殺しまたは、皆殺しという、芋を跡形無く全て潰すポテトサラダはあまり好きではない。合わせる具材はニンジンと玉ねぎのスライスで十分だ。
早速、料理開始。芋を取り出して綺麗に水洗いする。皮が着いたまま茹でるので、ここはしっかりと洗う。
次にお湯を沸かして、洗った芋を皮付きのまま茹でる。そしてしっかりと芯まで茹でる。茹で上がったかは、竹串で刺してスンナリ芯まで刺されば茹で上がった証拠。お湯を切り、芋を取り出して、乾いた布巾で擦ると皮が簡単に剥ける。
全ての芋の皮を剥いたら、スリコギで剥き終わった芋を半分だけ潰していく。ここで良い気になって潰しすぎると皆殺しになってしまうので注意が必要だ。
一旦芋を置いておき、合わせる野菜を準備する。本当は茹でている間に用意すべきだったが、久々に作るために手順を忘れていたのが本当の所だ。何事も段取り良くはいかないようだ。(笑)
玉ねぎの皮を剥いて、中身を洗うと、薄くスライスする。辛味を取るために一旦水に晒す。次に茹でたニンジンを皮を剥いて扇状に切り半分潰した芋に投入。晒した玉ねぎのスライスは水をしっかりと拭き取って同じく芋に投入する。
ざっくりと混ぜた後に、影の主役マヨネーズを投入して、更に全体が馴染む様にかき混ぜる。隠し味に胡椒と塩を少々振りかけて、更に混ぜると出来上がり。オオガミ家特製ポテトサラダの出き上がりだ。
興味深く見ていた料理長が試食しても良いかと聞いてきたので試食させると、これは旨いと教えて欲しいと言ってくる。
このメニューもエチゴヤのカフェでだすから口外禁止で教える。早速今晩の副菜に作ってみるとのことだった。これは皆に好評で朝昼晩問わず定番のメニューとなる。
少しずつだが、食事のメニューが増えていき、私としても有難い限りだね。
まあ普通にポテトサラダでもよかったのだが、無性にアレが食べたくなったのだ。そう、『フライドポテト』だ。
日本に住んでいた頃はよくファーストフード店でお世話になりました。
メインの筈のハンバーガーよりもカリカリに揚げられているフライドポテトの方が好きだった時期もあるほどに。
しっかりと塩の効いたカリカリの歯応えが堪らなく好きだったな。個人的には細く切られていて、少し揚げすぎではと思われる位の揚げ具合の塩味が好みだが、
店によって太さや長さや
、ポテト自体に味がついている物や塩だけの物。正に種々様々だ。但し、時間がたって蒸気で湿気ってしまった物は頂けないな。テイクアウトして、家で食べるフライドポテトはちょっと残念だったりする。
勿論、セットメニューミニサラダが着いていたりするのもあるが、私は専らフライドポテト派だ。
しかも、ハンバーガーは後回しでもポテトから食べるほど好きだ。その私が偶然とはいえ、ジャガイモ擬きを手に入れた訳である。もう、作るしかないよね、ね?
まずは、作るに当たり、作り方を調べねば。前は専ら買って食べるだけだったので、作るとなると丸っきり分からん。
そう、そんな時はこれだ。
「〈オーケー・検索〉。」
ピポッ♪
効果音が鳴った後に何時もの検索画面が現れる。
「えーと、検索ワードは〈ガイアワールドの材料を使って作るフライドポテトの作り方〉っと。ポチッとな。」
実行をタップする。
(検索実行するには、魔力が三十必要です。実行しますかY/N。)
「」
こかは勿論Yでしょう。ポチッとな。迷わずタップする。
(検索結果・フライドポテトの作り方。・・・・。)
買ったのは新ジャガなので、まだ発芽はしていない筈だが、〈サーチ〉で確認はするが、多分大丈夫だろう。
〈サーチ〉で発芽していない物を選んで、水でよく洗うと、ナイフで皮を剥く。
剥き終わった芋は、水気が多いので乾燥した布巾で包み、余分な水気を拭き取る。そうしてから、荒千本に切る。ここでも水気を拭き取り、いよいよ油で揚げる訳だ。
職業を『料理人』にしてある為か、油で揚げるタイミングは、何となく分かる。やはり、水気が多いので油が跳ねたりして、何回か危ない目に会いそうになるが、武術で鍛えられた反射神経が跳び跳ねた油を見事に避ける。
