14 / 17
軛村ニテ神退治ノ事(三)
しおりを挟む
神社の裏にあるという巫女塚を調べる為に僕達はまたうんざりするほどの石段を登っていた。
隣の飴屋は跳ぶように軽やかな足取りで進んで行く、まるで重力の負荷が僕とは違うみたいだ。
「さすがにお疲れのようですね玲さん。おんぶして差し上げましょうか?」
軽口を返す余裕すらなく僕は階段に腰掛けた。
肩に下げていた水筒からコップへ麦茶を注ぎ飲み干す、香ばしく心地よい水分が染み渡っていく。出かけるといった僕達に道代さんが持たせてくれたのだ。
コップにお茶を入れ飴屋に渡すと元気とはいえ流石に喉が乾いていたのか喉を鳴らしながら美味そうに飲んでいる。
━僕は真っ直ぐ前を見る
足下には、何の変哲もない明るく清くそして正しそうな昼下がりの村が広がっていた。
「ここから眺めていると何の不幸もない幸せそうな村なのにな、そうは思わないかね?飴屋君。」
ホームズとワトソンの会話のようなやり取りを意識して僕は大袈裟に飴屋へ語りかけた。
…飴屋は水筒にコップを取り付けるのに苦労しているようで一心不乱にコップを回している。
「そうですね、うん?山神の庇護の下、自然の恵みを享受していた時とは全く変わってしまったようですが、綺麗に区切られた田畑にあれ?おかしいな、良く働く村人達、村長の統率に依って団結しているようです。ただ…」
ただ?僕は鸚鵡返しをした。
やっと水筒のコップが取り付けられたようで飴屋は満足そうな顔をしている。そのまま僕の隣に座り話を続けた。
「いつの時代に作られた物かは分かりませんがあのわらべ歌を作った人は何かしら腹の底に思うところがあったように私には思えるのです。
最初の歌詞、やまがみにとられた、の部分が少し引っかかりましてね。」
「村の為に人柱を選んだのなら村側が作る歌詞は~おくった、とか~ささげた、だとか能動的な言葉の方が自然な気がするんですよね。玲さんもそう思いませんか? …ただこれは私自身の感覚なので自信を持っては言えないのですが。
とられた側、人柱に取られた家族やそれに近しい者がこの歌を作り、歌い継いでいるのだとすれば歌詞の中に山神に関して何かしら伝えたい事があるのかも知れません。
出処が分からぬよう、囚人が検閲を逃れ手紙に暗号を認めるようにそっと願いを込めて。」
膝の上で両手を組みそこに顎を載せて飴屋が続ける…どうやらワトソンは僕の方だったみたいだ。
「歌の中身といえば、山神に取られた【モドリ】はうえかいなうえかいなと繰り返すだけのものになってしまった…うーん、よくわかりませんね。」
話を聞きながら流れている雲を見るともなしに見ていると不意に疑問が浮かんだ。
「なあ、昨日村長達は【モドリ】の話なんてしてたっけ?」
「いえ、初めて生贄にした巫女と鍛冶屋の昔話、再開してからは三人が山で消える度に生贄の娘を捧げるという事だけでした。
歌が未だに残っている事を踏まえて推察するに村人達は【モドリ】が居るという共通認識自体は持っているようですね。」
【モドリ】について分かれば山神についてぼんやりとでは無くもっと確度のある情報が手に入るかもしれない、だというのにどうして村長は僕達にその事を一切話さなかったのか?
疑念が暗雲のように立ち込める。
やはり村側は僕達に対して情報を絞っているのだろうか。
*
休憩を終えた僕達は山神神社の境内の裏手、正面から見て北東側にある石碑の前へと辿り着いた。
その塚の前に来るまでは自分の体力の無さにこれからの事を考えてYouTubeで見たスクワットでも始めようか、などとくだらない事を考えていた僕は突然の腕の痛みに思考が止まった。
その異変に気づいても飴屋は僕を静かに見守っている。
辺りの静寂、そして
━感情が流れ込んでくる、これは…無念と恐怖、そして…矜恃、なのか?
