異世界無料体験サービスから始まった異世界冒険だと思う。

ダンジョン編

ダンジョンの街

馬鹿貴族との問題が落ちついたので、ようやくダンジョンの街に向けて出発した。前回は邪魔が入り目的地につかなかったが今回はローゼとイムはお留守番でエクスと二人で限界速度で走っていく事にした。ナビゲーションはサシコにしてもらい街周辺についたら《転移》で戻ってくるといっておいた。途中冒険者達が戦闘していたが今回は無視して進む事にした。戦闘していた冒険者は俺達に気づいていなかったので楽々行くことができた。

　冒険者以外も戦闘していたが知った事ではない。身体能力とスキルの力をフルで使った為、通常馬車で1週間の所を一日でドラグールの街までやって来た。今回は街に入らずに拠点に戻る殊にした。一旦ユーバットの街の門前に《転移》して中に入る。今回の移動は寝らなかったので、拠点で一日休む事にした。休むと言っても睡眠をとるだけでおきるとあらためてダンジョンの街付近にいくこととなる。ダンジョンの街の目的はダンジョンがどんなものか体験するためである。異世界に来たからにはダンジョンを攻略して更にいい武器や魔道具を手に入れたいし、ダンジョン運営とかもやってみても悪くないからだ。ダンジョン突入準備はインジブールがダンジョンのある街なので付いてから行う事となった。初めてのダンジョンなので安全対策は必要だろう。

　休んだ翌日ドラグールの近くに《転移》して門で検問を受けている冒険者登録をしているのですんなり入ることができた。冒険者ギルドに入り登録変更を行いダンジョンの情報を仕入れる事にした。

　冒険者ギルドで情報を収集を試みたがランクBからじゃないと情報は教えれないとギルド職員からいわれたので聞かないことにした、心を読むとギルド職員がよそ者に嫌がらせをしているだけみたいだった。仕返しを決めました、覚悟して置いてくれよ。ふふふ、ギルドをでようとしていると声をかけられた。



　「すまないが、日本ってわかります？」



　話をしてきたのは大学生くらいの男だった。多分異世界無料体験サービスがからんでいると思った。



　「しらないことはないが、あんまり検索するのは良くないぞ。担当者は近くにいないのか？」



　「貴方も無料体験サービスの関係者なんです×●！？」



　「だから、聞かれたら不味いことを言うなよ馬鹿。おれを巻き込むな。責めて回りに聞こえないようにしろよ。アホ」



　久しぶりに大声でどなりちらかした。大学生くらいの男は凄く落ち込んでいた。ギルドの会議室をお金の力で借りたので安全対策の為《防音》のスキルで盗聴を防ぐ。

　男の名前は、村上勇気大学生1年生で夏休みや長期休暇中にバイトとして無料体験サービスを利用しているとのことだった。今回で3回目でダンジョンに入るり帰るのが条件らしい、担当者はダンジョンアタック前に甘味を纏めて味わっておくために街の飲食店をしらみつぶしにアタックしているトのことだ。俺の素性はあかさないが、これ以上無料体験サービスを受けないようにいって置いた元の世界に帰れなくなるためだ。あと担当者を信じない事、教会に戻ったら神に担当者の行動を報告する事を伝えた。軽く情報交換を行ったので教会にいって寄付をする事にした。寄付は今回は金貨1枚にしておいた。沢山して次回からも当てにされるのが嫌だからだ。村上勇気の担当者とも会いたくなかったのでさっさと祈りをして帰る事にする。祈るとまた神界にいた。



　「創造主さん無料体験サービスって辞めたがいいんじゃないですか？不幸な人がふえますより担当者も適当にしていますからね。村上勇気の担当者は甘味ばかりに走っていますよ。こんなんだからこの世界が駄目になるのですよ。聞いていますか？」



　『きいているのじゃ、無料体験サービスはやめれないのだよ。定期的に無料体験サービスをおこなってこの世界に地球の魔力を移してあげないと地球が崩壊してしまうのじゃ』



　「だったらきちんとした担当者をつれろ問題児ばっかりだ。まだ、こりていないのかな？あなたたちは？」



　《神気吸収》にて神界の神気を吸収する。定期的に地球の魔力を供給して貰う為にスキル《地球魔力補給》をつくり定期的に地球から余分な魔力を補給できるようにした。簡単に言えばこれで俺の魔力が切れることはない。適当に創造主と話して教会に戻った。教会をでると宿をとり明日以降のダンジョン攻略の為に準備を進める事にした。