ワガママ異世界旅(仮)

ダイスケイマイチ

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暴走編

 浪費家ニーナと決断

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翌朝当然のように起きてこない二ーナ。三人で朝食を済ませギルドでパーティー名を決めてロックとフィーは東の森にゴブリン退治と薬草採取に俺は二ーナの兄を訪ねてスラム街のボロ屋にいった。

 二ーナの兄はいたが二ーナを引き取ることには首を縦に振らなかった。



二ーナのいらない理由



 1.働かないのに食費が一食三人前

 2.家事をさせても散らかるだけでかたづかない。

 3.ものをすぐ壊す。

 4.料理とママゴトが一緒

  過去に料理を頼んだら泥団子をだしてきた。

 5.自分が猫獣人のお姫様と思っている。

 6.奴隷としても売れない。

 7.よく泣いてうるさい。

 8.孤児院にも預かってもらえない。





 話を聞いていると二ーナのせいで生活が厳しくなっていたみたい。引き取ってくれて感謝しているとのことだ。ババ引きました、キング○んびーです。仕方ないので宿に戻ることにした戻ると



 「お客さんお連れ様がご飯を食べて会計してないので払ってくださいね。金貨1枚です。」



 「は~どれだけ食ったんですか?勝手に注文うけないでくださいよ。食べ物は自室に置いていったのに」



 「ごめんなさい、泣いてあまりにもうるさかったので仕方なく。」



 「わかりました。ご迷惑掛けました。明日から馬小屋をかりますので」



 そういって迷惑料として金貨2枚を支払う。問題児に話をしないといけないので話にいくことにした。

 一人部屋にはいなかった。どこにいるのか探して見ると俺が借りている部屋にいた。何故か全裸で俺のベットの中でゴソゴソしている。



 「なにしてるんだ。二ーナ 」怒



 「しょくごのでざーとでしゅ。こしゅじんしゃま」



 俺のベットが汗とヨダレでだらだら、、、。キレた俺。今俺を止める人はいないロックもフィーも依頼をうけているから。行動にでる俺、



 「『拘束』『スリープ』『浄化』」 大声で唱えた。



 裸族なら服はいらないと思い二ーナ服を全部回収する。ただし、当初着ていた服は残し、孤児院に向かうことにした。ついたら早速、食料と二ーナの服を寄付した。小さい子どもの服は需要があるのか大変喜ばれた。宿に戻り一人部屋を解約して馬小屋を借りた。借りる時にうるさくないように『サイレント』をかけて下さいと言われたので了承した。



 自室に帰るとロックとフィーが帰って来ていたので二ーナの事を報告すると奴隷なのにその態度はあり得ないと言われ、理解してもらった。二ーナに伝えると



 「二ーナ今日からお前は部屋が代わるぞ。あと買った服着ないなら前の服でいいな。」



 「へあはここがいいでしゅ、服はまた買ってもらうでしゅ」



 「違う、馬小屋で買うのはありえない。ok?」



 「いやなのでしゅ。いっしょでしゅ。」



 噛み合わない話に頭を抱える三人。

 頭をかかえているとマサエルから念話がはいってくる。



 「主、今大丈夫でしょうか?」



 「いいぞ、どうかしたか?」



 「思ったのですがニーナとの奴隷契約をなくして自由にすれば上手くいくのではないですか?知能がひくいから主との契約がきかないのですから。」



 「そうか。助かったマサエル。ありがとう。」



 「ロックとフィー話がある、ニーナだが奴隷契約を破棄する元々欠損治療との報酬との差がおおきすぎたが、勘違いで知能の低いニーナでは奴隷契約の意味がわからなくて契約が機能していなかったから、奴隷契約を破棄しニーナを解き放つ。」



 「ご主人、災害レベルですが大丈夫でしょうか?」



 「これ以上は、面倒だ。何たって洗脳も馬鹿だから聞かないのだぞ。オークの群れに連れて行こうとおもったが、オークは興味をもたないだろうニーナには、食料にもされず放り出される。オークからしたらドラゴン並になるだろう。」



 「ご主人、二ーナを解き放つのは生まれ故郷にしてはどうですか?きちんと親に責任を取らせるべきです。」



 「フィーの言うとおりだニーナの故郷に行こう。明日いくぞ、ニーナの兄貴に場所を聞いてその足でいこう。」



 児童虐待はしていないが、他から見れば虐待しているみたいだろう。しかし、俺がニーナに対して金貨1000枚以上使ったといったら全員青くなって土下座するだろう。とりあえず、ニーナをミノムシ状に布でぐるぐるまきにして馬小屋につれていき。『スリープ』『サイレン』をかけて部屋に戻り寝ることにした。



 翌朝早朝からニーナの兄に会いに行き、出身地を聞いた。名前はアニマル獣王国といってこの街からは、馬車で約1週間かかるみたいだ。その獣都に両親が住んでいるみたいだ。兄弟が多く8歳になると子供は奉公にだされるみたいだが、馬鹿で勘違いのニーナは勝手に家をでて兄たちを困らせていたみたいだ。最悪、獣王国で奴隷として売れば売れるみたいだ。宿に帰りニーナに獣人王国に行くことを伝える。



 「ニーナの故郷にいくぞ。それと奴隷契約を破棄する。この二つは絶対だからな。」



 「いやでしゅ、さよならはいやでしゅ。」



 「決まったことだ。獣王国までは俺の奴隷だから安心しろ。」



 「はいでしゅ。」



 本当に駄目だな、俺最初の頃よりだいぶ丸くなったな。街の外に出ると俺は『収納』から愛車をだした。



 「これは車といって馬のいらない馬車だ、二人とも内密にしてくれ。」



 「「すごい。はい。(っす)」」



 「ヒィーは助手席、ロックは後部座席に乗ってくれ。シートベルトは忘れずに付けてくれ。」



 「ニーナはどこでしゅか?」



 「喜べニーナは特別席だ。」



 特別席とは、ボンネットの上のことである。わざわざ、けん引車を作ろうかと思ったが面倒だったのでボンネットに手すりと固定用のベルトをつけて見た。特等席に間違いはない。



 「うれしいでしゅ。」



 ニーナを固定すると、『サイレント』『皮膚硬化』のスキルをエンチャトして準備万端である。



 さあ、いくぞアニマル獣王国。
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