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新たな異世界編

王族と会う

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 話は少し戻り、ダイスケは討伐騎士団から教えて貰った貿易都市バニールにようやくたどり着く事ができた。

 門の前にいる衛兵にベルドルラン男爵家の次男に暴行を受けたと報告すると真実の水晶と呼ばれるありきたりのマジックアイテムで鑑定され事実と分かったため詰め所で事情聴取を受けている。

 真実の水晶にはステータスを読み取る力もあるがそこは偽装で誤魔化す。

 「旅人さん大変だったな、ベルドルラン男爵家の次男は性格が悪いからな、平民に対しては良く暴行を振るうからな。」

 「本当に困りましたよ。自分はダイスケといいます。お手数を掛けます。」

 それからいきさつを話す。

 「うん、わかった。君は被害者だ。損害賠償を請求しよう。まずは討伐騎士団宛てに請求しよう。そきたら自動的にベルドルラン男爵家に請求がいくから。」

 「わかりたした。ありがとうございました。」

 請求書にサインをおこなった。数日間はこのバニールに滞在しないといけなくなった。

 「そう言えば持ち合わせが無かった。取りあえず冒険者ギルドか商業ギルドを探すか。」

 独り言をいいながら何故か裏路地に進んでいくダイスケ。なぜ?と思う人が多いが理由があった。

 簡単にお金を稼ぐ方法、絡まれて盗賊まがいの奴らから逆に剥ぎ取るのだ。もしくは見逃す見返りに情報を貰う。

 大通りからかなり奥に入っていったダイスケは思い通り盗賊まがいの奴らから声をかけられる。

 「おい、そこの奴~荷物を置いていけー。はっはー!」

 「命が惜しくないのか?」

 「そーだそーだ。」

 むさ苦しい男達4人に囲まれた。ダイスケは落ちついて話をする。

 「出てきてくれてありがとうございます。貴方たちこそ荷物を置いて行った方が良いですよ。」

 「「「なんだと~」」」

 怒りだした男達はナイフを取り出し襲いかかってきた。

 「死ね~!」

 ダイスケはナイフを中指と人差し指で挟みながら受け止めナイフを奪い取る。右手にナイフを持ち左手で軽くデコピンをする。

 バコーン!

 盗賊の一人が勢いよく吹っ飛ぶ。


 「ぎゃぁあ~」

 続いて2人目3人目とデコピンをかませていると、近づいてくる気配があった。

 「そこの貴方何をやってらっしゃるの?暴れるのはやめなさい。」

 ロリっ子が配下を数名連れてやって来る。面倒な事に俺が襲っていると思われている。配下も俺を疑っている。

 「あのー俺が盗賊達4人に襲われたので撃退しているだけですので。」

 「嘘は駄目よ。あなたが襲っているのよ。貴方たち捕らえなさい。」

 「「「はっ」」」

 配下が4人ほど襲って来たので小麦粉を回りにまき散らしてその場を後にする。

 去るついでに盗賊達から金品を回収する。

 「クソ、前が見えない。皆の物王女様を守れ。」

 はい、護衛失格。身元を明かしてしまった護衛もだが、王女もなんでこんな所にいるのか意味不明である。

 こうして、王族と出会ってしまったダイスケであった。

 
  
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