スペーシアフォース

山ピー

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救世主伝説

第14話「ルティア大ピンチ!」

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アレンはルティアをラネール星に置いて行く事を決意。
「まずは暗黒帝国の本拠地の情報を得るぞ」
そう言ってアレンは王宮に戻る。

「エドリアさん!!」
「なんだお前達…まだ何かあるのか?」
「そうじゃなくて…ルティアの事はこの星にお願いしようと思います…ただ、暗黒帝国の本星の事を何か知らないかと思って…」
「暗黒帝国の本星?まさか君達、本気で暗黒帝国に乗り込むつもりじゃ?」
「そのつもりです」
「やはり…君達とルティア王女を離して正解だった様だ…そんな危険な場所にルティア王女を連れて行かせる訳には行かないからな…だが、我々も奴らの本星については情報がない…すまないな…」
「そうですか…」
仕方なくアレン達は他の星で情報を掴む為、アドベンチャー号の発進準備を進める。
「おっ!燃料もチャージしてくれてる。何だかんだ言って良くしてくれるな」
ドルフィーが燃料メーターを見ながら言う。
「食料なんかも運び込んでくれてるぞ」
「しばらくは食料に困りそうにないな。よし、行くぞ」

アレンはアドベンチャー号を発進させる。

「アレン…」
ルティアは少し寂しそうな表情を浮かべる。
「彼らの武運を祈りましょう」

アドベンチャー号はラネール星の大気圏を脱出した。
「さて…どこに向かうか…」

しかし、アレン達と入れ違いに暗黒帝国軍がラネール星に侵攻を開始した。

「フッフッフッ…行け!暗黒魔獣ゴラリアス!」
シュドラが新たな暗黒魔獣を召喚し、ラネール星を襲った。
ゴラリアスは力自慢の暗黒魔獣でその超パワーでトリスシティの街を破壊し始めた。

「くっ…またか…親衛隊出動!ルティア王女は地下のシェルターに…」
「ええ…」

ラネール星の親衛隊がゴラリアスに攻撃を仕掛ける。
地上からは戦車部隊が攻撃し空からは戦闘機部隊が攻撃を開始した。

しかし、ゴラリアスの侵攻は全く止まらない。
「くっ…我々の戦力ではダメなのか…」

(アレン…お願い…戻って来て…)
ルティアはそう願った。

その頃、アドベンチャー号ではコスモが暗黒帝国の気配を察知していた。
(アレン、暗黒帝国の奴らだ)
「ああ、アレだろ?」
なんとアドベンチャー号の目の前にはイザレス率いる暗黒兵団が迫っていた。
(いや、違う…奴らとは別にラネール星に気配を感じる!)
「何だって!?」

そして、暗黒兵団はアドベンチャー号に攻撃を仕掛けて来る。
「うわっ!?こっちも戦うしかないぞ!!」
「ドルフィー操縦代わって!」
「分かった!」
アレンが操縦をドルフィーと交代し戦いに出向く。
アレンは『コスモスパーク』で変身。

コスモが登場し暗黒兵団と戦い始める。
しかし、暗黒兵団の数はさっきよりも多い。
「くっ…数が多いな…こうなったら…」
コスモは必殺技『スターストライク』
この技はコスモの持つ最強の必殺技だが、エネルギーの消耗が激しく、1度しか撃てない為、コスモも滅多に使わない。

コスモは暗黒兵団を一気に全滅させる。
だが、突然何者かがコスモを攻撃。
「ぐわっ!?」
コスモは近くの小惑星に落下。
「クソッ…誰だ?」
そこに居たのはギルティだった。
そして、後からイザレスも合流。
「おいギルティ、どういうつもりだ?奴は俺の獲物だぞ!」
「フンッ…知った事か」
「何ぃ!?貴様、皇帝のお気に入りだからって調子に乗るなよ!?」
「うるさい」
「うるさいってなんだ!?」
敵のチームワークは最悪の様だ。

「まったく…何なんだアイツら…」
コスモも呆れる。
ギルティがコスモに襲い掛かる。
「直ぐにあの世に送ってやる…」
「そうは…行くか!!」
コスモの反撃。
しかし、イザレスも襲い掛かって来てコスモは更に不利に陥る。

