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プロローグ

訓練という名のしごき

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袋を開けてみると中から説明書がでてきた。読んでみると



 【この袋は収納袋といって高価なマジックアイテムです。中には色々な物が収納できますが、生物ははいりません。また、今回の異世界無料体験サービスの間使用していいので大切に使用してください。使用制限をかけていますのであなたしか使用できません。中には入っている物は好きに使用してください。着替えた服装は収納袋にいれて置いてください。以上 運営より】



 内容物



 剣×1

 銀貨×20

 異世界産服(男性用)上下セット×1

 革の鎧×1

 革靴×1



 さっそくだが銀貨以外の物を取り出して着替えることにした。なぜこんな袋にこれだけの物がはいっているか驚いたが異世界ということで片付けた。準備が終わり空間の外に出てみる。



 「遅かったわね。ん~似合ってはいるようね。」



 横から真行寺紗理奈の声がしたが、正面に見える大きな草原(阿蘇草千里)みたいな所に居ることに驚いた。



 「ええ~街の中ではないんですか?」



 「当たり前よいきなり街にいっても問題に巻き込まれる恐れがあるからこの草原で訓練するのよ。わかった?」



 「はい。でも訓練とは何をするんですか?」



 「よく聞いたわ、ここから街まで走るのよ体力作りの為に分かった?私は馬で付いていくからさぁ、走って走らないと街に着かないわよ。」



 「なんでいきなり走るんだよ。右も左も分からないのに、街の方角はどちらですか?」



 「それは教えられないは、訓練ははじまっているのよ。」



 「あの~スキルの使い方は教えてくれないのですか?説明と違いますし、俺のスキルは異世界語と異世界適応力しかないのでスキルでは何もできませんが、」



 「え~本当?それは不味いわね、本来は必ずマップと言うスキルがあって街に行けるようになっているのよ。どうしよう~ま~危なかったら私が処理しますから独自に動いてください。」



 「絶対ですよ。お願いしますよ。」



 そういって、まず辺りを見回す方向をしる事が必要だ。空をみると曇がある大体おおまかだが雲は西から東に動いているはずだから観察して大体方角はつかんだ、次に中世ヨーロッパ時代の移動方法は馬なので馬の足跡があるか無いか地面をさがしながらウロウロしていると約10分くらいで足跡を探す事ができた。回りの様子を確認しながらジョギング程度の速度でゆっくり走りだした。真行寺紗理奈は後からゆっくり馬にのって付いてくる。



 これは、シゴキですかね。後々考えると治癒のバイトでゆっくりしたスペースでゆったりする予定がなぜ知らない土地を走っているのだ。不公平だうん体験が終わったら運営にクレームをいれてやる。



 あれから2時間くらい経っただろうかまだ草原を出ていない、疲れ田ので歩いて進む事にした。歩いていると



 「ブフィー」



 という叫び声と共にイノシシらしき獣がでてきた。日本に居た頃に見たことあったけど倒した事は無い。襲ってきたが撃退しようにも奴の体当たりは自動車もボコボコにする威力があるのだ剣を抜かずに、上り坂になっている方向に走り出す。



 「大輔さん戦わないの?イノシシよ。簡単でしょ?」



 「お前はバカなのか?俺は戦闘スキルはないのだよ。死ぬよ。逃げるこれが正しい。じゃぁ。」



 そう言って全力で走り出した。



 「まちなさいよ。女子を置いていかないの~男でしょ。」



 そんな事をいっているがそんなことは関係ないのだよ。あんたは運営側だし俺は戦うスキルはない、全然安全ではないまじで帰ったらクレームをいってやる覚えてろよ。あと、逃げるのに男も女も関係ないのだよ。走って逃げる事が出来たみたいだ。イノシシは居ってこない、また真行寺紗理奈も来ない何でだ?仕方ないので今後襲われても対応できるように剣を手に取り素振りをする事にした。そう言えば中学二年まで剣道をしていたので剣道の型を思い出しながらやっている見ることにした。あまりやり過ぎると辺りが暗くなり方角が分からなくなるので軽く汗を流す程度で素振りをおえる。



 ピローん



 何の音だよ。聞き慣れない音がした。その後に



 『スキル剣術を習得しました。』



 というアナウンスがあった。つまり素振りをしたら剣術を覚えたと言うことだよな。たしか説明で地球でやっていた事が反映されるとか言っていたなそのおかげで覚えたのか。歩きながら色々やってみよう。



 それから何時間か経ったかわからないが、街らしき姿が遠くに見えてきた。辺りに真行寺紗理奈はいないモンスターもいない。気配を消しながら辺りを見回しながら歩いていく。他人が見たら挙動不審だな。



 ピローん



 また、音が鳴った。何を覚えたのが気になるがそのまま歩いて行く。



 『スキル気配察知を覚えました。』



 『スキル隠密を覚えました。』



 隠れんぼやウェイトレスで店内の様子を伺っていたから覚えたのかな。笑いがでる。それより街に急ぐ事にした、日もだいぶん落ちてきたみたいだから、なかなかハードな異世界体験一日だよ。本当に何処に行ったんだ真行寺紗理奈は、どうやって街にはいるんだよ。





 習得スキル



 剣術

 気配察知

 隠密

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