父を助けに18年

クルミ

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第6話

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将也さんと総治さんもそれぞれ自分の車で病院まで来ていたのであの後、総治さんの知っている「隠れ家(かくれが)」という名前のカフェで合流した。
私はもちろん、ママの車に乗せてもらった。
病院から近くて、車で5分くらいしか掛からなかった。

私のパパとママよりも年上の中年の夫婦2人でやっている小さなカフェでお客さんはカウンター席に5人座っていた。
2部屋ある個室が両方とも空いていたので、その1部屋の席に私達4人は座った。
パパがいない状態で将也さんと総治さんと一緒にご飯を食べるのは初めてだから、何か不思議な感じがした。

パパのことが心配で食欲が無い感じがしてたけど、不思議なもので体はしっかりとお腹がすいていて、私はサンドイッチセットを全部食べ終えた。
(このお店のサンドイッチが美味しかったのもあるけど。)
パパが元気になったら、一緒に来たいな。

見ると他のみんなもすでに食べ終えていた。

「ここの料理はどれも美味しいからおすすめなんだよ。休みの日に家族で来たり、1人で来て本を読んだり研究のレポートを書いたりすることもあるんだ。」

総治さんは言った。

「私が食べたサンドイッチも美味しかったし、落ち着いてて良いお店だよね。」

私と同じサンドイッチセットを食べたママが言った。

「ピラフセットも美味しかったけど、俺には量が少なかったかな?」

将也さんが言った。

「君は食べ過ぎなんだよ。次は特盛サイズでも頼んだら?(笑)」

総治さんがつっこんだ。

「牛丼じゃないし、特盛サイズなんてあるの?(笑)」

ママは笑いながら言った。

「マスターに頼めばきっと作ってくれるよ♪」

総治さんも笑いながら言った。

このお店のマスターなら優しそうだから、作ってくれそうな気がした。

少しの時間、みんなが沈黙した。

「それで、悠人の病状はどんな感じなんだ?」

将也さんがみんなが沈黙している中、最初に聞いた。

私もまだ聞いていないので、とても気になっている。

「美奈子さん、話してもらえるかな?悠人君とは子供の時からの親友で、できることなら力になりたいし。僕も医者の友達も多いから、その点でも力になれることもあるかも知れないし。」

総治さんは言った。

「俺もあんまり難しいことは分からないけど、力になりたいから話してくれないかな?」

将也さんも言った。

「2人ともありがとう!」

ママは少し涙ぐんで言った。

「実は主人の脳に悪性の腫瘍が出来ていて、この1週間が山場らしいの…。」

脳に腫瘍?1週間が山場?
もしかして、後1週間でパパが死ぬかも知れないっていうこと!?
私の頭は真っ白になった。
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