スキル宝くじで異世界を生きる。

幼少期

旅立てない現状

　12歳で教会を出ようと思っていたのだが、シスターに無理矢理15歳まで残るように言われた。当然嫌だった為強引に教会を出ようとしたら

　「勝手にいくなら私は死にます。」

　とかいってくる。面倒なので15歳までいることにしたが、教会の仕事はしないで旅立つ準備をコツコツやることにした。毎日シスターがやって来ては教会に残るように言ってきたので言い返す事にした。

　「そんなんだからいきおくれるんですよ。そんなに子供の面倒を見たいなら子供を作ればいあえじゃないですか？」

　「なんて事をいうのよタツ～、死んでやるんだから。」

　聞き慣れたセリフに対してこう答えた。

　「わかりました、では死んで下さい。毒薬をわたしますのでどうぞ。」

　
　「え～、そんな～死にたくないの。」

　そういって泣きながら去って行くシスター。今度また死ぬとかいったら更に突き放すと決めたタツヒコだった。

　翌日からもシスターの天然過ぎるキャラで旅立つのを辞めてもらおうとする行動を無視して準備にはいる。特に準備は終わっているのだが、教会の監視をするカメラ的な魔道具を作成している。ただ単に監視ではなく防衛機能を導入した物もひまだったので作成する。ちなみに現在は教会の敷地に結界を張って他人が侵入しないようにしている。
　理由は、以前シスターがうっかりして薬品棚の物を落として割って大爆発が起きたからだ。爆発的には一般人は死に至る威力があったがステータスでどうにかなったのである。一般人だと死に至るので侵入させない。特にシスターは要注意だ。

　「タツ～、部屋にいれてちょうだい。話があるの。」


　「・・・・。」

　無言で対応する。

　「タツ～、ちょっと～」

　「・・・。」


　「いい加減機嫌を直してよ。」


　「・・・。」


　「あ～、私が悪かったから、言うこと聞くから許してよ。」


　シスターがそう言った瞬間、俺は微笑んだ。

　「わかりました。許す代わりに教会から出て行きます。よろしいですね。」


　「え～そそれは、え～。」

　「嫌なら無視します。」

　「わかったわよ。」

　何がわかったのかな？と思っていると

　「タツ～が話さなくても私はタツの気持ちがわかりますから大丈夫です。」

　でた～、勘違い。これで強引に出て行く事を心に決めたのだった。

　「ど天然シスターめ、いい加減にしてくれ～。他の子供の面倒をしっかりと見ろよ。教会上層部に話を通しておくか、トホホ。」