そうか、この思いは"初めの巫女"のものなのだろう。
通り抜けていった巫女の思念を思い出しながら飴屋の方を振り返る。
「飴屋、今ここにあるのは巫女の最期の時の思いだ。
山神に首を撥ねられる寸前までこの人は村を守れるという誇りを持って死んでいった…」
「…そうですか、強い方だったのですね自らの命を懸けてまで村を…どうか安らかにお眠り下さい。」
二人で塚に向かい手を合わせる。
━最初は触媒を手に入れる為だけに受けた依頼だったが残っていた巫女の記憶に直に触れ、山神を退治したいという気持ち、そして村を助けたいという決意がみなぎった。
僕は頗る人の感情に感化されやすい。
*
それから僕達は【モドリ】についての情報を集める為、表の鳥居の方へ戻って来た。
鳥居を潜り日が傾き始めた村を眺める、ふと目をやった先に粗末な荒屋が建っていた。
他の家々、藁葺き屋根とは違い痛みが酷くパッと見た限り廃棄されているようにも見える。
その異質さに飴屋の肩を叩き、あれと言って指し示した。
「うーん、一見廃墟のようですがあの家には人が住んでいるようですね。ほら、端の方に洗濯物が干してありますから。」
よく見ると確かに屋根の陰に隠れてはいるが白い物がはためいている。
「なんであんなに離れた場所に一軒だけ建ってるんだろう?」
「気になるのであれば行ってみましょうか?手がかりは一つでも多く、ですから。」
その時、玉砂利をザリザリと歩く音が聞こえて僕達は境内の方を振り返った。
そこには神主と思しき老人が立っていて僕達の方をまじまじと見つめている。
突然の村人との遭遇に僕の声が震える、何か会話しなければ、というだけの言葉が口から出た。
「こんにちは、神主様でしょうか?」
品定めをするかのような厳しい視線を感じた後、蓄えた白髭を撫でつけながら低い声で神主が言う。
「いかにも、ワシらが代々この山神神社の一切を執り仕切っている。」
威圧感を隠そうともしない老人に対面した僕は思った。
━この人間の事を僕は嫌いだ。
「つかぬ事をお伺いしたいのですがあの端に見える家はどうしてあの様に離れた場所にあるのでしょうか?」
いつもと変わらず物腰柔らかに飴屋が尋ねる。
「あそこは忌み人が住む場所、決して近寄ってはならぬ。」
相変わらず鉄面皮のまま恫喝の様な言葉を投げつけてくる。
忌み人?何故村にそんな人が住んでいるのか気になったが
それよりもまず聞きたい事が僕にはあった。
「あのモド…」
飴屋が僕の背中を抓る。
痛い、間髪を入れずに飴屋がそれでは、と踵を返し僕の手首を掴みながら階段を降りて行く。
「どうしたんだよ!痛いじゃないか。」
「すみません、あの方に【モドリ】について聞くのは得策では無いと思ったものですから。」
「なんでだよ、神主なら色々知っているかもしれないだろ?」
「玲さん、だからです。村長があえて言わなかったとしたら山神を祀る中心にいる者として答えてくれるとは思えません。」
背中の痛みを感じ冷静になるとそれはそうだな、と僕は思った。
どうやら巫女の魂にあてられて秘密を解き明かしたいという気持ちが僕を急かしているようだ。
「好奇心は猫を殺す、とはよく言ったもので。」
深呼吸をして僕は心を落ち着かせた。
「分かった、すまない飴屋、もう焦らないよ。よし!じゃああの家へ行ってみようか。」
「忌み人、他の村人と繋がっていないなら色々な話をきけるかもしれませんね。」
そう言って飴屋は頷き僕達はまた長い階段をゆっくりと降りていった。
隣の飴屋は跳ぶように軽やかな足取りで進んで行く、まるで重力の負荷が僕とは違うみたいだ。
