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第二十一章 帰っても忙しい毎日。
第443話 海賊は問答無用で殲滅に決定①。
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(情報は入手できたけど、そう言えば倒した証拠もいるな。さて、どうした物かな。
明日現地に向って、その場で殲滅して、残りは魔法で遠隔で倒すか。うん、そうしよう!)
心の中で、大まかな段取りを決めると、夜も更けてきたので早起きの為に今夜は寝ることにした。
翌日、夜が明けて朝になると、私は早目に目が覚めた。さぁ、今日はお仕事しないとな。気合を入れてベッドから起きる。身繕いを済まして、体に〈クリーン〉を掛けて、昨晩の食堂へ出向いた。
まだ、許嫁達や年少組達は寝ているのか、来ていなかった。昨日の座席に座って皆を待っていると、先にロス町長が朝の挨拶をしながら、入ってきた。少し遅れて許嫁達が纏めて入ってくる。その後遅れて、年少組の二人が眠そうにしながらも、入ってきた。
「皆んな、お早よう。早速だが、皆んな席についてくれ。」
「分かっていると思うが、ロス町長からの要請にあった、イミル河での盗賊達の討伐に今日手を付ける事にする。目標の根拠地は、町から見て西にあることが分かった。そして、もともとは帝国兵からの脱走兵達の集団であることが分かった。詳しい話しは向う時にまた、説明するがアイツラは基本殲滅する。生かして返す事はない。当然だな、法をこの地で犯したのだらな。やった事の責任を取ってもらうとしよう。」
敵側に対してとわ言え、平気な顔で私が殲滅と言う為か、中には息を呑んで青い顔をしている。特にロス町長は、思いがけない言葉だったのか、始めはキョトンとした顔つきから、何を言われているのかわかってきたのか、顔色を青くさせていた。
「運動前だから、シッカリと腹ごしらえしとかないとな。町長頼むよ。」
「は、はい。ご領主様達へ朝食をお出ししなさい。」
こうして、朝食の準備が進んで、質素だが思った以上の味の良さに、堪能する。
「町長、少し聞くが、退治または殲滅した盗賊の首は証として必要か?」
丁度、食後のお茶を飲んでいる時に、何気なく聞くと、話しの内容に驚いたのか、飲んでいたお茶を咽てしまい、ゲホゲホと咳をしている。
「いや、町長済まんな急に。大丈夫か?」
「は、はい。大丈夫です。ゲホッゲホッ。証ですか?ご領主様を信じております。証は必要ありません。宜しくお願いします。」
「そうか、有り難い。信頼に答えられるよう善処しょう。では、行くとするか。」
頃合いとみて、椅子から立上がると、許嫁や義妹たちもそろってたちあがり、それぞれの部屋へ戻り、戦いに備える為に着替えをした。
勿論私も何時もの冒険者スタイルに着替えると、着ていた物をインベントリィに収め、代わりに武器のバスターソードを取り出すと、腰につるし部屋を後にした。
「〈サーチ〉騎士メイザース。〈テレフォン〉騎士メイザース。・・・あ、聞こえるかな?」
「む、もしかして、閣下ですか?何か御用でしょうか?」
「あぁ。皆んな昼食は済んだかな?」
「はい。住みましたが、何か?」
「それじゃあ、腹ごなしに運動するから、三人共に武装して馬に乗って集まってくれるかい?」
「閣下、戦闘ですか?」
「そうなんだ。詳しくは会ってから話すが、町長からのリクエストでね。チョット盗賊達を退治に行くことになったから、出掛ける準備をしてくれるかい?」
「ククク。全く閣下といると、楽しませてくれるぜ。分りました準備に入ります。勿論他の二人への通達もしておくよ。」
(別に楽しませる積りはないのだがね。)
騎士団の、三人への通知はこれで良いとして、馬車に乗る為に扉を開いて中に入って待っている。
暫くすると、馬に乗って三人が馬車の近くまで寄って来る。それを確認してから、御者へ西へ向う様に伝えた。
「〈サーチ〉メイザース・レインロード・ルーナ。〈テレフォン〉メイザース・レインロード・ルーナ。三人共に聞こえるかい?」
(わ、何これ。)
(頭の中で急に声が。)
(落ち着け。二人とも!声の主は閣下だ。閣下、何事でしょうか?)
