スキル宝くじで異世界を生きる。

ダイスケイマイチ

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幼少期

街の面倒事2

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 スラムの問題が解決した頃また新たな問題が発生してきた。それはポーションを納品していた錬金術師達がポーションの価値が下がったと教会にイチャモンをつけてきたのであった。

 今までは錬金術師達が高額で商会に納品していたのだが、教会で安定して供給できるようになったので価格が半分近くさがったのである。しかも品質は今まで以上なのである。そもそも素材の悪いと薬草で適当につくっていたのがこの街の錬金術師達だった。ざまないのだ。


 「教会は我々に売る上げの半分を納めるべきだ。


 「「「そうだ。」」」


 教会の前で叫んでいたので、領主に相談する事にした。領主の名前は、ダグダス・ロドルフという男爵の位を持つ貴族様で民に優しい人だった。今までこの街の名前は出ていないが、領主と同じロドルフというのが街の名前だ。

 なぜ領主に相談出来るかというとスラムの改善の時に感謝されていつでも来なさいと男爵の家紋入りの短剣を渡された経緯があるからだ。


 「教会のタツヒコですが、男爵様はいらっしゃいますか?」

 「タツヒコ殿、如何なさいましたか?男爵に取り次ぎます。」

 そう言ってくれたのは執事のバストールさんだった。年齢は50歳くらいだが鍛えているので体はがっちりしている。聞いた話をだと若い時は冒険者として活動していたみたいだった。

 執務室に案内されるとダグダス男爵が待っていた。

 「おーうタツヒコ殿良く来てくれた。どうなさったのだ?」


 「男爵様少し困ったことが起きましたので相談に参りました。」


 「なるほど、どんな内容だ?」


 男爵に教会で起こった錬金術師達の行動を話した。


 「なんだと、あの出来損ないのポーションを高額でうる集団か。分かった、取りあえず無視しておいてくれ彼らはポーションが売れないから資金繰りに困っているようだ。困らせて奴隷落ちにしてキチンとポーションを格安で作成して貰おう。教会には警備隊を派遣するから我慢してくれ、あと7日くらいで落ちつくように手配する。」

 「分かりました。宜しくお願いします。」


 御礼をいって男爵の屋敷を後にする。


 「錬金術師達め、教会を困らせているとは、バストールよ直ちに警備隊を派遣してくれ。タツヒコ殿を困らせてはいけない。タツヒコ殿とは良好な関係でいないといけないからな。教会があるから適当な錬金術師達はいらない。」


 「は、直ちに。」


 そう言ってバストールは屋敷をでていった。


 教会にかえるとシスター達に報告をしていると、警備隊がやって来て教会を守ってくれている。大抵いやな隊員がいると思ったが男爵の教育がいいのかそんな輩はいなかった。


 原因を作った錬金術師達は借金返済が出来ずに奴隷落ちになってしまった。駄々をこねる奴もいたが警備隊には敵わなく捕まっていった。

 こうして面倒事が1つ解決した。

 
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