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第十一話 決意の日
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私は目を覚ますと不思議と心は鎮まっていて、ある一つの答えが決まった。
もしかするとこうなった時から私がこの結論に達するという事は運命だったのかもしれない。
だがその為には二人に全てを打ち明けなければならない。最愛のジンとニーナにこれまであった事全てを、そして今からやろうとしている事全てを。
彼らは受け入れてくれるだろうか?それが一番不安だった。
私に自信は無かったけれど話すしか無かった、そして信じるしかなかった。
そして私は【浄め火】についての話を誰かに聞きたいと思った。
同じ人間なのに村を追われる事になった経緯にもあいつが言っていた様に、思う所がある。
護り手達は必ず何かを隠している。
コロニー側だけの主張を聞いていても埒が開かないと確信しているからこそ、どうしても彼らの話を聞きたかった。
そして何よりこの心臓に纏わり付く身勝手な神とやらの殺し方を【浄め火】達は知っている様な気がして
私は大いなる神を殺す事にした。
奴が言っていた様に反射として襲い掛かる私を殺し心臓を燃やしてくれるという約束、それを果たしてくれる者を探す。
家族にもう一度会うという三人の約束はどうやら守れそうにない。
それをまずジンとニーナに謝ろうと思った。
私はニーナを見つけると二人で保護室のジンの元へ向かう事にした。
**
窓際のベッドでジンは外を見ていた。
私達が入って来た事に気づいていない様子でこちらを見る事は無かった。恐る恐る私は声をかける。
「遅くなってすまない、具合はどうだい?」
惚けた様な顔をしてジンがこちらを向く。
「ああ、お前達か、すまない気付かなかった。調子は良いんだけど化物に腕を取られちまった。」
包帯で巻かれた左腕をこちらに上げる。
言葉にならない空気が部屋を包んだ。
その空気を裂く様にニーナが声をかける。
「利き手じゃなくて良かったじゃない、右手だったら自慰をするにも苦労したはずだから。」
私とジーンはその言葉を理解した後に苦笑いが出た。
「そうだな、来てくれてありがとう。」
ジーンの目に少し生気が戻った気がした。
「久しぶりじゃないか、お前随分痩せたんじゃないか?ニエが浄め火の戦闘で怪我をしたと兵士達から聞いたがどうなっているのか知ってるか?」
私は言葉に詰まる、ヨコの言う通り私が次のニエになった事は誰にも知らされていないらしい。
「その事なんだけど。」
私は次の言葉を探した。
私の様子がおかしかったのかニーナが心配そうに言う。
「君、あの夜、何があったの?」
私はどう伝えようかと声を詰まらせる。
「お前は何かを見たのか?」
ジンが言った。
私は無言で肯き、必死に喉を震わせて話し始める。
ニエがクリーチに襲われた事、大いなる神と呼ばれる悍しいものを心臓から取り出し無理矢理取り込まされた事、ニエにされた事と長く生きられない事、大いなる神の傲慢さに怒りを覚えた事、そして人間の成り立ちとクリーチ、仮面の者達がかつては大いなる神に異を唱え村を追われた事。
堰を切った様に私は喋り続けた。
二人は相槌も打てず黙って話を聞いている。気づけば言葉は尽き私は椅子に腰掛けたままうなだれていて夕暮れだった窓の景色に夜の帳が降りていた。
長い間静寂が辺りを包む。
二人とも私にかける言葉が出てこない様だった。
もしかするとこうなった時から私がこの結論に達するという事は運命だったのかもしれない。
だがその為には二人に全てを打ち明けなければならない。最愛のジンとニーナにこれまであった事全てを、そして今からやろうとしている事全てを。
彼らは受け入れてくれるだろうか?それが一番不安だった。
私に自信は無かったけれど話すしか無かった、そして信じるしかなかった。
そして私は【浄め火】についての話を誰かに聞きたいと思った。
同じ人間なのに村を追われる事になった経緯にもあいつが言っていた様に、思う所がある。
護り手達は必ず何かを隠している。
コロニー側だけの主張を聞いていても埒が開かないと確信しているからこそ、どうしても彼らの話を聞きたかった。
そして何よりこの心臓に纏わり付く身勝手な神とやらの殺し方を【浄め火】達は知っている様な気がして
私は大いなる神を殺す事にした。
奴が言っていた様に反射として襲い掛かる私を殺し心臓を燃やしてくれるという約束、それを果たしてくれる者を探す。
家族にもう一度会うという三人の約束はどうやら守れそうにない。
それをまずジンとニーナに謝ろうと思った。
私はニーナを見つけると二人で保護室のジンの元へ向かう事にした。
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窓際のベッドでジンは外を見ていた。
私達が入って来た事に気づいていない様子でこちらを見る事は無かった。恐る恐る私は声をかける。
「遅くなってすまない、具合はどうだい?」
惚けた様な顔をしてジンがこちらを向く。
「ああ、お前達か、すまない気付かなかった。調子は良いんだけど化物に腕を取られちまった。」
包帯で巻かれた左腕をこちらに上げる。
言葉にならない空気が部屋を包んだ。
その空気を裂く様にニーナが声をかける。
「利き手じゃなくて良かったじゃない、右手だったら自慰をするにも苦労したはずだから。」
私とジーンはその言葉を理解した後に苦笑いが出た。
「そうだな、来てくれてありがとう。」
ジーンの目に少し生気が戻った気がした。
「久しぶりじゃないか、お前随分痩せたんじゃないか?ニエが浄め火の戦闘で怪我をしたと兵士達から聞いたがどうなっているのか知ってるか?」
私は言葉に詰まる、ヨコの言う通り私が次のニエになった事は誰にも知らされていないらしい。
「その事なんだけど。」
私は次の言葉を探した。
私の様子がおかしかったのかニーナが心配そうに言う。
「君、あの夜、何があったの?」
私はどう伝えようかと声を詰まらせる。
「お前は何かを見たのか?」
ジンが言った。
私は無言で肯き、必死に喉を震わせて話し始める。
ニエがクリーチに襲われた事、大いなる神と呼ばれる悍しいものを心臓から取り出し無理矢理取り込まされた事、ニエにされた事と長く生きられない事、大いなる神の傲慢さに怒りを覚えた事、そして人間の成り立ちとクリーチ、仮面の者達がかつては大いなる神に異を唱え村を追われた事。
堰を切った様に私は喋り続けた。
二人は相槌も打てず黙って話を聞いている。気づけば言葉は尽き私は椅子に腰掛けたままうなだれていて夕暮れだった窓の景色に夜の帳が降りていた。
長い間静寂が辺りを包む。
二人とも私にかける言葉が出てこない様だった。
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