父を助けに18年

クルミ

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第27話

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「おじいちゃん、おばあちゃん、おじゃましました。またすぐに遊びに来るからね。」

「うん!明日にでもまた遊びにおいで!」

おじいちゃんとおばあちゃんは優しくそう言ってくれた。

まさか私が未来から来たひ孫だとは思っていないだろうな…。

パパと一緒に方向的には海に戻る感じで10分ほど歩いた。

信号を渡り、郵便局とスーパーマルニシが見えた。
ここは現代とほとんど変わらないな。

「僕の家はスーパーマルニシの隣なんだ。」

パパは言った。

「へー、スーパーが隣にあるのは便利そうだね!」

私は言った。

実は知っているのだけど。

スーパーマルニシから、1分も歩かないうちに「風林軒」と書かれた看板のある建物の前に来た。

「ここが、僕の家だよ。中華料理屋なんだ。」

パパは少し得意そうに言った。

よく見ると「冷やし中華はじめました。」と書いた張り紙を張ってある。

「お店ってここのことだったんだね。お家が中華料理屋さんなのいいな!私、ラーメンと餃子と唐揚げが大好き!」

「どれもうちの店にあるメニューで、美味しいよ!ここに居る間は食べさせてあげるよ!」

そりゃそうだ。
私も風林軒のラーメン、餃子、唐揚げを食べたことがあって大好きになったのだから。
でも、現代ではこの場所はコンビニになっている。
現代から2年前(この時代からは16年後?)におじいちゃんとおばあちゃんがお店を引退するのと同時にコンビニに土地を貸すことにしたらしい。
それまでは私も物心がついた時からパパとママと一緒に、月に1回くらいはここにご飯を食べに来ていた。

「やったー!!悠人兄ちゃんありがとう!悠人兄ちゃんが作ってくれるの?」

「ラーメンと餃子なら僕も作れるけど、唐揚げは父さんが作ってくれると思うよ。」

「唐揚げは作るのが難しいんだね?」

「単に僕が作ったことがないだけっていうのもあるんだけど、揚げる時の油の加減が難しいんだ。」

「揚げ物って難しいよね。でも、ラーメンと餃子を作れるのも凄いよね!」

「うん!まあね。」

パパはまた得意そうに言った。

お店の玄関には「準備中」と書かれた札が掛かってある。

「お店はまだ開いてないんだよね?」

「うん。午後5時から開店だから、もう少しで開くよ。こっちは店が開くまで鍵が掛かっているから、裏口から入るんだよ。父さんと母さんは中で準備しているよ。」

そう言ってパパは私を裏口まで案内してくれた。

「じゃあ、入ろうか。」

そう言ってパパは裏口のドアを開けた。
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