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天使への手紙

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翼が、あったら、飛びたい空を。
自由のイカロスは、孤独の世代を超えて、たどり着けないこの約束の場所で
美しい天使が待っている羽を震わせて、花を愛でる気持ちのまま、想いは走る、空に、青空に弧を描いて、突き抜ける快感に、白い雲が、まとわりつく不安をかき乱すように。
気流は高い。
誇り高い天使の優しい天使の肉体に、抱かれて、眠りにつきたい、ただベッドサイドに、赤い薔薇を添えて。
プレゼントは何がいいって聞いた時、君はこう言った。
美しい髪飾りよりも、あなたの言葉が欲しい。
愛してるじゃなくてそばに居てほしい。
偽りの翼、でも、共にいて、誓いを立てれば、共にいられる。
ここからは自由
ここからは階級も地位も名誉も、鎖から解き放たれて、深夜の獣に、狩り取られる、なら、本能のままに、腰を振って、愛し合う、覚悟を決めれば、君は待つ。
俺は待つ。
いつまでも、スクリーム&パッショネイト
人形のように、生きたくない君たちは、永遠の翼よりも俺の賭けを信じてくれる。
だから乗ってくれるか。
俺の肉体と、それ以上の上昇パッション。
肉の誘惑ご用心
心の幻惑ご勘弁
伏し目がちなエンジェル
説き伏せて、心と肉体を。
ここからが本番。
プレイは、いのまま、白い翼に吐精して、吐き出すならば、お前の顔に。
賭け続ける。
そう夢に乗るなら、まずは俺にドライブ&ボディコントロール。
天使の乙女は、したたかな舌遣いでいかせる、天国のような快楽点
エクスタシーが頂点に来たら、叫んでくれ。
「あなただけを求めてる」
肉体が心をねじ伏せて、春を待つ前に春夏秋冬、永遠上昇。
欲望の抑制は、効かない。
それは、この世界で、行き続けるということではなくて、いかし続ける、そう天使きみたちを。快楽の夜明けに、天国が待っている。それは、中に出される快楽天。
                             鏑木レイジより愛をこめて
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