異世界無料体験サービスから始まった異世界冒険だと思う。

ダイスケイマイチ

文字の大きさ
7 / 164
プロローグ

街にはいるのに交渉

しおりを挟む
 歩くこと半日以上やっと街に入る門の前にやってきた俺だがいろいろ不安な事がある。身分を証明出
来る物が無いし、必要な物もしらない。
もし異世界からきた事が分かったらどうなるのか不安でウロウロしていると門の警備員から声をかけられた。

 「おい、そこの人。門を閉めるからはやくこっちに来てくれ。」


 そう言われて俺は慌てつつ門に向かう。


 「すいません。身分を証明する物がなくて慌ていたんです。どうにかなりませんかね?」

 
 「身分証明書がないのか困ったな?犯罪歴はないよな?お金はもっているか?身分証書が無くて入るには銀貨5枚いるよ。あと犯罪歴確認の水晶に触らないといけないぞ。」


 「はい、銀貨5枚あります。犯罪歴は無いです。」

 そう言って銀貨5枚を払い水晶にに触れる。


 「大丈夫だ。これが入場許可証だ無くすなよ。」


 入場許可証を受け取り街の中にはいる。街規模は大きくないみたいだけど宿屋や冒険者ギルドの場所はわからないので警備員にお手軽な宿を紹介してもらうことにした。


 「初めてきた街なんですが手軽な宿を教えて頂けませんか?」

 「宿かい?ん~なら『田舎の宿』を教えるよ。安くて料理もぼちぼちだ。場所はここを真っ直ぐいったら突き当たりを左に行くと1~2分で右に見える宿だ。場所は分かり易いと思う。」


 「ありがとうございます。いって見ます。」

 
 そう言って俺は歩き出した。街の様子を伺いながら教えてもらった通りに行ったら『田舎の宿』が見えてきた。本当に分かり易い場所だった。さっそく中に入ってみる。


 「すいません。1人ですが泊まれますか?後食事もお願いしたいのですが。」


 「いらっしゃいませ。1人様ですね。はい、大丈夫ですよ。1泊料金は銀貨5枚です。食事は大銅貨5枚からですよ。」


 「わかりました。銀貨6枚払いますので夕食と朝食をお願いします。」


 「あら、計算が速いわね。ありがとうでは部屋に案内します。204号室になります。」


 「水浴びとかはできますか?」


 「お風呂はないんです。タオルで服程度ならサービスのしますよ。庭に井戸があるんで汲んでもらうなら使って大丈夫ですよ。」

 
 「ありがとう、食後に使わせてもらうよ。」


 そう言って部屋に行ってから食堂に向かう。食堂では料理が準備してあった。何人か人がいたが真行寺紗理奈はいなかった。アイツはどこにいったんだ、訓練もしないで放置しやがって取り敢えずご飯を食べてみることにした。心のなかで頂きますをしてから食べ出した。鶏肉みたいなソテーとパサパサしたパンと野菜スープが夕食のメニューである。食べれるが少し塩味が足りないような気がした。全体的に薄味みたいだ。お腹が減ったのでペロリと平らげたら厨房から人が出てきた。


 「良い食べっぷりだな、料理人として気持ちいいぜ。」


 「いやーお腹がへっていたのですぐ食べちゃいましたよ。この街にきて初めての食事だったので、」


 「そうかい、そりゃー良かった。じゃあこれも食べな。」

 そういって残り物のパンをくれた。


 「ありがとうございます。後から食べさせて頂きます。」


 「うん、そうか俺は洗い物があるからまたな。」


 そういって厨房に戻っていく料理人


 「ちょっとまってください。パンのお礼で洗うのを手伝っていいですか?」


 「物好きだね。いいぞ、ただし皿を割るなよ。」


 「はい。よろしくお願いします。」

 
 料理人の後に付いていって皿を洗う事にした。洗い方はわからないので料理人が洗っているやり方を見て実戦した。基本的にスポンジや洗剤は無いから濡れたタオルで洗うか、木べら等でこすって落とす方法だった。洗っている間に疑問がわいてきた。

「すいません、洗った皿はどうやって乾燥するのですか?」


 「置いておいてから乾いたタオルで拭くんだ。」


 「そうなんですね。どうせなら皿を立て掛けられるような棚をつくって洗った皿を立てて水を切るようにすれば勝手にあるていど乾燥させてくれるのですがね。」


 「なんだと!そりゃー便利だな。さっそく明日つくってもらうかな。良いアイディアをありがとうよ。」


 「え!食器乾燥棚ってないんですね。」


 「そんな名前なのか、作って売り出したら売れるぞ。そうだ、アイディアばっかり教えてもらうのは悪いから商品が出来て売れたら利益の半分はお前にあげるぞ。そう言えば名前も言ってなかったな。俺はボーロンって言うんだよろしく。」


 「すいません。俺はダイスケって言います。よろしくお願いします。ですが半分頂くのは流石に多いと思います。少し食料と水を分けて貰えればかまいませんよ。そう長くこの街にいないので。」


 「そうかい、と言うことはあんたは冒険者かい?」


 「いや、明日冒険者ギルドで登録しようと思っているんです。」

 
 「そうか、わかった。その条件でのろう。いつ準備すればいい?」


 「出来たら明日朝からでもかまいませんか?保存の効く物がいいのですが。」


 「いいよ。朝食を食べてから来るといいよ。」


 「わかりました。では失礼します。」


 手伝いが終わり食料の目処がたったのでタオルを部屋から取ってきて井戸に向かった。井戸か、懐かしいな実家にも使っていなかったが井戸があったので使い方はわかったのでさっそく水を汲んで桶に移して体を拭く、ひんやりとした感覚を味わいながら体を拭いていく。拭き終わると井戸水の味がどんなか少し飲む事にした。


 「ゴクン」


 ピローん

 またあの音がなった。


 『スキル異食を習得しました。』

 ん~異食とはなんだろう、読んだことある小説では変な物もある程度食べられるスキルだと思うのだが、小さい頃にアリとかティッシュペーパーとか砂利を食べた事があるからではないだろうか。取り敢えず井戸周辺の草を集めて部屋に戻る事にした。
 部屋に戻るとさっそく草をちょっと食べてみる事にした。スキル異食があるから大丈夫だ。
 

 「もぐもぐ、苦い。」

 ピローん

 また鳴ったよ。何のスキルだよ。

 『スキル毒耐性を習得しました。』


 ええ~って事はこれは毒草なのか!残りは収納袋に入れておく事にした何かの役にたつだろう。毒耐性は配達日先の倉庫でキイロスズメバチに数カ所刺されたからだろうか、あの時は1週間くらい熱が40℃になったり下がったり繰り返していたからな。とほほあのことが役にたつ日がくるとは、明日も速いから寝る事にした。真行寺紗理奈は明日は現れるよな無責任すぎるぜ異世界無料体験サービスの管理よ。


 習得スキル

 異食
 毒耐性

 残金 銀貨×9 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音(旧・神木 空)
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...