(済まんな、メイザース。三人共に聞いてくれ。今回は町長からの依頼で、ここ最近になって、現れた盗賊達の討伐に行く。基本彼等は殲滅するが、万が一取り逃がす様なら、私の方で始末する。注意点は、彼らの特徴はイミル河で、輸送船を襲っていたことだ。なので、イミル河へ逃げる者が多い可能性がある。勿論逃すことはしないけどね。ここまでは分かったかな?)
(了解しました。)
(うむ。続ける。下調べによると、人数は二百程。元は帝国兵だが、逃亡兵だな。帝国が、敗れたのをよい機会とでも思ったのだろうな。民間人はいないから、殲滅することにした。居場所は私が先導するから、みんな着いてくるように。何か質問は有るかな?・・・無いなら早速向かうぞ。)
(((はっ!))
御者に行き先を伝えると、後は道に迷わないようにだけ、注意して御者に指示する。
「そこの道を支流に沿って、左に曲がれ。・・・よし、そこで停止しろ。ここで、終わるまで待っている様に。」
目的地に着くと、再び魔法を使う。
「マップ表示・オン。〈サーチ〉ザクセンの船を襲う盗賊達・表示赤。〈サーチ〉川船・表示青。」
(よし、これで準備は良いね。)
前準備を整えていると、後続の馬車と騎馬が到着した。
「閣下、目標はこの近くで?」
メイザースが確認してきた。
「そうだ。この上流に住処がある様だな。ここからは見つからないように徒歩で近づくぞ。皆んな、用意は良いか?では出発する。」
こうして、第一の関門の盗賊退治に向かうのだった。
明日現地に向って、その場で殲滅して、残りは魔法で遠隔で倒すか。うん、そうしよう!)
心の中で、大まかな段取りを決めると、夜も更けてきたので早起きの為に今夜は寝ることにした。
翌日、夜が明けて朝になると、私は早目に目が覚めた。さぁ、今日はお仕事しないとな。気合を入れてベッドから起きる。身繕いを済まして、体に〈クリーン〉を掛けて、昨晩の食堂へ出向いた。
まだ、許嫁達や年少組達は寝ているのか、来ていなかった。昨日の座席に座って皆を待っていると、先にロス町長が朝の挨拶をしながら、入ってきた。少し遅れて許嫁達が纏めて入ってくる。その後遅れて、年少組の二人が眠そうにしながらも、入ってきた。
「皆んな、お早よう。早速だが、皆んな席についてくれ。」
「分かっていると思うが、ロス町長からの要請にあった、イミル河での盗賊達の討伐に今日手を付ける事にする。目標の根拠地は、町から見て西にあることが分かった。そして、もともとは帝国兵からの脱走兵達の集団であることが分かった。詳しい話しは向う時にまた、説明するがアイツラは基本殲滅する。生かして返す事はない。当然だな、法をこの地で犯したのだらな。やった事の責任を取ってもらうとしよう。」
敵側に対してとわ言え、平気な顔で私が殲滅と言う為か、中には息を呑んで青い顔をしている。特にロス町長は、思いがけない言葉だったのか、始めはキョトンとした顔つきから、何を言われているのかわかってきたのか、顔色を青くさせていた。
「運動前だから、シッカリと腹ごしらえしとかないとな。町長頼むよ。」
「は、はい。ご領主様達へ朝食をお出ししなさい。」
こうして、朝食の準備が進んで、質素だが思った以上の味の良さに、堪能する。
「町長、少し聞くが、退治または殲滅した盗賊の首は証として必要か?」
丁度、食後のお茶を飲んでいる時に、何気なく聞くと、話しの内容に驚いたのか、飲んでいたお茶を咽てしまい、ゲホゲホと咳をしている。
