異世界無料体験サービスから始まった異世界冒険だと思う。

地球編

また不穏な動き

　異世界から地球に戻ってこれてから約半年が過ぎていた。忙しいヒビをおくっているダイスケだが、最近何か不穏な魔力を多々感じてしまった。


　「ここ最近変な魔力を感じるがどうしてだ？どこぞの神々がまた異世界召喚をすると言うのか？」


　そう言った瞬間、あたりから魔法陣が出現した。簡単にその魔法陣で異世界に飛ばされるのだけは避けたい為、魔法陣を書き換えていく。どうやら神々のチカラを借りて人がやっているようだ。
　逆にこちらの世界にくるように書き換えた。

　「まっていました。勇者様、どうぞこの世界を魔王の手からすくって～～えぇえ～！」


　そんなセリフを放つ王族らしき女性は自分がいる世界が今までいた世界とは違う風景を見て絶句した。

　「召喚した私がなぜ、こここんな所に～城ではない、ここはどこ？」

　今にも泣きそうな様子で固まっていた。

　「お前が俺を異世界に召喚しようとしていたあんぽんたんか！誰に頼まれて召喚した？言え！」

　凄い殺気を込めて叫んだら、失禁してしまったようだ。かなり手加減したはずなんだがしかたないがクリーンの魔法をかけて身なりを整えた。

　「あんぽんたん、起きろ。」


　そういって横腹に蹴りを入れた。数回蹴るとようやく起きた。

　「痛い、辞めて。う～～ぃやー。」


　「誰に頼まれて召喚したんだ？言えよ、お前に拒否権はないぞ。」


　「言いますから、蹴らないで。」


　「で誰だ？」


　「女神様から神託があったので実行しました。」


　「女神だと？名前は？世界名は何だ？」


　「はい、女神様です。エクレール様です。世界名はトラボルタと言います。」


　「わかった。お前は二度とトラボルタには帰れないがいいのか？」

　「何故ですか？そんな」

　「当然異世界召喚にリスクがない訳がない。お前の魔力はゼロになっているから魔法も使えない。性格も歪んでいるからこの世界では生きていけない。神を呪え、南無阿弥陀仏。」


　その言葉にあんぽんたんは両膝を地面に落とした。

　責任を取らせる為、エクレールとか言うと駄目神を呼ぶことにした。先程の魔法陣を書き換えてエクレールを召喚する。ただ召喚しても懲らしめる事が出来ないので魔力やスキルをすべて奪った状態で召喚してサハラ砂漠にあんぽんたんと一緒に放置しよう。


　「さて、どんな面か拝見しますか。召喚！」


　叫ぶと魔法陣が光だし人影が出現してきた。