「さすがにお疲れのようですね玲さん。おんぶして差し上げましょうか?」
軽口を返す余裕すらなく僕は階段に腰掛けた。
肩に下げていた水筒からコップへ麦茶を注ぎ飲み干す、香ばしく心地よい水分が染み渡っていく。出かけるといった僕達に道代さんが持たせてくれたのだ。
コップにお茶を入れ飴屋に渡すと元気とはいえ流石に喉が乾いていたのか喉を鳴らしながら美味そうに飲んでいる。
━僕は真っ直ぐ前を見る
足下には、何の変哲もない明るく清くそして正しそうな昼下がりの村が広がっていた。
「ここから眺めていると何の不幸もない幸せそうな村なのにな、そうは思わないかね?飴屋君。」
ホームズとワトソンの会話のようなやり取りを意識して僕は大袈裟に飴屋へ語りかけた。
…飴屋は水筒にコップを取り付けるのに苦労しているようで一心不乱にコップを回している。
「そうですね、うん?山神の庇護の下、自然の恵みを享受していた時とは全く変わってしまったようですが、綺麗に区切られた田畑にあれ?おかしいな、良く働く村人達、村長の統率に依って団結しているようです。ただ…」
ただ?僕は鸚鵡返しをした。
やっと水筒のコップが取り付けられたようで飴屋は満足そうな顔をしている。そのまま僕の隣に座り話を続けた。
「いつの時代に作られた物かは分かりませんがあのわらべ歌を作った人は何かしら腹の底に思うところがあったように私には思えるのです。
最初の歌詞、やまがみにとられた、の部分が少し引っかかりましてね。」
「村の為に人柱を選んだのなら村側が作る歌詞は~おくった、とか~ささげた、だとか能動的な言葉の方が自然な気がするんですよね。玲さんもそう思いませんか? …ただこれは私自身の感覚なので自信を持っては言えないのですが。
とられた側、人柱に取られた家族やそれに近しい者がこの歌を作り、歌い継いでいるのだとすれば歌詞の中に山神に関して何かしら伝えたい事があるのかも知れません。
出処が分からぬよう、囚人が検閲を逃れ手紙に暗号を認めるようにそっと願いを込めて。」
膝の上で両手を組みそこに顎を載せて飴屋が続ける…どうやらワトソンは僕の方だったみたいだ。
「歌の中身といえば、山神に取られた【モドリ】はうえかいなうえかいなと繰り返すだけのものになってしまった…うーん、よくわかりませんね。」
話を聞きながら流れている雲を見るともなしに見ていると不意に疑問が浮かんだ。
「なあ、昨日村長達は【モドリ】の話なんてしてたっけ?」
「いえ、初めて生贄にした巫女と鍛冶屋の昔話、再開してからは三人が山で消える度に生贄の娘を捧げるという事だけでした。
歌が未だに残っている事を踏まえて推察するに村人達は【モドリ】が居るという共通認識自体は持っているようですね。」
【モドリ】について分かれば山神についてぼんやりとでは無くもっと確度のある情報が手に入るかもしれない、だというのにどうして村長は僕達にその事を一切話さなかったのか?
疑念が暗雲のように立ち込める。
やはり村側は僕達に対して情報を絞っているのだろうか。
*
休憩を終えた僕達は山神神社の境内の裏手、正面から見て北東側にある石碑の前へと辿り着いた。
その塚の前に来るまでは自分の体力の無さにこれからの事を考えてYouTubeで見たスクワットでも始めようか、などとくだらない事を考えていた僕は突然の腕の痛みに思考が止まった。
その異変に気づいても飴屋は僕を静かに見守っている。
辺りの静寂、そして
━感情が流れ込んでくる、これは…無念と恐怖、そして…矜恃、なのか?