そうこうしていると、中まで火が通った様なので、揚げていたポテトを引き揚げる。本当なら油切りをしたいので、キッチンペーパー等があれば良いが、流石にないので十分油を落とした後に綺麗にした紙袋に入れて、家の特製甘塩を中に振りかけてガシャガシャ折れない程度に振って混ぜる。余分な油は紙に吸われて丁度良くなる予定だ。
さて、出来はどうかと試食してみると、中がホクホク、表面はカリカリ、油の甘さと塩加減がよくて、止まらない止まらない。
(あ~、コーラが欲しいぜ。)
流石に後の方は油がキツくなって、沢山は食べられない感じだが、少量なら十分美味しい味だ。
(ピロ~ン♪『魔導の極み』により、『職業・料理人』が上がりました。)
思った以上に良い出来だ。そこで、量産をする。ついでに、ビルさんに新商品としてプレゼンするために、多めに作る。
料理道具も開発しないと、使い勝手が悪い物が多いので、ジンテツ親方にこれも要相談だな。
続いての料理は、王道のポテトサラダだ。
実は私、ポテトサラダには拘りがあって、芋を吹かして皮を剥いた後、全部潰さずに芋の固まりを残した、家の地方でいう所の半殺しタイブが好きなのだ。
全殺しまたは、皆殺しという、芋を跡形無く全て潰すポテトサラダはあまり好きではない。合わせる具材はニンジンと玉ねぎのスライスで十分だ。
早速、料理開始。芋を取り出して綺麗に水洗いする。皮が着いたまま茹でるので、ここはしっかりと洗う。
次にお湯を沸かして、洗った芋を皮付きのまま茹でる。そしてしっかりと芯まで茹でる。茹で上がったかは、竹串で刺してスンナリ芯まで刺されば茹で上がった証拠。お湯を切り、芋を取り出して、乾いた布巾で擦ると皮が簡単に剥ける。
全ての芋の皮を剥いたら、スリコギで剥き終わった芋を半分だけ潰していく。ここで良い気になって潰しすぎると皆殺しになってしまうので注意が必要だ。
一旦芋を置いておき、合わせる野菜を準備する。本当は茹でている間に用意すべきだったが、久々に作るために手順を忘れていたのが本当の所だ。何事も段取り良くはいかないようだ。(笑)
玉ねぎの皮を剥いて、中身を洗うと、薄くスライスする。辛味を取るために一旦水に晒す。次に茹でたニンジンを皮を剥いて扇状に切り半分潰した芋に投入。晒した玉ねぎのスライスは水をしっかりと拭き取って同じく芋に投入する。
ざっくりと混ぜた後に、影の主役マヨネーズを投入して、更に全体が馴染む様にかき混ぜる。隠し味に胡椒と塩を少々振りかけて、更に混ぜると出来上がり。オオガミ家特製ポテトサラダの出き上がりだ。
興味深く見ていた料理長が試食しても良いかと聞いてきたので試食させると、これは旨いと教えて欲しいと言ってくる。
このメニューもエチゴヤのカフェでだすから口外禁止で教える。早速今晩の副菜に作ってみるとのことだった。これは皆に好評で朝昼晩問わず定番のメニューとなる。
少しずつだが、食事のメニューが増えていき、私としても有難い限りだね。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ラグナロク 〜妹を探したいだけの神災級の俺、上位スキル使用禁止でも気づいたら世界を蹂躙してたっぽい〜
Tri-TON
ファンタジー
核戦争で死んだ俺は、神災級と呼ばれるチートな力を持ったまま異世界へ転生した。
目的はひとつ――行方不明になった“妹”を探すことだ。
だがそこは、大量の転生者が前世の知識と魔素を融合させた“魔素学”によって、
神・魔物・人間の均衡が崩れた危うい世界だった。
そんな中で、魔王と女神が勝手に俺の精神世界で居候し、
挙句の果てに俺は魔物たちに崇拝されるという意味不明な状況に巻き込まれていく。
そして、謎の魔獣の襲来、七つの大罪を名乗る異世界人勇者たちとの因縁、
さらには俺の前世すら巻き込む神々の陰謀まで飛び出して――。
妹を探すだけのはずが、どうやら“世界の命運”まで背負わされるらしい。
笑い、シリアス、涙、そして家族愛。
騒がしくも温かい仲間たちと紡ぐ新たな伝説が、今始まる――。
※小説家になろう様でも掲載しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる