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新たな異世界編

どうしようもない馬鹿

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 アシュバーンと温泉を堪能してリラックス出来たダイスケは冒険者ギルドに呼ばれて来ていた。

 呼ばれた理由は獣神国バスクの冒険者ギルドについての人事についての事だった。ダイスケとしては余り行きたくなかったのだが、今回の件を報告をしたのがダイスケだったので仕方なくいった。

 獣神国バスクのギルドマスターには副マスターが昇進した。トウセン支部長にはバスク本部のチーフが就任する事になった。

 それで今目の前にいるのが本部からきた元チーフの支部長だ。

 「貴様がダイスケか?」

 「そうですがわざわざなんですか?」

 「お前に依頼がある。受けろ!」
 
 また意味の分からない事を言い始める支部長。

 「断る。支部長知らないのか俺は各国の本部から獣神国バスクでは依頼を受けなくて良い事になっているんだがな!」

 「ふん、人族の分際で生意気だ。言うことを聞けばいいんだ。冒険者が!」

 支部長になったから調子にのっている。ダイスケはこの会話も映像にして各国の本部から支部に流した。獣神国には送っていない。獣神国の冒険者ギルドは全然反省していなかった。

 ダイスケが送った映像をみた各国の冒険者ギルドは緊急の会議を始めた。

 内容は獣神国バスクの冒険者ギルドの今後についてだった。人族の冒険者を見下すギルドは必要ないつまり獣神国バスクのギルドを冒険者ギルドから除名する事になった。

 除名がきまってから各国のギルドは冒険者達にたいして獣神国バスクには入国禁止の方針だ。
 
 除名処分が決まった獣神国バスクでは独立したと勘違いをしている。除名処分の為ギルドが保有している資金を全て没収されている事もしらない。

 通信の魔道具や鑑定の魔道具も魔力提供を絶たれて使用不可だ。

 
 ダイスケに強制依頼をしてきた元ギルド支部長はその事を認識しておらず次の日も強制依頼だとかいってダイスケの元に使いを送っていた。かなりのアホで馬鹿だ。  

 ダイスケが説明しても聞き入れない。調べたところによると元支部長は貴族出身のなんで支部長になれるか分からない問題児だった。

 獣神国バスクの王族・貴族と本部のゴリ押しだったらしい。この国の上層部はどうしようもない馬鹿だった。

 ダイスケとしては温泉は好きなのだが国として腐り切っているので考えた結果獣神国バスクを去る事にした。

 今回の騒動で獣神国バスクは大きく国力を落とす事になった。それでも諦めていないどうしようもない馬鹿達はダイスケに依頼を受けさせようとして地雷を踏む事になる。
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