「コスモ、俺が行く!フュージョンだ!」
ビートが『コスモスパーク』を取り出す。
「ああ!」
『コスモフュージョン』
フレアコスモが登場。

コスモの反撃。
『フレアストライク』
イザレスにはダメージを与えたがギルティには避けられた。
そしてギルティが再び接近。
コスモに攻撃を仕掛ける。

(まずいぞ…もう時間が…)
「ああ、分かってる…」
ギルティの怒涛の攻撃にコスモは追い詰められる。
「負けて…たまるかー!!」
コスモの渾身の一撃が炎を纏ったパンチとなってギルティにヒット。
ギルティは怯んだ。
「ぐっ…」
ギルティの仮面の一部が破損して少しだけ素顔が見えた。
「!仮面…だったのか…」
「チッ…」
ギルティは姿を消した。

そして、時間が切れコスモとビートは分離。

「はぁ…はぁ…危なかった…」
そしてイザレスは…。
「クソッ…思ったよりダメージがでかい…覚えていろ!」
イザレスも姿を消した。

「急いでラネール星に戻ろう」
コスモはアドベンチャー号に戻りアレンと入れ替わった。
ドルフィーがアドベンチャー号を操作し、進路をラネール星に向ける。

その頃、ラネール星では親衛隊はほぼ全滅し、壊滅的な被害を受けていた。
エドリアがラネール15世とルティアを地下シェルターへ連れて来ていた。
「親衛隊の方々は大丈夫でしょうか?」
ルティアは親衛隊を心配しエドリアに尋ねた。
「厳しいでしょうね…正直我々の戦力では勝ち目は無いかと…」
「そんな!?」
「……でも、その方が私には好都合…」
エドリアは怪しく微笑んでそう言った。
「え…?」
「エドリア!何を言っている!?」
「フッフッフッハーッハッハッハッ!今の今まで気付かないとは…馬鹿な国王で助かった」
「何だと!?」
「俺はあんたの忠実な側近のエドリアではない…」
「え…?なっ…何を…」
そして、エドリアは正体を現した。
その正体は暗黒帝国のスパイでシュドラの部下。
暗黒帝国策略部隊隊長のベクト。
「貴様…エドリアをどうした!?」
「そんな奴…とっくに殺して入れ替わってやったわ…俺の能力でな…」
「何て事を…」
「エドリアは間違いなくあんたの忠実な側近だったぜ?どんなに拷問しようとこの星の機密事項を一切漏らさなかったからな…だから殺して俺がエドリアになりすます事にしたんだ…シャニー星と親交のあるこの星にならルティア王女も来ると踏んでな…」
「じゃあ…狙いは私…?」
「ああ…一緒に来て貰うぜ?ルティア王女様…」
ベクトはルティアに手を伸ばす…。

アドベンチャー号がラネール星に到着。
「好き勝手暴れやがって…」
アレンがゴラリアスに攻撃。
「おい、アレン無茶するなよ?修理したばかり何だからな?」
「ああ、分かってる…」
ゴラリアスは瓦礫を掴みアドベンチャー号に向かって投げて来る。
「うわっ!?」
アドベンチャー号に瓦礫がぶつかりダメージ。
「言わんこっちゃない!」
「わりぃ…」
アドベンチャー号は不時着する。

「クソッ…コスモ、行くぞ!」
(ああ!)
アレンはコスモに変身。
しかし、さっきの戦いのダメージもありコスモのエネルギーは消耗しスターシグナルは黄色になっていた。

コスモがゴラリアスと戦う。
しかし、ゴラリアスのパワーに苦戦。
「くっ…力自慢か…挑む所だ!!ベアード!」
「おう!」
ベアードは『コスモスパーク』を構える。
『コスモフュージョン』
グランコスモが登場。

ゴラリアスのパワーに対抗する。
コスモとゴラリアスは激しい肉弾戦を繰り広げる。

「時間がない…一気に決めるぞ!」
『グランドリルスピン』
コスモの必殺技が炸裂しゴラリアスを倒した。

その後、アレン達はルティアを探しに王宮に向かった。
すると途中で怪我を負ったラネール国王と出会った。
「あっ、王様!大丈夫ですか?」
「君達か…」
「酷い怪我だ…直ぐに手当てを…」
ドルフィーがそう言うがラネール国王はアレンの腕を掴んだ。
「君達…すまん…ルティア王女が…暗黒帝国の奴に…拐われた…」
「えっ!?何ですって!?」
そう言ってラネール国王は気を失った。
「あっ!国王様!国王様!」

ルティアが拐われた…。
それはアレン達にとってとてもショッキングで衝撃的な事だった。
アレン達はルティアを救い出す事が出来るのだろうか?

続く…。
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