そうか、この思いは"初めの巫女"のものなのだろう。
通り抜けていった巫女の思念を思い出しながら飴屋の方を振り返る。
「飴屋、今ここにあるのは巫女の最期の時の思いだ。
山神に首を撥ねられる寸前までこの人は村を守れるという誇りを持って死んでいった…」
「…そうですか、強い方だったのですね自らの命を懸けてまで村を…どうか安らかにお眠り下さい。」
二人で塚に向かい手を合わせる。
━最初は触媒を手に入れる為だけに受けた依頼だったが残っていた巫女の記憶に直に触れ、山神を退治したいという気持ち、そして村を助けたいという決意がみなぎった。
僕は頗る人の感情に感化されやすい。
*
それから僕達は【モドリ】についての情報を集める為、表の鳥居の方へ戻って来た。
鳥居を潜り日が傾き始めた村を眺める、ふと目をやった先に粗末な荒屋が建っていた。
他の家々、藁葺き屋根とは違い痛みが酷くパッと見た限り廃棄されているようにも見える。
その異質さに飴屋の肩を叩き、あれと言って指し示した。
「うーん、一見廃墟のようですがあの家には人が住んでいるようですね。ほら、端の方に洗濯物が干してありますから。」
よく見ると確かに屋根の陰に隠れてはいるが白い物がはためいている。
「なんであんなに離れた場所に一軒だけ建ってるんだろう?」
「気になるのであれば行ってみましょうか?手がかりは一つでも多く、ですから。」
その時、玉砂利をザリザリと歩く音が聞こえて僕達は境内の方を振り返った。
そこには神主と思しき老人が立っていて僕達の方をまじまじと見つめている。
突然の村人との遭遇に僕の声が震える、何か会話しなければ、というだけの言葉が口から出た。
「こんにちは、神主様でしょうか?」
品定めをするかのような厳しい視線を感じた後、蓄えた白髭を撫でつけながら低い声で神主が言う。
「いかにも、ワシらが代々この山神神社の一切を執り仕切っている。」
威圧感を隠そうともしない老人に対面した僕は思った。
━この人間の事を僕は嫌いだ。
「つかぬ事をお伺いしたいのですがあの端に見える家はどうしてあの様に離れた場所にあるのでしょうか?」
いつもと変わらず物腰柔らかに飴屋が尋ねる。
「あそこは忌み人が住む場所、決して近寄ってはならぬ。」
相変わらず鉄面皮のまま恫喝の様な言葉を投げつけてくる。
忌み人?何故村にそんな人が住んでいるのか気になったが
それよりもまず聞きたい事が僕にはあった。
「あのモド…」
飴屋が僕の背中を抓る。
痛い、間髪を入れずに飴屋がそれでは、と踵を返し僕の手首を掴みながら階段を降りて行く。
「どうしたんだよ!痛いじゃないか。」
「すみません、あの方に【モドリ】について聞くのは得策では無いと思ったものですから。」
「なんでだよ、神主なら色々知っているかもしれないだろ?」
「玲さん、だからです。村長があえて言わなかったとしたら山神を祀る中心にいる者として答えてくれるとは思えません。」
背中の痛みを感じ冷静になるとそれはそうだな、と僕は思った。
どうやら巫女の魂にあてられて秘密を解き明かしたいという気持ちが僕を急かしているようだ。
「好奇心は猫を殺す、とはよく言ったもので。」
深呼吸をして僕は心を落ち着かせた。
「分かった、すまない飴屋、もう焦らないよ。よし!じゃああの家へ行ってみようか。」
「忌み人、他の村人と繋がっていないなら色々な話をきけるかもしれませんね。」
そう言って飴屋は頷き僕達はまた長い階段をゆっくりと降りていった。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
私たちの離婚幸福論
桔梗
恋愛
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる