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69 邪教
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「…と仰いますと、戦争はすぐにでも始まるであろう、ということでしょうか?」
「はい、フレア様。既に負傷者の治療等を行なう、神聖魔法の使える神官の選出も済んでおります」
わたくしは、巡回という言い訳でやって来た教会で、教会長のグレース神官長とお話中です。しかし、既に戦争間近とは。
「これはやられましたかねえ」
「…何か?」
「いえ、『紛争が起こる可能性がある』というくらいしか伺っていなかったもので、もうそんなに差し迫っている状況だとは」
いくら間者の類が排除されたといっても、これほど差し迫った状況で、情報が入手出来ていなかったはずはありません。わたくしたちに知らされていなかった、という方が自然でしょう。王や教皇までは伝えられていたのか、それともクワランタで止まっていたか…。たぶん後者でしょうね。
「あのバカ王子…」
「はい?」
「あ、いえ、そのような時に訪問してしまって、申し訳ありませんでした」
「いえ…、『このような時だから』ではありませんこと?」
やっぱり、そう思いますよね。
「わたくしは、あくまでお忍びで女性神官長で名高いグレース様に会いに来ただけのこと。コマンダリアの中でも、このアネンの町はウィスタリアから最も近いですし」
これはまったくの嘘というわけではありません。女性の神官は珍しいわけではありませんが、他国との国境を持つ教区を任されるのは、それなりの方かと。そういえば、ユウカさんは、教会の偉い人に女性がいるのはおかしいと仰っていました。自分が女性の神なのに女性差別ではないでしょうか。あと、神殿ならともかく、教会に巫女がいるのはおかしい等とも仰っていましたね。神殿も教会も同じ神を奉るのに何がおかしいのでしょうか。もう少し女神としての自覚を…。
「あの、フレア様?」
「え、ああ、申し訳ありません。少し戦争について考えておりました。教会としては、もちろん反対の立場なのでしょう?」
「ええ、しかし私には止める力もなく、ただ始まるのを見ていることしか出来ません。せめて怪我を負った方の治療を請け負うぐらいですが、見ようによっては戦争の手伝いをしているようなものかも知れませんね。かといって、負傷者の治療をしないぞと脅す事もできませんし…」
グレース様はかなり悩んでいるようです。立場上当然でしょうけど。
「…グレース様」
「申し訳ありません、こんな事を言っていてはいけませんね」
「薄々気が付かれていらっしゃるようですが、『このような時』に来たのが偶然というわけではないのです。少し遅かったようですが。実の所、今回の戦争の後ろに何者かの関与があるのではないかとの噂があるのです」
「何者か…王族や貴族でしょうか?」
「グレース様…」
「ごめんなさい、愚痴を言っている場合ではありませんでしたね。他国でしょうか?」
「…いえ、魔将です」
「魔将!?」
「最近、魔物が活性化しているという話はご存知ありませんか?ウィスタリアでは、魔将を自認する魔物も確認されているのです」
「そんなことが…」
グレース様は、頭を振って溜め息を吐きました。
「だとしたら、私達はなんと愚かな…」
「何か心当たりはありませんか?」
「…関係があるかどうかは分かりませんが、最近邪教が流行り出しているようです」
「じゃ、邪教?」
「神ならぬ魔を崇める集団ですね。安易簡便に御利生が得られるという新興の宗教が現れるのは、聖職者としては忸怩たる思いがありますが…」
ここに来て邪教ですか…。戦争まで時間がない状況でどこまで調査が出来るでしょうか。ユウカさんたちの方で何か情報を掴んでいると良いのですが。
戦争自体も止めたいところですが、さすがに無理でしょうかね…。
**********
「で、ユーカ、俺達はどこに向かってるんだ?」
「うーん、フレアのいる教会に行って、今後の話でもする?帰りのための打ち合わせとか言えば、会えるでしょ」
アルスが不満そうに言うので、そう答える。誰にでも話せない、とか言われて、あの騎士団長に追い出されてしまったのだ。
「何気に儂も追い出されてしまったがの」
エドさんも文句を言う。まあ、ミネアさんはただの女将だから良いけど、私達は見るからに怪しい冒険者だしねえ。
「まあまあ。エドさんは信用出来そうだし、こっちにいる間は協力してもらうってことで」
「厄介ごとに巻き込まれてしまったのぅ…。まあ戦争なんぞに協力するよりは何千倍もましというものかの。儂は家に帰っておるよ。家の場所はミネアが知っておる。まあ毎晩酒を飲みに顔を出すがの」
「あはは…」
エドさんと別れて、アルスと私はまた歩き出した。教会は町の中心にあるので、外れにあるミネアさんの酒場からはそこそこ距離がある。スピカは姿を消して私の頭の上だ。飛ぶと疲れるとか何とか。
