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ダンジョン編2

OFFJT

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 翌日、さっそくだが接客や調理の指導をはじめる。まずは接客だ。



 「おはよう、さっそくだが接客の訓練をはじめる。いいかこれは実戦を想定した模擬訓練だ。しっかり意識してやってくれ、訓練できないことは本番では上手くいくわけないからな。今日はローゼにお客様役をして貰う。いいな?」



 「「「「はい。」」」」



 「では、はじめる。最初はお出迎えだ。最初からお客様に不快感を与えると取り返すのは難しいので必ずお出迎えを行う。」



 「「はい。」」



 「セリフは、おかえりなさい。お嬢様だ。男性の場合は旦那さまやご子息様などだ。」



 それから立ち振る舞いや案内のやり方などをおしえた。従業員としてのレベルは低くはないようだ。ご案内はあらかた出来るようになったので次は、オーダー伺いだ。





 こんなながれで、料理提供、中間バッシング、会計、最終バッシングなどといった事を教え込んだ。半日はかかったが後は個人毎にやってもらって反復練習して熟練値を上げるだけだ。次は料理なんだが、いままでやって来たんで問題ないと思ったが、お皿の統一制や厨房が汚かったので清掃にとりかかる。台のしたのゴミやまな板の汚れ、冷蔵スペースの整頓などを教育した。これであらかたおわったので、明日はローゼをお客様役として来店されてお見送りまでの流をやって貰う。





 「おかえりなさいませ、お嬢様。」



 顔を真っ赤にするローゼ、反応が初々しい。



 マスター達のサービスでローゼのボルテージがあがり、コスプレを注文しやがった。着替えは別室で行うのだがどんな服装だろう。



 「はぁ!」



 フリフリのドレスだが、色々な所が透けている奴だった。



 「ローゼ、パンツ透けてみえてるぞ、ブラもだが、黒か」



 「え!はずかしい。」



 そんな反応をとるローゼに疑問を浮かべる。はずかしい奴がそんな服は選ばないだろう。また、黒の下着とはけしからん。俺的にはクロのTバックがいいのだが。そんなことより一連のながれが終わったので、もう一回流しながら注意する所を指摘・改善させていく。夜遅くなったが俺の指導はおわったので明日からは営業再開する事になった。繁盛してくれると教えた俺としては嬉しいものだ。



 「明日からは大変だらろうが、お客様に満足して帰ってもらおう。お疲れ様でした。」



 「「「「お疲れ様でした。」」」」





 こうして俺の教育は一通りおわった。明日は様子を見に来てやるつもりだ。なぜか心配性な俺だった。
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