勇者は魔王の右腕です

rakaiD

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序章

風の勇者と魔王

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「おいロキ、勝負だ勝負。今日こそお前に勝つ。」
そういって俺の恩人、魔王ベリアルが俺の部屋に入ってきた。

この世界には魔王と神の占いによって選ばれる5つの属性の選ばれた勇者が存在する。
5つの属性は 火、水、雷、土、そして風である。俺はそのうちの1人 風の勇者として選ばれたほかの4人は全員貴族だが何故か俺だけ平民の中から選ばれて変な目で色んな人に見られた。勇者の名前はそれぞれ
火の勇者「ロッド」
水の勇者「セレス」
土の勇者「バロン」
雷の勇者「ライラ」
風の勇者「ロキ」の5人だ。
それぞれの勇者にはその属性の精霊と契約して戦うことができるのだが……
俺は何故か他属性とも契約ができるんだよな
そして1年前、俺はほかの勇者にはめられ
魔王の地「イヴェルタ」に置き去りにされてしまったのだ。そこで俺は三日三晩歩き、倒れたところを魔王ベリアルに助けられた。と言うことで冒頭の戻る。

「おいロキ、勝負だ勝負 今日こそお前に勝つ。」
「朝はもうちょい静かにできないの?頭痛くなるんだけど。」
「 おっと、そいつはすまねぇ楽しみで仕方がなくてな。 朝飯は朝練の後にあるから早く勝負するぞ!」
正直、いつもこんなんでだるく感じてる自分とこんな俺にかまってくれて嬉しいと感じてる自分がいる。「はー」とため息をつきながら俺は急いで着替えてベリアルと一緒に魔王城の修練場に向かっていったのだ。ちなみに俺はベリアルのことを「リア」と呼んでいる。


ーーー1時間後ーーー

「あーもう無理。動けんわ なんで朝からこんなに動いて疲れないと行けないんだよ。ちょっとリア、俺に朝飯持ってきてくれよ。」
「おま、まじかよ。終わってすぐ飯食うんかよ。ちょ、ま、ちょっとだけ待ってくれ。頼むから」
そんなことを話してると入口から精霊が入ってきた。
「や~~~~~~と見つけたわよ!どれだけ探したと思ってるの?朝からどこか行くならなんか書き置きしていってよね!」
「そうだよ、朝から探すのは結構大変だったんだよ。もうちょいこっちのことを考えて欲しかったな。」
そう言って怒ってきたのは俺の風の
契約精霊  リル と ラル だ。
活発で明るい方が姉の  リル
静かでしっかり者の   ラル
二人とも俺と契約している精霊で頼りになる仲間だ。
「ごめんごめん。朝からリアが俺を相手にして練習したいって言ってね書く暇もなかったからちょっと許してくれよ。」
「………え?   俺のせい?」
うん、お前のせいだと俺は思うけどな
「あら  、そうだったの?ならしょうがないね。なんせ恩人の頼みだもんね。」
そういってリルはベリアルに向かって
無言の圧力をかけていた。
「ちょっと、お姉ちゃん。あんまりベリアルさんをからかったらダメだよ。あれでも一応、ロキさんの恩人なんだから。すいませんうちの姉が。」
いやいや、結構その発言も失礼だと思うんだけどな  と思っていたら
「まぁ、いいけど なんか、姉妹揃って結構攻めてくるね」
と言って笑って対処していた。

そうやって今日も一日が始まって行くのであった。
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