「イルダの方は何か情報が得られそうだけど、フレアの方はどうかな」
「教会は独自の情報網を持っているらしいけど…。それより、騎士団長っていったら結構偉いんでしょ?それがイルダを『様』呼ばわりって…」
「ははっ、昔イルダに剣で散々やられたとかじゃないのか?」
いや、アルス、そっちじゃないと思うわよ。でも、もしかしたら、と思ってしまうところが怖い。
「まあ、そのうち話してくれるだろ、仲間なんだからさ」
「そうね…」
それから、特に会話もなくしばらく歩いていたが、私は戦争について考えていた。もう開戦自体は避けられないようだけど、無理やりにでも止められないだろうか?それこそ大魔法か何かで…。
「おい、ユーカ!」
もうすぐ教会という所で、アルスがいきなり大声を出した。何よ一体。アルスは黙って半身に構え、顎をしゃくった。その示す方、教会前の花畑に囲まれた道にあるベンチに座って、ニコニコと人懐っこそうな笑顔を向けて手を振っているのは…、ザクルさんだった。
「ザ、ザクル…」
「やあ、ユーカ、『次に会った時は呼び捨てで良いよ』って言ったのを覚えていてくれたんだね?親しく呼んでくれて嬉しいよ」
「警戒してるのよ!」
全く何を言ってるんだか。
「お前、こんなところで何を…。決着を付けるか?」
アルスは警戒を解かないまま、剣に手を掛けた。
「おいおい、待ってくれよ。この前だって君達を助けたんであって、敵対してるわけじゃないだろ」
「…だが、お前が胡散臭いことには変わりはない」
そう言いながらも、アルスは剣から手を離した。
「…で、あなたは何でこんなところにいるの?」
「君達に協力しようと思ってね。スキュラとカリュブディスも倒したんだろ?大活躍じゃないか。今度は邪教退治かい?」
「邪教?」
「ありゃ、そっちはまだ知らなかったか。じゃあ戦争の件かな。邪教と無関係じゃないからね」
「お前、また何か企んで…」
「いやいや、本当に協力しようと情報を持って来たんだよ。フレア嬢がここの教会に来ているのは分かってたけど、簡単に会えるわけでもないからね。ここで待ってれば、そのうち君達が来ると思ってね」
「あなた、何を知ってるの?」
「聞いてくれる気になった?じゃあ、一緒に教会に行ってフレア嬢も交えて話そうよ」
しょうがないかな、とアルスと目で頷き合う。
「助かったよ。ところでイルダ嬢は別行動かい?その代わりというか、新しいお仲間がいるみたいだけど」
ザクルさんは、私の頭の上を見ながら言った。え、姿を消しているスピカが見えるの?
--------------------
*書き溜めていた分を消化したのと、お盆の予定があるので、しばらく不定期投稿にします。
「はい、フレア様。既に負傷者の治療等を行なう、神聖魔法の使える神官の選出も済んでおります」
わたくしは、巡回という言い訳でやって来た教会で、教会長のグレース神官長とお話中です。しかし、既に戦争間近とは。
「これはやられましたかねえ」
「…何か?」
「いえ、『紛争が起こる可能性がある』というくらいしか伺っていなかったもので、もうそんなに差し迫っている状況だとは」
いくら間者の類が排除されたといっても、これほど差し迫った状況で、情報が入手出来ていなかったはずはありません。わたくしたちに知らされていなかった、という方が自然でしょう。王や教皇までは伝えられていたのか、それともクワランタで止まっていたか…。たぶん後者でしょうね。
「あのバカ王子…」
「はい?」
「あ、いえ、そのような時に訪問してしまって、申し訳ありませんでした」
「いえ…、『このような時だから』ではありませんこと?」
やっぱり、そう思いますよね。
「わたくしは、あくまでお忍びで女性神官長で名高いグレース様に会いに来ただけのこと。コマンダリアの中でも、このアネンの町はウィスタリアから最も近いですし」
これはまったくの嘘というわけではありません。女性の神官は珍しいわけではありませんが、他国との国境を持つ教区を任されるのは、それなりの方かと。そういえば、ユウカさんは、教会の偉い人に女性がいるのはおかしいと仰っていました。自分が女性の神なのに女性差別ではないでしょうか。あと、神殿ならともかく、教会に巫女がいるのはおかしい等とも仰っていましたね。神殿も教会も同じ神を奉るのに何がおかしいのでしょうか。もう少し女神としての自覚を…。
「あの、フレア様?」
「え、ああ、申し訳ありません。少し戦争について考えておりました。教会としては、もちろん反対の立場なのでしょう?」
「ええ、しかし私には止める力もなく、ただ始まるのを見ていることしか出来ません。せめて怪我を負った方の治療を請け負うぐらいですが、見ようによっては戦争の手伝いをしているようなものかも知れませんね。かといって、負傷者の治療をしないぞと脅す事もできませんし…」
グレース様はかなり悩んでいるようです。立場上当然でしょうけど。
「…グレース様」
「申し訳ありません、こんな事を言っていてはいけませんね」