「いや、町長済まんな急に。大丈夫か?」
「は、はい。大丈夫です。ゲホッゲホッ。証ですか?ご領主様を信じております。証は必要ありません。宜しくお願いします。」
「そうか、有り難い。信頼に答えられるよう善処しょう。では、行くとするか。」
頃合いとみて、椅子から立上がると、許嫁や義妹たちもそろってたちあがり、それぞれの部屋へ戻り、戦いに備える為に着替えをした。
勿論私も何時もの冒険者スタイルに着替えると、着ていた物をインベントリィに収め、代わりに武器のバスターソードを取り出すと、腰につるし部屋を後にした。
「〈サーチ〉騎士メイザース。〈テレフォン〉騎士メイザース。・・・あ、聞こえるかな?」
「む、もしかして、閣下ですか?何か御用でしょうか?」
「あぁ。皆んな昼食は済んだかな?」
「はい。住みましたが、何か?」
「それじゃあ、腹ごなしに運動するから、三人共に武装して馬に乗って集まってくれるかい?」
「閣下、戦闘ですか?」
「そうなんだ。詳しくは会ってから話すが、町長からのリクエストでね。チョット盗賊達を退治に行くことになったから、出掛ける準備をしてくれるかい?」
「ククク。全く閣下といると、楽しませてくれるぜ。分りました準備に入ります。勿論他の二人への通達もしておくよ。」
(別に楽しませる積りはないのだがね。)
騎士団の、三人への通知はこれで良いとして、馬車に乗る為に扉を開いて中に入って待っている。
暫くすると、馬に乗って三人が馬車の近くまで寄って来る。それを確認してから、御者へ西へ向う様に伝えた。
「〈サーチ〉メイザース・レインロード・ルーナ。〈テレフォン〉メイザース・レインロード・ルーナ。三人共に聞こえるかい?」
(わ、何これ。)
(頭の中で急に声が。)
(落ち着け。二人とも!声の主は閣下だ。閣下、何事でしょうか?)
(済まんな、メイザース。三人共に聞いてくれ。今回は町長からの依頼で、ここ最近になって、現れた盗賊達の討伐に行く。基本彼等は殲滅するが、万が一取り逃がす様なら、私の方で始末する。注意点は、彼らの特徴はイミル河で、輸送船を襲っていたことだ。なので、イミル河へ逃げる者が多い可能性がある。勿論逃すことはしないけどね。ここまでは分かったかな?)
(了解しました。)
(うむ。続ける。下調べによると、人数は二百程。元は帝国兵だが、逃亡兵だな。帝国が、敗れたのをよい機会とでも思ったのだろうな。民間人はいないから、殲滅することにした。居場所は私が先導するから、みんな着いてくるように。何か質問は有るかな?・・・無いなら早速向かうぞ。)
(((はっ!))
御者に行き先を伝えると、後は道に迷わないようにだけ、注意して御者に指示する。
「そこの道を支流に沿って、左に曲がれ。・・・よし、そこで停止しろ。ここで、終わるまで待っている様に。」
目的地に着くと、再び魔法を使う。
「マップ表示・オン。〈サーチ〉ザクセンの船を襲う盗賊達・表示赤。〈サーチ〉川船・表示青。」
(よし、これで準備は良いね。)
前準備を整えていると、後続の馬車と騎馬が到着した。
「閣下、目標はこの近くで?」
メイザースが確認してきた。
「そうだ。この上流に住処がある様だな。ここからは見つからないように徒歩で近づくぞ。皆んな、用意は良いか?では出発する。」
こうして、第一の関門の盗賊退治に向かうのだった。
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