異世界無料体験サービスから始まった異世界冒険だと思う。

新たな異世界編

ファースト村づくり

　土地を購入して村作りを実施する。最初に行うのは村の防壁を作ることだ、現状の防壁は1メール程度の高さの簡単な物だった。これではモンスターなどを防ぐのは難しい。なので作り直すことにする。

　魔法で防壁を壊しアイテムボックスに収納する。

　ドカーン、ゴロゴロ。

　簡単に壊れてダイスケのアイテムボックスに消えて行く。次に土魔法で高さ15メートル幅5メートルの壁を作成する。ただの壁では面白くないので昇りにくいように熊本城の武者返しを用いる。

　武者返しとは加藤清正が作らせた石垣で昇るにつれて傾斜がきつくなり反り返っている構造の事で容易に侵入されないようにしてある。その構造に付与魔法で《不破壊》《摩擦ゼロ》《反射》をつけた。これで防壁からの侵入は限りなくゼロになった。門にも同じような付与を行った。

　上空の対策は《結界》を張り侵入を許さない。ここまで作成時したら村の中にある建物を解体する。

　魔法で簡単に解体できた。建物が簡易的な物だったので早く片付け出来た。

　家は一軒建てるダイスケの家だ。その周りには畑を作り池を作る。他の村人を住ませるつもりのないダイスケだった。畑の作物も手のかからない作物にしている。ゆっくりした生活をしているダイスケだった。

　ファースト村という名前だがダイスケとアシュバーンしか住んでいない。ゆっくりしている生活の中訪問者があった。訪問者は元々この村に住んでいた者達だった。噂で一人の男が村を買い取りしたと話を聞いて来たらしい。

　「話がある。聞いてくれ」

　門の外でわーわー騒ぐ元村民達。関係ないので無視することにしたダイスケ。終いに門の前で野営を始めたので注意しに行く。

　「おい貴様たち門の前で邪魔なんだが、とっとと何処かにいけよ。」

　「お前が廃村を購入した者か？」

　「そうだがなにようだ。まさか住ませろとか言わないよな？放棄してあった村を購入したのは俺です。許可は俺にあります。邪魔なので帰って下さい。」

　「ワシらの村を返してくれ！お願いです。」

　意味のわからない事を言う元村人。

　「返せとは何だ？言いましたよね。購入したと聞いていましたか？」

　「元々俺ら村だ返せ！」

　「「「返せ」」」

　話が通じないので一旦その場を離れる。
　
　「苦情を購入した商業ギルドに言いに行くか！」

　問題は早急に解決した方がいいので転移して移動する。

　商業ギルドで苦情を言うと、元村民達の主張は通らないダイスケが所有権があるとのこと面倒ですが無視してくださいとのこと。廃村になった理由は村人にあるようだ。
　理由は税金を納めないで村民で夜逃げしたようだった。金持ちが村を購入したからおこぼれを貰おうと来たようだ。街の兵士に伝えるギルド職員。犯罪者も数名いるようなので商業ギルドが動いてくれた。
　中々自由に出来ないダイスケだった。