「薄々気が付かれていらっしゃるようですが、『このような時』に来たのが偶然というわけではないのです。少し遅かったようですが。実の所、今回の戦争の後ろに何者かの関与があるのではないかとの噂があるのです」
「何者か…王族や貴族でしょうか?」
「グレース様…」
「ごめんなさい、愚痴を言っている場合ではありませんでしたね。他国でしょうか?」
「…いえ、魔将です」
「魔将!?」
「最近、魔物が活性化しているという話はご存知ありませんか?ウィスタリアでは、魔将を自認する魔物も確認されているのです」
「そんなことが…」
グレース様は、頭を振って溜め息を吐きました。
「だとしたら、私達はなんと愚かな…」
「何か心当たりはありませんか?」
「…関係があるかどうかは分かりませんが、最近邪教が流行り出しているようです」
「じゃ、邪教?」
「神ならぬ魔を崇める集団ですね。安易簡便に御利生が得られるという新興の宗教が現れるのは、聖職者としては忸怩たる思いがありますが…」
ここに来て邪教ですか…。戦争まで時間がない状況でどこまで調査が出来るでしょうか。ユウカさんたちの方で何か情報を掴んでいると良いのですが。
戦争自体も止めたいところですが、さすがに無理でしょうかね…。
**********
「で、ユーカ、俺達はどこに向かってるんだ?」
「うーん、フレアのいる教会に行って、今後の話でもする?帰りのための打ち合わせとか言えば、会えるでしょ」
アルスが不満そうに言うので、そう答える。誰にでも話せない、とか言われて、あの騎士団長に追い出されてしまったのだ。
「何気に儂も追い出されてしまったがの」
エドさんも文句を言う。まあ、ミネアさんはただの女将だから良いけど、私達は見るからに怪しい冒険者だしねえ。
「まあまあ。エドさんは信用出来そうだし、こっちにいる間は協力してもらうってことで」
「厄介ごとに巻き込まれてしまったのぅ…。まあ戦争なんぞに協力するよりは何千倍もましというものかの。儂は家に帰っておるよ。家の場所はミネアが知っておる。まあ毎晩酒を飲みに顔を出すがの」
「あはは…」
エドさんと別れて、アルスと私はまた歩き出した。教会は町の中心にあるので、外れにあるミネアさんの酒場からはそこそこ距離がある。スピカは姿を消して私の頭の上だ。飛ぶと疲れるとか何とか。
「イルダの方は何か情報が得られそうだけど、フレアの方はどうかな」
「教会は独自の情報網を持っているらしいけど…。それより、騎士団長っていったら結構偉いんでしょ?それがイルダを『様』呼ばわりって…」
「ははっ、昔イルダに剣で散々やられたとかじゃないのか?」
いや、アルス、そっちじゃないと思うわよ。でも、もしかしたら、と思ってしまうところが怖い。
「まあ、そのうち話してくれるだろ、仲間なんだからさ」
「そうね…」
それから、特に会話もなくしばらく歩いていたが、私は戦争について考えていた。もう開戦自体は避けられないようだけど、無理やりにでも止められないだろうか?それこそ大魔法か何かで…。
「おい、ユーカ!」
もうすぐ教会という所で、アルスがいきなり大声を出した。何よ一体。アルスは黙って半身に構え、顎をしゃくった。その示す方、教会前の花畑に囲まれた道にあるベンチに座って、ニコニコと人懐っこそうな笑顔を向けて手を振っているのは…、ザクルさんだった。
「ザ、ザクル…」
「やあ、ユーカ、『次に会った時は呼び捨てで良いよ』って言ったのを覚えていてくれたんだね?親しく呼んでくれて嬉しいよ」
「警戒してるのよ!」
全く何を言ってるんだか。
「お前、こんなところで何を…。決着を付けるか?」
アルスは警戒を解かないまま、剣に手を掛けた。
「おいおい、待ってくれよ。この前だって君達を助けたんであって、敵対してるわけじゃないだろ」
「…だが、お前が胡散臭いことには変わりはない」
そう言いながらも、アルスは剣から手を離した。
「…で、あなたは何でこんなところにいるの?」
「君達に協力しようと思ってね。スキュラとカリュブディスも倒したんだろ?大活躍じゃないか。今度は邪教退治かい?」
「邪教?」
「ありゃ、そっちはまだ知らなかったか。じゃあ戦争の件かな。邪教と無関係じゃないからね」
「お前、また何か企んで…」
「いやいや、本当に協力しようと情報を持って来たんだよ。フレア嬢がここの教会に来ているのは分かってたけど、簡単に会えるわけでもないからね。ここで待ってれば、そのうち君達が来ると思ってね」
「あなた、何を知ってるの?」
「聞いてくれる気になった?じゃあ、一緒に教会に行ってフレア嬢も交えて話そうよ」
しょうがないかな、とアルスと目で頷き合う。
「助かったよ。ところでイルダ嬢は別行動かい?その代わりというか、新しいお仲間がいるみたいだけど」
ザクルさんは、私の頭の上を見ながら言った。え、姿を消しているスピカが見えるの?
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